ぼくのニワトリは空を飛ぶー菅野芳秀のブログ
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悲しい動物
東京都の副知事の猪瀬某は「朝まで生テレビ」で
「原発を都心からもっと遠くにもって行く必要があった。それが失敗だ。」
と話していた。
この発言を含め、原発が必要だという人たちに共通しているのは
その果実だけを求め、応分のリスクを決して負おうとしないということだ。
この期におよんでも・・・人間として恥ずかしくないのかと思う。
関東にも放射線が降っているではないかという向きもあろうが
そもそも果実は関東だけのものなのだから当然だろう。
なぜ関係のない福島・東北が負わなければならないのだ。
福島で行われているのは社会的殺人。沖縄と同じだ。
ここに来てなお原発の必要を説く輩がいる。
それを言うなら、自分の暮らしの場か実家のある地域に
原発を誘致するよう働きかけるべきだ。その人が東京なら東京に。
さらに放射線の汚染水も小分けしてそれぞれの場所や企業や家庭で引き受けるべきだろう。
その運動とセットにして必要論を語るならば認めよう。
それ以外のどのような必要論も詭弁である。
今朝、そんなことをつらつら考えながらまどろんでいたら鶏舎の方からニワトリの叫び声が聞こえてきた。カラスにびっくりしているのかなと思っていたのだが、狐だった。あっちにもこっちにも・・・、雪の上にようやく玉子を産み出したばかりの若鶏が30羽近く横たわっていた。食べられた後があったのは一羽だけ。
「どうして必要以上に殺しちゃうんだろう。人間みたいで悲しい動物」と、事態を聞いた友人はメールをくれた。
このメールと原発の話、一見関係無いようでいて、妙につながっているような気もして落ち着かない。
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2011.04.08:
kakinotane
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「ぼくのニワトリは空を飛ぶ〜養鶏版〜」
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原発がどんなものか知ってほしい ・・建設現場からの声
知人から以下の文章が添付できました。
読んでみて、多くの方々にも知ってもらいたいと思い、ブログに転載させて
いただきます。
ちょっと長いですが、お読みください。
そして、もしよかったら、他の方に送信していただけたらうれしいです。
http://www.iam-t.jp/HIRAI/pageall.html
菅野芳秀
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2011.03.29:
kakinotane
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タイで開かれる震災チャリテーコンサートへのメッセージ
地震と津波、それに原発の暴走。
危機はいまも続いていますがタイの友人から届けられたニュースは、久々に暖かく、涙腺のゆるむものでした。
東北・関東大震災に対して、レインボープラン視察に二度に渡ってお出でいただいたタイ国のポン市長を実行委員長に、友人であるバムルーン・カヨタとサネーさんを副実行委員長にした、大きな震災支援のチャリティコンサートが今月29日、タイのポン市で開かれます。
実行委員会にはタイ東北部(イサーン)のNGOの連合体(NGOCOD)や、ポン郡の郡役所前の朝市グループなど多数の団体が参加しています。
コンサートの主役はスースーバンドとカラワン。
スースーはかつて長井にも来てくれて、その模様は「レインボープラン」というCDになりました。
二つのグループとも「生きるための音楽」を目指している社会派バンドで、タイでの人気は絶大です。
下に添付しましたのは、アジア農民交流センターを代表して感謝とお礼のメッセージ。
お時間がありましたらご覧ください。
いいニュースですね。以下
日本の東北・関東大地震被災地への支援コンサートにお集まりのタイ国・コンケーン県のみなさん!感動あふれるコンサートをご準備いただいたスワット市長はじめ、実行委員スタッフのみなさん!そして、このすばらしい舞台を演出いただいたカラワン、スースーを始めとするアーチストのみなさん!そして、私たちの長年の仲間であるバムルン・カヨタさん、サネーさん!
