国宝「上杉本洛中洛外図屏風」原本展示を開催いたします。写真は今年4月の特別展内で、展示を行った時の様子です。
上杉本洛中洛外図屏風は、全国に伝わる洛中洛外図屏風の中の一つで、織田信長が上杉謙信に贈ったとされます。作者は狩野永徳とされています。室町時代後期の京都の様子が一人一人の人物の表情にいたるまで細やかに描かれています。通常はレプリカを常設展示室内にて展示しておりますが、年に2回、春と秋に原本を限られた日数(資料保存のため、文化庁が定める期間)で公開しております。
昨年秋に京都国立博物館で開催された狩野永徳展では、観客を展示ケースの前に足止めし、その混雑でケースに近づくことすらできなかった方も多かったそうです。また、今年の春は特別展「上杉伯爵家の明治」の展示資料としての展示でしたが、今回は上杉本洛中洛外図と上杉文華館「直江兼続の生涯」で構成する単独の特別展示室を設けての展示になります。一層じっくり鑑賞していただける良い機会です。この秋、米沢にてその魅力をご堪能下さい。期間は9月27日(土)~10月26日(日)となります。お見逃しのなく。
上記特別展の展示解説を学芸員が行う、コレクショントークも開催いたします。解説を通して、国宝上杉本洛中洛外図屏風をご覧いただくことができる良い機会ですので、
ぜひお越しください。
会期 9月27日(土)~10月26日(日)
休館日 10月22日(水)
入館料 一般200円 高大生100円 小中生50円※20名様以上の団体料金有
解説 当館学芸員 沖田友紀
コレクショントークは特別展示室内での開催となりますので、お聞きいただくには特別展示室入館券が必要になります。
なお、上記展示室で上杉文華館 直江兼続の生涯を同時開催いたします。上杉本洛中洛外図屏風原本と一緒に直江兼続関連の史料をご覧いただけます。ぜひ足をお運びください。
国宝上杉本洛中洛外図屏風原本特別展示 上杉文華館 直江兼続の生涯
2008.09.24:denkoku:[博物館情報]