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上杉文華館 「 藩校・興譲館の俊英 」

米沢は今月から毎日、雪が降っています*。☆*.☆ (*・∀-)b

深々と降り積もる真っ白なの世界が幻想的です。(*^▽^*)ゞ

 厄介者にされがちな雪ですが・・・Σ(ll゚ω゚(ll゚д゚ll)゚∀゚ll) 雪と連想すると皆さんは何を思い出しますか?ヽ(´∀`)人(´∀`)ノ♪

 

 

 さて、今月も当館の常設展室上杉文華館で、「 上杉鷹山をめぐる人々 」をテーマに9代藩主上杉鷹山をめぐる様々な人々にスポットをあて藩政改革と鷹山の人物像、当時の武家社会について国宝「上杉家文書」の中から毎月展示資料を入れ替えながらご紹介いたします。

平成26年度、第12シリーズの9

 「 藩校・興譲館の俊英 」

【展示期間】:平成26年11月27(木)~12月21日(火)

 

  鷹山は師で儒者・細井平洲の助言を得て、安永5年(1776)4月、 藩校・興譲館を設置しました。

これを鷹山は新規事業ではなく、4代藩主上杉綱憲が元禄10年(1697)に設置した学問所の「御取立」(学館再興)と位置づけています。

教育内容は主に儒学でしたが、礼儀作法の授業もありました。興譲館の学生の中には選抜されて3ヵ年費用を藩から支給される常詰勤学生、自費で常詰で学ぶ寄宿生、通学者などいました。

興譲館出身者の中には、今成吉四郎や蓬田郁助など、その能力を評価され、藩主側近や藩政の実務担当者に抜擢された者も少なくありません。

 

興譲館之図(こうじょうかんのず)

窪島政男

昭和五年(一九三〇)

五九・〇×八七・〇

米沢市上杉博物館

 

 

今回は、興譲館の基本は細井平洲の考えにあり!!

国宝 上杉家文書

上杉鷹山写大石綱豊書状 (うえすぎようざんうつし おおいしつなとよしょじょう)をご紹介いたします。 

江戸時代 (文化一三年・一八一六)一一月

一六・三×五五・四

米沢市上杉博物館 

 

[ 解 説 ]

上杉鷹山が示した興譲館の運営方針を、大石綱豊(家老兼興譲館総裁)が教師と学生らに伝えた文書です鷹山が大石の文書を、控えとして書き写したものと考えられます。

 この文書によれば鷹山は、師である故・細井平洲(享和元年・一八〇一没)の考えこそ興譲館の基本である、と明言しました。さらに、平洲がかつて学制について答申した文書を大石に渡しました。その内容は、米沢古来の風儀を守り、浮ついた言動を抑え、手本となる師長(師範役)を吟味すること、師長は米沢藩のために人物を教育すること、分限を弁え奉公すること、といったものです。

  この方針は、以後、興譲館の学則として位置づけられ、教師と学生たちに受け継がれていきました。

   

◆コレクショントーク 
 12月 7日(土)14:00~

講師:当館学芸員 佐藤 正三郎

場所:常設展示室 上杉文華館

※入館料が必要です。

 

 

皆さまのご来館を心よりお待ちしております(人´∀`*)☆.。.*・゚☆゚・*.。.☆

 

 

次回、展示予定

上杉文華館  《 上杉鷹山をめぐる人々 》

「 庶民と触れあう 」

【展示期間】:平成26年12月23(火祝)~平成27年1月25日(日)

 

  .。o○.。o○ お問い合わせ 米沢市上杉博物館 0238-26-8001まで .。o○.。o○

 

2014.12.05:denkoku:[博物館情報]

【 特別展 置賜の山岳信仰展 】

 本展覧会では江戸時代から現代まで、置賜全域にひろがる山岳への信仰と登拝、歴史と民俗に

ついて紹介します━━。:+((*′艸`))+:。━━

 

置賜地域では主に大正時代頃まで、13~15歳までの男子が出羽三山や飯豊山に登り、一人前

の成人に認められる儀式がありました。登拝前には御行屋(おぎょうや)と呼ばれる小屋に籠って

精進生活を送りました。また近くは端山と称される身近な山々への信仰も幅広くみられます。

 

当館の西側の「 置賜の庭 」に 国指定重要有形民俗文化財 行屋(ぎょうや)※1 が

あります。併せてご覧下さい。゚+.*゚♪d(d´∀`)(´∀`b)b♪゚+.*゚

 

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※1萱屋根の入母屋造り(いりもやづくり)で標準的な大きさ(主に奥行一間(約1.8m)×間口1間半ほど)です。

昭和47年(1972)、米沢市六郷町桐原から農村文化研究所内に移築され、さらに平成13年(2001)米沢市上杉博物

館の開館に伴い再移築されています。

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スッタフ一同、ご来館お待ちしております<(_ _*)X(*_ _)>

