先週、100周年に向けて、区長様による最後のお話がありました。
あの頃は、すべて手作業だったので、稲作、蚕の飼育、とにかく手伝いをしなければならなかった。ご家族が出稼ぎに出かけたので、冬は、「かんじき」を履いて道つけをしました・・・
そんな話から始まりました。
蚕は、年に4~5回置いたり、おこさまと呼んで大事にしました。
遊びは、観音様の境内で缶蹴り、川をせき止めて水遊びなど。TVがないので「だんなし(お金持ちのこと)」と呼ばれる家に見に行ったこと。短靴と呼ばれるゴム靴を履いて、冬はマントを着て登下校…などの話をしてくださいました。
昔怖かったものは、「地震、雷、火事、親父」でした。1964年に新潟地震があり、とても怖かった。今も、東日本大震災や線状降水帯などでの水害があります。皆さん命を大事にしてください。
という話もしてくださいました。 区長様は、こぐわっ子の前で話す前の晩、緊張して眠れなかったそうです。
とてもやさしい口ぶりで、言葉を一言一言かみしめながらお話しくださいました。その誠実な人となりでのお話に、こぐわっ子たちはじっと耳を傾けていました。
5月末から約1か月かけて、各地区の区長様方から様々なお話をお聞きしました。各地区をリードする方々のお話が聞けたこと、また約60年前のお話をたくさんお伺いできたこと…。戦後、日本、そしてその日本を取り巻く世界は、大きく変わりました。
100周年に寄せて、古き良き時代について語っていただいたことは、大変貴重な体験になりました。本当にありがとうございました。