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冬の置賜文化ホール自主事業情報①

11月の3連休は運悪く、冷たい雨が降り続いていました。昨日は文化の日。上杉博物館は無料で入れて、夜にはJazzCaféLiveも行われました。どちらも多くのお客さまが訪れてかなり盛況な一日となりました。

日に日に寒くなってくるこの頃ですが、置賜文化ホールでは12月におこなわれる二つのイベントの準備で大忙しです。本日は、イベントの詳細を詳しくご説明いたします。
 

金剛能 米沢公演

12月8日(月)18:00 開場 18:30 開演

指定席4,000円 自由席3,500円 学生席2,000円

 

置賜文化ホールでは3年ぶりの能公演開催!!

金剛流が盛んな米沢で、金剛流の未来を背負って立つ若宗家、金剛龍謹さんが初めての公演をおこないます。

また、狂言には6年ぶりの米沢公演となる野村萬斎さんが来られます。狂言の幅にとらわれず多方面で活躍される萬斎さんの芸を間近に見られるチャンスです。

 

演目は能「小鍛冶 白頭」と狂言「樋の酒」の二つです。

小鍛冶とは…

宗近という名前の刀鍛冶のところに、一条天皇から刀を拵えるようにと命令が来ました。しかし、二人でようやく作ることができる刀を一人では作ることができません。宗近は稲荷明神にお願いしました。すると、不思議な老人が手伝うと言ってきます。その夜、宗近が準備をしていると昼の老人が狐の精霊の姿で現れ、宗近の刀づくりを手伝います。

最初から最後まできびきびとした動きで初めての人も楽しめる演目です。特に狐の化身が白い頭を振り乱して槌をふるう様は圧巻です。

 

樋の酒とは…

いつも出かけるたびに太郎冠者と次郎冠者に酒盛りをされて困っていた主人は、二人をだまして米蔵、酒蔵に閉じ込めます。それぞれの蔵でばらばらになった二人は、なんとか工夫をして酒盛りをしようとたくらみます。樋を見つけた二人が考えた方法とは…

舞台をはじからはじまで使って頑張って酒を飲もうとする様子を演じます。一生懸命な太郎と次郎の姿に思わずクスッと笑ってしまうこと間違いなしです。

 

お問合せは伝国の杜までお願いします。

お能が好きな方も、初めての方も是非、置賜文化ホールまでお越しください。

2014.11.04:denkoku:[ホール情報]

上杉文華館 「 娘と孫 」

上杉文華館  《 上杉鷹山をめぐる人々 》

「 娘と孫 」

【展示期間】:平成26年10月23(木)~11月25日(火)

 

鷹山自身の子は二人の男子だけで、いずれも長生きしませんでした。その代わり、治広の娘たちや後の一一代藩主斉定など、上杉家の子女の養育に力を入れています。斉定はじめ鷹山の隠居所・餐霞館のもとで養育された者もいます。国宝「上杉家文書」のなかには、義理の孫・斉定との間で交わされた書状や、上杉家の子女の動向を記した文書が数多くあります。当時、子育ての方針を決め監督することは家の当主の務めでした。鷹山はこの務めを熱心に果たし、儒教の教えや社会の常識を孫たちに丁寧に教え諭しています。

 

今回は、義理の孫・斉定との間で交わされた書状の上杉斉定伺書並上杉鷹山答書(うえすぎなりさだうかがいしょならびにうえすぎようざんとうしょ)をご紹介いたしますヘ(゚∀゚ヘ)

 

 

江戸時代 (文化六年・一八〇九)

伺書 一二月二六日/答書 正月

伺書 一五・一×五〇・五

答書 一六・六×五七・〇

米沢市上杉博物館

 

[解説]

上杉式部大輔(うえすぎしきぶだゆう)、後の一一代藩主斉定から鷹山宛の質問書で、別紙に鷹山からの返答が記されています。別に本文があったようですが、現在では未詳です。

 斉定は家臣の源五郎から、師(幕府の儒学者)・古賀精里(こがせいり)を藩邸に招いて教えを受けているが、古賀邸へ斉定自身が出向いてお礼をしてはどうか、と提案を受けました。一方の家臣の五郎左衛門は、表向きの礼だけ整えてもしょうがない、と反対したようです。

