ぼくのニワトリは空を飛ぶー菅野芳秀のブログ

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 栃木県にアジア学院というアジア、アフリカの、主に農村地域で活動する人たちが学ぶ全寮制の学校がある。渡航費、研修費ともほぼ全額キリスト教の世界的基金や市民の寄付などでまかなわれていて、農作物の生産、畜産、加工などの農業全般について学ぶ。基本は地域資源を活かした有機農業、地域をベースとした自給自足の「生きるための農業」だ。9ヶ月の研修終了後はそれぞれの国に戻り、村に根を張って、その土地の人々と共に働く“草の根”の農村指導者を目指していく。
(アジア学院=http://www.ngo-arena.org/members/ari/ari.html)

 その学生達が・・・と言っても、それぞれの国では立派な活動暦のある方々なのだが・・・毎年、我が家を訪ねてくれる。もう10年ほどになろうか。今年も二班に分かれ、第一班はすでに7月23日に。もう一斑は8月18日の予定だ。写真は第一斑、通訳スタッフを含む17名の人達。

 私が取り組んできた循環農業の内容。農民になろうとしたそもそもの動機。レインボープランを市民とともにつくり出そうとした考え方。農村を内側から変えようとしてきた経過と教訓・・・などについて話したうえでお互いの話し合いをとのことだ。

 この巨体の男はどんな奴だ?始めはそんな視線も感じたが、鶏舎のそばの木陰の下で語り合っているうち、農村のお互いの抱えている問題が驚くほど一緒で、それぞれの実践が国境をこえ、なお、教訓として共有し合えることに気づいていく。笑いや感動をともにしながらの2時間、あっという間にすぎていった。別れがたい。掛け値なしにそう思えるほどのいい時間だった。お国に帰られたらどんな苦労が待っているのだろうか。ともすれば自分自身の健康や生活は一番最後に回しやすい私たちの生き方。それでもなお健康には気をつけられますように。

今度は18日の第二班、いまから楽しみだ。

 参加して見たい方はいらっしゃいますか?どうぞ、お申し出ください。
 

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しばらくブログを休みにしていました。
雨続きの、不快な気候が続いていますが、お元気ですか?
休みの間いろんなことがあったんですよ。先日もこんなことが・・。ひとつずつ紹介していきましょう。以下・・・。

朝起きて、何気なく道路わきに止めてあったトラックを見たら、荷台に鳥かごらしきものがあり、中で何かが動いている。なんだろうと思って近づいてみると、生まれて40日ぐらいの二羽のニワトリが入れられていた。息子に聞いてみても知らないという。では・・どうしてここに・・・?・・捨て子か!・・・捨て鳥だ。

 そういえば、その10日ほど前、3~40代の女性から「子どもが何かの景品にもらってきたヒヨコが大きくなって困っている。引き取ってもらえないか。」という電話があった。
 その時は丁重にお断りしたのだが、彼女なのだろうか。名前も住所も聞かなかった。ま、詮索してもしょうがないが・・。

子どもではない、捨てていったのは親だろう。それにしても、自分の家庭の厄介モノを、縁もゆかりもない他人の家に捨ててくる・・・、そのことで自分の悩みを、他の人の悩みにしてしまう・・・なんとも切ない話で、子どもに人の道を教える以前の問題だ。

お店の景品かお祭りで売られているものは、ほとんどがオンドリだ。この幼鳥もオンドリに間違いはあるまい。確かに我が家にはたくさんのニワトリがいるし、一群に一羽、全部で12羽のオンドリがいるが、だからといって・・・。今でさえ、朝4時前から一斉に始まる時の声はご近所の迷惑になっている。これ以上は飼えない。

ちなみに、我が家の90歳になる年寄りに聞いてみた。
「川の土手か、他の人の家に捨ててくるんだぁ。だってしょうがないもの。誰かに拾ってもらえ、大切に育ててもらえって手を合わせてなぁ。少しのエサも付けてやれ。」

なんだぁ、違うのはエサのところだけか。我が親ながら、いい歳のとり方はしてないな。

結局は、我が家で飼うことになるのだろう。なんともやり切れない話だよ。 

(写真は入っていた鳥かごと二羽)

