谷川賢作さんにインタビュー②

  • 谷川賢作さんにインタビュー②
昨日は、詩と音楽のコラボレーションを始めたきっかけをお聞きしました。今日はそのつづき、「家のなかとそとの話」「詩と音楽という表現活動」など…。

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―音楽家を目指すのに、なにかきっかけはあったのでしょうか?

「両親とも、音楽は好きでしたね。家のなかではいつも、なにかしらの音楽がかかっていました。」

―どんなジャンルが多かったんですか?

「やっぱりクラシックやジャズが好きでした。演歌や歌謡曲は、家では流れていなかったですね。」

―なるほど。今の話に戻りますが、舞台上と家の中では、やはり親子といえども違うのでしょうか?

「これは、全く別ものですね!ステージ上は、やはりパフォーマンスですから、家の中とは違います。これが谷川家のいつもだと思われても困りますね」

―(苦笑)そうですよね。話は変わりますが、私がポエトリー・リーディングという表現のかたちがあるということを初めて知ったのが、俊太郎さんと賢作さんの作品「朝のリレー」だったように思います。詩人、と言われる方たちのなかでも俊太郎さんは、そのほか絵本や翻訳、うたの歌詞、エッセイなどと幅広く活躍されていて、現代において私たち一般人にとっても、最も親しく感じる詩人のように思います。他にも、こうした形態で新しい表現に取り組んでる方というのは、もっといらっしゃるんでしょうか…。

「東京芸大にVOICE SPACEというサークルがあって詩人の佐々木幹郎さんが活動されていますよ、他にも桑原滝弥さんなど面白いことをしている人はたくさんいるし、俊太郎も応援しているんだけど、そうですね、なかなか知られていないかもしれないですね。」(注)VOICE SPACEは東京芸術大学音楽学部の現代詩を研究する音楽グループ。音楽文芸講座担当の佐々木幹郎氏、成田英明氏を顧問として2004年発足。メンバーをみると俊太郎氏と小室等氏が「用務員」さんだそう。桑原滝弥氏は講談師・神田京子氏とともに「詩人類」を主宰。)

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「朝のリレー」という詩は、教科書に載っていたことで多くの方に知られているのではないかと思います。その後、インスタントコーヒーのコマーシャルに俊太郎氏本人の声による朗読が起用されたことにより、より多くの人の知るところとなりました。詩に応じて目覚まし時計がリリリとなったり、空の明かるむ様子が連想される素敵な音楽はもちろん賢作さんの演奏です。今回の公演で演奏されるかどうかは…当日のお楽しみです。


■公演情報
「谷川俊太郎・谷川賢作 語られる音と奏でられる言葉」
7/8(火)18:00開場 18:30開演
全席指定 一般2,500円 学生1,000円(当日券500円増)※未就学児はご遠慮ください
お問合せ・チケット予約:伝国の杜0238-26-2666 
2008.07.04:denkoku:[ホール情報]