特別展「上杉氏と鷹と馬」の展示資料から
現在展示している「米沢本川中島合戦図屏風」には、戦いと関わって、たくさんの馬が描かれています。
その中で、武田勢とみられる足軽が誰も乗っていない馬を牽いて川を渡る描写があります(左隻三扇)。
その足軽は右目に手を当て、涙をぬぐっているようです。
馬上にいるはずの主人は討ち死にしたのでしょうか。
とすれば、戦死者に対する思いが込められた描写なのかもしれません。
合戦の諸相に鋭い目が向けられています。
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米沢市上杉博物館 0238-26-8001