米沢市上杉博物館にて好評開催中の、特別展「没後50年 愛情の画家 椿貞雄」
画像は展示中の「赤土の山」(個人蔵)という作品です。本展のポスターにも使われており、すでにお知りの方もいらっしゃると思います。
本作品は1915年(大正4年)に制作されました。この年「現代の美術社主催第1回美術展覧会」(草土社第1回展)に劉生が出品した作品にも、同じように当時の代々木の赤土風景を描いたものが見られ、椿はこの時期劉生の写生に常に同行し、画架を並べていたことが、椿本人の証言によっても判明しています。劉生の技術を一つも見落とすことなく身につけようとしていた、椿の姿勢をうかがうことができる作品です。
劉生と椿、両者の子弟関係が深まっていったことを表す作品といえます。
今週末もご来館お待ちいたしております。
会期:〔前期〕~10月26日(日)
〔後期〕10月29日(水)~11月30日(日)
休館日:10月22・27・28日 11月26日
入館料: 〔前・後期単独〕一般 400円(320円)高・大学生 300円(240円)
小・中学生 200円(160円)
〔前・後期共通〕一般 600円(480円)高大生400円(320円)
小・中学生250円(200円)
※( )内は20名以上の団体料金
ギャラリートーク
「椿貞雄と油彩画」
10月18日(土)14:00~
「愛情の画家椿貞雄」
11月22日(土)14:00~
解説 当館主任学芸員 花田美穂
※全日程とも、企画展示室内での開催となるため、お聞きいただくには特別展入館券が必要になります。
問い合わせ 米沢市上杉博物館 0238-26-8001
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特別展「没後50年 愛情の画家 椿貞雄」~椿貞雄と岸田劉生2
2008.10.08:denkoku:[博物館情報]
特別展「没後50年 愛情の画家 椿貞雄」 ~椿貞雄と岸田劉生~
米沢市上杉博物館にて、特別展「没後50年 愛情の画家 椿貞雄」好評開催中です。
画像は「落日(代々木付近)」(山形美術館蔵)という作品です。
この絵は1914年(大正3年)9月、椿が初めて描いた油彩画であるといわれております。太陽の描き方からゴッホの影響を伺わせます。
岸田劉生も椿に出会う数か月前、よく似た畑の風景画を描いていたそうです。後に劉生と椿は師弟関係となりますが、この作品はまさに人と人との「縁」を感じさせると言えるのではないでしょうか。
本展では椿貞雄が岸田劉生と交わした書簡もいくつか紹介しております。山形県における近代絵画の先駆者となる椿貞雄の画業を紹介する本展。ぜひご覧ください。
会期:〔前期〕~10月26日(日)
〔後期〕10月29日(水)~11月30日(日)
休館日:10月22・27・28日 11月26日
入館料:
〔前・後期単独〕一般 400円(320円)高・大学生 300円(240円)
小・中学生 200円(160円)
〔前・後期共通〕一般 600円(480円)高大生400円(320円)小・中学生250円(200円)
※( )内は20名以上の団体料金
ギャラリートーク
「椿貞雄と油彩画」
10月18日(土)14:00~
「愛情の画家椿貞雄」
11月22日(土)14:00~
解説 当館主任学芸員 花田美穂
※全日程とも、企画展示室内での開催となるため、お聞きいただくには特別展入館券が必要になります。
問い合わせ 米沢市上杉博物館 0238-26-8001
画像は「落日(代々木付近)」(山形美術館蔵)という作品です。
この絵は1914年(大正3年)9月、椿が初めて描いた油彩画であるといわれております。太陽の描き方からゴッホの影響を伺わせます。
岸田劉生も椿に出会う数か月前、よく似た畑の風景画を描いていたそうです。後に劉生と椿は師弟関係となりますが、この作品はまさに人と人との「縁」を感じさせると言えるのではないでしょうか。
本展では椿貞雄が岸田劉生と交わした書簡もいくつか紹介しております。山形県における近代絵画の先駆者となる椿貞雄の画業を紹介する本展。ぜひご覧ください。
会期:〔前期〕~10月26日(日)
〔後期〕10月29日(水)~11月30日(日)
休館日:10月22・27・28日 11月26日
入館料:
〔前・後期単独〕一般 400円(320円)高・大学生 300円(240円)
小・中学生 200円(160円)
