現在展示している元禄国絵図の下書きには、
国絵図の周りにいくつもの貼紙が見られます。
これは、幕府の絵図役人・町野新兵衛による修正指示です。
幕府と藩の間でやり取りを交わしながら、
清書に仕上げられていった過程がここに表れています。
御国絵図下図(上杉文書1773、米沢市上杉博物館)
それまでの国絵図では「此境より○○領○○村江出」と記されていましたが、
町野の指示によって村から村までの距離などが明記され、
境界付近の記載が具体的になりました。
御国絵図控(上杉文書1772、米沢市上杉博物館)
町野の修正指示を踏まえて、境界付近が具体的に記されています。
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