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赤外線で調査

  • 赤外線で調査
文化財の調査等の高価な赤外線カメラを買えないので、なんとか安価なカメラを手に入れた

早速試し撮り・・・もしかして・・ニャンコはどうなるかと思ったが・・




確か屋根裏で見つけて神棚に置いていた真っ黒なお札を撮影してみた

写る写る!!



廃寺から譲り受けた菊の御紋がある箱も煤で真っ黒
箱の中にもうっすらと文字が浮かんでいる

これは御綸旨(ごりんし)と読むらしい

綸旨(りんじ)とは、蔵人が天皇の意を受けて発給する命令文書。
綸旨とは本来は「綸言の旨」の略であり、天皇の意そのものを指していたが、
平安時代中期以後は天皇の口宣を元にして蔵人が作成・発給した公文書の要素
を持った奉書を指すようになった。御綸旨(ごりんじ・ごりんし)とも呼ぶ。
                ウィキペディアより

凄いものが出て来た

さて肝心の獅子頭の記名は如何なものか?

前回文化財調査の赤外線カメラで現れた獅子頭の裏を撮影してみるが・・写らない

おそらく赤外線撮影用の照明が必要なのだ

川西町で一番古いという獅子頭の内部を撮影してみる

5分ほど眺めていると現れて来た

矢印の部分に◯◯山と見えるような気がするのだが・・



パソコンであの手この手を駆使し、目を凝らして見るのだがはっきりしない

しかし、このワクワクドキドキ感がたまらない

よし! 赤外線といえば電気炬燵

あれを照射して撮影してみたらどうだろう??

2015.11.07:shishi5:コメント(0):[獅子彫り日誌]

小振りの

  • 小振りの
思い立って小振りの赤獅子制作中だ

白鷹鮎貝系の獅子頭は奥行き50cmと大型だが、今回は一回り小さい40cmの中型

桐材なので軽量  小学生高学年から中学生位がちょうどいいかも

飾り獅子にしてもお手頃な寸法

木地完成したら獅子宿に展示しておりますのでご覧あれ
2015.11.05:shishi5:コメント(0):[獅子彫り日誌]