悩んだ斉定は、どちらがよいか鷹山にごく内密に相談しました。

 これに対し鷹山は、源五郎の提案にも理解を示した上で、表向きの礼だけを整えても、誠意が伴わなくては恥ずべきことだ、と述べ、現在の時代や習俗もあるので出向くことは見合わせるよう諭しています。斉定が古賀に入門してから三年目とあり、文化六年頃の文書と推定されます。

 鷹山の答書には、儒教の基本的な書である『礼記(らいき)』や、『劉備(りゅうき)』(文中の「昭烈」)が軍師・孔明を招いた際の三顧(さんこ)の礼などが引用されています。

 

 

孫を想う気持ちは時代が変わっても揺るがないものの1つなのかもしれません・・・*・ω・* -ω-*・ω・*-ω-

 

 

◆コレクショントーク 
 11月 15日(土)14:00~

講師:当館学芸主査 佐藤 正三郎

場所:常設展示室 上杉文華館

※入館料が必要です。

 

 

朝晩のめっきり寒くなって冬の足音が近づいて来ましたΣ( ̄ロ ̄lll)

季節の変わり目ですので、体調など崩さないよう御自愛下さい.d(・∀・*)♪゚+.゚

 

 

次回、展示予定

上杉文華館  《 上杉鷹山をめぐる人々 》

「 藩校・興譲館の俊英 」

【展示期間】:平成26年11月27(木)~12月21日(火)

 

  .。o○.。o○ お問い合わせ 米沢市上杉博物館 0238-26-8001まで .。o○.。o○

2014.10.28:denkoku:[博物館情報]

11月の体験学習室

朝晩の寒さがつらくなって来ましたね…(((+_+)))

体験学習室では今月も楽しいものづくりを開催しておりますので、暖かくしてお越し下さい(*´`)/

 

 

11月の季節企画は「七五三」

11月15日は鬼が自分の家にこもる日といわれ、鬼に邪魔されないこの日に参拝するのが習わしだったそうです。

氏神様にここまで育った報告をし、今後の成長をお祈りする日です。

 

 

今月の造形体験は「型絵染めで年賀状をつくろう!」です。

< 期間 10月25日(土)~11月27日(木)まで >

体験できるのは、日本の伝統の手わざ合羽刷り(ステンシル)です。

大切な人に心を込めた、手作りの年賀状を送りませんか(*ゝω・)

体験学習室では年賀状用だけではなく、クリスマスや、色々な型をご用意しております。

型を組み合わせて世界で一枚だけのカードを作りましょう!!

 

それではご来館を心よりお待ちしております。
お問い合わせは 米沢市上杉博物館0238-26-8001までどうぞ

 

 

 

 

 

2014.10.24:denkoku:[体験学習室]

上杉文華館  「 後継者を育てる 」

上杉文華館  《 上杉鷹山をめぐる人々 》

  「 後継者を育てる 」

【展示期間】:平成26年9月25金)~10月21日(火)まで。

 

今回の上杉文華館は、「後継者を育てる」の展示です(。・_・。)ノ

 

 鷹山の直接の後継者は、安永5年(1776)に鷹山の世子(跡継ぎ)となり、天明5年に第10代藩主となった治広です。安永5年には鷹山の実子・顕孝(あきたか)が生まれ、治広の次の藩主として将来を期待されましたが、跡を継ぐことなく19歳の若さで死去しました。

その後、義理の孫・宮松(後の斉定)が世子に定まり、7歳から鷹山の元で育てられ、文化7年からは国政見習のため隠居所・餐霞館(さんかかん)で鷹山と寝食をともにしました。

文化9年、斉定は11代藩主となり、鷹山以来の改革を推進し、ようやく成果が結実していきます。

 鷹山の改革は、優れた後継者を育て、隠居の立場から支援していくことで継続したと言えます。

 

 展示物の中から1点ご紹介致します。.*:゚(・ω・人)゚:*.

