子どもの行動を変えさせようと思うとき、親は子どもの自尊心を傷つけるような言葉を使いがちです。
それは無意識にこのようなメッセージをつたえてしまいます。
~あなたのやっていることはよくない。あなたの○○はだめだ。~
これは、『あなたメッセージ』と言われる言い方です。
しかし、そんな言葉では子どもは行動を変えることはないでしょう。
『わたしメッセー」ジとは、
①子どもの行動を非難がましくなく、
②子どもの行動によって親の受ける影響を具体的に、
③子どもの行動によって受ける影響を正直に、
この三点を満たしている言い方です。
指示命令とは違って子どもが行動を変えやすくなります。
焦点を親の気持ちに合わせる言い方です。
3歳の子どもに
「①おもちゃがいっぱい、ここにあると(子どもの行動)
②ママは掃除機がかけられなくて(親の影響)
③本当に困っちゃう。(親の気持ち)」
と言ったら
「ママ掃除機かけたかったの。わからなかった。」
と急いで片付けたそうです。
親業を学ぶ前、
『(あなた)早く片付けなさい。』
と言って子どもの行動を変えさせようとしている間は、
『だって』『でも』『まだ遊ぶの』と反発したり、
無理矢理片付けさせようとすると泣いて困っていたという話を
受講生さんから聞いていました。
このときこう話してくれた受講生さんはまるで、自分が魔法使いになったような感じだったそうです。
わたしメッセージは、
私が今どうして相手の行動をイヤなのかを、
わたしという主語で非難がましくなく、
事実を伝えていくものですから、
親と子どもの関係を損なうことなく、
相手が行動を変えようという気持ちになりやすくします。
また、親の言葉を子どもが考えて行動を変えるわけですから、
子どもの思考力を育てる結果にもなります。
先日、離婚した人達が話しをすることで前を見ていけるような自助グループで、
わたしメッセージで話すようにアドバイスしているという事例を知りました。
「私はどう して元夫 (妻)に対していつまでもこんなに強い怒りを感じ続けているのだろうか。」
「私はこんな時に元夫(妻)への強い怒りを感じる。」
このようなわたしメッセージで話すそうです。
わたしメッセージは問題であると思われるエピソードを語り手の感情に焦点づけることによって、
何が問題なのかを明らかにしていくのに役立つそうです。
ところが、あなたメッセージの形で、エピソードを語っていくと、
例えば
「あなたは私を愛していると言っておきながら、外では実は遊んでいた。」
「あなたは私たちに節約を強いておきながら、自分は外で無駄遣いをして楽しんでいた。」
などという語り口になり、相手に対する非難攻撃に焦点づけることになるのだそうです。
自分の気持ちを整理するのにも役にたつのが、わたしメッセージです。
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§11 魔法使いがやってきた わたしメッセージ
2019.03.17:おやコミ研究所:[親業会員情報]
§10 あなたの小言は効き目がない
毎日の生活の中で、子どもの行動がどうも心配だと思うことはたくさんあると思います。
例えば「親の言うことを聞かない。」 「遊んでばかりいる。」 「挨拶が出来ない。」 「ゲームばかりしている。」等、
数え上げればきりがないですね。
その都度親は、『どうしてわかってもらえないの!』と、「早く!」 「ダメ!」 「いけません!」この言葉を言ってしまいます。
親の気持ちをわかってもらいたい一心です。
一度録音して聞いてみると、言うことを聞きたくなくなってしまう子どもの気持ちが、理解できるかも知れません。
親業では、親が子どもの行動で困っているとき、
子どもが親の気持ちを理解し行動を変えることが出来るような言葉かけを、
「わたしメッセージ」として学びます。
「あなたメッセージ」が相手の言動を言うのに対して、
「わたしメッセージ」は私がどう考える、という言い方で親の気持ちを子どもに伝えようとするものです。
子どもの自尊心を傷つけず、
親子の関係も損なわず、
子どもが心を動かしやすい、
そして行動を自ら変えやすいものです。
