ぼくのニワトリは空を飛ぶー菅野芳秀のブログ

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あと3〜4日で田植えができるところまで来ました。
植えてしまえば勝ったも同然!!
と行きたいところなのですが、原発が・・気分を重くしています。
もしかのことがあっても農家は田畑と一緒に移住することができませんし、
この地に幾百年、幾千年の「地域のタスキ渡し」と「楽しみの先おくり」があり、
今、そのタスキが自分(たち)に掛けられている責任を実感しながら暮らしていますので、
その時が来てもなかなか「ハイ、さようなら」とはいきません。
原発に限らず、三里塚に限らず、そうしなければならなかった地域の方々に思いを馳せながらわが身を振り返っています。
息子は
「放射線量を独自に測定し、収穫したお米に世界基準を超える
数値が出たときには、国が定めた基準でOKでも、出荷しないし、百姓をやめる。」
といっていますし、他方で「TPPが通っても百姓をやめざるを得ないだろう。いろいろやめていく材料にことかかないなぁ。」
などといいながら、代掻きをやっています。

 そういわれてみれば、今さらですが、東日本の農家は、原発に、TPPに、作物(特に米)の暴落という三重の負荷を背負って春を迎えているんですよね。先行きは見えないのに、みんな淡々と暮らしています。暴動などは決して起きません。
 誰かが「東北人の我慢強さは、中央からの東北への抑圧、収奪の歴史が作り出したものだ。」と言っていましたが、そうかもしれません。負けの歴史ですね。「美談」ではあってもその背景にはそれなりの歴史があるんですね。 
 
 わが長井市には「征夷大将軍」坂之上田村麻呂が蝦夷征伐の際に植えていったといわれる樹齢1200年の桜の木が二本あります。今では国の天然記念物になっていますが、征伐された蝦夷というのは北海道ではありませぬ。我が東北のこの地なのです。我慢強さが形成されたといえばそのころからのことかもしれません。その前からあったのか、その後のことなのか・・「敗北」という字は「敗れて北に」と書きます。「北帰行」という悲しい歌もありましたよ。

 でもね・・・、みんなまとめておつりをお返しするときが必ずやって来ますよ。だからといって勘違いしてはダメですよ。やられたようには決してやりません。誰をも収奪しない、自然と共生する、東北らしい、やさしい地域社会を形成する。

 京都から押し寄せてきた軍と戦い敗れた安倍の貞任も、北に逃げた義経も、榎本武揚も、「北帰行」の小林旭も、集団就職で水が合わずに帰ってきたかずちゃんも、そのときはみんなでてきて一緒に喜んでくれるだろうな。

  <写真は田植え前の田んぼと我が集落、そして朝日連峰です。ダブルクリックでアップにしてご覧ください。>



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ようやく田んぼへの堆肥散布が終わった。今年の作付けは3・5h。昨年より45aほど増えた。品種はいつもの「ひとめぼれ」と「黄金もち」に今年は「コシヒカリ」を植える計画で、どのような味に仕上がるかいまから楽しみだ。
 季節はすすみ、我が家の桜も散ってしまったが、写真は満開のときのもの。しかしまだ庭木の雪囲いはそのままで、ここだけ冬が終わっていない。田んぼ優先の毎日。どうしても後送りしているうちに、集落でも雪囲いを取り外してないのは我が家だけとなってしまった。ちょっと恥ずかしい。
 息子の春平は疲れからかぎっくり腰をおこし、動けずに三日目だ。大変だねと原発被災者のまさきさんが手伝いに来てくれて、堆肥散布の助手と畑にねぎとジャガイモを植えてくれた。彼女は友達家族とともに近くのお寺で避難生活をしている。今度は臼と杵をもって餅つきのプレゼントに行こうと思っている。田植えはもうじきだ。

       <写真はダブルクリックで拡大します。>


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 ある新聞より原稿を頼まれた。
「悲しい動物」と重複しているところがありますが、掲載します。