アジア農民交流センター」と、そこに集う農民・市民はこころからお礼申し上げます。同時にアジア農民交流センターの共同代表として、そして何よりも日本の東北部、被災地にいて、今もなお続く恐怖と苦難に立ち向かっている多くの現地住民の一人として、皆様からの暖かい友情と励ましのメッセージに心からのお礼と感謝の気持ちをお伝えいたします。
3月11日、想像をはるかに越える大地震と巨大津波が東北・関東の海岸線の町や村を襲いました。たくさんの人が家族を失い、家屋を無くし、人々が共同で築いてきた多くのものを失いました。その被害はまだ全貌がつかめない今日の時点においてすら、死者・行方不明者は2万5千人に及び、全壊した家屋数は15,000戸を越え、避難所に身を寄せている方々は30万人を数えます。
わずか半月前まで家族や地域の人たちとの穏やかな暮らしのあった場所を訪ね、親を捜す人、子どもの名前を叫ぶ人、ただ呆然と立ち尽くす人・・・。震災から2週間たった今も途絶えることはありません。
災害は地震と津波だけではありませんでした。それによって破壊された福島の原子力発電所の暴発とその被害は、日本の東半分の壊滅という巨大な危機を孕んで今もなお続いています。
地震と津波は自然災害です。しかし、原発の災害は選び取ってきたエネルギー政策のもたらしたものです。希望は与えられるものではなく、創り出すもの。私たちが今、創り出す希望を語るとき、原子力発電を廃絶した社会、自然と共生する循環型社会を願わざるをえません。
人々はいま、苦しみと悲しみと絶望の中にいて、自分を励まし、お互いを支えあい、今日を生きるために懸命の努力を続けていますが、やがて必ず未来に向かって歩み始めるでしょう。この場にお集まりの皆様に、人と自然、人と人が寄り添い生きる新しい社会を創ろうとする希望への足跡を喜びとともにご報告できる日がきっとやって来るはずです。
皆さんのお気持ちに心から感謝申し上げます。今日、このチャリテーコンサートの模様を日本の被災地の方々はもちろん、インターネットなどさまざまな方法で日本中に、そしていま日本に滞在しているタイの皆様にも広く伝えます。人々は老若男女を問わず、遠く離れたタイ国の皆さんが示してくれた友情に心から感謝するでしょう。そしてそのことを決して忘れることはないでしょう。いただいた暖かい思いが、必ずや新しい日本の復興の力となっていくことを確信いたします。
ありがとう、みなさん。タイと日本の民衆の連帯に感謝して。
アジア農民交流センター一同を代表して 共同代表 菅野芳秀
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2011.03.26:
kakinotane
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「ぼくのニワトリは空を飛ぶ〜養鶏版〜」
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カタユキ渡り
冬の最中は毎日が雪振り。
今年は2m近い雪に悩まされました。人の移動も除雪機で雪を除いているところだけに限られ、それ以外のところではまず無理。雪のなかにわけ入っていくことはできてもその上を歩くことはできません。腰まで沈んでしまいます。
だけど、春が近づいてくる3月のある時期、それができるんですね。
「カタユキ渡り」をご存知ですか?風景はまだ冬なのですが、それでも暖かな日差しが多くなってくるころ、昼間の暖かさで水分を多く含んだ表面の雪が夜の低温で凍りつき、さながらグランドの上を歩くかのように硬くなった雪の上をどこまでも歩いていくことができるのです。
気持ちいいですよ。
我が家の前に広々とひろがる水田。まだ積雪が1m以上はあります。想像してみてください。この雪原がどこまでも、どこまでも広がっていて、その上を縦、横、斜め、どの方向にも自由に歩くことができるのです。周りには自分の背よりも高いものはなく、さえぎるものは何もありません。ただ、まっ白な雪の原が広がっているだけです。まっしろい、純白の風景の上をどこまでも歩いていく・・・。幻想的な時間が流れていきます。
そんな光景も午前10時ごろで終わりです。後はまたお日様に暖められて表面の硬さが緩んでいく。
カタユキ渡りができるようになると、農家は水田に植える種籾の準備をはじめます。春はそこまで来ています。
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2011.03.08:
kakinotane
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「ぼくのニワトリは空を飛ぶ〜養鶏版〜」
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ご協力お願いできませんか?