くどくどと子どもにいうことは決して効果的ではありません。
ある中学校の意識調査で、
親に暴力をふるいたいくらいイヤだったことはなにかという質問に対して
「くどくどと何回も同じことを言われたとき。」
という結果が出ています。
多くの親は子どもを導こうという気持ちで、必要なことは 「言って聞かせること」が大事であると思っています。
しかし、何度も同じことを繰り返すことは効果があるとは言えません。
「何度同じことを言えばいいの」
「どうして親の言うことがわからないの」
と声を張り上げ、怒鳴っても子どもには 「馬の耳に念仏」状態。
耳を貸さない子どもに親の言ったことは伝わらず、逆に親がイライラしてストレスがたまってしまいます。
親が力めば力むほど、親子の関係は損なわれていきます。
一般的に指示・命令・押しつけの多い家庭は、自分で考える力、 表現力の乏しい子どもに育つと言われます。
例えば「親の言うことを聞かない。」 「遊んでばかりいる。」 「挨拶が出来ない。」 「ゲームばかりしている。」等、
数え上げればきりがないですね。
その都度親は、『どうしてわかってもらえないの!』と、「早く!」 「ダメ!」 「いけません!」この言葉を言ってしまいます。
親の気持ちをわかってもらいたい一心です。
一度録音して聞いてみると、言うことを聞きたくなくなってしまう子どもの気持ちが、理解できるかも知れません。
親業では、親が子どもの行動で困っているとき、
子どもが親の気持ちを理解し行動を変えることが出来るような言葉かけを、
「わたしメッセージ」として学びます。
「あなたメッセージ」が相手の言動を言うのに対して、
「わたしメッセージ」は私がどう考える、という言い方で親の気持ちを子どもに伝えようとするものです。
子どもの自尊心を傷つけず、
親子の関係も損なわず、
子どもが心を動かしやすい、
そして行動を自ら変えやすいものです。
くどくどと子どもにいうことは決して効果的ではありません。
ある中学校の意識調査で、
親に暴力をふるいたいくらいイヤだったことはなにかという質問に対して
「くどくどと何回も同じことを言われたとき。」
という結果が出ています。
多くの親は子どもを導こうという気持ちで、必要なことは 「言って聞かせること」が大事であると思っています。
しかし、何度も同じことを繰り返すことは効果があるとは言えません。
「何度同じことを言えばいいの」
「どうして親の言うことがわからないの」
と声を張り上げ、怒鳴っても子どもには 「馬の耳に念仏」状態。
耳を貸さない子どもに親の言ったことは伝わらず、逆に親がイライラしてストレスがたまってしまいます。
親が力めば力むほど、親子の関係は損なわれていきます。
一般的に指示・命令・押しつけの多い家庭は、自分で考える力、 表現力の乏しい子どもに育つと言われます。
2019.03.17:おやコミ研究所:[親業会員情報]
§9 あなたメッセージでは伝わらない
先日中学2年生の子どもさんがいる受講生さんが
「躾をしようと私の考えを伝えるのだけれども、子どもは行動を変えようとしないし、逆に反発されてしまいます。本当にイライラする毎日です。」
と言っていました。
多かれ少なかれ親はこんな経験をしたことがあるのではないでしょうか。
親は「子どもに教えなければならない。」とばかり、力んでしまうことはないでしょうか。
そして子どもから反発されてしまうことがあるのではないでしょうか。
子どもは、今まで自分の気持ちを理解してもらえずに親の考えを押し付けられてきたという思いがあります。
その体験から、親の言動を、どうせまた説教されてしまうと決めつけることがあります。
親から「あなたが悪い。」「あなたのやっていることはよくない。」と、
自分の行動を制限・規制する言葉ばかりをかけられてきたからです。
親業でいうお決まりの12の型の言い方です。
この言い方はすべて「あなた」について話す「あなたメッセージ」です。
例えば、約束の時間にかえってこなかった子どもに
「 (あなた) 今まで何していたの。」
「(あなた)約束を守らなくてダメな子ね。」
と言って親に『ごめんなさい』と言わせようとしていませんか?
