③特別展「上杉伯爵家の明治」より、見どころを紹介

  • ③特別展「上杉伯爵家の明治」より、見どころを紹介
企画展示室で開催中の、特別展「上杉伯爵家の明治」。今回は展示資料の中から見どころの一つを紹介します

上杉茂憲夫妻大礼服(上杉茂憲大礼服〔爵服〕・上杉兼大礼服〔マント・ド・クール〕)

写真は米沢藩最後の藩主で、明治新政府の下沖縄県令等で活躍した上杉茂憲とその夫人兼の大礼服です。
大礼服とは華族・文官・武官等が着用する礼装で、新年の祝賀会など公式の場で着用されました。当時の法令により様々な基準があったようです。袖の色で身分を表し、伯爵である茂憲の物は袖が桃色になっています。燕尾服型で肩にはエポレットを付けていました。抱えているのは山形帽(帽子)で白色の部分には何とダチョウの毛で作られています。夫人用の大礼服は儀式によって使い分けがあり、本展で展示中の物は新年の式で着用されたものです。真珠色の生地にピンク色の小さなバラの刺繍がされており、美しいです。写真ではうまくお伝えできていないのですが、裾が大変ながく、それだけで結構なスペースを占めております。

この大礼服は、前期期間(5月12日〔月曜日〕)まで展示致しております。この連休中にも是非ご覧いただきたい資料です。

料金
一般 500円(320円) 高大生350円(280円) 小中生(250円)200円 ()内は団体料金 
お問い合わせ 米沢市上杉博物館 0238-26-8001
2008.05.01:denkoku:[博物館情報]