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上杉文華館「軍制改革」

「上杉文華館」の8月の展示をご紹介します。

当館常設展室内では国宝上杉家文書を常時見ることができる上杉文華館がございます。

今年度のテーマは「 国宝『上杉家文書』に見る幕末の米沢藩」です。

上杉家文書のうち幕末期のものは未だ活字化されていないものも多く、初公開の資料もご紹介いたします。

平成27年度、全12シリーズの第5弾は…

「軍制改革」

【展示期間】:平成27年7月23日(木)~8月25日(火)

 

 開国を求める西洋諸国の圧力が強まるなか、米沢藩でも他藩と同様に軍事制度の改革が進められました。弘化3年(1846)には、用兵術や火薬、大砲などに関する翻訳書を購入し、西洋の最新情報を入手しています。嘉永4年(1851)になると、米沢藩士浅間厚斉が大砲演習を行うなど、高島流砲術の導入が図られました。同6年には、カノン砲の鋳造に成功しています。安政6年(1859)には、西洋式の大砲や小銃隊を含めて、3軍編成による大規模な軍事調練が行われました。

 文久2年(1862)にいたり、火縄銃から西洋銃への切り替え、弓・鑓隊から銃隊への切り替えなど、幕府の指示を受けた抜本的な改革が行われました。米沢藩の特徴である大口径の30匁火縄銃などを残しつつ、近代的な軍制が徐々に整えられていったのです。

 

 

 兵器は大砲が一番大事!

国宝「上杉家文書」

上杉斉憲書状案

江戸時代 1850年代 
法 量:14.9×68.5

所 蔵:米沢市上杉博物館

 

 

 

 

〔解説〕

 第12代藩主上杉斉憲から重臣宛の文書です。非常時に江戸へ派遣する軍勢の分担について相談し、大砲の打ち手は訓練に精を出すよう指示しています。

この文書の出された時期は未詳ですが、斉憲が江戸におり、明春に英国使節が来日する、という記載が手がかりになりそうです。日英和親条約締結の前年、嘉永6年(1853)春頃か、日英修好通商条約締結の前年、安政4年(1857)春頃の可能性が考えられます。

 

 

◆コレクショントーク 
 平成27年7月26日(日)14:00~

担当:当館学芸員 佐藤 正三郎

場所:常設展示室 上杉文華館

※入館料が必要です。

 

次回、平成27年度予定

上杉文華館  《 国宝上杉家文書にみる幕末の米沢藩 》

「文久三年、京都へ」

【展示期間】:平成27年8月27日(木)~9月23日(水・祝)

◆コレクショントーク  平成27年8月29日(土)14:00~

  .o.o○ お問い合わせ 米沢市上杉博物館 0238268001まで .o.

 

 

皆さまのご来館を心よりお待ちしております。

2015.07.23:denkoku:[博物館情報]

次回企画展「戦後70年・昭和90年~忘れてはいけないこと~」のお知らせ

昨日7月20日(月)をもちまして、企画展「悲喜交々のアート~まなざしの共有~」は

好評のうち終了致しました!

次回企画展のお知らせです。

当館では、7月25日(土)~9月6日(日)までの期間で、

企画展戦後70年・昭和90年~忘れてはいけないこと~を開催致します。

 

今年、日本は戦後70年、昭和90年を迎えます。

昭和6年(1931年)に始まった満州事変から、昭和20年(1945年)の敗戦まで、

日本はアジアや太平洋地域で足掛け15年に及び戦争を行いました。

特に日中戦争下の昭和13年(1938年)からは、国家総動員法の制定により、

戦争遂行のため国民生活の全てを統制され、総力戦となりました。

戦争終結まで人命はもちろん多くのものを失った日本。

しかし、戦後日本は短期間で目覚ましい復興を遂げ、

それは現在の私達の暮らしへ繋がれています。

本展示会は、戦中・戦後の報道写真、国内の地上戦の記録、米沢を撮影した写真を展示し、戦後70年の意味を問いかけるとともに、

戦争終結からたくましく立ち上がった昭和30年代の日本人の暮らし、人々のつながりを

NHKの連続テレビ小説「梅ちゃん先生」のタイトルバックで知られる山本高樹氏のジオラマでお伝えします。

本展示会をご覧頂き、戦争の悲惨さ、平和の尊さを改めて考えるとともに、現在までの暮らしを繋いでくれた先人へ思いを馳せていただければと思います。

 

≪山本高樹氏トーク&サイン会開催のお知らせ≫

展示会初日の7月25日(土)と、7月26日(日)の2日間で

山本高樹氏のトーク&サイン会を開催致します。

時間は両日とも14時からです。

ぜひご来館下さい!