今朝(28日)、発信したメールです。
あなたにもご協力いただけたらうれしいです。
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友人、知人のみなさん
おはようございます。
山形の百姓・菅野芳秀です。
まだまだ雪深い山形は置賜地方の里からの
TPPのことを立ち止まって考えてみようとする人々、
できたら反対する人たちの輪をより大きくしていくための呼びかけです。
26日、明治大学で「TPPに反対する人々の座談会」を開催しました。
そこには全国から駆けつけた農民を含め、400名を越える人たちが集まりました。
民人の声と行動こそTPPを推進する政府、経団連、大マスコミ連合に対峙できる唯一の力だ、
ということを充分に感じさせる集会でした。
集まりの中にいると、巨大すぎる相手だと思っていたものが、そうでもないように見えてくる
というか、勝てるかもしれないと思えてくるから不思議です。
そう思わせてしまうところが民の力、常に歴史を動かしてきた源泉なのかもしれません。
国会にTPP参加を上程しようとしている5月、6月に向けて
もっともっと多くの人たちに呼びかけたいと思います。
WEBサイトの力は大きいとはいっても、インターネットを活用できる人は中高年層のなかでは少数派です。また、紙に書かれた文字の力も大きいです。
ぜひ、パンフレットをご活用ください。
1冊100円です。
パンフレットは人々に呼びかけ、仲間をを増やしていくメッセージです。
力です。
「○○冊を送れ」というあなたの声をお待ちしています。
また、
下のメールを切り取って、他の方々に広めていただけたらありがたいです。
よろしくお願いします。
ともに、がんばりましょう!
=====以下、パンフレット用の宣伝文です。==========
【転載・転送歓迎!】
■TPPがわかる! パンフレット緊急発行!■
「TPP 何が問題?暮らしはどう変わる?
当たり前に生きたい ムラでも、マチでも」
●1冊100円! 地域で、職場で、学校で、広げよう!●
2010年秋に菅直人首相は突然、「TPP(環太平洋連携協定)」への参加を表明し
ました。農業だけでなく医療、労働など多岐にわたる領域で例外なき自由化を行
なうTPPに日本が参加すれば、すべての人にとっての安心して暮らせる権利が根
こそぎ奪われてしまいます。
しかしながら大手メディアでは「TPP賛成」「乗り遅れるな」と推進する言説が
あふれており、TPPが農業や医療など私たちの暮らしに大切な領域にもたらす負
の側面は報じられることはほとんどありません。
2011年12月、全国の農民や市民団体、NGO、生協、消費者団体などが集まり「TPP
に反対する人々の運動」を立ち上げました。この運動では、まずはより多くの人
にTPPの問題について知ってもらい、一緒にアクションをしていこうという趣旨
で、TPPについてのパンフレットを作成しました。
本パンフレットは、TPPとTPPが私たちの暮らしにもたらすさまざまな問題につい
てわかりやすくまとめたものです。「TPPって何のこと?」「私たちの暮らしと
どう関係あるの?」と感じている方にとって入門書として役に立つ情報が書かれ
ています。また地域や職場、学校などで学習会などをする際のテキストとしても
ご利用いただけます。ご希望の方には1冊100円(他部数の場合割引あり。送料は
別途)でお送りしております。ぜひこの機会に、TPPについて知り、運動を広げ
ていきましょう!