収穫祭にて

  • 収穫祭にて
羽黒神社でご祈祷を済ませ山口地区公民館に到着すると

野外会場とテント売店、獅子彫り実演のテントも準備完了しオープニング待機中だった

大きな臼と杵が用意され餅つきもあるようだ♪





小春日和で日差しが暖かくなり、厚着しているので汗ばむ程

獅子頭を並べると、地区の方々が集まって来た








獅子頭木地の制作風景等滅多に見かけるものでもない

山口地区では四カ所で七五三系の獅子舞が行われているので関心度も高い




因に羽黒神社 稲荷神社 薬師瑠璃光如来 十一面観世音菩薩である

神社と寺院それぞれ二カ所である


獅子彫り実演で、饒舌なとある方から貴重な話を聞いた

「羽黒神社の獅子頭は長谷部吉之助作、家の仏壇も長谷部氏の作なので見に来い・・」と


獅子彫り実演を休止して稲荷神社の獅子頭を拝見に姫城公民館へ

ふたがアーチ状の葛篭(つづらこ)に入った獅子頭を出して戴き見分






こちらは獅子頭の裏と箱のふたには詳しい記名があった



大瀧藤太(77歳)と塗りは鮎貝の神保長助 昭和29年5月3日だ



羽黒神社の獅子箱も出て来た




何故だか、こちらには作者名が無い・・・長谷部氏の獅子頭には記名がほとんど無い

かなりの、そんぴん(へそ曲がり)だったのだろう

後世の子孫が悩む事等どこ吹く風なのだ

しかし制作年月日は残していた


文政5年(西暦1822年)今から193年前である

長谷部氏の作として勧進代、白兎、西高玉の獅子は確認しているのだが

山口羽黒の獅子頭もそうだとなると大変貴重な証拠となる

彫り痕による作者の癖が解るのだ


さて獅子頭の他にいろんなものを拝見出来た

御神体の刀、幟、口取りと警護の古い衣装、等








案内役の区長さんや総代長さんも本当に親切に接して戴いた

以前面識があった芸工大修復科出身の地域協力隊に就任なされたばかりの石井さんと出会い

一緒にお宝見分も出来て満足

獅子頭彫り実演を通して地域の方々との、ふれあいも貴重な体験になった・・




午後から鮎貝の八幡神社に行く用事があるのだが、約束の時間まで間があるので

近くの瑞龍院に向かう・・・



お釈迦様の足の裏を刻んだ石があり、そのお堂の屋根に目が行った

何回も来てたはずだが気付かずにいた

ここにも獅噛みがいたのだ






西田尻の横越文珠のお堂の獅噛みと似ている

横越文珠に向かい写真を取り直し、自宅で引き延ばして比較してみた

よく見るとデザインは違うが彫り癖が似ているので同じ作者の可能性有りだ!




まさかこちらも長谷部吉之助ではなかろうか?



2015.11.03:shishi5:コメント(2):[獅子彫り日誌]

ご祈祷

  • ご祈祷
11月1日の朝、白鷹町山口羽黒神社にて新しい獅子頭木地のご祈祷を受けた

山口地区の収穫祭での獅子頭彫り実演の一環である







初めての拝殿の中に拝殿前にあるような柱と梁があり、一対の獅子らしき彫刻がある

社殿は何度かの改造も行われいるが詳細は不明の事らしい

獅子というより白狐にも見えるが、タテガミもあるし獅子だろうか・・・




暗い拝殿でロウソクの光で照らされる獅子頭はなんと神秘的に見える

神殿が差し込んだ日差しが、明るくなったり暗くなったりと神が降臨された気配に感じるようだ






羽黒神社は里から1.2km程山道を登った高所にあるので気温も低い

集まった関係者と共に身を引き締めながら、新しい獅子頭の無事に完成するよう祈願した


さてと今度は下界に下りて、公民館にて獅子頭の実演である

2015.11.02:shishi5:コメント(0):[獅子彫り日誌]

猫客万来

  • 猫客万来
◯◯心と秋の空・・などと晩秋の天候の不安定さと心境の変化を例えられる昨今

その晴れ間を狙って干し柿をぶら下げた

空の青と柿の朱の色が対比して美しい

もっと柿の実の数に迫力あらば絵になるのだが



お隣のニャンコ軍団(といっても二匹)が毎日仕事場に遊びにくる

弟子がお駄賃をあげるので味をしめたのだ・・






おやおや今日は何やら屋根が騒がしい

ミシミシからバリバリと只ならぬ音

風が強いので杉っ葉が屋根に落ちるのだべが? と思いきや壁から猫の頭が飛び出した

まさに今、屋根の付近の隙間から強行突破しようとしている

入れないので悔しくてニャーーッだと


あきらめて別のルートを探し始めた

奴は我々を驚かそうとサプライズを狙ったのだろうか?

とすれば、ニャンコ軍団はかなりの策略家猫集団ではないか?

隊長が我々の気を反らそうと入り口でニャーーッと鳴き出し作戦を開始した

一方、副隊長はついに別ルートを開拓し侵入成功


こんどは着地地点を探索し始めている

やはり副隊長は賢く、すこぶるアクティブだ・・

なんと棚のルートを見つけて作業台にしなやかにストンと着地成功

したり顔でこちらを見て、早速電灯のスイッチに戯れだした









隊長は最近冬に向けてメタボの度合いが進み、丸丸としたお顔とお腹が更に膨らみ出している

老兵の目的はひたすら猫飯・・入り口のお椀の前で微動だにしない






副隊長は若い雄で猫飯は二の次・・遊びたい盛りの様子だ

自宅の若い雄猫もそうなのだが、猫戯らしで遊んでもらうのを生き甲斐としている

遊んで頂戴とばかり私の足下に鎮座ましまし、猫戯らしの仕舞っている引き出しを凝視

遊ぶため待機している!とアピールするのだ・・・


副隊長もその味を覚えてしまったかのようである

「しょうがないニャー」等と呟き

獅子のタテガミのお古で作った猫戯らしを戸棚から取り出すのである

あぁ・・また今日も猫を回してしまった


2015.10.31:shishi5:コメント(0):[獅子彫り日誌]
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