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谷川賢作さんにインタビュー③

  • 谷川賢作さんにインタビュー③
作曲家/ピアニストである谷川賢作さんへのインタビュー、3回目は朗読やポエトリーリーディングについて伺いました。

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―詩人本人が朗読することと、詩を役者さんが朗読するのでは、やはり違いますか?

「違いますね、役者さんだと演じてしまうでしょう。それは役者だからもちろんなんですけど、朗読というのは演じることとはやっぱり違うんですよね。どうしても、芝居がかってしまいますよね。」

―では、音楽のほうはいかがですか、リーディングのときと、ピアノだけを弾く時では、また違いますか?

「まったく違いますね、リーディングのときは7:3くらいのつもりです。詩が8、音楽が2でもいいくらい。やはり言葉の後ろでなっているのが音楽ですから、邪魔をしちゃいけないですね。」

―8:2ですか!…そのときの音楽というのは、すっかり曲として作曲してあるものなんですか?

「いえ、朗読は歌と違って、長さがその時々で伸び縮みしますから、完全に即興のときもあれば、モチーフだけが決まっていて、あとは即興、という場合もあります。」

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ポエトリーリーディングは、今はSpoken Wordとも言われています。詩人自らが自分の詩を音楽家とのセッションでライブパフォーマンスするものです。ヒップホップにも通じるものがありますが、オープンマイクと言って場所と日時だけが設定されていて、だれでも参加することができるものもあり、日本でも都市部を中心にその機会は増えているのだとか。
まもなくとなった米沢でのこの日も、やはり、一期一会のライブパフォーマンスであることには変わりありません。老若男女のために詩を書いている俊太郎さんの数多くの詩から、米沢では何が読まれるのか、楽しみです。

■公演情報
「谷川俊太郎・谷川賢作 語られる音と奏でられる言葉」
7/8(火)18:00開場 18:30開演
全席指定 一般2,500円 学生1,000円(当日券500円増)※未就学児はご遠慮ください
お問合せ・チケット予約:伝国の杜0238-26-2666 



2008.07.04:denkoku:[ホール情報]

谷川賢作さんにインタビュー②

  • 谷川賢作さんにインタビュー②
昨日は、詩と音楽のコラボレーションを始めたきっかけをお聞きしました。今日はそのつづき、「家のなかとそとの話」「詩と音楽という表現活動」など…。

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―音楽家を目指すのに、なにかきっかけはあったのでしょうか?

「両親とも、音楽は好きでしたね。家のなかではいつも、なにかしらの音楽がかかっていました。」

―どんなジャンルが多かったんですか?

「やっぱりクラシックやジャズが好きでした。演歌や歌謡曲は、家では流れていなかったですね。」

―なるほど。今の話に戻りますが、舞台上と家の中では、やはり親子といえども違うのでしょうか?

「これは、全く別ものですね!ステージ上は、やはりパフォーマンスですから、家の中とは違います。これが谷川家のいつもだと思われても困りますね」

―(苦笑)そうですよね。話は変わりますが、私がポエトリー・リーディングという表現のかたちがあるということを初めて知ったのが、俊太郎さんと賢作さんの作品「朝のリレー」だったように思います。詩人、と言われる方たちのなかでも俊太郎さんは、そのほか絵本や翻訳、うたの歌詞、エッセイなどと幅広く活躍されていて、現代において私たち一般人にとっても、最も親しく感じる詩人のように思います。他にも、こうした形態で新しい表現に取り組んでる方というのは、もっといらっしゃるんでしょうか…。

「東京芸大にVOICE SPACEというサークルがあって詩人の佐々木幹郎さんが活動されていますよ、他にも桑原滝弥さんなど面白いことをしている人はたくさんいるし、俊太郎も応援しているんだけど、そうですね、なかなか知られていないかもしれないですね。」(注)VOICE SPACEは東京芸術大学音楽学部の現代詩を研究する音楽グループ。音楽文芸講座担当の佐々木幹郎氏、成田英明氏を顧問として2004年発足。メンバーをみると俊太郎氏と小室等氏が「用務員」さんだそう。桑原滝弥氏は講談師・神田京子氏とともに「詩人類」を主宰。)

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「朝のリレー」という詩は、教科書に載っていたことで多くの方に知られているのではないかと思います。その後、インスタントコーヒーのコマーシャルに俊太郎氏本人の声による朗読が起用されたことにより、より多くの人の知るところとなりました。詩に応じて目覚まし時計がリリリとなったり、空の明かるむ様子が連想される素敵な音楽はもちろん賢作さんの演奏です。今回の公演で演奏されるかどうかは…当日のお楽しみです。


■公演情報
「谷川俊太郎・谷川賢作 語られる音と奏でられる言葉」
7/8(火)18:00開場 18:30開演
全席指定 一般2,500円 学生1,000円(当日券500円増)※未就学児はご遠慮ください
お問合せ・チケット予約:伝国の杜0238-26-2666 
2008.07.04:denkoku:[ホール情報]

谷川賢作さんにインタビュー①

  • 谷川賢作さんにインタビュー①
「谷川俊太郎・谷川賢作 語られる音と奏でられる言葉」がまもなく開催となります。仙台にDivaライブでいらした谷川賢作さんにインタビューさせていただきました。(6月7日ライブラリーホテル仙台東二番丁にて 聞き手:担当C)

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―そもそも俊太郎さんとの共演は、どんなきっかけで始まったのでしょうか?

