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こども狂言クラブで袴の着付けを学びました

  • こども狂言クラブで袴の着付けを学びました

夏休みのとある日、伝国の杜こども狂言クラブでは、袴の着付講習会を開きました。
普段なかなか時間がとれず、着られる人だけ、着つけができる人だけで衣装の着替えをしているのですが、せっかくだからマスターしたい、という参加者の願いを実行に移したものです。

小学校高学年からは自分で着られるように練習し、低学年は大人が着付けます。狂言衣装の着付けは腰帯を低い位置に決めます。こどもたちの体形にあわせた着崩れしにくい着付け方は、実はとても難しいのですが、講師の本田和也さんから丁寧に指導いただき、コツがあることがわかりました。

さて次の目標は、9月11日(日)の「山形県能楽の祭典」での発表です。きりりと締まった袴姿で舞台に登場したいものです。

※許可のない写真転載はお断りします。

2016.08.01:denkoku:[ホール情報]

上杉文華館 「謙信を生んだ一族・長尾氏~巻き返す守護~」

2016年度の上杉文華館は「謙信を生んだ一族・長尾氏」をテーマにゆかりの文化財、貴重な史料をご覧いただきたいと思います。

平成28年度、第5回目のテーマは… 「巻き返す守護」 です。

 

【展示期間】 平成28年7月28日(木)~8月23日(火)  

 

 長尾氏は桓武平氏の一族で、相模国鎌倉郡長尾郷(横浜市戸塚区)を名字の地とし、三浦氏や梶原氏、鎌倉氏、大庭氏、などが同族です。後三年合戦に活躍した鎌倉権五郎景正や、源頼朝に仕えた梶原政景らは一族です。しかし、鎌倉時代の長尾氏の動向はよく分からないことが多いのが実情です。宝治元年(1247)に執権北条時頼によって滅亡に追い込まれた有力御家人三浦氏に味方していたことから没落し、その後鎌倉幕府6代将軍に就任した宗尊親王に従って、京都から鎌倉に下向してきた上杉氏の家臣になったと考えられています。鎌倉幕府が滅び、室町幕府が開かれると、その重要メンバーであった上杉氏の活躍によって、その家臣である長尾氏も確かな記録にその名をみせるようになりました。

 謙信は越後府中を拠点とした「府中長尾氏」と呼ばれる一族の出身です。この長尾氏は越後守護代を代々務めてきました。謙信もまた家督継承とともに越後守護代に就きました。

2016年度第5回目の上杉文華館は、「巻き返す守護」と題し、守護代長邦景・実景父子が絶大な権力をふるう状況に対する守護の動向、就中越後守護上杉房定による越後支配の実権掌握について紹介していきます。

▼ コレクショントーク

 「謙信を生んだ一族・長尾氏 ~巻き返す守護~」

平成28年 7月30日(土)14:00~

場所: 常設展示室 上杉文華館

※入館料が必要です。

お問い合わせ 米沢市上杉博物館 0238-26-8001まで

皆さまのご来館を心よりお待ちしております。

2016.07.28:denkoku:[博物館情報]

椿貞雄 特集③

この特集では、椿貞雄が画家としてデビューするまでの道のりを簡単にご紹介しています。

本日は第3回、「劉生との出会い」です。

③劉生との出会い

「恐る恐る会場に這入って見ると、誰一人居らず、深閑としていた。然と睨みつけている様な劉生の多くの自画像や、彼の一番の対策である百二十号の水浴する子供等が、ずらりと陳列されて居り、彼がセザンヌ風からクラシックに変わった時の作品である。

真剣厳粛の気が充満していて息の止まるような思い、この張切った力に圧され僕は長く会場に止まることが出来ず逃げるように外へ出たのであった。

『これだ、これだ』と心の中で叫びながら。

(「岸田劉生と僕」、『ふさ』1955年3,4,5,7号)

椿も書いているように、この個展に出品されていた劉生の作品は、彼が後期印象派のゴッホやセザンヌの影響を捨てて、北欧クラシックのデューラーやファン・アイクに変わった最初のものでした。