「都会の植民地ではなく、循環型自給圏の形成を」

東北の地に住む“百姓”として、こんな重い気持ちで種を播く春は、経験したことがない。

東京電力福島第一原子力発電所の事故は広い範囲で自然資源を汚し、甚大な風評被害をもたらしている。
 この原発事故は、まちがいなく避けることができた人災だ。自然を基盤とする農民や漁民の痛手は計り知れず、汚染はこの先何年続くか検討もつかない。同じ農民として心が痛む。まず因果関係がはっきりしている以上、東電とその原発を容認してきた国が、被災したすべての野菜、家畜、魚を速やかに買い取るべきだ。その上での補償であって、どのような意味でもこれ以上生産者に負担を負わせてはならない。
 地方に建設された原発は、地方の貧しさに付け入った政治の醜い姿をあらわしている。その上での今回の放射能被害。地方は息の根が止められる事態に追い込まれている。
この間の「朝まで生テレビ」で東京都の副知事は「原発を都心からもっと遠くにもって行く必要があった。それが失敗だ。」
と話していた。
原発が必要だという人たちに共通しているのはその果実だけを求め、生まれるリスクを遠く離れた地方に押し付けようとすることだ。今もなお必要というならば自分の暮らしの場に原発を誘致するよう働きかけるべきだ。さらに放射線の汚染水も小分けしてそれぞれの地元や企業、家庭で引き受けるべきだろう。そのように働きかけとセットにして原発必要論を語るならば認めよう。果実とリスクを併せ呑むよう足元を説得してみればいい。それ以外のどのような必要論も詭弁である。地方を利用しようとするな。地方は都会に奉仕する家来ではない。

同じような都会中心の考え方は菅政権の復興計画にも出てきている。東北地方を新たな「食糧供給基地」と位置づけ、津波被害を受けた各地の農地を集約して大規模化を進めるよう国会に提出するという。あくまでも都会に供給する地方という位置づけだ。しかしその被災地は八郎潟などと違い人々の暮らしを刻んできた場だ。何よりも大切なのはそこに住んでいた方々の立ち上がりではないのか。以前あった地域コミュニティを活かす計画をつくらないと、住んでいる人が立ち上がっていけないというのがこれまでの災害の教訓である。「食料供給基地」の前に現地の方々の意見を充分に聞きながら、それらを活かす復興計画こそが必要なのではないのか。生産より生存、生活だ。地方は都会の植民地ではない。

都会の家来でなく、植民地でもなく、エネルギーから食料まで、小さくてもしっかり地域に根を下ろした自給圏の形成を目指す。農業を基礎にした脱原発、脱成長の循環型社会を目指すこと。その余剰を他の地域に回す。地方も都会もなく、一様に自立する。日本の社会をこのように構成しなおすことが求められている。「3・11」以後、少なくとも意識レベルでは生き方、暮らし方を変えようと考える人たちも多くなっていると聞く。不幸な中にも希望はある。この機を逃すことなく、エネルギー政策も食糧政策も新しく組み替えることが大事ではないかと思う。


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 苗箱への土入れが終わった。30cm×60cm×3cmほどの箱に2cmほどの厚さで土を入れる。やがてそこにパラパラと種を撒くのだが、その土入れ、数が多いためになかなか難儀だ。今年の水田面積は350a。10aあたり24枚を準備するため、総数はおよそ850枚となる。近所の正雄さんに手伝ってもらってようやく終わった。一方で種籾の芽だしをはじめている。温湯法による種子消毒のあと、水に浸けていた種籾を32度の温度でおよそ一昼夜。硬い殻を破って小さな芽が顔をだした。いのちが動き出した。あとは秋の稔りに向けてどんどん成長していく。俺たちの仕事はその成長を助けるだけ。苗の成長にあわせて俺たちの暮らしが営まれていく。いのちが動き出したということは、作物にあわせる、そのような日々が始まったということ。春だ。

 今年は昨年より40aほど田んぼが増えた。杖を突きながら肥料を撒く82歳の百姓、栄さんから託された田んぼだ。自分では今年、20aほどを耕すという。
「飯米ぐらいは自分で作らなくちゃなぁ。百姓なんだからよ。」
そういいながらすでに種まきの準備は終わっていた。まだまだ栄さんは現役だ。

