上杉文華館 「 鷹山のお手本 」

 桃の節句まであとわずか…と言うことはΣ( ̄ロ ̄lll)

卒業式シーズンが到来でもあります━(゚∀゚)人(゚∀゚)━!! 出会いがあれば別れもある…。(-_- しみじみ

松尾芭蕉のこんな句は皆様、御存じでしょうか(*´д`)??

『さまざまの事おもひ出す桜かな』

人さまざま、いろんな受け取り方が出来ますが…春になると思い出す句です。(*^▽^*)ゞ

 

 さて、今月も当館の常設展室内上杉文華館は、「 上杉鷹山をめぐる人々 」をテーマに展示しています。9代藩主上杉鷹山をめぐる様々な人々にスポットをあて、藩政改革と鷹山の人物像、当時の武家社会について毎月展示資料を入れ替えながらご紹介いたします。

平成26年度、全12シリーズの第12弾、最終回です。

「 鷹山のお手本 」

【展示期間】:平成27年2月24日(火)~3月29日(日)

 

 藩政改革が進展し、将軍の賞賛を受けたこともあって、鷹山の言行をまとめた著作が、その在世中から全国的に流布し、大名や武士層を中心に読まれました。藩内では鷹山の業績をまとめ、文書を保存し、藩政の規範と位置づける動きが見られます。 

鷹山は200年以上、人々の「お手本」とされ、敬愛され続けているのです。

 

鷹山の読書と理想

上杉鷹山筆抄  天(うえすぎようざんひっしょう)

 

 

鷹山が主に漢籍(中国の書籍)から要所を抜き書きしたもので、三冊組の一冊目です。

鷹山の読んだ書籍や抜き書きした内容から、その理想とした政治や、関心をもった事項の一端をうかがうことができます。

 例えば『便民図纂』(べんんみんずさん)という明(みん)時代の農業書から、犬、猫、鶏の治療法を記しています。次に平林という家臣から学んだ書道の心構えが続きます。さらに出典は不明ですが、溺れた人を救う方法、火傷の薬の製法など、書物以外に基づく知識も記しています。庶民生活にも通じる幅広い知識を学ぼうとした、鷹山の姿勢がうかがえます。

 中国の後漢(西暦二五~二二〇)時代を記した歴史書『後漢書』が見えます。なかでも「循吏列伝」、「酷吏列伝」など、役人の善悪に関する事跡を主に書き抜いています。

 さらに『資治通鑑』からの書き抜きが一〇丁分続きます。『資治通鑑』は政治を行う者の手本、という意味で、一一世紀に作られた二九四巻からなる編年体の歴史書です。

 鷹山はこれら代表的な中国の歴史書から、君主や為政者の心構えを学んでいます。

 この他、様々な漢籍から名言を書き抜き、イロハ順に整理しています。鷹山の読書量と教養の高さがうかがえますが、その本格的な分析は今後の課題といえるでしょう。

 

◆コレクショントーク 
 平成27年3月7日(土)14:00~

講師:当館学芸員 佐藤 正三郎

場所:常設展示室 上杉文華館

※入館料が必要です。

 

次回、平成27年度予定

上杉文華館  《 国宝上杉家文書にみる幕末の動乱 》

「 上杉鷹山の亡き後は… 」

【展示期間】:平成27年3月31日(火)~4月27日(月)

◆コレクショントーク  平成27年4月4日(土)14:00~

  .。o○.。o○ お問い合わせ 米沢市上杉博物館 0238-26-8001まで .。o○.。

 

 

 

 

 

 

2015.02.24:denkoku:[博物館情報]