★お申し込み方法
○ウェブサイトから:http://www.parc-jp.org/teigen/2011/anti_tpp.html
○お電話・FAX/E-mailで:下記の事務局までお問い合わせください。
「TPPに反対する人々の運動 100円パンフレット係」
特定非営利活動法人 アジア太平洋資料センター(PARC)
〒101-0063 東京都千代田区神田淡路町1-7-11 東洋ビル3F
Tel:03-5209-3455 Fax:03-5209-3453
E-mail: office@parc-jp.org URL: http://www.parc-jp.org/
※お申し込み後、商品をお送りいたします。到着後、指定の振込口座に代金をお
振り込みください。送料は別途かかります(冊数・地域よる)。
★発行:TPPに反対する人々の運動
http://www.geocities.jp/yaoyahyakusho/muramachi/home.html
★概要:A5版/28ページ
★内容:
【Part.1 TPPってなんだろう?】
TPPって、なんですか?/なぜアメリカが参加しようとしているのですか?/ア
メリカにとってTPPはどんな意味があるのでしょう?/なぜ日本政府はTPP参加に
乗り出したのでしょう?/TPP は経済に関する協定ですから経済的な意味もある
のでしょう?/政府の試算では、TPP 参加のメリットが高く評価されていますが?
/中国や韓国、インドなども今後はTPP に参加する可能性があると政府や財界は
言っています。日本も早くから参加するべきでは?
【Part.2 TPPでわたしたちの暮らしはどう変わる?】
なぜ、TPP がわたしたちの「当たり前に生きる権利」を壊すことになるのでしょうか?
農業/食/労働/ビジネス環境/医療/国土・環境/公共サービス・地域経済
【Part.3 わたしたちのオルタナティブを提案します】
1 内需を大切にする経済/2 地産地消で地域自給圏を/3 働く人の権利を
まもる/4 安心して暮らせる循循型の地域を
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2011.02.28:
kakinotane
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「ぼくのニワトリは空を飛ぶ〜養鶏版〜」
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TPPのパンフレットと2月26日の集会
TPPは日米関係の総仕上げとしての役割をもっているのでしょう。
これによってアメリカは日本を政治的、軍事的のみならず、
社会・経済システムと食料の面においても従属関係におくことができます。
アメリカと日本国内「ポチ」にとっての総仕上げ、「理想的な日米関係」が成立するということでしょうか。
TPPの阻止のためには安保闘争クラスの「国民」運動が求められます。
しかし、国民の多くはまだまだ「農業と製造業のどちらが日本に幸せをもたらすかの選択」の中にいます。危機を危機として認識していません。
その枠組みを壊し、事実を広く突きつけることを通してしか「国民運動」は実現しません。
そこで、TPPとはなにか、についてのパンフレットを作成しました。
アジア太平洋資料センター(PARC) 〒101-0063 東京都千代田区神田淡路町1-7-11 東洋ビル Tel:03-5209-3455 Fax:03-5209-3453 e-mail:office@parc-jp.org
にご連絡ください。学習会にうってつけです。一冊100円です。
<ご案内>
お近くの方はお集まりください。
私達、山形県置賜地方の百姓は20名で上京します。
「当たり前に生きたい、ムラでも、マチでも、TPPでは生きられない!座談会」
日時;2月26日(土曜日)午後1;00〜5;00
明治大学(御茶ノ水)リバティタワー2階1021教室
主催;TPPに反対する人々の運動
では、明治大学でお待ちいたします。
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2011.02.23:
kakinotane
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「ぼくのニワトリは空を飛ぶ〜養鶏版〜」
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TPP以前の話として
寺山修司の脚本の中にこんな一節がある。ちょっと長いが引用する。
「中学校の頃、公園でトカゲの子を拾ってきたことがあった。コカコーラの瓶に入れて育てていたら、だんだん大きくなって、出られなくなっちまった。コカコーラの瓶の中のトカゲ、コカコーラの瓶の中のトカゲ。おまえにゃ、瓶を割って出てくる力なんてあるまい、そうだろう、日本。(後略)」