 

 

上杉斉定伺書並上杉鷹山朱筆勘返状

(うえすぎなりさだうかがいしょうえすぎようざんしゅひつかんべんじょう)

一通

17.0×64.2

江戸時代(文化5年・1808頃) 正月19日

米沢市上杉博物館

 

[ 解 説 ]

 江戸にいる喜平次(後の一一代藩主斉定)から、米沢にいる鷹山宛ての書状です。

鷹山からの返信が、行間に朱筆で書き込まれています。

 喜平次は、世継ぎとして白銀(しろがね)の米沢藩下屋敷に住んでいました。ところが桜田の上屋敷に移り住み、義理の父母である治広夫妻に孝行を尽くしたい、と鷹山に相談したようです。

鷹山は素晴らしい考えで感心した、これも学問の成果だ、と称賛しています。続いて、桜田邸は手狭で移住は難しいので、移住するほどの心持ちで養父母に孝行するよう、教え諭しています。

  このように、上杉家の当主や隠居として、鷹山は子や孫の世代に対し、当時の儒教観念に沿って積極的に養育、助言に務めました。男女を問わず、子や孫それぞれに向けた鷹山の書状や教諭の冊子が多数、伝来しています。

 

スタッフ一同、お待ちしておりますm(_ _"m)

 

次回、展示予定

上杉文華館  《 上杉鷹山をめぐる人々 》

「 娘と孫 」

【展示期間】:平成26年10月23(木)~11月25日(火)

 

コレクショントーク 
 11月 15日(土)14:00~

講師:当館学芸主査 佐藤 正三郎

場所:常設展示室 上杉文華館

※入館料が必要です。

 

.。o○.。o○ お問い合わせ 米沢市上杉博物館 0238-26-8001まで .。o○.。o○ 

 

 

 

 

 

 

 

 

2014.10.04:denkoku:[博物館情報]

【 企画展 トーベ・ヤンソン生誕100年記念 MOOMIN! ムーミン展 】

 本展では、フィンランド タンペレ市立美術館・ムーミン谷博物館が所蔵するムーミン原画、習作、スケッチなど約200点(うち日本初公開150点)を通し、奥深いムーミンの世界の魅力をご紹介します。アニメーションのイメージが強いムーミンですが、原画は細密で繊細。トーベの緻密な仕事ぶりや文学作品としての魅力を再確認する機会です。

南東北では当館のみの開催です。 是非、お見逃しなく━━。:+((*′艸`))+:。━━

 

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トーベ・マリカ・ヤンソン (Tove Marika Jansson 1914-2001)

フィンランドヘルシンキ生まれ。画家、小説家。父は彫刻家、母はグラフッィクデザイナーという芸術一家に育ち、15歳の頃に

は、挿絵画家としての仕事を始める。1945年にムーミンシリーズの最初の作品となる『小さなトロールと大きな洪水』を出版。

1966年国際アンデルセン賞、1970年にシリーズ最後となる『ムーミン谷の十一月』を出版。1986年にムーミン原画等を

タンペレ市立美術館へ寄贈。翌年、ムーミン谷博物館が開館。絵も文章も手がけた「ムーミン童話」シリーズ(全9巻)のほか、

小説『少女ソフィアの夏』、自伝的作品『彫刻家の娘』など。2001年6月没。

 

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ミュージアムショップ

 ムーミングッズが大集合!!!

  展覧会限定のオリジナル商品をはじめ、国内のムーミングッズを多数取り揃えました(*・∀-)b

ムーミン展会場限定商品!!

写真中央手前:公式図録2,000円(税込)

         全166ページ(うちカラー図版約200点収録)、トートバック付

写真中央奥:ムーミン アーリーマスコット Lサイズ2,500円(税込)、Sサイズ1,200円(税込)

         トーベ・ヤンソンによる小説「ムーミン谷の彗星」の挿絵に描かれた初期のムーミンイラストを モチーフに、

         その魅力をそのまま立体化したマスコットシリーズです♪ヽ(*´∀`)ノ
 

 

スッタフ一同、ご来館お待ちしております<(_ _*)X(*_ _)>

 

 

【企画展 トーベ・ヤンソン生誕100年記念 MOOMIN! ムーミン展】

会期:2014年9月13日(土)~10月26日(日)

   ※休館日:9月24日(水)、10月22日(水)

 

入館料:一般  410(320)円

    高大生 300(240)円

    小中生 300(240)円

    ※( )は20名以上の団体料金

 

お問い合わせ 米沢市上杉博物館 0238-26-8001まで

2014.09.28:denkoku:[博物館情報]