 我が家の本家の市さんが74歳で亡くなったのは昨年のこと。600aの田んぼは48歳の総ちゃんの仕事となった。土日のたびに、マチで公務員になっている叔父が手伝いに来てくれるが、まだ独身のために、一人でしなければならないことも多く、何かと大変だ。長身でなかなかの男前。気立てもいい男なのだが他の農家同様、縁がなかった。大きな仕事だけでなく、細かな日々の管理作業が多いのが農作業。それらは親父の担当だったが、今年からは全て総ちゃんの仕事となる。
 
 隣の建ちゃんの家に農業を手伝うために次男が帰ってきた。建ちゃんは74歳。400aの田んぼを耕している。奥さんは足が悪く、働けない。長男はずっと体調が悪いままだ。建ちゃん自身もヒザに故障があるのだが、それでも何とか、足を引きずりながら一人で全ての農作業をこなしていた。
「父ちゃんを助けたくて・・」
地元の高校を卒業してから20年余年間勤めていた自衛隊を辞め、嫁さんともども帰ってきた。
「建ちゃんは立派な人だからねぇ。そのうしろ姿を見て育った子どもだもの・・、それにしても感心だねぇ。」
建ちゃんの後について農作業に励む次男夫婦を見ながら、村の人たちはあったかい気持ちになっている。

 そして我が家。今年は息子家族がマチのアパート暮らしに終止符を打ち、我が家のそばに小さな家を建て、引っ越してくる予定だった。
しかし、その計画も原発によってしばらく様子をみることになった。

 それぞれの春。それぞれの思いや人生をのせて季節は動き出した。



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東京都の副知事の猪瀬某は「朝まで生テレビ」で
「原発を都心からもっと遠くにもって行く必要があった。それが失敗だ。」
と話していた。
この発言を含め、原発が必要だという人たちに共通しているのは
その果実だけを求め、応分のリスクを決して負おうとしないということだ。
この期におよんでも・・・人間として恥ずかしくないのかと思う。
関東にも放射線が降っているではないかという向きもあろうが
そもそも果実は関東だけのものなのだから当然だろう。
なぜ関係のない福島・東北が負わなければならないのだ。
福島で行われているのは社会的殺人。沖縄と同じだ。
ここに来てなお原発の必要を説く輩がいる。
それを言うなら、自分の暮らしの場か実家のある地域に
原発を誘致するよう働きかけるべきだ。その人が東京なら東京に。
さらに放射線の汚染水も小分けしてそれぞれの場所や企業や家庭で引き受けるべきだろう。
その運動とセットにして必要論を語るならば認めよう。
それ以外のどのような必要論も詭弁である。

今朝、そんなことをつらつら考えながらまどろんでいたら鶏舎の方からニワトリの叫び声が聞こえてきた。カラスにびっくりしているのかなと思っていたのだが、狐だった。あっちにもこっちにも・・・、雪の上にようやく玉子を産み出したばかりの若鶏が30羽近く横たわっていた。食べられた後があったのは一羽だけ。

「どうして必要以上に殺しちゃうんだろう。人間みたいで悲しい動物」と、事態を聞いた友人はメールをくれた。
 このメールと原発の話、一見関係無いようでいて、妙につながっているような気もして落ち着かない。
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 知人から以下の文章が添付できました。
読んでみて、多くの方々にも知ってもらいたいと思い、ブログに転載させて
いただきます。
ちょっと長いですが、お読みください。
そして、もしよかったら、他の方に送信していただけたらうれしいです。

  http://www.iam-t.jp/HIRAI/pageall.html

                 菅野芳秀
             
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地震と津波、それに原発の暴走。
危機はいまも続いていますがタイの友人から届けられたニュースは、久々に暖かく、涙腺のゆるむものでした。

東北・関東大震災に対して、レインボープラン視察に二度に渡ってお出でいただいたタイ国のポン市長を実行委員長に、友人であるバムルーン・カヨタとサネーさんを副実行委員長にした、大きな震災支援のチャリティコンサートが今月29日、タイのポン市で開かれます。
実行委員会にはタイ東北部(イサーン)のNGOの連合体(NGOCOD)や、ポン郡の郡役所前の朝市グループなど多数の団体が参加しています。
コンサートの主役はスースーバンドとカラワン。
スースーはかつて長井にも来てくれて、その模様は「レインボープラン」というCDになりました。
二つのグループとも「生きるための音楽」を目指している社会派バンドで、タイでの人気は絶大です。
下に添付しましたのは、アジア農民交流センターを代表して感謝とお礼のメッセージ。
お時間がありましたらご覧ください。