〔前・後期共通〕一般 600円(480円)高大生400円(320円)小・中学生250円(200円)
※( )内は20名以上の団体料金
ギャラリートーク
「椿貞雄と油彩画」
10月18日(土)14:00~
「愛情の画家椿貞雄」
11月22日(土)14:00~
解説 当館主任学芸員 花田美穂
※全日程とも、企画展示室内での開催となるため、お聞きいただくには特別展入館券が必要になります。
問い合わせ 米沢市上杉博物館 0238-26-8001
2008.10.05:denkoku:[博物館情報]
好評開催中 国宝上杉本洛中洛外図屏風原本展示
国宝「上杉本洛中洛外図屏風」原本展示、好評開催中です。今回は上杉文華館「直江兼続の生涯」もご一緒にご覧いただくことがでる、豪華開催となっております。
明日10月4日(土)には、学芸員が国宝上杉本洛中洛外図屏風を解説するコレクショントークを開催します。原本展示のコレクショントークは今回が最後になりますのでお聴き逃しなく。
御来館心からお待ち致しております。
会期 ~10月26日(日)
休館日 10月22日(水)
入館料 一般200円 高大生100円 小中生50円
コレクショントーク
10月 4日(土)14:00~
解説 当館学芸員 沖田友紀
コレクショントークは特別展示室内での開催となりますので、お聞きいただくに は特別展示室入館券が必要になります。
明日10月4日(土)には、学芸員が国宝上杉本洛中洛外図屏風を解説するコレクショントークを開催します。原本展示のコレクショントークは今回が最後になりますのでお聴き逃しなく。
御来館心からお待ち致しております。
会期 ~10月26日(日)
休館日 10月22日(水)
入館料 一般200円 高大生100円 小中生50円
コレクショントーク
10月 4日(土)14:00~
解説 当館学芸員 沖田友紀
コレクショントークは特別展示室内での開催となりますので、お聞きいただくに は特別展示室入館券が必要になります。
2008.10.03:denkoku:[博物館情報]
国宝上杉本洛中洛外図屏風原本特別展示 上杉文華館 直江兼続の生涯
国宝「上杉本洛中洛外図屏風」原本展示を開催いたします。写真は今年4月の特別展内で、展示を行った時の様子です。
上杉本洛中洛外図屏風は、全国に伝わる洛中洛外図屏風の中の一つで、織田信長が上杉謙信に贈ったとされます。作者は狩野永徳とされています。室町時代後期の京都の様子が一人一人の人物の表情にいたるまで細やかに描かれています。通常はレプリカを常設展示室内にて展示しておりますが、年に2回、春と秋に原本を限られた日数(資料保存のため、文化庁が定める期間)で公開しております。
昨年秋に京都国立博物館で開催された狩野永徳展では、観客を展示ケースの前に足止めし、その混雑でケースに近づくことすらできなかった方も多かったそうです。また、今年の春は特別展「上杉伯爵家の明治」の展示資料としての展示でしたが、今回は上杉本洛中洛外図と上杉文華館「直江兼続の生涯」で構成する単独の特別展示室を設けての展示になります。一層じっくり鑑賞していただける良い機会です。この秋、米沢にてその魅力をご堪能下さい。期間は9月27日(土)~10月26日(日)となります。お見逃しのなく。
上記特別展の展示解説を学芸員が行う、コレクショントークも開催いたします。解説を通して、国宝上杉本洛中洛外図屏風をご覧いただくことができる良い機会ですので、
ぜひお越しください。
会期 9月27日(土)~10月26日(日)
休館日 10月22日(水)
入館料 一般200円 高大生100円 小中生50円※20名様以上の団体料金有
解説 当館学芸員 沖田友紀
コレクショントークは特別展示室内での開催となりますので、お聞きいただくには特別展示室入館券が必要になります。
なお、上記展示室で上杉文華館 直江兼続の生涯を同時開催いたします。上杉本洛中洛外図屏風原本と一緒に直江兼続関連の史料をご覧いただけます。ぜひ足をお運びください。
上杉本洛中洛外図屏風は、全国に伝わる洛中洛外図屏風の中の一つで、織田信長が上杉謙信に贈ったとされます。作者は狩野永徳とされています。室町時代後期の京都の様子が一人一人の人物の表情にいたるまで細やかに描かれています。通常はレプリカを常設展示室内にて展示しておりますが、年に2回、春と秋に原本を限られた日数(資料保存のため、文化庁が定める期間)で公開しております。
