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3月の体験学習室

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わかってはいたものの、、(´・ω・`)2月はあっという間に過ぎていってしまいました。

3月。雪解けも進み、春はもうすぐですね。

新しい季節を前に何だかわくわくします(●´・∀・`)ノ”

 

さて今日も体験学習室よりお知らせです。

3月の季節企画は『桃の節句』です。それこそ昨日がそうでしたね☆

現在体験学習室では、“おきたま雛回廊”にあわせて当館所蔵の享保雛を展示しています。

現代のひな飾りとは、装いもお顔つきも異なりますが、今も昔も変わらぬ願いが込められています。

もちろん無料ゾーンでの展示ですので、お気軽に足をお運び下さい。

 

そして今月の造形体験は『紙ねんどで春の和菓子デザイン』です。

「春」をテーマに、本物そっくりの和菓子を作りましょう。

材料は身の周りにあるものですが、

出来栄えはなかなか本格的で和菓子職人になった気分d(ゝ∀・*)

オリジナルの和菓子を作ったら、オリジナルの名前もつけてみましょう♪

 

体験期間は3月27日(木)まで。享保雛の展示も同じです。

スタッフ一同心よりお待ちしております。

2014.03.04:denkoku:[体験学習室]

上杉文華館「上杉家の未来 -鷹山の意志を継ぐ者たち-」。

上杉文華館 「上杉家の未来 -鷹山の意志を継ぐ者たち-」

展示期間は、平成26年2月25日(火)~平成26年3月30日(日)まで。

 

国宝「上杉家文書」を中心に藩政改革に取り組んだ上杉鷹山の生涯をテーマとした全十二回、今年度最後の展示です(●≧艸≦)

 

今回の資料紹介は

国宝「上杉家文書」

上杉斉定心付」(うえすぎなりさだこころつき)

 

江戸時代 (天保七年・一八三六)

一八・九×一五五・五

米沢市上杉博物館

 

 

〔 解 説 〕

天保七年四月、上杉斉定は将軍徳川家斉(とくがわいえなり)から鷹山以来の治世を称賛され、鞍(くら)と時服を下賜されました。本文書は、この賞賛を機に藩内の古い弊害を一掃するよう、斉定が家臣などに指示したものです。

鷹山は存世中の天明七年(一七八七)にも将軍から善政を称賛されています。その死後、子孫まで将軍から善政を賞賛されることは、ごく稀なことでしょう。しかし、この文書によれば賞賛されたからといって喜んでばかりもいられないようです。斉定は、賞賛された以上は落ち度がないよう、藩士から下々まで用心し恥を知るように、と述べています。また米沢の統治は有名だが内実が伴わないとし、この機会に古い弊害を改善するため重臣たちに助力を求めています。

当時、鷹山はすでに藩政改革の手本として全国的に有名であり、この将軍からの賞賛は亡き鷹山の名声をさらに高めたことでしょう。有名ゆえに失敗は許されないが、現状は問題点もある、そのような状況下で、斉定は鷹山の藩政改革を継承していったのです。

 

 

鷹山は文政5年(1822)2月に体調を崩し、3月12日に72歳で亡くなります。その遺志を継いで藩政改革を行ったのが斉定です。斉定は7歳から鷹山の元で育てられ、隠居所に住んで鷹山から直接、国政の手ほどきを受けました。天保10年(1839)に12代藩主となった斉憲は、幼児の時に鷹山が亡くなったため、直接にはその教育を受けていませんが、鷹山の治世を手本とし、幕末の動乱期に立ち向かいました。なお、天保7年(1836)には斉定が、安政元年(1852)には斉憲が、幕府から鷹山以来の善政を賞賛されています。

鷹山の政策や意思は、死後も歴代の藩主に受け継がれ、米沢藩の政治を方向付けていったのです。

 明治時代以降、鷹山を評価する視点は農政、民政、組織運営などと時代ごとに変化しつつ、現代まで理想のリーダーとして人々に敬愛され続けています。

 

学芸員による、コレクショントーク、3月22日(土)14:00~です☆*:.。.