いいニュースですね。以下

 日本の東北・関東大地震被災地への支援コンサートにお集まりのタイ国・コンケーン県のみなさん!感動あふれるコンサートをご準備いただいたスワット市長はじめ、実行委員スタッフのみなさん!そして、このすばらしい舞台を演出いただいたカラワン、スースーを始めとするアーチストのみなさん!そして、私たちの長年の仲間であるバムルン・カヨタさん、サネーさん!
アジア農民交流センター」と、そこに集う農民・市民はこころからお礼申し上げます。同時にアジア農民交流センターの共同代表として、そして何よりも日本の東北部、被災地にいて、今もなお続く恐怖と苦難に立ち向かっている多くの現地住民の一人として、皆様からの暖かい友情と励ましのメッセージに心からのお礼と感謝の気持ちをお伝えいたします。
 3月11日、想像をはるかに越える大地震と巨大津波が東北・関東の海岸線の町や村を襲いました。たくさんの人が家族を失い、家屋を無くし、人々が共同で築いてきた多くのものを失いました。その被害はまだ全貌がつかめない今日の時点においてすら、死者・行方不明者は2万5千人に及び、全壊した家屋数は15,000戸を越え、避難所に身を寄せている方々は30万人を数えます。
わずか半月前まで家族や地域の人たちとの穏やかな暮らしのあった場所を訪ね、親を捜す人、子どもの名前を叫ぶ人、ただ呆然と立ち尽くす人・・・。震災から2週間たった今も途絶えることはありません。
災害は地震と津波だけではありませんでした。それによって破壊された福島の原子力発電所の暴発とその被害は、日本の東半分の壊滅という巨大な危機を孕んで今もなお続いています。
地震と津波は自然災害です。しかし、原発の災害は選び取ってきたエネルギー政策のもたらしたものです。希望は与えられるものではなく、創り出すもの。私たちが今、創り出す希望を語るとき、原子力発電を廃絶した社会、自然と共生する循環型社会を願わざるをえません。
人々はいま、苦しみと悲しみと絶望の中にいて、自分を励まし、お互いを支えあい、今日を生きるために懸命の努力を続けていますが、やがて必ず未来に向かって歩み始めるでしょう。この場にお集まりの皆様に、人と自然、人と人が寄り添い生きる新しい社会を創ろうとする希望への足跡を喜びとともにご報告できる日がきっとやって来るはずです。

皆さんのお気持ちに心から感謝申し上げます。今日、このチャリテーコンサートの模様を日本の被災地の方々はもちろん、インターネットなどさまざまな方法で日本中に、そしていま日本に滞在しているタイの皆様にも広く伝えます。人々は老若男女を問わず、遠く離れたタイ国の皆さんが示してくれた友情に心から感謝するでしょう。そしてそのことを決して忘れることはないでしょう。いただいた暖かい思いが、必ずや新しい日本の復興の力となっていくことを確信いたします。
ありがとう、みなさん。タイと日本の民衆の連帯に感謝して。

アジア農民交流センター一同を代表して  共同代表 菅野芳秀


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冬の最中は毎日が雪振り。
今年は2m近い雪に悩まされました。人の移動も除雪機で雪を除いているところだけに限られ、それ以外のところではまず無理。雪のなかにわけ入っていくことはできてもその上を歩くことはできません。腰まで沈んでしまいます。
だけど、春が近づいてくる3月のある時期、それができるんですね。

「カタユキ渡り」をご存知ですか?風景はまだ冬なのですが、それでも暖かな日差しが多くなってくるころ、昼間の暖かさで水分を多く含んだ表面の雪が夜の低温で凍りつき、さながらグランドの上を歩くかのように硬くなった雪の上をどこまでも歩いていくことができるのです。
気持ちいいですよ。
我が家の前に広々とひろがる水田。まだ積雪が1m以上はあります。想像してみてください。この雪原がどこまでも、どこまでも広がっていて、その上を縦、横、斜め、どの方向にも自由に歩くことができるのです。周りには自分の背よりも高いものはなく、さえぎるものは何もありません。ただ、まっ白な雪の原が広がっているだけです。まっしろい、純白の風景の上をどこまでも歩いていく・・・。幻想的な時間が流れていきます。
そんな光景も午前10時ごろで終わりです。後はまたお日様に暖められて表面の硬さが緩んでいく。

