川樋の金山道入口にある百万遍供養塔です。
石碑の文字は、上4文字が風化して読み難いのですが「奉納六齊※百萬遍供養」と刻まれているように見えます。
交差点にあることから、道標の役割もあったと考えられます。
百万遍とは、人々が輪になって座り、大きな数珠を送りながら念仏を唱え、無病息災や疫病退散を願う百万遍念仏のことです。
元中山のホーエンサマ(法印様)が健在の頃は、葬儀の後にホーエンサマを呼んで御念仏を行っていました。
御膳に半紙を敷いて生米一升を盛り、コップに入れた水と小皿に塩を準備しておきます。
ホーエンサマが般若心経を唱えた後、参加者は大きな数珠の外に輪になって、数珠を送りながら御念仏(南無阿弥陀仏:ナンマイダー)を唱えました。そして御念仏が終ってから壇払いをしていました。(私の記憶では)
参考:南陽市史 民俗編
※六斎は仏教の斎日(仏教の戒律を守る日)のことで、毎月8・14・15・23・29・30日の六日間です。
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