こういう言い方では、子どもがもしも謝ったとしても、心の中で「だって」「でも」 と思っているでしょう。
あなたを主語にして、あなたの行動に制限・規制する言い方を 『あなたメッセージ』といいます。
こういう言い方では、本当の親の気持ち、=子どもが心配だったこと=は子どもには伝わらないのです。
逆に、子どもは、自分がよいと思っていた言動を親に拒否されたと思ってしま
うのです。
「あなたメッセージ」を使ったときも、
これから伝える「わたしメッセージ」を使ったときも、
子どもはかわいいし、大事だと言う親 (自分) の気持ちは同じなのですが、
「あなたメッセージ」で子どもに伝えると、子どもは親に嫌われているのではないかと思ってしまいます。
例えば、謝れと言われ、納得できない気持ちのまま謝ったとしたら、
子どもに不満が残り、これからも行動を変えることはないでしょう。
『あなたメッセージ』を『わたしメッセージ』にして親の気持ちを伝えて、
子どもが本当に納得すれば、子どもはすすんでして謝り、子どもの行動も変わるでしょう。
何気ない親の言葉が、子どもに取っては一生の傷になることもあります。
「躾をしようと私の考えを伝えるのだけれども、子どもは行動を変えようとしないし、逆に反発されてしまいます。本当にイライラする毎日です。」
と言っていました。
多かれ少なかれ親はこんな経験をしたことがあるのではないでしょうか。
親は「子どもに教えなければならない。」とばかり、力んでしまうことはないでしょうか。
そして子どもから反発されてしまうことがあるのではないでしょうか。
子どもは、今まで自分の気持ちを理解してもらえずに親の考えを押し付けられてきたという思いがあります。
その体験から、親の言動を、どうせまた説教されてしまうと決めつけることがあります。
親から「あなたが悪い。」「あなたのやっていることはよくない。」と、
自分の行動を制限・規制する言葉ばかりをかけられてきたからです。
親業でいうお決まりの12の型の言い方です。
この言い方はすべて「あなた」について話す「あなたメッセージ」です。
例えば、約束の時間にかえってこなかった子どもに
「 (あなた) 今まで何していたの。」
「(あなた)約束を守らなくてダメな子ね。」
と言って親に『ごめんなさい』と言わせようとしていませんか?
こういう言い方では、子どもがもしも謝ったとしても、心の中で「だって」「でも」 と思っているでしょう。
あなたを主語にして、あなたの行動に制限・規制する言い方を 『あなたメッセージ』といいます。
こういう言い方では、本当の親の気持ち、=子どもが心配だったこと=は子どもには伝わらないのです。
逆に、子どもは、自分がよいと思っていた言動を親に拒否されたと思ってしま
うのです。
「あなたメッセージ」を使ったときも、
これから伝える「わたしメッセージ」を使ったときも、
子どもはかわいいし、大事だと言う親 (自分) の気持ちは同じなのですが、
「あなたメッセージ」で子どもに伝えると、子どもは親に嫌われているのではないかと思ってしまいます。
例えば、謝れと言われ、納得できない気持ちのまま謝ったとしたら、
子どもに不満が残り、これからも行動を変えることはないでしょう。
『あなたメッセージ』を『わたしメッセージ』にして親の気持ちを伝えて、
子どもが本当に納得すれば、子どもはすすんでして謝り、子どもの行動も変わるでしょう。
何気ない親の言葉が、子どもに取っては一生の傷になることもあります。
2019.03.17:おやコミ研究所:[親業会員情報]
§8 どうしてチョコレートを食べるの
親業の講座を受講した病棟勤務のAさんから聞いた話です。
入院して食事療法している小学校5年生の優子ちゃん(仮名)は、 TVCMのお菓子を食べていつも怒られていたんです。
病棟にいるお医者さんも看護師さんも私も
「絶対に食べてはダメ!」
と言っているのに、優子ちゃん(仮名)はどうしても我慢できないのか、隠れてお菓子を食べてしまうのです。
「また食べたの?」
「どうして言うことを聞かないの。」
「いつまでも退院出来ないわよ。」
可哀想だとは思いつつ、私もみんなと同じような言葉を、優子ちゃん(仮名)に言っていました。
でも私は、ふと思ったのです。
『優子ちゃん(仮名)は、本当にTVCMに出てくるお菓子を食べたいのだろうな。
私だって太るからやめようと思っても、ダイエットは明日から!と言って食べてしまうのだから。』
そんなときトイレの片隅でチョコレートを食べている優子ちゃん(仮名)を見つけました。
そして、ちょっとだけ不憫に思えたのです。
『よほどチョコレートが食べたかったのだろうな。』と優子ちゃん(仮名)の気持ちを感じることができたのです。
優子ちゃん(仮名)の気持ちがわかると、
「どうしてもそのチョコレートが食べたかったのね、CM見ると食べたくなるものね」
と、思わず優子ちゃん(仮名)の気持ちをわかったよという言い方にしていました。