コカコーラはアメリカで、蜥蜴は日本だ。その一節はやがて有名な「身を捨てるに値すべきか、祖国よ。」と続くのだが、TPPに関する菅内閣の姿勢を見ていると思わずこの文言を思い出す。
私が農民だからといって、TPPやこの国のことを農民の視点からのみ見ているわけではない。日本列島に住む一人の生活者として、また、今と未来に責任を負う1億2千万人分の一人としても見ようとする。たぶん、多くの人はそうだと思うけどね。母親だったり、父親だったりとか。そして、そのどこから見てもTPPへの道は危険だ。けっして大げさでなく、この国が危ない。そう思う。
そもそもこのTPPはどこからやってきたのか。菅総理が初めて口にしたのは昨年10月1日の衆議院所信演説だ。そのときには、まだ野党はおろか、肝心の民主党の国会議員すらほとんど知らなかったという。それから半年たった。これまでいったいどれだけの議論を重ねてきたのか。この国の形を変えるほどの大きな衝撃をともなったこのTPPについて、何ほどの議論も尽くされていないように思える。国民の多くはほとんど知らない。にもかかわらず、この6月にも方向を決めようとしている。TPPへの参加の可否をめぐって、国会を解散し民意を問う。最低必要なことではないのか。ことの重大性にもかかわらず今のまま、たいして議論も交わされることなく、性急に事が決められていくとすれば未来に申し開きがたたない。
マスコミもTPPのプラスとマイナスの両面を国民の前に明らかにし、その判断を見守ろうとしてきただろうか。やってきたことは誰でもが知っているように、ただ「バスに乗り遅れるな」とばかりに危機感をあおりながら「TPP参加」という自分たちの結論を国民に押し付けようとしてきただけだった。ジャーナリズムの基本的な役割を放棄している。メディアの多様化と読者、視聴者ばなれ、それに広告収入の減少が重なって経済団体の主張に「YES」といわざるを得なくなっているのではないのか。だとするならばジャーナリズムの自殺行為だ。
最近になって、インターネットや研究者の警鐘をうながす文章などでようやくTPPの中身を知ることができるようになってきた。そして、知れば知るほど、TPPの主題は、言われているように「農業」対「輸出企業」、そのどちらが未来の日本により幸せをもたらすかということではなく、日本とアメリカの関係にかかわること。日本を51番目の州として米国に差し出すのか、それとも独立した国として、日本の今と未来を守って行くのか。そこにあると思えてくる。
充分に情報を開示し、時間をかけて話し合ったうえで、なお51番目の道を行こうとするならばそれもいいだろう。所詮、日本はそれまでの国だったということだ。
トカゲにビンを割れるのかって?当たり前だ。割れる。
草をかじってでも割らなければならない。
そういうことだ。
2月26日、13;00〜明治大学神田校舎
「あたりまえに生きたいマチでもムラでもーTPPに反対する人々の運動」
お待ちしています。
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2011.02.08:
kakinotane
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「ぼくのニワトリは空を飛ぶ〜養鶏版〜」
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コメントへの答え
とにかく大雪で毎日雪払いに追われています。
そこにきて風邪を引いてしまい、ようやく症状が薄れてきましたが、雪払いと雪降ろしは
休むわけにもいかず、だるい体を引きずりながら雪片付けをしていました。
久しぶりにブログを見ましたら、いろんな方がコメントを寄せてくれていたのですね。
コメントへの返信を求めておられるのは佐藤さん。
目を覚ましてください・・ですか。
むかし私が青年のころ、「覚めよ我が同胞(はらから)」という一節をもった歌を歌っていたのを思い出しました。ちょっと懐かしかったです。でも、ありがとう。
ブログ本文はなかなか更新する時間がありませんので、コメントへのお応えをかねて、ここに掲載させていただきます。
「日本の食料自給率が40%から14%に」などTPPに参加した場合の予測を農水省がやっていますが、その場合一番こまるのは農家ではなく、消費者でしょう。
どこかでどなたかが書いていますように、農家にとって自給率の問題はありません。所得の問題です。その場合働き先を変えればいいだけの話ですが、消費者にとってはそうは行きません。14%の話は消費者にとっての食の問題です。いのちの問題です。私が農家ですから、「農業を守れ」といえば、「農家の暮らしを守れ」と同意語だととられてしまいがちですが、誤解しないでください。私はあくまで、農業、農村から見たこの国の危うさを言っています。