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田んぼは順調です。

見わたす限りの緑の水田。我が家の田んぼは周囲のものと比べて少し違う。周囲は濃い緑。我が家は少し薄い緑。肥やしが不足しているような葉色だ。周囲は一株あたり40本ぐらいの本数がたっていて、見るからに勢いがあるが、我が家は20本ぐらい。貧弱に見える。
 たとえて言えば、周囲は20代、30代の盛りなのに、我が家は16,7歳のまだ少年、少女だ。

田植えと同時に肥料を落としていく田植え機械が普及してから、周囲の稲との成育格差が広がってきていて、その差は遠くからでも分かるほど。でもこれでいい。初期成育が旺盛な稲は、病気にかかりやすく、クスリの助けが必要になる。我が家の稲は大丈夫だ。

ニワトリにも同じことがいえる。
栄養満点の配合飼料で育てた雛は性成熟がすすみ、生後140日ぐらいで卵を産み出す。だけど産卵寿命は短く、早く老け込んでしまう。病気にも弱い。
自然養鶏の場合は如何に性成熟を遅らせるかを考える。少なくとも180日ぐらいまで産卵を遅らせるようつとめる。粗末なエサを与えること、運動させることがコツだ.

人間も性成熟の早い欧米の人は老化が早く、欧米ならずとも、たくさん食べて、まるまる太った人は老若男女にかかわらず病気にかかりやすい。

稲も、ニワトリも、人間も、健康には「不足がち」が一番だね。
子どもの育つ精神風土も「うっすら貧乏」が一番いいみたいだし・・。

えっ、おれ?
190cm、100kgだよ。

 ニワトリと同じ粗末な食事で運動・・実際、菜っ葉食べて、農作業やっているんですがね、「うっすら貧乏」だし・・・。全て理想形だけどな・・
酒が悪いんだべか?

ともあれ、今年も稲は順調に育っていて、おいしいお米をお送りできる日も近い。
ご期待ください。

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友人がタマゴかけご飯専用の醤油が売られていると教えてくれた。
きっと、市販の「めんつゆ」のように、
味がよくなる添加物をたくさん使ってあって、とても
おいしく、人々を引き付ける味なんだろうな。

一方、ゲージ飼いの工業卵は、エサの操作と飼料添加物で、消費者好みの濃厚な味に仕上げられていると聞く。

この二つの取り合わせかぁ・・・うまそう!

目先のおいしさって大事だよね。
明日の健康より、いまの幸せ。
何でもそうだよ。
これでいいじゃないのかなぁ。

だって、まわりを見てみろよ。
食糧も原子力発電も教育も、国づくりも・・。
全部が・・・。

いや、まて、まて。
何も、タマゴかけ専用醤油ぐらいで
そこまで広げることはないか。

どうも最近、気が短くなっていけない。


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一週間ほどまえ、我が家の田んぼの畦を歩いていたら,鴨が2mほど先から急に飛び立った。よく見ると巣があり、そこに玉子を産んでいた。この畦の草刈りは止めておこう。
大丈夫だ、追い出したりはしない。ここは安全だ。
ゆったりした気持ちで子どもを育てろな。

この村の周辺では毎年、時期を定めて「鴨駆除」、「カラス駆除」、「鷺駆除」を行っていて、ちょっと前まで早朝から鉄砲の音が聞こえていた。
駆除するのは、鴨たちが田んぼに入り、苗を踏んだり、蹴ったりしてしまうからだという。
そうかも知れないが、苗はそんなにひ弱ではない。
たとえ踏みつけられたとしても、またたちあがり、立派に成長する。

わざと鴨を放し、草や害虫を食べさせる農法があるぐらいなのだから、被害というよりも、恩恵の方がきっと多いはずだ。実際に被害があるかどうかを点検もせずに、時期がきたからと、ただ慣行的に鉄砲の標的にされたのでは鴨たちはたまらない。佐渡のトキを絶滅に追い込んだのも、このような考え方なんだろうな。

駆除する場合は、よくよく調査し、充分検討し、なお代替案がないかを話し合った上でのことだろう。

そんなことをのんびり考えていたら、今朝、薄明るくなっころ、またもや鶏舎からニワトリ達の叫び声が聞こえてきた。タヌキかキツネか!
フトンから飛び起き、鶏舎に走った。
どこだ、どこが現場だ。
1,000羽のニワトリは12の部屋に分かれている。そのどこかが
騒ぎの発祥地。