昨年秋に京都国立博物館で開催された狩野永徳展では、観客を展示ケースの前に足止めし、その混雑でケースに近づくことすらできなかった方も多かったそうです。また、今年の春は特別展「上杉伯爵家の明治」の展示資料としての展示でしたが、今回は上杉本洛中洛外図と上杉文華館「直江兼続の生涯」で構成する単独の特別展示室を設けての展示になります。一層じっくり鑑賞していただける良い機会です。この秋、米沢にてその魅力をご堪能下さい。期間は9月27日(土)~10月26日(日)となります。お見逃しのなく。
上記特別展の展示解説を学芸員が行う、コレクショントークも開催いたします。解説を通して、国宝上杉本洛中洛外図屏風をご覧いただくことができる良い機会ですので、
ぜひお越しください。
会期 9月27日(土)~10月26日(日)
休館日 10月22日(水)
入館料 一般200円 高大生100円 小中生50円※20名様以上の団体料金有
解説 当館学芸員 沖田友紀
コレクショントークは特別展示室内での開催となりますので、お聞きいただくには特別展示室入館券が必要になります。
なお、上記展示室で上杉文華館 直江兼続の生涯を同時開催いたします。上杉本洛中洛外図屏風原本と一緒に直江兼続関連の史料をご覧いただけます。ぜひ足をお運びください。
2008.09.24:denkoku:[博物館情報]
今週末より開催 特別展「没後50年 愛情の画家 椿貞雄」
9月も残りわずかとなりました。先週9月15日(月・祝)を持ちまして企画展「ゲゲゲの鬼太郎と、妖怪不思議ワールド」が無事終了しました。一万人を超す、多くのお客様に足を運んでいただきました。本当にありがとうございました。
さて夏も過ぎ、いよいよ秋が深まるこの頃となりました。秋と言えば「芸術の秋」。そんな今の季節にぴったりの特別展を開催いたします。タイトルは「没後50年 愛情の画家 椿貞雄」。米沢市出身。岸田劉生に師事し、山形近代絵画の先駆者となった椿貞雄の大規模な展覧会です。今回はその概要をお知らせいたします。
本県近代絵画の先駆者。その写実力は、師・岸田劉生をしのぐ。
1896年(明治29年)、米沢市上花沢仲町(現在の東3丁目)に生まれた椿貞雄は、1914年(大正3年)に画家を志して上京。画家、岸田劉生(きしだ・りゅうせい)と運命的な出会いを果たします。白樺派のヒューマニズムに影響を受けた劉生は「油絵という西欧伝来の画法を用いて日本人の心を描く」という理想を抱いており、椿はその理想に共鳴し、ともに草土社(そうどしゃ)の創立に参加しました。草土社を舞台に彼らは、写実を通して精神的な「内なる美」の表現を目指す、独自の美術運動を展開しました。劉生亡き後、椿はその理念の正当な継承者となります。自らの言葉「画道精進(がどうしょうじん)」に象徴されているように、61歳の生涯を閉じるまで、日本人の油絵を描き、写実の道を追及し続けました。
戦後、孫に囲まれた平和な暮らしが訪れると、それまでの重厚な色調に明るい大らかさが加わるようになりました。家族への愛情の中に新しい表現を見出したのでしょう。義兄である白樺派同人、長與善郎(ながよ・よしろう)は、椿が描いた愛情あふれる家族の肖像に対し、「愛情の画家・椿」という一文を草しました。そうした椿の暮らしぶりは彼の日記にも遺されています。
本展では、草土社時代の新出作品や周辺資料を含め、約100点を展示し、白樺派の影響や椿にとっての劉生の存在などを探りながら、椿貞雄の芸術とは何かを再評価していきます。(伝国の杜ホームページより転載)
本展の会期は前期・後期に渡ります。前期と後期では展示品がほとんど入れ替わり、それぞれ異なる内容で楽しんでいただけます。また本展が初公開となる作品も展示いたします。
地元米沢の方にも、そして他地域にお住まいの方にも、米沢が生んだ画家・椿貞雄の美術に触れていただける良い機会です。多くのお客様のご来館を心からお待ちしております。
また、会期中担当学芸員による展示解説・ギャラリートークを開催いたします。本展を各テーマに沿って解説いたします。本展をより深く楽しんでいただける内容となっております。こちらにもご期待ください。
会期:〔前期〕2008年9月27日(土)~10月26日(日)〔後期〕10月29日(水)~11月30日(日)
休館日:10月22・27・28日 11月26日
入館料:本展では、前期・後期のどちらかを一度だけ見ることができる【前・後期単独】チケットと、前・後期の両方を一度ずつ見ることができる割安な【前・後期共通】チケットの2種類を販売しております。
