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戦国時代展 いよいよ最終日

大原観音寺文書 夫馬一色衛門畠地寄進状(滋賀県指定有形文化財・観音護国寺・長浜市長浜城歴史博物館寄託)

 

 昨年11月、江戸東京博物館を皮切りに、京都文化博物館、そして米沢市上杉博物館と開催してきました「戦国時代展」も、いよいよ今日6月18日(日)が最終日になりました。米沢のみならず、多くのお客様が各館へお出でいただき、誠にありがとうございました。展示を楽しんでいただけたのであれば、この上ない幸せに思います。

 

 戦国時代展では、著名な戦国大名ゆかりの品々や、京都の権威をまとって人々を魅了した威信財、戦国時代の人々のエネルギッシュな活動を伝える文化財を通して、その時代を紹介してきました。勇壮、絢爛、活力にあふれた作品が並んでいますが、この時代を生きた民衆の素朴な願いは何だったのでしょうか。

この展覧会の最後では、今から約450年前の近江国に生きた人々が、お寺に土地を寄進した証文を展示しています。村落の有力農民の証文とみられますが、その寄進によってかなえようとした願いは、「後生菩提」「現世安穏」、すなわち死後の冥福、そして今生きている世界の平穏無事の二つでした。現代を生きる我々と通じる世界ではないでしょうか。

 

特別展「戦国時代展 A Century of Dreams」

【期間】 平成29年4月29日(土・祝) ~ 平成29年6月18日(日)

【休館日】5月24日(水) 

【開館時間】9:00~17:00(チケット販売は16:30まで)

【入館料】 一般 620円(490円)高大生 400円(320円)小中生 250円(200円)

     ※( )は20名以上の団体料金

     音声ガイド 500円

 

お問い合わせ 米沢市上杉博物館

【TEL】    0238-26-8001

2017.06.18:denkoku:[博物館情報]

「寺町・大雲院跡出土 一括出土銭」

◇戦国時代展 戦国の活力

 

 戦国時代は人や物の往来が活発化し、経済的に裕福な人々も増加した時代であるといえます。「寺町・大雲院跡出土 一括出土銭」は、戦国時代に染色業を生業とした青屋が居住していた地域から発掘されました。甕に詰められた銭は、5万枚に及ぶと考えられています。青屋の職能民らが貯め、埋めたとみられます。埋めた目的はさておき、彼らの技術が一流であり、このような蓄財が可能であったことを示しています。

 

 甕一杯に詰められた銭の姿に圧倒されること間違いありません。京都に暮らした職能民の経済力をまざまざと見せつけられます。それは戦国時代の活力であり、次の時代を招来する原動力にもなりました。

 

戦国時代展も残すところあと3日となりました。皆様のご来館を心よりお待ちしております。

 

特別展「戦国時代展 A Century of Dreams」

【期間】 平成29年4月29日(土・祝) ~ 平成29年6月18日(日)

【休館日】5月24日(水) 

【開館時間】9:00~17:00(チケット販売は16:30まで)

【入館料】 一般 620円(490円)高大生 400円(320円)小中生 250円(200円)

     ※( )は20名以上の団体料金

     音声ガイド 500円

 

お問い合わせ 米沢市上杉博物館

【TEL】    0238-26-8001

2017.06.16:denkoku:[博物館情報]

公式図録『戦国時代展』のご案内

◇戦国時代展 戦国時代展の全容を知るために

 

 米沢では目にする機会の少ない作品の数々が展示されている「戦国時代展」も4日の会期を残すまでとなりました。

 この展覧会は、東京都江戸東京博物館、京都府京都文化博物館、そして米沢市上杉博物館の3会場で開催され、合計264件の作品を展示しました。しかし、これらすべての作品が3館で展示されたわけではなく、いずれか2館、または1館のみでしか展示されなかった作品も少なくありません。

上杉博物館の展示作品数は、前後期あわせて133件です。展示室では見ることのできなかった戦国時代を生きた人々の息遣いを感じさせる作品がまだまだあることが分かります。そのような「戦国時代展」の全容をお知りになりたい方は、ぜひ公式図録『戦国時代展』をご覧いただいたいと思います。

作品のカラー図版、展示室の解説よりも、さらに詳しい解説などが載っています。416ページ、2500円の大作です。この機にお手許に1冊いかがでしょうか。

 

特別展「戦国時代展 A Century of Dreams」

【期間】 平成29年4月29日(土・祝) ~ 平成29年6月18日(日)

【休館日】5月24日(水) 

【開館時間】9:00~17:00(チケット販売は16:30まで)

【入館料】 一般 620円(490円)高大生 400円(320円)小中生 250円(200円)

     ※( )は20名以上の団体料金

     音声ガイド 500円

 

お問い合わせ 米沢市上杉博物館

【TEL】    0238-26-8001

2017.06.15:denkoku:[博物館情報]

重要文化財「太刀 銘安綱 号鬼切」

例年以上の多くのお客様にご来館いただき、誠にありがとうございます。ご好評を博しております「戦国時代展」も残り5日となりました。

 

◇戦国時代展 名刀の輝き

 

 重要文化財「太刀 銘安綱 号鬼切」(北野天満宮)は、山形の戦国大名最上氏ゆかりの刀剣です。銘は「国綱」とありますが、「安」を「国」と切り直しており、本来「安綱」であり、作刀の特徴からも伯耆(鳥取県)の刀工大原安綱の作と考えられています。平安後期の作品であり、1000年近くに及ぶ時を経て、今、米沢市上杉博物館でその輝きを放っています。

 

 平日の展示室は割とすいている時間が多くあります。この機にじっくりと「鬼切」の魅力に触れてみてはいかがでしょうか。

 

特別展「戦国時代展 A Century of Dreams」

【期間】 平成29年4月29日(土・祝) ~ 平成29年6月18日(日)

【休館日】5月24日(水) 

【開館時間】9:00~17:00(チケット販売は16:30まで)

【入館料】 一般 620円(490円)高大生 400円(320円)小中生 250円(200円)

     ※( )は20名以上の団体料金

     音声ガイド 500円

 

お問い合わせ 米沢市上杉博物館

【TEL】    0238-26-8001

2017.06.14:denkoku:[博物館情報]

重要文化財「色々威胴丸 兜・大袖付」

戦国時代展もあと6日間です。

 

◇戦国時代展 美と技巧をまるごと堪能

 

 今回の注目の展示作品の一つは重要文化財「色々威胴丸 兜・大袖付」(佐太神社・島根県立古代出雲歴史博物館寄託)です。出雲を拠点に勢力を伸ばした戦国大名尼子経久が奉納したとされます。筋兜に鍬形と剣の前立て、紅色や浅葱、白などの糸で威した色彩鮮やかな大袖や胴は、その威勢を感じさせます。

 この甲冑は、前からだけではなく左右、そして背後を見ることができるように展示しています。甲冑の美しさ、そして精巧さをまるごとお楽しみください。

 

特別展「戦国時代展 A Century of Dreams」

【期間】 平成29年4月29日(土・祝) ~ 平成29年6月18日(日)

【休館日】5月24日(水) 

【開館時間】9:00~17:00(チケット販売は16:30まで)

【入館料】 一般 620円(490円)高大生 400円(320円)小中生 250円(200円)

     ※( )は20名以上の団体料金

     音声ガイド 500円

 

お問い合わせ 米沢市上杉博物館

【TEL】    0238-26-8001

2017.06.13:denkoku:[博物館情報]