さて、今回の上杉文華館は、
《 国宝上杉家文書が伝える、上杉鷹山の生涯 ⑦》
「鷹山の家臣たち」
展示期間は、9月26日(木)~10月22(火)まで。
一部、資料紹介致します。
国宝「上杉家文書」
『神保容助(蘭室)意見書』
江戸時代(十八世紀)十一月十九日
十五.八×二二五.〇cm
米沢市上杉博物館
〔解説〕
藩校興譲館の提学(校長)神保蘭室が、政務担当の奉行(国家老)中条至資・莅戸
善政に宛てた長文の意見書です。上級者をはじめ武士の怠慢をそのままにしておいて
は、すっかり士風が失われ、藩主の志にも背いてしまう重大な事態になるだろうと、
節操を重んじた武士道の高揚策を箇条書で示しています。「執政中・莅二公」が中条・
莅戸を示しています。二人が揃うのは寛政六年(一七九四)前後です。
神保容助(蘭室)とは・・・!?
江戸時代(十九世紀) 作者不詳
六八.〇×三三.〇cm 紙本墨画
米沢市上杉博物館
※本資料は国宝「上杉家文書」に含まれません。
幼名善弥、本名綱忠、通称容助。字は子廉、号は蘭室。治憲(鷹山)の学友で、
藩校興譲館の設立から発展へ、教育面で活躍しました。
寛政三年(一七九一)から政治にも参画しましたが莅戸善政・大石綱豊派と
対立し政治参与を解かれました。文政九年(一八二七)八四歳で死去。
その他、関係資料も展示しております。
ぜひ、歴史の秋に浸ってみてはいかがでしょうか?
◆コレクショントーク
9月 28日(土)14:00~
講師:当館学芸主査 角屋 由美子
場所:常設展示室 上杉文華館
※入館料が必要です。
次回、展示予定
《 国宝上杉家文書が伝える、上杉鷹山の生涯 ⑧》
「上杉鷹山の苦悩」
【展示期間】:10月24日(木)~11月26日(火)
お問い合わせ 米沢市上杉博物館 0238-26-8001まで