2021年度の上杉文華館は「上杉定勝」と題して、国宝「上杉家文書」に見える上杉定勝関連資料を中心に約1ヵ月ごとに展示替えをしながら、その他の関連資料を含めて展示します。
【期間テーマ】定勝の文芸①~漢詩文と歌~
【展示期間】9月23日(木・祝)~11月23日(火・祝)
※10月28日(木)以降、国宝「上杉家文書」を展示替え致します。
今回の期間テーマでは、定勝が遺した漢詩文や歌に注目して、定勝の文芸面について見ていきます。幼少期の定勝は、父・景勝の教育指導によって様々な文献をとおして教養を身に付けていきました(2021年度上杉文華館期別テーマ「親と子①~景勝の教育~」で紹介)。その後、定勝は元服を遂げて藩主になると、教養の幅をさらに広げ、自ら和歌(連歌)や漢詩文を創作するようになります。これらは、国宝「上杉家文書」の中に多く残されています。
定勝は上杉家と関係の深かった京都・妙心寺の僧侶を学問の師として仰ぎ、米沢藩における学問の基礎を築きました。なかでも九山宗用や海山元珠は上杉家との関わりが深く、定勝の教育・文芸面を支えた存在として注目されます。こうした禅僧との交流は、京都文化の地方伝播に大きく寄与しており、米沢藩の文化的繁栄に結び付けられます。
▼コレクショントーク
日時:9月26日(日) 10:00、15:00
場所:常設展示室 上杉文華館
※入館料が必要です。
皆さまのご来館を心よりお待ちしております。
【問い合わせ】
米沢市上杉博物館 0238-26-8001