〔前・後期単独〕一般 400円(320円)高・大学生 300円(240円)
小・中学生 200円(160円)
〔前・後期共通〕一般 600円(480円)高大生400円(320円)
小・中学生250円(200円)
※( )内は20名以上の団体料金
ギャラリートーク
「椿貞雄と岸田劉生」
9月27日(土)10:00~
「椿貞雄と油彩画」
10月18日(土)14:00~
「愛情の画家椿貞雄」
11月22日(土)14:00~
解説 当館主任学芸員 花田美穂
※全日程とも、企画展示室内での開催となるため、お聞きいただくには特別展入館券が必要になります。
問い合わせ 米沢市上杉博物館 0238-26-8001
さて夏も過ぎ、いよいよ秋が深まるこの頃となりました。秋と言えば「芸術の秋」。そんな今の季節にぴったりの特別展を開催いたします。タイトルは「没後50年 愛情の画家 椿貞雄」。米沢市出身。岸田劉生に師事し、山形近代絵画の先駆者となった椿貞雄の大規模な展覧会です。今回はその概要をお知らせいたします。
本県近代絵画の先駆者。その写実力は、師・岸田劉生をしのぐ。
1896年(明治29年)、米沢市上花沢仲町(現在の東3丁目)に生まれた椿貞雄は、1914年(大正3年)に画家を志して上京。画家、岸田劉生(きしだ・りゅうせい)と運命的な出会いを果たします。白樺派のヒューマニズムに影響を受けた劉生は「油絵という西欧伝来の画法を用いて日本人の心を描く」という理想を抱いており、椿はその理想に共鳴し、ともに草土社(そうどしゃ)の創立に参加しました。草土社を舞台に彼らは、写実を通して精神的な「内なる美」の表現を目指す、独自の美術運動を展開しました。劉生亡き後、椿はその理念の正当な継承者となります。自らの言葉「画道精進(がどうしょうじん)」に象徴されているように、61歳の生涯を閉じるまで、日本人の油絵を描き、写実の道を追及し続けました。
戦後、孫に囲まれた平和な暮らしが訪れると、それまでの重厚な色調に明るい大らかさが加わるようになりました。家族への愛情の中に新しい表現を見出したのでしょう。義兄である白樺派同人、長與善郎(ながよ・よしろう)は、椿が描いた愛情あふれる家族の肖像に対し、「愛情の画家・椿」という一文を草しました。そうした椿の暮らしぶりは彼の日記にも遺されています。
本展では、草土社時代の新出作品や周辺資料を含め、約100点を展示し、白樺派の影響や椿にとっての劉生の存在などを探りながら、椿貞雄の芸術とは何かを再評価していきます。(伝国の杜ホームページより転載)
本展の会期は前期・後期に渡ります。前期と後期では展示品がほとんど入れ替わり、それぞれ異なる内容で楽しんでいただけます。また本展が初公開となる作品も展示いたします。
地元米沢の方にも、そして他地域にお住まいの方にも、米沢が生んだ画家・椿貞雄の美術に触れていただける良い機会です。多くのお客様のご来館を心からお待ちしております。
また、会期中担当学芸員による展示解説・ギャラリートークを開催いたします。本展を各テーマに沿って解説いたします。本展をより深く楽しんでいただける内容となっております。こちらにもご期待ください。
会期:〔前期〕2008年9月27日(土)~10月26日(日)〔後期〕10月29日(水)~11月30日(日)
休館日:10月22・27・28日 11月26日
入館料:本展では、前期・後期のどちらかを一度だけ見ることができる【前・後期単独】チケットと、前・後期の両方を一度ずつ見ることができる割安な【前・後期共通】チケットの2種類を販売しております。
〔前・後期単独〕一般 400円(320円)高・大学生 300円(240円)
小・中学生 200円(160円)
〔前・後期共通〕一般 600円(480円)高大生400円(320円)
小・中学生250円(200円)
※( )内は20名以上の団体料金
ギャラリートーク
「椿貞雄と岸田劉生」
9月27日(土)10:00~
「椿貞雄と油彩画」
10月18日(土)14:00~
「愛情の画家椿貞雄」
11月22日(土)14:00~
解説 当館主任学芸員 花田美穂
※全日程とも、企画展示室内での開催となるため、お聞きいただくには特別展入館券が必要になります。
問い合わせ 米沢市上杉博物館 0238-26-8001
2008.09.24:denkoku:[博物館情報]