昭和と平成の狭間で、、、

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6月末になると美空ひばりの命日ということでどこかの局で特集番組が組まれます。

私が所属するスターダスターズというバンドは、いわゆる営業(依頼演奏)の場合、よく「川の流れのように」を演奏します。2コーラス半の繰り返しなのですが、簡単なアレンジにしてはよく出来ていて、段々気持ちが乗ってくるので時々使わせていただいております。

この曲は平成元年(1989)年1月11日にシングルカットの発売になったのですが、平成という時代はこの年の1月8日から始まったため、平成最初の大ヒット曲(150万枚)といえましょう。

前年(1988年)より昭和天皇のご病状が思わしくなく、演歌歌手の伴奏の仕事をしていた先輩は殆んどの公演がキャンセルになり、ちょっと世間も騒然としていた頃です。
私は東京でサラリーマンの真似事のようなことをしており、崩御当日は背広に喪章をつけて仕事をしていました。とはいうものの大して仕事をするといった雰囲気でもないようでした。

大葬の礼が新宿御苑で執り行われ、すこししたある日、私は首都高を川口方面に進めていました。ラジオをつけると独特のちょっと鼻にかかったような声が耳に入ってきました。美空ひばりでした。ニッポン放送で10時間特番をやっていたのでした。すこし声はかすれ気味だったかもしれません。

そしてその放送から3ヵ月後の6月24日、今度は美空ひばりが天に召されていきました。
というわけで「川の流れのように」はリリースしてから半年もしないうちに本人が亡くなってしまった曲であり、まだそれほど歌いこまれていない曲なのです。
だからフルコーラスの映像を持っているのはTBSとCXと12chだけで、他の局は前記3社よりの借用となるらしいのです。

マイケルが50歳、ひばりが52歳、自分の歳と余り変わらないことにびっくりです。
但し二人とも子供の時からのいわゆる「天才」芸人だったわけで、実働は通常の人よりも補って余りあると言えましょう。私の場合、これから!ですから。

また双方ともスキャンダルの多い人生で、時々本人の至芸を覆いつくすような騒ぎになることもしばしばでした。
それも含めて不世出のスーパースターだったと思わずにおれません。

お二人のご冥福を心よりお祈りします。




2009.07.09:mameichi:[芸能音楽の50]

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