あっ!最後の鶏舎にさしかかったときだ。
外におびただしい数のニワトリが横たわっていた。
数えれば37羽、玉子を産み出したばかりの若鶏たちだ。
キツネだ。金網が噛み千切られ、こじ開けられている。

以前、被害を受けてから、鶏舎を頑丈な資材で補強したが、一ケ所だけ
資材不足からまだのところがあった。そこをつかれた。

それにしても37羽。自然界の動物は自分(たち)の食べるもの以上は捕獲しないと聞く。タヌキはそうだ。自分が食べるものだけを持っていく。だけどキツネは違う、殺戮自体が目的なのか。異質だ。

力が抜けていく。
息子と埋葬の穴を掘りながら、どうするかを語り合う。つぶやきあう。

農業改良普及所の元職員が、内緒だけど・・・と断って、
「パンに殺虫剤を沁みこませておいて置けば、やっつけることはできるよ。」と教えてくれたことがあった。でも毒で殺すというのは、気が重い。

もちろん、もはやきれいごとでは済まされない。ニワトリがかわいそうであるだけでなく、我が家の暮らしもおびやかされている。まず残されていた一ケ所の補強だ。それでも際限なく攻守が続くだろう。「駆除」は最小限にすべきだが・・ここまで来れば・・・・・パン・・なぁ。

なぁ、キツネよ。
ムクドリや鴨やタヌキたちから、あいつは甘い奴だと聞いたのかも知れないが、俺にだって限度があるぞ。

さまざまな生き物に囲まれて・・・この自然の豊かさよ!
ありがたくって涙がでてくる。

(朝の忙しい時に、一気に書いたので、国語的なミスはごめん!
写真はないよ。残酷すぎる。)



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ここのところ寝不足が続いている。
原因はムクドリ。
二階の屋根裏に巣を作っていて、早いときは朝の3時半ごろから動き始め、遅い時には夜の11時半ごろまで騒いでいる。
天井裏というのだろうか、板一枚隔てた上。寝ているところのちょうど真上のあたりだ。「カシャカシャ・・・」「トントントン・・・」動き回る音が不規則に続き、眠れたものではない。
キツネやタヌキの騒ぎがおさまり、ようやく静かな夜が戻ってきたというのに今度はムクドリ。

どんどん・・・と下から棒でたたき、追い出しにかかるものの、
出て行こうとはしない。せいぜい10分ぐらい静かになるだけだ。
まだ農繁期が続いていて疲れてもいる。
だけどここのところの睡眠時間は4時間ぐらいか。

不眠状態が何日か続いたある朝、ついに意を決して追い出しにかかった。
家の構造は、どこからも天井裏に上がっていけない。仕方がないので押入れの天井板をはがしてみたが、巣を作っているところにはたどり着けないようになっていた。巣を取り除くことはできない。

それなら進入してくる穴を塞ぐしかない。場所は二階の屋根のすぐ下。キツツキがあけた穴だ。一階の屋根の上にはしごをかけ、布切れをギュッと詰めた。これで入ってくることはできない。
押入れの天井板をはがしたままにしておいたから、そこから天井裏に明かりがさしているはずで、中に残っている鳥はここから部屋に降りくればいい。これで万全だ。

 昼休み、鳥のことはすっかり忘れていた。少しでも寝不足の解消をしようと二階に上がり、横になっていたら・・・足もとで何かが動いている。ムクドリだ。十畳ほどの部屋の中とはいえ、なかなか捕まえられない。隙間から隙間に逃げ回わっている。大丈夫だ。食いはしない。出て行ってもらうだけだから、貴重な時間を浪費させないでくれ。

ようやく捕まえてみたらまだ子ども。お前か、オレの睡眠を邪魔していたのは。オレの手の中で泣き叫び、震えている。あどけない目。二度と来ないようにコンコンと諭し、窓から放してやった。するとどこにいたのか、二羽のムクドリがサッとやってきて合流し、3羽が寄り添うように飛んでいった。きっと親鳥だな。心配していたんだなぁ。住まいをかえて仲良く暮らしてくれ。すこし申し訳なさを感じながら、いい気持ちで見送った。

これでようやく眠れるぞ。
横になってウトウトはじめたら、またムクドリが・・。これも捕まえ、放してやった。今度は6羽ほどのムクドリが、放たれた子どもに合流し、飛んでいった。家族と親戚が来たのかな。よかった、よかった。

さて、寝るぞ。
横になってウトウトしたら、またムクドリが・・・。放したら、今度も3羽ほどのムクドリ合流し・・友だちかな。

さて、今度こそ!そう思ったら、またムクドリが・・・。

よぉし、いくらなんでも、これで終りだべ。そう思っていたら・・・またムクドリが・・。

そして・・また、ムクドリが・・。

いい加減にしろ!
お前達!どうせ出てくるのなら一度に出て来いよな!!せっかくの昼休みは台無しになってしまったじゃないか!