 

スタッフ一同、ご来館お待ちしています。

 

次回、展示予定

《 上杉鷹山をめぐる人々 》

「 上杉家と秋月家 」

【展示期間】:平成26年4月1(火)~4月30日(水)

 

お問い合わせ 米沢市上杉博物館 0238268001まで

 

 

2014.03.02:denkoku:[博物館情報]

コレクション展 「江戸時代 殿様の古文書」開催中!

国宝「上杉家文書」の世界Ⅴ

一挙公開 江戸時代 殿様の古文書 』が開催中です♪(^∇^*)*^∇^)♪

 

みなさんはどんなお願いごと.*:゚(・ω・人)゚:*.がありますか(?ω?`)

またいくつありますか(*???*).。.:*

 

 

国宝「上杉家文書」

上杉定勝願書

 

江戸時代(十七世紀)

40.1×54.0

米沢市上杉博物館

 

【 解 説 】

上杉定勝がたくさんの願いごとを書き上げた文書です。神仏に捧げた願文(がんもん)でしょうか。

成立時期は分かりませんが、「宗心」(景勝の法名)とあり、景勝が亡くなる元和九年(一六二三)

以降のものです。

上杉家当主と米沢藩主の立場からの願いごとを、順不同に記しています。個人的な願いとして、

健康や長寿、子孫や一族の繁栄などがあります。呪い・悪口・悪夢・怨念・悩みの除去といった願

いも見え、定勝はこれらに苦しんでいたのかもしれません。

米沢藩主、すなわち統治者としては、豊作や領民の幸福を願っています。軍勢の頑強や戦争の勝

利といった、未だ戦国の遺風が感じられる内容も…。

一方で、幕府の横目(諸国の情勢を見まわり将軍に報告する職)が来ないように、という願いもあ

ります。これは江戸時代の大名特有のものでしょう。

謙信・景勝の心に沿いたいという願いは、両者の治世を理想にするという注意のあらわれでしょう

か。名を天下に揚げる、天下に威勢を震わすといった願いも見え、上杉家の名声を維持拡大しよ

うとする定勝の意気込みが感じられます。

 

 

たくさんお願い事がありますね( ´艸`)

今も昔も願う人の気持ちは変わらないのかも知れません。

このような江戸時代を身近に感じる資料もたくさん展示しております(*ゝωб*)b

 

 

皆さまのご来館、お待ちしておりますm(_ _"m)

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ギャラリートーク(当館学芸員による展示品解説)

3月1日(土)・3月8日(土)
 各14:00~ 当館学芸員 ※企画展示室観覧料が必要です。

 

~『 一挙公開 江戸時代 殿様の古文書 』~
【 期 間 】期 間:2/8(土)~3/9(日)
【休 館 日】休館日:毎週月曜日(祝日の場合翌日)
【観 覧 料】一般200(160)円・高大生100(80)円・小中生50(40)円
      ※( )内20名以上の団体料金
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お問い合わせ 米沢市上杉博物館 0238-26-8001まで

 

 

2014.02.23:denkoku:[博物館情報]

コレクション展 「江戸時代 殿様の古文書」開催中!

ただいま、国宝「上杉家文書」の世界Ⅴ

『 一挙公開 江戸時代 殿様の古文書 』が好評開催中です♪(^∇^*)*^∇^)♪

展示期間は、2月8日(土)~3月9日(日)まで。

本展覧会では上杉家の当主(殿様)を軸に江戸時代の文書群の知られざる特徴と全体像を

ご紹介しております。

第一章から第六章に区分し、文書の基本と楽しみ方を分かりやすく解説!

