今年は、蚕桑小学校の創立100周年。この100年の歴史、重みを知る一つの手立てとして、各地区の区長様方から、朝会でお話をいただくことになりました。今日は、後援会長でもあるI様のお話です。
「みんな、おにやんまって知ってだが?」からお話が始まりました。Iさんは、学校に来る前に早く家を出て、羽化してから羽が透明になったおにやんまを、5~6匹シャツにくっつけて登校したそうです。(羽化直後のおにやんまを触ると、うまく飛べなくなるので、そこもちゃんと考えてのことだったそうです。そのころの子ども達の暗黙の了解だったとか!)
みんなでとったイナゴを売ってそのお金で図書館の本を買っていたそうです。以下、お話の内容を箇条書きで・・・
・ 昭和29年(白鷹町町村合併の年)、1年生は155名いた。(現在は、全校で98名)
・ 遊びと言えば、相撲、チャンバラ、ビー玉、ぱえんこ(めんこ)など。
・ 家に帰ったら、お父さん、お母さんに次のようなお願いをしてください。
☆ 土日、山や川に連れて行ってと頼んでほしい。そして、魚の名前や草木の名前を、 お父さん、お母さんと確かめてほしい。家族で自然と親しむこと、コミュニケーションをすることをお願いしたい。
・「気はやさしくて力もち」は、40年以上もずっと大切にされてきた言葉。特に、「力もち」とは、夢や希望をもって羽ばたけ!ということ。自分の思いを貫けということ。
・「養蚕」から蚕桑という名前がついたこの地に、誇りをもって生きてほしい。
大切なことをたくさん教えていただきました。まだまだ生まれて6年から12年のこぐわっ子たちですが、「白鷹町立蚕桑小学校」という名前になったときの小学校1年生だったIさんにお話をお聞きしたことは、とても貴重な体験でした。I 様、ありがとうございました。心より感謝申し上げます。