気分の良さもすっかりなくなってしまい、いらいらしたまま午後の仕事にむかった。


そんなことなので、この話からの教訓めいたことは一切なし!
ただ眠たいだけ。

写真は我が家。


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夜中の12時前、鶏舎からニワトリの叫び声が聞こえた。
いそいで飛び起きて駆けつける。
鶏舎の外で塊のようなものが動いている。
懐中電灯で照らしてみると、タヌキがニワトリに喰らいついていた。
叫び声をあげるニワトリ。
更に走って近付くも、タヌキはニワトリに夢中で気づかない。
思い切り蹴り上げた。
ドスッ
一瞬、右足首の甲に肉の重い感触があり、
タヌキはぶっ飛んでいった。

前回来たのと同じタヌキだった。
もう来ませんと言っていたはずなのに。
経験した恐怖や痛さを押しのけるほどの空腹感だったのだろう。
奴も食うため、生きるために必死だ。

ニワトリは助かった。
またもや、夕方、入れそこなっていたニワトリだった。
トラックの下に隠れていたものだろう。
何度も見たはずなのに・・・。
ちょっとのミスも許さない自然。
ミスはそのまま、弱肉強食の世界につながっている。

タヌキはタヌキ自身を生きているんであって
奴が悪いとかいいとかの問題ではない。

ごめんな。
今度は決して見落としのないように、と思っていたのに
バカだよ、オレは。




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田植えが終わりました。
いやー!終わったのですよ。
温湯法による種もみ消毒(3月下旬)から今日まで続いた60日間の農繁期。ようやくピリオドが打たれます。まだ後片付けなどの仕事が一週間ぶんほどあるけれど、気分がね、違うんですよ。

いい景色ですよ。田んぼに立って、あたりを見回すと、田植えの終わったばかりの水田が水をたたえて広がっていて、一面に鏡を敷き詰めたようです。田んぼには雲や青空、朝日連峰が写っていて、きれいですよ。夜になれば「田ごとの月」の風景ですね。

昨夜、水の入り具合を見るために田んぼに出かけました。元気ですねぇ、カエルたち。想像してみてください。360度からにぎやかな鳴き声が聞こえてくるんです。遠くの声に近くの声・・さまざまな鳴き声の大合唱。立体的に聞こえるんですね。
その声に包まれていますと、大概の事は、ま、いいかぁとなります。

知っていましたか?田んぼの畦はお花畑だってこと。それもチューリップとかクロッカスとかいう華やかな、良く知られた花たちではなく、野花。山形の畦に咲く野生の花々。黄色、桃色、紫、白・・色とりどりの花が咲いています。「忘れな草」と「おおいぬのふぐり」ぐらいは分かりますが、そのほか、名前の知らないたくさんの花たち。外国産のような、強い自己主張がないぶん、どこか上品な感じがしますね。ぼくなどはその控えめなたたずまいに惹かれます。

水田のカエルや草花。他にもたくさんの生き物達がいます。みんなそれぞれの世界を生きようとしているんですね。

そういえば・・・キツネもタヌキもそうかぁ。そうだよなぁ。

我が家の植えた「ひとめぼれ」、「こがねもち」。喰われてしまわない限り、皆様方の世界をできるだけ壊さないようにしますので、どうぞ、よろしく。

さて、片づけが終わったら何をしようか!ウフフ。

(写真はダブルクリックで拡大できます。)

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罠をかけた翌日(20日)、痩せたタヌキがかかっていた。

こら!おまえか、早朝鶏舎を騒がせていたのは。まさか、ニワトリをやったのもお前じゃないだろうな!
違う、違う。オレじゃありません。オレにそんな大それたことできるわけがありませんよぉ。
ごまかしてもだめだぞ!
絶対違いますよぉ。誤解です!

