「葱鮪(ねぎま)の殿様」という落語をご存知でしょうか。故古今亭今輔という方の十八番でした。世間知らずのお殿様が上野広小路の居酒屋で葱と鮪を煮た鍋を食べてえらくこれが気に入り、屋敷で再現させようとするという「目黒のさんま」とほぼ同様のストーリーですが、一寸こっちの殿様の方がゆるい感じがします。
ねぎをぐっと噛むと中から熱い汁が出てきて、熱いものなど食べたことのないお殿様が驚いて「三太夫、これは鉄砲仕掛けになっておるな!」というところが好きでした。
群馬より立派な下仁田ネギが届きました。ネギといえばこの辺では最近庄内の赤ネギが有名ですが、地方によりかなりいろいろな品種があるようです。関東では深谷ネギが有名ですし、京都の九条ネギ、博多は鴨頭(こうとう)ネギなど様々です。
この下仁田ネギは江戸時代に将軍に献上されたとの事で殿様ネギの異名もあるそうです。保存さえよければ三月中旬までOKとのこと。一番合うのは「すき焼!」とのお達しなので、大晦日に紅白を見ながら食べたいと思います。
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