★こちらは企画展チケットのご購入が必要となりますので、当日総合案内でお買い求めください。

★サイン会は、当日図録をお買い上げいただいた方が対象となります。各回先着100名様を予定しております。図録は特設コーナーでお買い求めいただけます。

★都合により変更になる場合がございます。

企画展「戦後70年・昭和90年~忘れてはいけないこと~」

【会 期】

2015年7月25日(土)~9月6日(日)

※休館日 8月26日(水)

【料金】

企画展示室のみ

一般 410円(320円) 高・大学生 300円(240円) 小・中学生 200円(160円)

常設展示室とのセット

一般 620円(490円) 高・大学生 400円(320円) 小・中学生 250円(200円)

※( )は20名以上の団体料金

【主催】

米沢市上杉博物館、NHKサービスセンター

お問い合わせ 米沢市上杉博物館 0238-26-8001まで

2015.07.21:denkoku:[博物館情報]

国宝「洛中洛外図屏風」原本展示のお知らせ

当館では8月1日(土)~8月31日(月)まで、国宝「上杉本洛中洛外図屏風」の原本を展示致します。

国宝「上杉本洛中洛外図屏風」は天正2年(1574)に織田信長が上杉謙信に贈ったと伝えられるもので、桃山時代の代表的な画家である狩野永徳が作者とされています。

本図は京の市街地(洛中)と郊外(洛外)の四季とそこに生活する人々の風俗を描き込んだもので、芸術的美術史的価値ばかりでなく歴史資料としての価値も高く、民俗学的見地からも貴重な史料であることから国宝に指定されました。今年度最後の展示となります。ぜひ、ご来館いただき洛中洛外図の魅力を感じていただけたらと思います。

 

常設展示室 上杉文華館で展示

 

      〈常設展料金〉 

      一般 410円(320円) 

高校・大学生 200円(150円)

  小・中学生 100円(60円)

※( )内は20名以上の団体料金

      

お問い合わせ 米沢市上杉博物館 0238268001まで

2015.07.19:denkoku:[博物館情報]

上杉文華館 「 12代藩主上杉斉憲 」

「上杉文華館」の7月の展示をご紹介します。

当館常設展室内では国宝上杉家文書を常時見ることができる上杉文華館がございます。

今年度のテーマは「 国宝『上杉家文書』に見る幕末の米沢藩」です。

上杉家文書のうち幕末期のものは未だ活字化されていないものも多く、初公開の資料もご紹介いたします。

平成27年度、全12シリーズの4は…

「12代藩主上杉斉憲」

【展示期間】:平成27年6月25日(木)~7月21日(火)

 

 

天保10年(1839)2月2日、11代藩主上杉斉定が急病により死去します。これにより、同年4月3日、斉憲は数え20歳にして米沢藩第12代藩主となりました。その後は半年以上にわたり、江戸での藩主就任とその後の米沢入り(初入部)、家臣や関係者の御目見得と贈答といった儀礼が行われました。

 斉憲はこの後、明治元年(1868)の戊辰戦争での敗戦により明治政府から隠居を命じられるまで、まさに幕末動乱のほとんどの期間、藩主を務めたのです。

 

大事なことだから、直接言葉で伝えます

国宝「上杉家文書」 上杉斉憲手控

(天保10年・1839 8月24日)

法量: 15.8×156.2

所蔵: 米沢市上杉博物館

 

〔解説〕

 第12代藩主・上杉斉憲が、侍頭・三手組の頭に対し、配下への文武奨励を伝えた文書です。

 この文書で斉憲は、若年(20歳)で藩主となったので不安であり、先代以来の方針に従うとはいえ、重臣たちの補佐を期待する、と述べています。さらに文武(学問と武芸)は国を治める基礎だが、近年とりわけ武芸が衰えているので、それぞれの支配下の者たちに武芸を奨励するよう伝えました。

 斉憲の時代には、開国を求める西洋列強の圧力や幕末の混乱が高まるなか、武芸の振興、そして実際に戦闘を遂行する能力の充実が、現実的な政治課題となっていきました。

 

 

 

 

 

 

  

◆コレクショントーク 
 平成27年6月28日(日)14:00~

担当:当館学芸員 佐藤 正三郎

場所:常設展示室 上杉文華館

※入館料が必要です。

 

次回、平成27年度予定

上杉文華館  《 国宝上杉家文書にみる幕末の米沢藩 》

「軍制改革」

【展示期間】:平成27年7月23日(木)~8月25日(火)

◆コレクショントーク  平成27年7月26日(日)14:00~

  .o.o○ お問い合わせ 米沢市上杉博物館 0238268001まで .o.

 

 

皆さまのご来館を心よりお待ちしております。

 

2015.06.25:denkoku:[博物館情報]

悲喜交々のアート まなざしの共有 ギャラリートークのお知らせ

27上杉博物館アートコレクション

作品に込められた喜怒哀楽を感じながら、

開催初日の6日(土)14企画展示室にて

ぜひご来館下さい!

 

 

「涙は私を明るくする」 浜田浜雄

1951年 油彩・板

27.2×22.0

 

悲喜交々のアート まなざしの共有

 

平成272720会期中休館日なし

 

一般 200円) 高大生 100円) 小中生 50円)

名以上の団体料金

 

268001

2015.06.23:denkoku:[博物館情報]