ヒルトン・ジェファーソンの肖像

  • ヒルトン・ジェファーソンの肖像
私はこのレコードを4枚、CDを1枚持ってます。不思議ですよね。

これはローハイドの主題歌の歌唱で有名なフランキー・レインのアルバムなんです。相手にカウント・ベイシー楽団出身のトランペット奏者バック・クレイトンが付き合っています。

前にも書いたことですが、このアルバムは私が高校時代に通ったジャズ喫茶『マイルス』にありました。大学入学で東京に出るとき、このアルバムが好きだった私にマスターがカセットテープに録音して持たせてくれました。

聞きどころは、一杯あります。
勿論、フランキーのヴォーカル、クレイトンのラッパ、スキーター、ベストのサクサク聴こえるギター、バッド・ジョンソンとコルトレーンの師匠ビッグ・ニック・ニコラスの豪放磊落なテナーサックス、そして2曲のみにゲストで入るJ.J.ジョンソンとカイ・ウェンディングのトロンボーン、他にもアービー・グリーン、ディッキー・ウェルズ、ローレンス・ブラウンの素敵なトロンボーンソロなどなど、本当に満載なのです。

あともう一つ聞きどころがあります。それはリードアルトの音色です。その人こそヒルトン・ジェファーソンというアルトサックス奏者です。

なんつったらいいんだろう。大きく吹くのに、吹きすぎない。美しいのにワイルドだ。アルトサックスを作った人からすれば、こういう風に吹いて欲しかったんじゃないかなぁ、と思います。

私がアルトサックスを吹くことがあれば、彼をお手本としたいと思います。

そして、なんで複数枚あるかと云えば、本当に手に入らなくて、入らなくて、一回買えたら、また買いたくなってしまう、ただの病気なのです。
2014.01.30:mameichi:[芸能音楽の50]

この記事へのコメントはこちら

※このコメントを編集・削除するためのパスワードです。
※半角英数字4文字で入力して下さい。記号は使用できません。