食生活の選択肢が広がる・・・ですか。長年飽食の中で育つと想像力の働きが薄れ、危機が危機ではなくなるのだと思います。農村から見ていますと余計なことかも知れませんが、おっかない話です。
あなたは、また「若年層の貧困の問題」との絡みでも「むしろ食生活の選択肢が広がることは社会全体にとっては歓迎すべきこと」と繰り返しておられる。
ですがTPPによって国外から押し寄せてくるのは安い農作物だけではなく、安い労働力もそうなのです。「若年層の貧困の問題」はより深刻にならざるをえないでしょう。TPPの問題を農業の問題だけに限定して論じてはなりません。
このTPPをより厳密に点検してみますと、普天間と同じ問題に行き着きます。アメリカと日本の関係です。私はTPPへの参加を通してアメリカの従属国としてより純化していく日本の姿を見ざるをえません。
2・26の13;00〜17;00、御茶ノ水の明治大学にぜひお出でください。そこには農家のみならず、貧困問題に取り組む多くの人たちも参加します。TPPに憂慮する全ての方々を対象とした集会となるはずです。会場でおあいしましょう。
写真は我が家と雪。正面の木はりんごの木。その奥にある格子戸のように
見えるのが玄関です。右の古い建物は農業関係の物置。屋根に上ったら1・5mほどの雪がありました。二度目なんですが。久しぶりの大雪です。ダブルクリックで
大きくなります。
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2011.01.27:
kakinotane
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TPP−ちょっと変えて・・土の話から
下の文章は、あるところに載せようとして書いたものですが、あまりに回りくどい文章になってしまったので“ボツ”にしたものです。また、土に対する俺の考え方なんて、ここ十年は同じで今まで書いてきたものの焼き直しにならざるを得ないけど、ま、いいよね。
<以下>
TPPについてはすでに多くの視点から論じられている。私はここで、同じことを繰り返すよりも、その方々の論を踏まえながら、主に土に限定して書きたいと思う。 長年、百姓してきてつくづく思うことは、「土はいのちのみなもと」ということだ。土を喰う。そう、私たちはお米や野菜を食べながら、それらの味と香りにのせてその育った所の土を喰っている。私たちはさながら土の化身だ。もしその土が汚れた土ならば作物も汚れ、食べる私達も汚れていく。もしその土が疲弊した土ならば作物のもつ生命力は弱く、それを食べる私達の生命力、免疫力も弱くならざるを得ない。「土はいのちのみなもと」なのだ。
多くの農民にとっては今さらということなのだろうが。
作物は言うまでもなく土の産物であり、その育った場所の土の影響を全面的に受け、その汚れはそのまま作物の汚れにつながっていかざるを得ない。山形県でキュウリの中からおよそ40年前に使用禁止となった農薬の成分が出て問題になったことがあった。40年経っても土の中に分解されずにあったのだろう。そこにキュウリの苗が植えられ、実がつき、ふくらんで汚染されたキュウリができてしまった。隣の市ではかつてお米からカドニュウムがでたこともあった。
つまり、作物は土から養分や水分だけでなく、化学物質から重金属まで、いい物、悪い物を問わずさまざまなものを吸い込み、実や茎や葉に蓄えるということだ。それらは洗ったって、皮をむいたってどうなるものではない。何しろ身ぐるみ、丸ごと溶け込んでいるのだから始末が悪い。土の汚染はそのまま食べる者の汚染につながっていく。
一方、土の力の衰えは作物を通して食べる者の生命力免疫力に影響を与えていく。
作物の中のビタミンやミネラルなどの養分をみてみよう。「食品成分表」(女子栄養大学出版部)によって1954年と、約50年後の2000年のピーマンを比較すると、100gあたりに含まれるビタミンAの含有量は600単位から33単位へとほぼ1/18に激減している。ビタミンB1も0,1mgから0,03mgに。その他のビタミンも軒並み1/2、1/3とその成分値を下げているのだ。これはピーマンに限ったことではなく、全ての作物にあてはまることであり、また、ミネラルにも同じことが言える。
原因は何か。それは土の力の減退にある。1954年まではほぼ堆肥だけで作物を作っていた。だが、60年代に入って堆肥から化学肥料へと農法を変え、効率と増産による最大利益を追い求めて来た結果、土の力が衰え、作物の質が落ちて行ったということだ。ビタミンAを言えば昔の一個が今の18個に匹敵するが、だからといって子どもたちに18個を食えとはいえない。彼らは50年前と比べ、数分の一に成分値が下がった作物を取り入れながら、骨や肉、血液を作らざるをえないのだ。子どもを取り巻く基礎的食料の質の劣化。このことが子どもたちの生命力や精神力に少なからざる影響を与えていると言わざるを得ない。