その瞬間は優子ちゃん(仮名)はきょとんとした顔をしていました。
驚いたのはすぐに
「看護師さんごめんなさい。もう絶対に食べないから」
と優子ちゃん(仮名)が、泣きながら謝ったのです。
優子ちゃん(仮名)はそれから間食をしなくなり、まもなく退院していったそうです。
優子ちゃん(仮名)に対してAさんは、相手の気持ちをくむ聞き方(能動的な聞き方=アクティブリスニング)をしたのです。
前回説明したコミュニケーションの障害となる“お決まりの12の型”の言い方をしていると、優子ちゃん(仮名)は反発をしていたのに、
優子ちゃん(仮名)の気持ち (チョコレートを食べたい) を理解したよ、
と伝えたことで、優子ちゃん(仮名)自身が、退院するにはどうしたらいいのか気づいたのです。
私たちは、 子どもの気持ちをくむより、
非難したり説教したりして相手を変えようとしていないでしょうか。
相手を変えようとしても変わりません。
そんなときは自分が変わることが必要です。
子どもに親の気持ちをわかってもらいたいと思うなら、親が子どもの気持ちを理解してあげることが必要ではないでしょうか。
思いやりはそこで育ってきます。
私たちが、悩みがあるとき「あの人に話してみたい、聞いてもらいたい。」と思える人はどんな人でしょう。
話を共感的に真剣に聞いてくれた人だと思います。
良い親子関係とは、やはり悩みのあるときこそお互いに聞き合える関係ではないでしょうか。
入院して食事療法している小学校5年生の優子ちゃん(仮名)は、 TVCMのお菓子を食べていつも怒られていたんです。
病棟にいるお医者さんも看護師さんも私も
「絶対に食べてはダメ!」
と言っているのに、優子ちゃん(仮名)はどうしても我慢できないのか、隠れてお菓子を食べてしまうのです。
「また食べたの?」
「どうして言うことを聞かないの。」
「いつまでも退院出来ないわよ。」
可哀想だとは思いつつ、私もみんなと同じような言葉を、優子ちゃん(仮名)に言っていました。
でも私は、ふと思ったのです。
『優子ちゃん(仮名)は、本当にTVCMに出てくるお菓子を食べたいのだろうな。
私だって太るからやめようと思っても、ダイエットは明日から!と言って食べてしまうのだから。』
そんなときトイレの片隅でチョコレートを食べている優子ちゃん(仮名)を見つけました。
そして、ちょっとだけ不憫に思えたのです。
『よほどチョコレートが食べたかったのだろうな。』と優子ちゃん(仮名)の気持ちを感じることができたのです。
優子ちゃん(仮名)の気持ちがわかると、
「どうしてもそのチョコレートが食べたかったのね、CM見ると食べたくなるものね」
と、思わず優子ちゃん(仮名)の気持ちをわかったよという言い方にしていました。
その瞬間は優子ちゃん(仮名)はきょとんとした顔をしていました。
驚いたのはすぐに
「看護師さんごめんなさい。もう絶対に食べないから」
と優子ちゃん(仮名)が、泣きながら謝ったのです。
優子ちゃん(仮名)はそれから間食をしなくなり、まもなく退院していったそうです。
優子ちゃん(仮名)に対してAさんは、相手の気持ちをくむ聞き方(能動的な聞き方=アクティブリスニング)をしたのです。
前回説明したコミュニケーションの障害となる“お決まりの12の型”の言い方をしていると、優子ちゃん(仮名)は反発をしていたのに、
優子ちゃん(仮名)の気持ち (チョコレートを食べたい) を理解したよ、
と伝えたことで、優子ちゃん(仮名)自身が、退院するにはどうしたらいいのか気づいたのです。
私たちは、 子どもの気持ちをくむより、
非難したり説教したりして相手を変えようとしていないでしょうか。
相手を変えようとしても変わりません。
そんなときは自分が変わることが必要です。
子どもに親の気持ちをわかってもらいたいと思うなら、親が子どもの気持ちを理解してあげることが必要ではないでしょうか。
思いやりはそこで育ってきます。
私たちが、悩みがあるとき「あの人に話してみたい、聞いてもらいたい。」と思える人はどんな人でしょう。
話を共感的に真剣に聞いてくれた人だと思います。
良い親子関係とは、やはり悩みのあるときこそお互いに聞き合える関係ではないでしょうか。
2019.03.17:おやコミ研究所:[親業会員情報]
§7 大人同士の接し方 白いボールを白いまま返そう
もし、自分が友人に悩んでいる気持ちを伝えた時、障害となる12の型で対応されたらどんな気持ちになるでしょう。
例えば『この頃眠れないのよ』と言った時、こんな言い方をされたらどうでしょう。
(命令・指示)
そんなこと言わないでちゃんと寝ないとダメだよ。
(脅迫・注意)
ちゃんと寝ないと仕事にさしつかえるるわよ。困るのはあなたなんだから。
(説教・訓戒)
あれこれ思い悩まなければいいんだよ。気にしてもどうにもならないのだから。(提案・忠告)
どこか具合が悪いではないの。病院に行った方がいいのじゃないの?