 

  【 特別展  置賜の山岳信仰展 】

会期:2014年11月1日(土)~11月30日(日)

入館料:一般  200(160)円

    高大生 100( 80)円

    小中生  50( 40)円

    ※( )は20名以上の団体料金

 

お問い合わせ 米沢市上杉博物館 0238-26-8001まで

 

 

2014.11.12:denkoku:[博物館情報]

上杉文華館 「 娘と孫 」

上杉文華館  《 上杉鷹山をめぐる人々 》

「 娘と孫 」

【展示期間】:平成26年10月23(木)~11月25日(火)

 

鷹山自身の子は二人の男子だけで、いずれも長生きしませんでした。その代わり、治広の娘たちや後の一一代藩主斉定など、上杉家の子女の養育に力を入れています。斉定はじめ鷹山の隠居所・餐霞館のもとで養育された者もいます。国宝「上杉家文書」のなかには、義理の孫・斉定との間で交わされた書状や、上杉家の子女の動向を記した文書が数多くあります。当時、子育ての方針を決め監督することは家の当主の務めでした。鷹山はこの務めを熱心に果たし、儒教の教えや社会の常識を孫たちに丁寧に教え諭しています。

 

今回は、義理の孫・斉定との間で交わされた書状の上杉斉定伺書並上杉鷹山答書(うえすぎなりさだうかがいしょならびにうえすぎようざんとうしょ)をご紹介いたしますヘ(゚∀゚ヘ)

 

 

江戸時代 (文化六年・一八〇九)

伺書 一二月二六日/答書 正月

伺書 一五・一×五〇・五

答書 一六・六×五七・〇

米沢市上杉博物館

 

[解説]

上杉式部大輔(うえすぎしきぶだゆう)、後の一一代藩主斉定から鷹山宛の質問書で、別紙に鷹山からの返答が記されています。別に本文があったようですが、現在では未詳です。

 斉定は家臣の源五郎から、師(幕府の儒学者)・古賀精里(こがせいり)を藩邸に招いて教えを受けているが、古賀邸へ斉定自身が出向いてお礼をしてはどうか、と提案を受けました。一方の家臣の五郎左衛門は、表向きの礼だけ整えてもしょうがない、と反対したようです。

悩んだ斉定は、どちらがよいか鷹山にごく内密に相談しました。

 これに対し鷹山は、源五郎の提案にも理解を示した上で、表向きの礼だけを整えても、誠意が伴わなくては恥ずべきことだ、と述べ、現在の時代や習俗もあるので出向くことは見合わせるよう諭しています。斉定が古賀に入門してから三年目とあり、文化六年頃の文書と推定されます。

 鷹山の答書には、儒教の基本的な書である『礼記(らいき)』や、『劉備(りゅうき)』(文中の「昭烈」)が軍師・孔明を招いた際の三顧(さんこ)の礼などが引用されています。

 

 

孫を想う気持ちは時代が変わっても揺るがないものの1つなのかもしれません・・・*・ω・* -ω-*・ω・*-ω-

 

 

◆コレクショントーク 
 11月 15日(土)14:00~

講師:当館学芸主査 佐藤 正三郎

場所:常設展示室 上杉文華館

※入館料が必要です。

 

 

朝晩のめっきり寒くなって冬の足音が近づいて来ましたΣ( ̄ロ ̄lll)

季節の変わり目ですので、体調など崩さないよう御自愛下さい.d(・∀・*)♪゚+.゚

 

 

次回、展示予定

上杉文華館  《 上杉鷹山をめぐる人々 》

「 藩校・興譲館の俊英 」

【展示期間】:平成26年11月27(木)~12月21日(火)

 

  .。o○.。o○ お問い合わせ 米沢市上杉博物館 0238-26-8001まで .。o○.。o○

2014.10.28:denkoku:[博物館情報]

上杉文華館  「 後継者を育てる 」

上杉文華館  《 上杉鷹山をめぐる人々 》

  「 後継者を育てる 」

【展示期間】:平成26年9月25金)~10月21日(火)まで。

 

今回の上杉文華館は、「後継者を育てる」の展示です(。・_・。)ノ

 

 鷹山の直接の後継者は、安永5年(1776)に鷹山の世子(跡継ぎ)となり、天明5年に第10代藩主となった治広です。安永5年には鷹山の実子・顕孝(あきたか)が生まれ、治広の次の藩主として将来を期待されましたが、跡を継ぐことなく19歳の若さで死去しました。

その後、義理の孫・宮松(後の斉定)が世子に定まり、7歳から鷹山の元で育てられ、文化7年からは国政見習のため隠居所・餐霞館(さんかかん)で鷹山と寝食をともにしました。

文化9年、斉定は11代藩主となり、鷹山以来の改革を推進し、ようやく成果が結実していきます。

 鷹山の改革は、優れた後継者を育て、隠居の立場から支援していくことで継続したと言えます。

 

 展示物の中から1点ご紹介致します。.*:゚(・ω・人)゚:*.

