その道に終着駅はない

 何事であれ、その道に一生をかける人をプロという。遊びごとではなく、それを人生の目的として追い続ける人には、どこまで行けばおしまいという終着駅は存在しない。

それが芸の道であろうと、物を作るということであっても、政治家、宗教家、管理者、経営者であろうと例外ではない。求道者とは、その道一筋に人生を歩む人であって、それなればこそ立派な業績が残せるのだ。

比較する対象に無限の可能性を追い続ける人と、自分より低い者としか比べてみない人との差は、能力に厳としてあらわれる。人間の持つ力は加速度的に進歩しつつある。慢心のあるところに努力は存在しない。

天狗になってはならない。視野を広くもつことだ。今の仕事に全身全霊をつぎこみ、ある目標を達成し、自分の前に立ちはだかる壁を突破すれば、また新たな世界がそこにはあることを知るだろう。我々の行く手には限界がないのだ。常に謙虚な気持ちで与えられた仕事に全力を投入していく。これがサラリーマンではなく、プロとしてのビジネスマンの行き方である。

天狗は芸の行き止まり、進歩を求めるためには、まず心の持ち方自体を見直すべきであろう。

2006.10.20:反田快舟:[経営箴言]

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