Q9. ボランティア活動はどうして大切なの?

A9 日本の青少年の問題点は、家族の大きさ、友達や親戚づきあいの範囲等何でもかんでも狭く小さくなっている社会で育ってきたということです。そういう中で育ってしまった結果、青少年の社会力は弱くなってきています。そしていよいよ就職活動という時になってはじめて大きな社会へいきなり放り出されます。「徐々に」がないのです。当然「こわい」と感じるのが人情でしょう。ではどうやったらいいのでしょう。大切なことは、集団を作る力を身につけることです。そのためにはいろんな人に会うことです。会って「その人の役に立つことをやってみよう」、「必要とされる存在だということを知るような会い方をしよう」と言うことです。
なぜなら、人は他者の中に「意味ある自分」を発見したい、つまり自分を必要としてくれる人に会いたいという生物学的衝動を持って生きているからだと言われています。だからボランティアになるということは、「社会の発見」だけでなく「自己発見」のチャンスでもあるわけです。「少年は必要とされてはじめて大人になる。」イギリスのボランティアの父、アレック・ディクソンのことばです。
2011.08.05:青年の家:[ボランティアQ&A]

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