「1995年に現代詩に曲をつけて演奏する、Divaというバンドの活動を始めました。そのライブに俊太郎にゲスト出演してもらったのがきっかけです。それがやってみたらよかったのと、周りからも声がかかるようになって」

―俊太郎さんの詩というのは、賢作さんにとってはやはり子供のころから身近だったんですか?

「いや、それがまったく読んでいなくて。」

―え!…じゃ、読みだしたのはいつごろから…

「35歳になってから、ですね。手にとったのは『よしなしうた』という詩集が、最初でした。それにはいくつか曲をつけました」

―そのときが、詩に曲をつける、というのは初めてだったのですか?

「いや、詩を歌う、ということをすでにしていた先輩がいらして、うたを(曲を)書いてほしい、と誘われたことが先ですね。詩は元々読まれるものだから、ここがAメロ、ここがサビというようには書かれていないんですよ。歌になることを前提として書かれてない。なので、初めて読んでみた時に、これは面白いものができるぞ、と思いましたね。」

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大人になってから、父親である俊太郎さんの詩を初めて手にとって読んだという話に驚きました。たしかに、身近すぎるとあらためて向かいあう機会というのは、なにかきっかけがないとないものかもしれませんね。つづきは、また明日に!

■公演情報
「谷川俊太郎・谷川賢作 語られる音と奏でられる言葉」
7/8(火)18:00開場 18:30開演
全席指定 一般2,500円 学生1,000円(当日券500円増)※未就学児はご遠慮ください
お問合せ・チケット予約:伝国の杜0238-26-2666 

2008.07.04:denkoku:[ホール情報]

いよいよ後半へ 高橋まゆみ人形展

  • いよいよ後半へ 高橋まゆみ人形展
 先月より開催してまいりました企画展「故郷からのおくりもの~高橋まゆみ人形展~」も、いよいよ後半に突入しました。初めての方だけでなく、前回の展示を見てまゆみさんの人形のファンになった方も多くいらして、展示室は連日にぎわっております。まだご覧いただいていない方、ぜひ御来館下さい。

写真は蛍を鑑賞する老人と孫をモデルにした作品「ほたる」です。そういえば、米沢における蛍鑑賞のメッカ、小野川も今蛍が見ごろです。小野川では現在、ほたるまつりが開かれています。詳しくは、米沢市観光協会のブログ、よねざわインフォ(http://yonezawa.info/)をご覧ください。


展覧会情報 7月13日(日)まで
開館時間 9:00~17:00(入館は16:30まで)
入館料 一般400円(320円) 高大生300円(240円)小中生200円(160円) ()内は20名以上の団体料金
お問い合わせ 0238-26-8001
2008.07.03:denkoku:[博物館情報]

「直江兼続の生涯」展示替え ~庄内を支配下に~

  • 「直江兼続の生涯」展示替え ~庄内を支配下に~
NHK大河ドラマ「天地人」の新たなキャスティングも発表され、直江兼続ブームもますます加熱していますね。豪華なキャスティングで、それぞれの俳優さんが各人物をどのように演じるのか、ますます楽しみです。そして次のキャスト発表にも期待です。私は特に前田慶次を誰が演じるのかに一番注目していますが、皆さんはいかがでしょうか。

さて、その直江兼続に関する史料を紹介している、上杉博物館常設展示室内の上杉文華館「直江兼続の生涯」。本日からテーマと資料を入れ替えております。今回は「天下統一と②~庄内を支配下に~」。戦国期には庄内(山形県庄内地方)をめぐって諸勢力が争いますが、豊臣秀吉の支配が東北に及ぶと、その支配は直江兼続が任され行うことになります。今回はその一連の流れを、当時の様子を伺える史料を通じて紹介していきます。

上記テーマでの、学芸員による展示解説「直江トーク」は7月12日(土)14:00に開催します。こちらにもご期待下さい。

展示期間 2008年6月26日(木)~7月22日(火)
直江トーク 2008年7月12日(土)

※直江トークは、常設展示室内での開催となるため、常設展入館券が必要になります。
お問い合わせ 0238-26-8001
2008.06.26:denkoku:[博物館情報]