(講義・講釈)
眠れないと思い込まなければいいのよ。
(同意・賞賛)
眠れないなら、眠らなければいいんじゃないの。
(非難・批判)
何をバカなこと言ってるの!
(辱める・悪口)
あなたはひとつのことで くよくよ気にしすぎなんだから。
(解釈・分析)
この間のことを気にして、そんなこと言ってるの
(同情・激励)
大丈夫。気にすること無いって。
(尋問・探りをいれる)
いったい何があったの? どうしたの?
(ごまかす・注意をそらす)
そのうち眠れるようになるから、気にしない気にしない
このような言い方をされたら、
反発を感じたり、
理解してもらえないのだと怒りややるせなさを感じ、
その友人には二度と悩みを話したくなくなってしまうのではないでしょうか?
子どもも同じです。
小さい時からこのような接し方をすると、理解してもらえないからと、
親には話さなくなるなど、親に対し防衛的態度になってしまいます。
また、いつも親が解決策を伝えていると、
困ったとき悩みがあるとき、自分で考える力が無いので、
親に頼ろうとする依存型の子どもになりがちです。
では、どんな言い方がいいのでしょうか?
困っている子どもが投げてきた白いボールを白いまま返すことで、子どもが自分で考えることが出来るようになります。
先ほどの事例『この頃眠れないのよ』の場合
『眠れないの』という白いボールを受け取ったと、同じ白いボールを投げ返す言い方です。
白いボールを白いまま返すと、こんな対応になります
く り 返 す :眠れなくて困っているのね
言 い 換 え :ぐっすり眠りたいのね
気持ちをくむ :眠れないと身体に悪いと思って、心配なのね
眠れないほど心配なことがあるのね
このような言葉が返ってくると、ほっとしませんか。
例えば『この頃眠れないのよ』と言った時、こんな言い方をされたらどうでしょう。
(命令・指示)
そんなこと言わないでちゃんと寝ないとダメだよ。
(脅迫・注意)
ちゃんと寝ないと仕事にさしつかえるるわよ。困るのはあなたなんだから。
(説教・訓戒)
あれこれ思い悩まなければいいんだよ。気にしてもどうにもならないのだから。(提案・忠告)
どこか具合が悪いではないの。病院に行った方がいいのじゃないの?
(講義・講釈)
眠れないと思い込まなければいいのよ。
(同意・賞賛)
眠れないなら、眠らなければいいんじゃないの。
(非難・批判)
何をバカなこと言ってるの!
(辱める・悪口)
あなたはひとつのことで くよくよ気にしすぎなんだから。
(解釈・分析)
この間のことを気にして、そんなこと言ってるの
(同情・激励)
大丈夫。気にすること無いって。
(尋問・探りをいれる)
いったい何があったの? どうしたの?
(ごまかす・注意をそらす)
そのうち眠れるようになるから、気にしない気にしない
このような言い方をされたら、
反発を感じたり、
理解してもらえないのだと怒りややるせなさを感じ、
その友人には二度と悩みを話したくなくなってしまうのではないでしょうか?
子どもも同じです。
小さい時からこのような接し方をすると、理解してもらえないからと、
親には話さなくなるなど、親に対し防衛的態度になってしまいます。
また、いつも親が解決策を伝えていると、
困ったとき悩みがあるとき、自分で考える力が無いので、
親に頼ろうとする依存型の子どもになりがちです。
では、どんな言い方がいいのでしょうか?
困っている子どもが投げてきた白いボールを白いまま返すことで、子どもが自分で考えることが出来るようになります。
先ほどの事例『この頃眠れないのよ』の場合
『眠れないの』という白いボールを受け取ったと、同じ白いボールを投げ返す言い方です。
白いボールを白いまま返すと、こんな対応になります
く り 返 す :眠れなくて困っているのね
言 い 換 え :ぐっすり眠りたいのね
気持ちをくむ :眠れないと身体に悪いと思って、心配なのね
眠れないほど心配なことがあるのね
このような言葉が返ってくると、ほっとしませんか。
2019.03.17:おやコミ研究所:[親業会員情報]