上杉まつりに「武てい式」が加わるのは昭和39年。その前は米沢要鑑会(宮坂善助会長)によって上杉神社の境内で奉仕されていた。当初は米沢連合青年団などの協力でささやかなものであったが、NHKの大河ドラマ「天と地と」放映以来高まった謙信ブームで、昭和46年のまつりから上杉28将を配した武てい式が、米沢女子短大上村良作教授の考証・脚本・演出によって現在の原型がつくられた。
この「武てい式」は、上杉謙信が戦いに赴く際に必ず行ったという上杉軍の「出陣の儀式」で、五沾水の儀を中心に組み立てられたもの。
上杉28将は主として川中島合戦に臨んだ武将たちである。この武てい式は次のような順序で進められる。
開式宣言-軍団集結-軍神勧請(上杉火縄銃の発砲)-五沾水-賜旗-出陣。
この式にはその後少年武者による「青龍隊」や「馬廻組槍舞い」「上杉太鼓」「詩吟」などが加わって色づけをし、54年には「武てい式保存会」も発足して定着を見る。
また主役の謙信役は主として上杉家の一門が務めている。
武てい式が行われるのは5月2日の午後6時から、会場は「おまつり広場」に定着、開会前には上杉家廟所参拝、市中行進なども組まれている。
NHK「風林火山」
上杉謙信役のGacktさんの登場はいつからですか?