 

 

上杉斉定伺書並上杉鷹山朱筆勘返状

(うえすぎなりさだうかがいしょうえすぎようざんしゅひつかんべんじょう)

一通

17.0×64.2

江戸時代(文化5年・1808頃) 正月19日

米沢市上杉博物館

 

[ 解 説 ]

 江戸にいる喜平次(後の一一代藩主斉定)から、米沢にいる鷹山宛ての書状です。

鷹山からの返信が、行間に朱筆で書き込まれています。

 喜平次は、世継ぎとして白銀(しろがね)の米沢藩下屋敷に住んでいました。ところが桜田の上屋敷に移り住み、義理の父母である治広夫妻に孝行を尽くしたい、と鷹山に相談したようです。

鷹山は素晴らしい考えで感心した、これも学問の成果だ、と称賛しています。続いて、桜田邸は手狭で移住は難しいので、移住するほどの心持ちで養父母に孝行するよう、教え諭しています。

  このように、上杉家の当主や隠居として、鷹山は子や孫の世代に対し、当時の儒教観念に沿って積極的に養育、助言に務めました。男女を問わず、子や孫それぞれに向けた鷹山の書状や教諭の冊子が多数、伝来しています。

 

スタッフ一同、お待ちしておりますm(_ _"m)

 

次回、展示予定

上杉文華館  《 上杉鷹山をめぐる人々 》

「 娘と孫 」

【展示期間】:平成26年10月23(木)~11月25日(火)

 

コレクショントーク 
 11月 15日(土)14:00~

講師:当館学芸主査 佐藤 正三郎

場所:常設展示室 上杉文華館

※入館料が必要です。

 

.。o○.。o○ お問い合わせ 米沢市上杉博物館 0238-26-8001まで .。o○.。o○ 

 

 

 

 

 

 

 

 

2014.10.04:denkoku:[博物館情報]

【 企画展 トーベ・ヤンソン生誕100年記念 MOOMIN! ムーミン展 】

 本展では、フィンランド タンペレ市立美術館・ムーミン谷博物館が所蔵するムーミン原画、習作、スケッチなど約200点(うち日本初公開150点)を通し、奥深いムーミンの世界の魅力をご紹介します。アニメーションのイメージが強いムーミンですが、原画は細密で繊細。トーベの緻密な仕事ぶりや文学作品としての魅力を再確認する機会です。

南東北では当館のみの開催です。 是非、お見逃しなく━━。:+((*′艸`))+:。━━

 

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トーベ・マリカ・ヤンソン (Tove Marika Jansson 1914-2001)

フィンランドヘルシンキ生まれ。画家、小説家。父は彫刻家、母はグラフッィクデザイナーという芸術一家に育ち、15歳の頃に

は、挿絵画家としての仕事を始める。1945年にムーミンシリーズの最初の作品となる『小さなトロールと大きな洪水』を出版。

1966年国際アンデルセン賞、1970年にシリーズ最後となる『ムーミン谷の十一月』を出版。1986年にムーミン原画等を

タンペレ市立美術館へ寄贈。翌年、ムーミン谷博物館が開館。絵も文章も手がけた「ムーミン童話」シリーズ(全9巻)のほか、

小説『少女ソフィアの夏』、自伝的作品『彫刻家の娘』など。2001年6月没。

 

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ミュージアムショップ

 ムーミングッズが大集合!!!

  展覧会限定のオリジナル商品をはじめ、国内のムーミングッズを多数取り揃えました(*・∀-)b

ムーミン展会場限定商品!!

写真中央手前:公式図録2,000円(税込)

         全166ページ(うちカラー図版約200点収録)、トートバック付

写真中央奥:ムーミン アーリーマスコット Lサイズ2,500円(税込)、Sサイズ1,200円(税込)

         トーベ・ヤンソンによる小説「ムーミン谷の彗星」の挿絵に描かれた初期のムーミンイラストを モチーフに、

         その魅力をそのまま立体化したマスコットシリーズです♪ヽ(*´∀`)ノ
 

 

スッタフ一同、ご来館お待ちしております<(_ _*)X(*_ _)>

 

 

【企画展 トーベ・ヤンソン生誕100年記念 MOOMIN! ムーミン展】

会期:2014年9月13日(土)~10月26日(日)

   ※休館日:9月24日(水)、10月22日(水)

 

入館料:一般  410(320)円

    高大生 300(240)円

    小中生 300(240)円

    ※( )は20名以上の団体料金

 

お問い合わせ 米沢市上杉博物館 0238-26-8001まで

2014.09.28:denkoku:[博物館情報]