土の健康は即、人間の健康に結びつく。食を問うなら土から問え。いのちを語るなら土から語れ。健康を願うなら土から正そう。生きて行くおおもとに土がある。そういうことだ。
土を食べ、土に依存することによって生きる。このことは我々のみならず、100年後の人たちにとっても、200年後の人たちにとってもかわらない。土は世代を越えたいのちの資源なのだ。政治や行政の最大の課題が、人々の健康、すなわちいのちを守ることであるとすれば、そのいのちを支える土の健康を守ることは第一級の政治課題でなければならない。切実にそう思う。
さて、そこでTPPだ。
農水省の調査によるとTPPに参加すれば、食料自給率が14%まで下がるという。86%は諸外国の作物だ。それらの作物を食べながらさまざまな国々の土を食べることになる。その土が食べてもいいほどに安全かどうかは誰も知らない。汚染度合いも疲弊度合いもわからない。国民の健康で安心な暮らしが量的のみならず、質的にも危機にさらされる。
海外から押し寄せる作物の安さに引きずられ、国内の農業はより一層、農薬、化学肥料に傾斜したものにならざるをえないだろう。土からの収奪と土の使い捨て。未来の世代にはぼろぼろになった土しか渡せない。そんな農業、そのような「国づくり」が進行していくのだ。それを民主党は「新成長戦略」という。でも、それがどのような意味で「成長」なのだろうか。
そのような「成長」路線から離れ、未来の世代を脅かすことのない、土を始めとした、いのちの資源を基礎とする「循環型社会」づくりを通して、新しい人間社会のモデルを広くアジアに、世界に示していくことこそが日本の進むべき道ではないかと思うのだ。
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2011.01.15:
kakinotane
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菅野芳秀の連絡先
御用の際はお気軽にご連絡ください
菅野芳秀
住所:山形県長井市寺泉1483
FAX:0238-84-3196 携帯:090-4043-1315
メール:narube-tane@silk.ocn.ne.jp
2011.01.08:
kakinotane
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菅野芳秀の連絡先
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明けましておめでとうございます。
新年明けましておめでとうございます。
元旦の朝、「山の神様」に新年のご挨拶にいってきました。
「山の神様」とは「生けとし生きるもの」たちの生命の循環の母体である微生物たちのことです。
森も谷も・・辺り一面は雪でおおわれていました。
「あなた方のすすめるいのちの循環に調和する循環の農業とマチづくりを今年も・・」
ここまで言って・・TPPはそれらの取り組みをことごとく打ち壊していくだろうとの思いが湧き、途中から言葉を変えて
「・・・TPPに立ち向かいたいと思います。力をおかしください。」
と結びました。
私はいままで、山の神様に「われらの進む方向を見ていてくれ。」としか言ってはきませんでした。力を貸してくれとは言ってきませんでした。これらは自分たちが何とかするべきものであって、「山の神様」にお願いすることではないと思っていたからです。今でもそう思っています。
でも、思わずそう願ってしまった。なにか・・・、こみ上げてくるものがありました。
「反TPP」のコメント、「危機意識が薄いねぇ」にも書いたけど
この国はどこに行こうとしているのでしょうか。
(注;コメントは以下のものです。「TPP、俺やあなたに比べて、世間の皆様の危機意識の薄さがきになりますねぇ。大丈夫だろうか。この国の形を変えていく、ものすごく大きなことが進行しているというのに・・。マスコミは酒癖の悪い男の話と二人の女優の間を行き来した中年の不倫の話ばっかりだよ。なんということだろうね。ひとつの帝国が終わっていくときってこんな感じだろうな。俺たちはいま、歴史の立会人ですね。警鐘を乱打しつつ、一方では覚めた目をもって、冷静に推移を眺めていきましょう・・・というわけにはいかないよなぁ。)
あまりにも危うい。俺にはそのように見えるのですが
あなたはどのようにお考えですか。
まてまて、肩の力を抜いて、ゆっくりと深呼吸して・・・さ。
新年の挨拶らしからぬ、文面になってしまいました。
俺も若いねぇ。
2011.01.02:
kakinotane
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ー当たり前に行きたいマチでもムラでもーTPPに反対する人々の運動
TPPに反対する寄り合いが12月15,16日の両日、東京で行われ、以下のような呼びかけを発しました。ご紹介いたします。あなたもいかがですか?