確かにお前にできるわけがないよなぁ。でも騒がせていたのはお前だな?
毎朝、4時ごろにやってきては、ニワトリ達を驚かしていたろう!おかげで田植えの最中であるにもかかわらず、睡眠時間が足りずにヘロヘロになっていたんだぞ、こら!
はい、それは確かにオレです。でも、埋められたニワトリを食べにきただけで、他にはなぁーんにも悪いことはしていませんよ。だから・・・。

勘弁してくれというのか?
二度とここに来ないというなら、考えないでもない。

「お父さん、それは止めようよ。
逃がすとしても遠いところに放すべぇ。」
「そんなことをしたらこのタヌキ、二度と家族とは会えなくなるではないか。大丈夫だ。二度と来ないといっているし、最近は騒がしてはいないのだから。」

はい、二度とまいりません。これだけ痛めつけられたら、恐ろしくて来れはしません。足はほとんど麻痺していますし、怖い思いもしました。来れたもんじゃありません。

放したタヌキは、片足をひきずりながら後ろを振り返り振り返り・・・、帰っていった。

自然養鶏だ。
ニワトリたちの暮らす環境をできるだけ自然に近づけて飼おうと
してきた。だから当然のことながら自然の方も近付いてくる。

肝心のキツネはまだ来ない。

写真はトラバサミにかかったタヌキ

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 幼鶏がやられたその翌日、朝5時ごろ(19日)、鶏舎の方を見ると、ニワトリ達が外に出ているではないか。
どうしたんだろうと思って、近付いてみたら・・・
「あっ!」
思わず身体が凍ってしまった。
大人のニワトリ達の死体があっちにもこっちにも広がっている。
その数、全部で15羽。

キツネだ。
でも今回は金網ではなく、ドアが開いていた。
昨晩、閉め忘れたのだ。
オレのミスだ。

薄暗くなって田んぼから帰ってきた。
まだ数羽のニワトリ達が外に出ていたので、
息子も疲れているだろうからやってあげようと、係りは違うが、鶏舎に誘い込んで戸締りをしたつもりでいた。
だけど、もう一部屋のニワトリ達も一緒に出ていたのだ。それに気づかずに、一部屋だけの戸締りをして、
「戸締りはしておいたよ。」
そう息子に声をかけ、家に入った。

普通ならば考えられないミスだった。
疲れていたのだろう。
その結果、多くのニワトリ達を犠牲にしてしまった。
身体の疲れに、またドカッと重石が加わったように思えた。

それにしてもキツネめ!

息子は、捕まえたらぶったたいて埋めてしまうといっている。
「お父さんはきっと逃がしてしまう。でも、今回は絶対に許さない。」

無理もない。
幼鶏のときから自分で育ててきたのだから。
これで犠牲は45羽になる。
「ゴンギツネの例もあるでないか。秋になればキノコなどを持って・・・」
一瞬、疲れた頭に浮かんだこの言葉。
とても口に出せる雰囲気ではなかった。

トラバサミをかけよう。
前回もこれで捕まえた。
奴らは、鶏の死骸を埋めたところにやってきて、それを掘り返しては食べていく。そこに罠をかけて捕まえるのだ。

それとは別に、田植え手伝いに来てくれていた清蔵さんが、生け捕りにしようといって、箱方のもので、入れば戸が閉まってしまう仕組みの罠を持ってきてくれた。

ようし、これで捕まえる。

(写真は、朝5時の現場。ダブルクリックで見てください。)



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田植えが始まって2日めの18日、
キツネが来た。
まだ産まれて60日ほどの幼鶏が30羽ほどやられた。
こんなことはタヌキはしない。
タヌキは自分の食べるものを、その範囲で持っていくだけだ。
でもキツネは違う。
いっぺんに10羽でも20羽でも殺し、あたりに鶏の死骸を
転ばして行く。(バックナンバー参照)
鶏舎の金網を破って入った。これもキツネの特徴だ。
タヌキは穴を掘って入っていく。どこかこっそりしている。
それに比べてキツネはどうどうとしたものだ。
正面からドアを蹴破って入ってきて、機関銃をぶっ放す・・・
こんな感じだ。
破られた金網を補給し、田んぼに向かう。

必ず捕まえてやる。

写真は穴をあけられた金網を補強したあと。

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