私たちは天の川銀河のどこにいるのでしょうか? 日常では考えもしないことにハットする「銀河系中心領域」。私たちの住む天の川銀河の中心が写し出されています。太陽系から中心までの距離は2万5800光年。そこには超大質量のブラックホールがあります。
企画展「138億光年 宇宙の旅」展示紹介③
企画展「138億光年 宇宙の旅」、今日もご来館ありがとうございます。大雪後、今日の青空は目に沁みます。太陽の光で見えませんが、この青空にも星は輝いています。さらに高い地球の大気圏では、不思議な現象が起こっています。それをとらえた写真が第3章にある「メキシコ北西部上空を通過中の国際宇宙ステーションから見た景色」です、地平線近くに見える赤い光は、「スプライト」と呼ばれる放電現象。持続時間がミリ秒単位で地上からも宇宙からもまれにしか観測されません。「スティーヴ」と呼ばれるオーロラに似た発光現象とともにまだまだ謎に包まれています。本物を見てみたい・・・
企画展「138億光年 宇宙の旅」展示紹介②
今回は土星の衛星エンケラドスの写真を紹介します。
土星には現在82個の衛星が発見されており、太陽系で最も多くの衛星を持っています。エンケラドスはそのうちの1つ、8番目の衛星。今回展示しているのは2009年に土星探査機カッシーニが撮影したもので、土星のリングを背景にエンケラドスがシルエットになっています。エンケラドスの南極付近から噴き出す間欠泉も逆光に散乱して見えています。エンケラドスは表面が氷で覆われていますが、その地下には全休的に海が存在するといわれています。その奥に写る衛星パンドラもお見逃しなく。
【お問い合わせ】
米沢市上杉博物館 0238-26-8001
企画展「138億光年 宇宙の旅」展示紹介
今回は展示の最初と最後をご紹介します。展示の一番最初「宇宙背景放射」は宇宙の成り立ちに迫ろうと2001年に打ち上げられたWMAP衛星がとらえた宇宙の最果てからの電磁波を表したものです。ビッグバンの名残の電波が138億光年の彼方から地球に届いている証拠です。
そして展示の最後には国立天文台のすばる望遠鏡のハイパー・シュプリーム・カム(HSC)がとらえた宇宙の画像に、その観測データをもとに作られたダーク・マターの分布地図を重ね合わせた「ダークマターの地図」。望遠鏡ではみることができない正体不明の物質のありか・・・ビッグバンから始まった宇宙の膨張と深くかかわっているらしい・・・・
そんなまだまだ謎だらけの宇宙に自分も住んでいると思うと、太陽系と地球に守られている幸せを感じます・・・地球万歳!
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米沢市上杉博物館 0238-26-8001
上杉文華館 上杉鷹山の藩政改革
2020年度の上杉文華館は「上杉鷹山の藩政改革」と題して、国宝「上杉家文書」のうちこれまで紹介されていない未翻刻の資料を中心に約1ヶ月ごとに展示替えしながら、その他の関連資料を含めて展示します。
期間テーマ:《学問》
【展示期間】2021年2月2日(火)~2021年3月28日(日)
3月2日(火)以降、国宝「上杉家文書」を2点、展示替えします。
鷹山の改革においては、当時の学問の基本である儒学が大きな役割を果たしました。鷹山自身、細井平洲をはじめ、滝鶴台、渋井太室といった儒学者に学び、藩の法令や教育、農政など実際の政策についても相談しています。平洲の影響を受けた鷹山は学問に関して、特定の学派に拘らず、理論よりも実践を重視する立場をとりました。
中級藩士のなかには、儒学を学び活躍する者もあらわれます。神保蘭室は細井平洲が江戸に開いた私塾嚶鳴館で塾長を務め、米沢に戻ると藩校興譲館の設置準備と藩士教育にあたり、藩の重要政策の議論にも加わりました。一般の藩士や領民に対する改革としては、教え諭し、時には褒章を行うことで、仕事に励み、質素倹約に務め、家族を大切にするといった風俗(生活態度)の改善が図られました。
これらの改革の成果は、平洲の交友関係や門弟のネットワークによって為政者や学者に広がり、鷹山は藩主在任中から、優れた君主(明君)の一人として全国的に評価されていきます。
▼コレクショントーク
2021年2月7日(日) 「学問」
2021年3月7日(日) 「細井平洲」
時間:14:00~
場所:常設展示室
※入館料が必要です。
皆さまのご来館を心よりお待ちしております。
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