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企画展「138億光年 宇宙の旅」展示紹介⑭

  • 企画展「138億光年 宇宙の旅」展示紹介⑭

日本天文学会では, 日本における天文学(暦学も含む)的な視点で歴史的意義のある史跡・事物に対して日本天文遺産の認定を行っています。その第一回目(2018年度)の認定が国宝「明月記」(冷泉家時雨亭文庫)です。「明月記」は、新古今和歌集や小倉百人一首の撰者として知られる藤原定家(1162~1241)が 建久 3(1192)年から天福元(1233)年の間に記した日記ですが、本文献には、望遠鏡発明 前に観測された超新星のうち3件(1006 年、1054 年、1181 年)が記載されているほか、日 食や月食、オーロラなどの天文現象についての記載があり、天文現象の古記録としてきわ めて重要なものです。今回展示しているおうし座のかに星雲は明月記に記録された 1054 年の超新星の残骸であると同定されています。

望遠鏡やカメラがなくても空の変化を見逃さなかった平安の人々と天文現象の密接なかかわりの証です。

 

2021.03.10:denkoku:[博物館情報]

伝国の杜ファンクラブ令和3年度会員募集中

【伝国の杜ファンクラブ令和3年度会員募集中】


特典いろいろ★楽しみかたいろいろ

伝国の杜(米沢市上杉博物館/置賜文化ホール)をお得に楽しむ「伝国の杜ファンクラブ」
令和3年度会員(会員期間:2021年4/1~2022年3/31)の入会受付を開始しました!
ご入会をお待ちしております。


<詳細はこちら>

https://denkoku-no-mori.yonezawa.yamagata.jp/fc.htm

2021.03.09:denkoku:[博物館情報]

企画展「138億光年 宇宙の旅」展示紹介⑫

  • 企画展「138億光年 宇宙の旅」展示紹介⑫

絶対に見逃さないで!原始惑星系円盤!

アルマ望遠鏡のように複数のパラボラアンテナを結合させて一つの望遠鏡とする「電波干渉計」では、アンテナの間隔を離せば離すほど解像度(視力)が向上します。アルマの場合、アンテナ展開範囲15kmで、人間の視力に換算すると2000となります。星は、宇宙に漂うガスや塵の雲の中で誕生します。生まれたばかりの星のまわりにはガスや塵でできた円盤があり、1千万年以上の時間をかけて円盤内の物質が衝突合体を繰り返して惑星が作られると考えられています。こうした場所は密度の高いガスや塵に覆われているので、可視光や赤外線ではその中を見通すことができません。しかしアルマ望遠鏡が観測するミリ波・サブミリ波はこうした物質に吸収されないため、星や惑星の誕生を観測することができます。円盤の間隙は、物質を掃き集めながら大きな惑星が成長しつつあるまさに「現場」なのです!!

2021.02.25:denkoku:[博物館情報]

企画展「138億光年 宇宙の旅」展示紹介⑪

  • 企画展「138億光年 宇宙の旅」展示紹介⑪

馬頭星雲の内部をとらえた、きわめて精細な赤外線画像。この星雲は古くから多くの天文学者によって観測されてきましたが、背景が明るく輝いているために、これまでは明るい背景との対比で暗くしか見えず暗黒星雲として有名でした。ハッブル望遠鏡は、星間を漂う塵やガスのとばりに包まれた星雲の中で生まれつつある星や、星雲の向こう側にある星も映し出しています。「馬頭+暗黒」で神秘的な印象が強かった馬頭星雲の本当の姿は、ふわふわ淡いピンクの星のゆりかごのようです。

2021.02.24:denkoku:[博物館情報]

企画展「138億光年 宇宙の旅」展示紹介⑩

  • 企画展「138億光年 宇宙の旅」展示紹介⑩

地球の大気と水の循環を動かす原動力は太陽。赤道付近と極地域の太陽から受けるエネルギーの温度差が地球全体の大気を動かしています。水の循環も同様です。こんな奇跡の循環を私たちは壊しています・・・何をどうすればいいのか・・・深く考えなければなりません。

太陽万歳!

2021.02.23:denkoku:[博物館情報]