米沢の行事と建物
好評開催中の企画展「上杉家の古写真」ですが、会期は3月21日(月・祝)までと、間もなく終了です。お見逃しなく!!
さて、展示資料の紹介の第四弾として、地元・米沢の行事と建物の写真をご紹介します。
1、伏見宮下向に際し武徳会古式練兵 1枚
坂根儀一郎 撮影 明治39年(1906)10月10日
11.8×17.4cm 上杉家蔵
伏見宮貞愛親王(陸軍大将、大日本武徳会総裁)が武徳会米沢分会出席のため来訪した際に行われた、火縄銃の発砲訓練の様子です。江戸時代、米沢藩では30匁筒など大口径の火縄銃を軍制に取り入れていました。甲冑や笠、火縄銃を放つ人びとの所作と、江戸時代さながらの迫力が伝わってくる一枚です。
2、 上杉伯爵邸 玄関 1枚
坂根写真館 撮影 大正14年(1925)10月13日
18.2×22.8cm 上杉家蔵
上杉伯爵邸は、明治29年、上杉家の本邸として建てられましたが、大正8年に焼失しました。この写真に写っているのは、大正13年に再建された建物(現存)で、翌年10月13日に当時の皇太子(後の昭和天皇)が伯爵邸に宿泊した際の記録写真です。
玄関付近の建物は、現況とあまり変わらないようです。手前の石灯籠付近には、現在は上杉鷹山の銅像が建てられ、石や植物の配置も変わったので様子が異なっています。
現在の上杉伯爵邸邸については
http://hakusyakutei.jp/ をご覧ください。
この他、焼失前の伯爵邸を俯瞰的に捉えた写真や庭内の様子、同じく再建前の上杉神社など、明治後期以降の米沢の写真や絵葉書も展示しています。
お問い合わせ
米沢市上杉博物館 0238-26-8001