一福屋@鈴木農園

旬時くだもの

 夜仕事でした。久しぶりの夜仕事です。翌日の朝に、JAてんどうへ出荷します。

今回の夜仕事の主役はさくらんぼちゃんです。ちゃん付けの割には苦労させられます。子どもってそんなもんでしょうか。




さて、今回出荷したものは露地栽培のものです。贈答用さくらんぼではございませんのでご安心を。

雨が当たると実の割れる露地のさくらんぼは、天気予報とにらめっこしながら出荷します。野菜仕事も抱える鈴木農園にとっては、結構大変です。

 キュウリに病気がでればその手術に、トマトの花が咲けばトーン付けに、ねぎが育てば土寄せにと、なんだかワケの分からないくらい忙しいのが、この時期です。

 そんな中で、先陣切って主役に躍り出るのはやっぱりさくらんぼです。大人3人が汗だくになって世話しています。今一番のわがまま娘でしょう。

 「かまってかまって〜」とでも言うように、見事に真っ赤になりますから、かまわないわけにはいきません。

 そのわがまま娘も、遂に嫁入りの日が来たのです。翌日午前7:30、作業員たちに見守られる中、我が農園の娘たちは巣立ちの時を迎えました。

 
 
 

 さくらんぼの葉摘み作業です。

 葉っぱを一枚一枚摘んで、枝の軸に光を当て、赤みの増したさくらんぼに仕上げます。

 ついでに甘みも出します。

 一枚一枚ですよ!!一枚一枚。ほんとうに一枚一枚。

 もはや私の指先は何千枚もの葉っぱを摘んだことでしょう。

 果樹農家の大変さを満喫中。ちなみに今の親友は脚立です。

 写真の二人はパートさん。作業中の話題は、もっぱらゴシップと人生相談、たまに「夕食は何にするか」。

 お二人のおかげで、笑いの絶えない現場です。
 昨日、天童ラ・フランスセンターにて、寺津地区のさくらんぼ・目揃い会が開かれました。

 この目揃い会、一体何かと申しますと、
「こん位のさくらんぼ持ってきてね 王将ブランドだからね byJAてんどう」という出荷品質の確認と、

「山梨ではピーク越えました。いよいよ山形産です。今年も頑張って高値ねらいましょう。」という、農協職員による情報提供の場です。

 我が農園からも、作業員たちが揃って参加致しました。
 
 まぁ寺津地区のみですから、ほとんどみんな顔見知りです。ですから、ついでに情報交換します。

 今年は豊作とか、去年よりダメとか、堆肥が効いていないとか効き過ぎとかうんぬんかんぬん・・・。

 説明中も、世間話の絶えない新人研修でした。



▲「かいづは真っ赤だでや」(こいつは真っ赤じゃないか) 品質チェック中の皆さん。