国宝「上杉家文書」を中心に藩政改革に取り組んだ上杉鷹山の生涯をテーマとした第九段、
「上杉鷹山、ふたたびの改革」
展示期間は、11月27日(木)~12月23日(月祝)まで。
もうすでにご存じの方もそうでない方も…前回展示のおさらいですΣd(ゝ∀・)
竹俣当綱主導による第一次改革は天明年間の当綱の失脚、天明の大飢饉によって中止され緊縮財政へ。
鷹山は隠居し、藩主は十代 治広となりました。
今回の上杉文華館は寛政三年(一七九一、鷹山四一才)にはじまる、第二次改革について紹介
しております.....φ(・ω・*)
その中で今回は2つ紹介します(*ゝωб*)b
国宝「上杉家文書」
丸山平六覚書
江戸時代(寛政元年・一七八九)七月二四日
一七.〇×二四.一cm
米沢市上杉博物館
〔解説〕
寛政元年(一七八九)、藩主・治広側役の丸山平六(まるやま へいろく)が「申上候覚書書」と題した意見書を提出します。七ヶ条の改革意見書で第二次改革の準備段階をなしたものとされています。この意見書の要点は、文書で意見を募集し、重臣一人に権力を集中させ、政治・財政から独立した六人年寄(中老)が権力を監視する、という政治体制の構築にあります。 後に丸山平六は大目付に抜擢され、直接藩政に参加し莅戸善政を助け活躍しました。
続きまして…2つめ*・゜゚・*:.。..。.:*・'(*゚▽゚*)'・*:.。. .。.:*・゜゚・*
莅戸善政 「總紕」(そうひ)
江戸時代(寛政三年・一七九一)
一二.八×一六.四cm
米沢市上杉博物館
※こちらの資料は国宝「上杉家文書」に含まれません。
〔解説〕
莅戸善政による、第二次改革の実施項目をまとめた文書です。寛政初年に多くの家臣から提出された意見書を取り入れ成立したものと考えられています。
朱筆で鷹山の意見と藩主・治広の決裁などの途中経過、関係部署に命じた年月日などが記されています。
全四七ヶ条で項目例では目安箱の設置、困窮者救済、軍用金準備、横目廃止、行政簡素化など、多岐分野にわたります。その内容は具体的であり、第二次改革において次々に実行に移されて行きました。
その他、「上杉鷹山諭達案」など関連資料を展示しております。
スタッフ一同お待ちしております☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆
次回、展示予定
《 国宝上杉家文書が伝える、上杉鷹山の生涯 ⑩》
「上杉鷹山、細やかな気遣い」
【展示期間】:12月25日(水)~1月26日(日)
◆コレクショントーク
1月 25日(土)14:00~
講師:当館学芸主査 佐藤 正三郎
場所:常設展示室 上杉文華館
※入館料が必要です。
お問い合わせ 米沢市上杉博物館 0238-26-8001まで