第一章:上杉景勝・定勝親子

第二章:上杉鷹山の藩政

第三章:上杉家の当主として

第四章:幕末動乱の渦中で

第五章:殿様の文芸

第六章:家の由緒、藩主の正統性

 

展示室内はこのような感じです(*・_・*)ゞ

 

 

 

当館学芸員による展示解説があります。

おすすめ *・ω・)/です! 日程はこちら↓↓↓

 

☆*゚ ゜ ギャラリートーク(当館学芸員による展示品解説) ゜゚*☆

・3月1日(土)・3月8日(土)
 各14:00~ 当館学芸員 ※企画展示室観覧料が必要です。

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皆さまのご来館、お待ちしておりますm(_ _"m)

 

~『 一挙公開 江戸時代 殿様の古文書 』~
【 期  間 】期 間:2/8(土)~3/9(日)
【休 館 日】休館日:毎週月曜日(祝日の場合翌日)
【観 覧 料】一般200(160)円・高大生100(80)円・小中生50(40)円
      ※( )内20名以上の団体料金
 

お問い合わせ 米沢市上杉博物館 0238-26-8001まで

 

 

2014.02.12:denkoku:[博物館情報]

上杉文華館「上杉鷹山、細やかな気遣い」

 

国宝「上杉家文書」を中心に藩政改革に取り組んだ上杉鷹山の生涯を

テーマとした第十一段、 「上杉鷹山、細やかな気遣い」

展示期間は、平成26年1月28日(火)~平成26年2月23日(日)まで。

学芸員による、コレクショントークは2月22日(土)14:00~です☆*:.。.

 

今回の資料紹介は

国宝「上杉家文書」

「上杉鷹山手控

 

 

江戸時代 (文政三年・一八二〇)二月一九日

一五・九×一〇九・四

米沢市上杉博物館

 

〔解説〕

七〇歳になり古稀を迎えた鷹山から、隠居所の近臣へ、日頃の感謝と慰労を記した文書です。鷹山は三の丸の餐霞館という隠居所に住んでいました。この文書によれば、鷹山は衣服や食事、薬などに日頃から気を配ってくれる近臣に礼を述べ、老衰し我がままや短気、過失がないよう、気付いた点があれば遠慮なく注意してほしい、と述べています。

なお、藩主斉定は、この古稀を機に鷹山の生活費の増額を申し出ますが、鷹山はこれを謝絶し、質素な生活を続けました。 晩年まで自ら倹約に努め、身を慎んだ鷹山の心構えがうかがえます。

 

国宝「上杉家文書」

「上杉鷹山和歌」

 

 

江戸時代 (文政三年・一八二〇)

三三・〇×四五・七

米沢市上杉博物館

 

〔解説〕

 前の資料と同様、古稀に際して鷹山が近臣に示した和歌です。前の資料の要点を、歌に託してます。一首目は、老後のわがままを抑えよう、という鷹山の意思表明です。続く二首目では、そうは思っても一人では難しいので助言してほしい、と近臣に呼び掛けています。下の句で、我(鷹山)も年老いたと人に言わせるな、と述べている点に、鷹山の自尊心をみることもできるでしょう。

 なお、一首目は論語の「七十にして心の欲する所に従って矩を踰えず」(七十歳になって、自分の心のままに行動しても人の道を踏み外すことが無くなった)を前提にしています。鷹山は自ら、論語にある孔子のような聖人君子ではないので、七十歳になっても「心のまま」を戒めるのだ、と述べているのです。

 

〔現代語訳〕

七十歳の祝いをした頃、側近に申した

                      鷹山

老いたならば 心のままを 戒めるという

 古い教えを 私は守ろう

そうは思っても わが身が及ばなければ 

              助けて欲しい 

我(鷹山)も老いたと 人に言わせるな 

 

スタッフ一同お待ちしております<(_ _*)X(*_ _)>

 

ギャラリートーク(当館学芸員による展示品解説)

 日時: 2014年2月22日(土)14:00~

*入館料が必要

 

次回、展示予定

《 国宝上杉家文書が伝える、上杉鷹山の生涯 ⑫》

「上杉家の未来 -鷹山の意志を継ぐ者たち-」

【展示期間】:平成26年2月25(火)~3月30日(日)

 

お問い合わせ 米沢市上杉博物館 0238268001まで

2014.02.12:denkoku:[博物館情報]