玉川勝太郎の名作天保水滸伝、笹川の花会の冒頭を思い出します。
♪利根の川風たもとに入れて、月に掉さす高瀬舟
ひとめ関の戸叩くは川の 水にせかるる杭などに
恋の八月大利根月夜、佐原囃子の音も冴えわたり
葦の葉末に露おく頃は 飛ぶや蛍のそこかしこ
潮来菖蒲の懐かしさ 私しゃ九十九里荒浜育ち と云うて鰯の子ではない
若干意味不明のところもありますが、風呂で唸ってるといい心もちがします。
♪義理にゃ強いが情けにゃ弱い されば天保十二年 抜けば玉散る長脇差
赤い血沫しとどに浴びて 飯岡・笹川両身内
名代なりける大喧嘩 伝え伝えし水滸伝
この勝太郎は、お昼のワイドショウで苦労人の半生を浪花節にするという企画で有名になった3代目の師匠、2代目の勝太郎です。
3代目の弟子で庄内の平田町出身の福太郎という方がおり、亡くなった井上ひさし先生などが随分肩入れしていました.
この方も残念ながら先年、田植えの手伝いで故郷に来て、田植え機の下敷きになりお亡くなりになったということです。
健在ならばこの方が4代目になる方だったのでしょうか。
落語のほうは、文楽、円楽、小勝、小さんなどの名跡が復活していますが、浪花節のほうは雲右衛門、米若、鶯童、雲月、虎造なんてのはありませんね。
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