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令和3年度 上杉文華館「上杉定勝」

  • 令和3年度 上杉文華館「上杉定勝」

2021年度の上杉文華館は「上杉定勝」と題して、国宝「上杉家文書」に見える上杉定勝関連資料を中心に約1ヶ月ごとに展示替えしながら、その他の関連資料を含めて展示します。

 

【期間テーマ】親と子②~定勝の成長と別れ~

【展示期間】5月27日(木)~7月27日(火)

  ※6月24日(木)以降、国宝「上杉家文書」を展示替え致します。

 今回の期間テーマでは、定勝が自立し、父・景勝と死別する期間を対象に、景勝と定勝の親子関係を見ていきます。定勝は、元和9年(1623)2月13日に従四位下・侍従に叙任されました。そして、これを機に名乗りを喜平次から弾正少弼・定勝と改めました。景勝の跡を継ぐ次期藩主として、定勝は着実に成長していました。上杉家の存続のためにも、こうした定勝の成長を景勝は大変喜んだことでしょう。定勝は喜平次を名乗っていた時期辺りから江戸城へ出仕し始め、江戸幕府との結び付きを表す史料が散見されるようになります。
 そして、ここから約1か月後の3月20日、景勝は定勝の叙任を見守った末に69歳で亡くなりました。『上杉家御年譜』によると、定勝は景勝の命日である3月20日に、米沢城内の御堂において年忌法要を欠かさずおこなっていたことが確認できます。定勝の景勝に対する畏敬の念は、こうした弔いのあり方にも示されています。

 

▼ コレクショントーク

 日時:5月30日(日)  10:00、15:00

 場所:常設展示室 上杉文華館

 ※入館料が必要です。

 

皆さまのご来館を心よりお待ちしております。

 

【お問い合わせ】

米沢市上杉博物館  0238-26-8001

2021.05.27:denkoku:[博物館情報]

特別展「上杉鷹山の生涯~藩政改革と家臣団~」展示紹介④

  • 特別展「上杉鷹山の生涯~藩政改革と家臣団~」展示紹介④

開催中の特別展「上杉鷹山の生涯」から、前期展示のうち、注目の資料をご紹介します。

 

・吉江輔長他二奉行宛 上杉鷹山書状1面

(安永5年・1776)6月13日

 米沢興譲館高等学校蔵

 

細井平洲を米沢に招ける見通しが立ち、大喜びの鷹山が家臣に宛てた書状です(写真は末尾部分)。

「永久の大幸」など、3か所にわたって喜びを伝えています。ちょうど藩校興譲館が完成し、2度目の平洲下向の際です。

「民」の字をモチーフにしたと思われる、鷹山の花押(サイン)も印象的です。

 

前期は5/16までですので、お見逃しなく。展示資料の多くを前後期で展示替予定です。

 

所蔵先である米沢興譲館高校は、藩校の名を受け継ぐ県立の名門校です。

史料室には、藩校から旧制中学、現在まで続く貴重な資料が多数展示されています。

 

同校史料室の詳細はこちら

展示の詳細はこちら

 

【お問い合わせ】

 米沢市上杉博物館  0238-26-8001

2021.05.12:denkoku:[博物館情報]

特別展「上杉鷹山の生涯~藩政改革と家臣団~」展示紹介③

  • 特別展「上杉鷹山の生涯~藩政改革と家臣団~」展示紹介③

開催中の特別展「上杉鷹山の生涯」では、展示資料の多くを前後期で展示替予定。前期は5/16までですので、お見逃しなく。 前期展示のうち、注目の資料をご紹介します。

興譲館の鳥瞰図 「米沢興譲館之図」1鋪 (文化6年・1809頃)

鶴岡の致道博物館からお借りしました

米沢藩の藩校、興譲館の姿を立体的に描いた、とても珍しい同時代史料です。 建物の様子や、道の反対側にある督学(校長)神保蘭室の家塾が藩校と一体的に運用されていた様子がよくわかります。 後期展示では、興譲館の別の平面図も紹介します。

ぜひご覧ください。

展覧会詳細はこちら

 

【お問い合わせ】

 米沢市上杉博物館  0238-26-8001

2021.05.10:denkoku:[博物館情報]

特別展「上杉鷹山の生涯~藩政改革と家臣団~」展示紹介②

開催中の特別展「上杉鷹山の生涯」前期の展示資料から、注目の資料をご紹介。

 

四季童遊図屏風6曲1双

江戸時代(19世紀)

各155.5×332.0

重要文化財渡辺家保存会 所蔵

 

作者の左近司惟春は米沢の中級藩士。様々な遊びに興じる武家の子どもの様子が、四季の行事とともに描かれています。

本作は狩野栄川古信が描き、享保4年(1719)に幕府から朝鮮通信使に贈られた屏風に主題、構図がよく似ています。従来は縮図によって知られていますが、今回展示している屏風は彩色も鮮やかです。

左近司はどのような経緯で狩野家の作品や粉本に触れ、模写したのかは未詳ですが…

 

右隻では正月の羽根つきや三月の闘鶏、端午の節句飾り、左隻では観楓の風流踊り、鷹狩、そして雪遊びと、遊びまわる子ども達の姿と鮮やかな衣服が印象的な作品です。

米沢藩に多額の融資を行った関川村渡邉家伝来です。

展示室後半で展示しておりますので、お見逃しなく。

 

展覧会詳細はこちら

 

【お問い合わせ】

 米沢市上杉博物館  0238-26-8001

2021.05.02:denkoku:[博物館情報]

特別展「上杉鷹山の生涯~藩政改革と家臣団~」展示紹介①

開催中の特別展「上杉鷹山の生涯~藩政改革と家臣団~」の展示室を少しだけご紹介します。

 

入口では鷹山が用いた上杉家伝来の甲冑(上杉神社蔵)。質実ながら細かな意匠にご注目下さい。

 

その後は米沢城本丸と、江戸桜田の米沢藩上屋敷の大判絵図を並べて展示。壮大な屋敷は藩財政の負担でもありました…。

 

長い壁面ケースでは、鷹山が次期藩主に伝えた心得、「伝国の辞」をお見逃しなく。

 

一、国家は先祖より子孫へ伝え候国家にして、我私すべき物にはこれ無く候…

 

当時の大名のあるべき姿を端的に表した名言です。

当館の愛称「伝国の杜」も、この名言が由来です!

 

今回ご紹介したのは展示の三分の一、前半部分です。

後半は家臣団の活躍や上杉家お抱え刀工の刀剣、中級藩士が描いた美術作品なども展示しています。

 

展示の詳細や、展示資料の目録はこちら

 

【お問い合わせ】

 米沢市上杉博物館  0238-26-8001

2021.05.02:denkoku:[博物館情報]