今でこそ「転職」は一般的になってきており、定年まで1社で勤め上げる、という人は少なくなってきました。
とは言え、今のシニア層(概ね55歳以上)は、転職のご経験がないうえに、ご経験値が高いがゆえに、求められるポジションとして、誰でもアプローチできる一般的な求人情報元では見つけにくいのが実情です。
大手企業さんのリストラなどに伴う転職活動の場合ですと、「再就職支援サービス」などが利用できるケースもありますが、そうでない場合は大変ご苦労されるケースが多いようです。
知識も経験も意欲もありながら、活躍できる場が見つからずにご苦労されていたシニア層のKさん(転職活動開始当時58歳)から、今回私たちがシニア・エグゼクティブ層の転職支援を強化していくにあたって、体験記をお寄せいただきました。
Kさんがまとめてくださったご自身の経験と、これから転職、再就職を進められるシニア層のみなさんへのメッセージをご覧ください。
私は、高校を卒業して就職し、一つの企業に30数年間勤め、思うところがあり定年前で退職しました。
その「思うところ」についてですが、私はその企業での業務で20年ちかく海外勤務に従事していて、日本のノウハウを海外工場へ伝授することと、海外工場への部品供給を現地調達の推進を行ってきました。
当然、山形の地場の部品会社を海外展開を促したりしましたが、結果的に海外メーカーへシフトするケースも相当数ありました。
そこで実感したのが、山形の企業は造る技術と品質は大変すばらしいものがあるが、コストとなると「言いなり」でなかなか実際の数字が出て来ない。・・正確に原価が捉えられていないことでした。
もっと、重要な経営指数を数字で判断出来る様にすれば、取引先との交渉もより説得力があるのに・・と思っていました。
「山形の中小企業の経営的な地盤を強化したい」こんな思いを持ちながら退職、活躍できそうな転職先を探していたところ、ジンジャーズさんとの出会いがありました。
ジンジャーズでは、代表の佐藤広一が中心となって面談し、さまざまな角度から企業をリサーチしました。
結果として、求人票も求人ニーズもなかった企業への入社となりました。
「今ある技術力に加えて、経営力をあげられたらもっといい会社になる」と見込んだ企業へ、Kさんのご採用を提案したところ、その社長がお持ちだった課題を解決する人材として、ぴったりマッチしたのでした。
Kさんは、今、社長の片腕として経営の中核を担う第2の職業人生を歩んでおられます。
今、山形の中小企業は、新型コロナ感染拡大や世界的な情勢不安などの問題で、経営的に大変厳しい状況になっているところも多く、直感経営では乗り越えられない事態になっています。
是非、シニア世代の方々にはこれまで培った経営管理や製造管理のノウハウを山形の中小企業の為に生かして欲しいと思っています。
人生100年時代と言われる昨今、まだまだ活躍できるシニアの皆さんがたくさんいらっしゃると同時に、「年齢が高くても、活躍してもらいたい」と考えている企業も増えてきています。
Kさんも、Kさんを採用いただいた企業さんからも、「大変良かった」と、嬉しいお声を頂いています。
Kさん、お忙しい中メッセージありがとうございました!
山形転職を運営している私たちジンジャーズは、求人情報をただたくさん集めるだけではなく、企業の課題を把握して「こんな方だったら課題解決できる」という提案型のご紹介も数多く行ってきました。これからは、なお一層こうしたシニアの方々の活躍の場の開拓にも力を入れていきます。
この記事へのコメントはこちら