北国米沢から出てきたばかりの椿青年の心を捉えたのが、劉生の新しい北方的色彩への感動だったのかもしれません。

画家になるという夢のため上京したものの、まだこれといった方針が立っていたわけではなかった椿にとって、上京1カ月にして見た劉生の個人展は、まさに運命的な出会いであり、何としても師事したいという思いを募らせました。

後に椿は、劉生との出会いを「自分にとっては単なる偶然とは思えない。この事は自分の一生を決定づけたといっていい」と語っています。

劉生を知ることにより、椿はさらに白樺の武者小路実篤、長与善郎と近づく事になり、「芸術及び人生の根本と本質を学ぶことが出来た」のです。

2016.07.27:denkoku:[博物館情報]

椿貞雄 特集②

この特集では、椿貞雄が画家としてデビューするまでの道のりを簡単にご紹介しています。

本日は第2回、「父の許しと上京」です。

②「父の許しと上京」

 父からは上京の許しは出ませんでした。どうしても画家になる夢を捨てられない椿は、最終手段として嫁入りし東京に住んでいた叔母(父の妹)に父親説得の仲介を依頼しますが、それでも父は許してくれません。

 最後には、叔母が身元引受人となり、家に寄宿させる事、正則中学に入学し、中学卒業を果たす事を条件に、1914年9月にようやく上京がかないます。椿の原点となった米沢の風土は、その後の画業の随所に反映されていく事になるのです。

 寄宿先の叔母の家は、代々木山谷(渋谷区)にありました。上京して数日後、この家の近くを散歩していて、「岸田劉生」という表札のある家を発見します。

 兄の読んでいた雑誌でよく知っていた名前だったので、胸の高鳴りを覚えた椿。思わず門を叩たたき・・・!ません。その時は門を叩く勇気がなく、そのまま通り過ぎたそうです。

 しばらく経ったある日、学校帰りに銀座を歩いていた椿は、岸田劉生個展の縦看板を目にするのでした。

2016.07.25:denkoku:[博物館情報]

8・9月の体験学習室

8月・9月の体験学習室についてお知らせします。

8月の季節企画「盂蘭盆会」(7/23(土)~8/26(金))です。

盂蘭盆会は略してお盆のこと、先祖や亡くなった人たちの霊を祀る行事です。

体験学習室では置賜地方のお盆を紹介します。

9月の季節企画「重陽の節句」(8/27(土)~9/22(木))です。

重陽の節句は9月9日、五節句のうちのひとつです。菊に長寿を願うことから別名菊の節句とも言います。

菊には邪気を祓い長寿の効能があると信じられていたようです。

8・9月の体験学習室は「すてきなデカルコマニー」(7/23(土)~9/22(木))です。

紙に絵具をのせて、紙をあわせ開くと・・・、思いがけない模様ができあがります。

偶然が生み出す不思議な模様を楽しんでみてください!

 

募集制ワークショップのご案内 

まだまだ募集中です!!

「ナイトツアーようこそ夜の博物館へ椿貞雄と岸田劉生」
開催日  7月29日(金)19:00~21:00
対象  どなたでも(中学生以下は保護者同伴)
定員  20名程度
参加費  一人500円

夏休みものづくりルーム

「消しゴムほじほじはんこで夏気分Ⅲ」
開催日  8月6日(土)10:00~11:30
講師 mizutamaさん
対象  小学5年生以上
定員  20名程度
参加費  一人500円

「ちっちゃなスイーツデコレーション」
開催日  8月7日(日)10:00~16:00
対象  小中学生
定員  20名程度
参加費  一人500円

「名画にチャレンジ!【モネ編】」
開催日  8月8日(月)10:00~16:00
対象  小中学生
定員  20名程度
参加費  一人500円

「スポイトでにじみ絵あそび!」
開催日  8月9日(火)10:00~12:00
対象  年長児
定員  20名程度
参加費  一人500円

「切り絵のステンドグラス」
開催日  8月9日(火)13:30~16:00
対象  小中学生
定員  20名程度
参加費  一人500円

 

それではご来館を心よりお待ちしております。
お問い合わせは 米沢市上杉博物館0238-26-8001までどうぞ

2016.07.23:denkoku:[体験学習室]