TPP(環太平洋経済連携協定)というのをご存知ですか。まだ正体のよくわか
らないこの妖怪がわたしたちに襲いかかろうとしています。
もともとは2006年に発効したニュージーランド、チリなど4カ国の小さなFTA
(自由貿易協定)だったものが、新たにアメリカ、オーストラリアなど数カ国が
参加を表明したため「バスに乗り遅れるな」とばかり菅首相が飛びつき、財界や
大手マスコミが政府の尻を叩き、その賛否を巡っていまや大論争となっています。
それぞれの家庭にそれぞれの事情や都合があるように国や地域にとってもそれ
は同じです。相手の立場に配慮して協議をすすめるのが貿易交渉ですが、TPP
は例外なき自由化を強引に進めようとするものです。菅首相はこれに参加するこ
とを、明治維新、敗戦に次ぐ「第三の開国」と述べました。
これが実行されたら、コメをはじめとして畑作物、乳製品から沖縄のサトウキビ
までほとんどが輸入物に置き換わり、食料自給率は14%まで低下すると農水省は
試算しています。これは地域の崩壊を意味し、人が暮らし続けることができるバ
ランスのとれた社会としての「日本」の終わりを意味します。
マスコミの一部は「牛丼が200円になる」とはしゃいでいますが、労働力も自由
化され、際限のない賃金水準まで下がりつづけ、安い牛丼すら食えなくなること
を覚悟しておくべきでしょう。ワーキングプア、非正規社員はふえつづけ、農村
からの離村者なども含め、都市に失業者があふれることにもなりかねません。
いったい、誰のための自由化でしょうか。私たち農民はもとより、多くの人たち
にとって、なんのメリットもありません。どうか、みなさん。この愚挙、この暴
挙を阻止するために、私たちと共に立ち上がってください。
2月26日に全国の百姓が東京に集まり声を挙げます。多くのみなさんの参加を呼
びかけます。
【日 時】 2011年2月26日(土)13時〜17時
【会 場】 東京都千代田区神田駿河台「明治大学リバティータワー2階1021教室」
最寄り駅:JR中央線・総武線、東京メトロ丸ノ内線「御茶ノ水駅」下車徒歩3分
(地図)http://www.meiji.ac.jp/koho/campus_guide/suruga/access.html
【参加費】 500円(予定)
【内 容】
参加者が3分間スピーチで語る。農民だけでなく、TPPやグローバリゼーション
の影響を受ける人たちにも参加してもらい、様々な視点から発言してもらう。また、
グローバリゼーションとたたかう韓国農民をゲストとして招く。
座談会の後、街頭行動を行う。18時〜19時(キャンドルデモなどを予定)
【問合せ先】 事務局の市村まで(平和フォーラム事務局内)
Tel:03(5289)8222 Fax:03(5289)8223
メール:ichimura@gensuikin.org
「TPPに反対する人々の運動」の動きはこちらをご覧下さい。
http://www.geocities.jp/yaoyahyakusho/muramachi/home.html
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2010.12.28:
kakinotane
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