 カタユキ渡りができるようになると、農家は水田に植える種籾の準備をはじめます。春はそこまで来ています。


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今朝(28日)、発信したメールです。
あなたにもご協力いただけたらうれしいです。

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友人、知人のみなさん

おはようございます。
山形の百姓・菅野芳秀です。
まだまだ雪深い山形は置賜地方の里からの
TPPのことを立ち止まって考えてみようとする人々、
できたら反対する人たちの輪をより大きくしていくための呼びかけです。

26日、明治大学で「TPPに反対する人々の座談会」を開催しました。
そこには全国から駆けつけた農民を含め、400名を越える人たちが集まりました。
民人の声と行動こそTPPを推進する政府、経団連、大マスコミ連合に対峙できる唯一の力だ、
ということを充分に感じさせる集会でした。
集まりの中にいると、巨大すぎる相手だと思っていたものが、そうでもないように見えてくる
というか、勝てるかもしれないと思えてくるから不思議です。
そう思わせてしまうところが民の力、常に歴史を動かしてきた源泉なのかもしれません。

国会にTPP参加を上程しようとしている5月、6月に向けて
もっともっと多くの人たちに呼びかけたいと思います。
WEBサイトの力は大きいとはいっても、インターネットを活用できる人は中高年層のなかでは少数派です。また、紙に書かれた文字の力も大きいです。
ぜひ、パンフレットをご活用ください。
1冊100円です。
パンフレットは人々に呼びかけ、仲間をを増やしていくメッセージです。
力です。
「○○冊を送れ」というあなたの声をお待ちしています。
また、
下のメールを切り取って、他の方々に広めていただけたらありがたいです。
よろしくお願いします。
ともに、がんばりましょう!

 =====以下、パンフレット用の宣伝文です。==========

【転載・転送歓迎!】

■TPPがわかる! パンフレット緊急発行!■

「TPP 何が問題?暮らしはどう変わる?
 当たり前に生きたい ムラでも、マチでも」

●1冊100円! 地域で、職場で、学校で、広げよう!●

2010年秋に菅直人首相は突然、「TPP(環太平洋連携協定)」への参加を表明し
ました。農業だけでなく医療、労働など多岐にわたる領域で例外なき自由化を行
なうTPPに日本が参加すれば、すべての人にとっての安心して暮らせる権利が根
こそぎ奪われてしまいます。
しかしながら大手メディアでは「TPP賛成」「乗り遅れるな」と推進する言説が
あふれており、TPPが農業や医療など私たちの暮らしに大切な領域にもたらす負
の側面は報じられることはほとんどありません。
2011年12月、全国の農民や市民団体、NGO、生協、消費者団体などが集まり「TPP
に反対する人々の運動」を立ち上げました。この運動では、まずはより多くの人
にTPPの問題について知ってもらい、一緒にアクションをしていこうという趣旨
で、TPPについてのパンフレットを作成しました。

本パンフレットは、TPPとTPPが私たちの暮らしにもたらすさまざまな問題につい
てわかりやすくまとめたものです。「TPPって何のこと?」「私たちの暮らしと
どう関係あるの?」と感じている方にとって入門書として役に立つ情報が書かれ
ています。また地域や職場、学校などで学習会などをする際のテキストとしても
ご利用いただけます。ご希望の方には1冊100円(他部数の場合割引あり。送料は
別途)でお送りしております。ぜひこの機会に、TPPについて知り、運動を広げ
ていきましょう!

★お申し込み方法
○ウェブサイトから:http://www.parc-jp.org/teigen/2011/anti_tpp.html
○お電話・FAX/E-mailで:下記の事務局までお問い合わせください。
 「TPPに反対する人々の運動 100円パンフレット係」
 特定非営利活動法人 アジア太平洋資料センター(PARC) 
 〒101-0063 東京都千代田区神田淡路町1-7-11 東洋ビル3F
 Tel:03-5209-3455  Fax:03-5209-3453  
 E-mail: office@parc-jp.org URL: http://www.parc-jp.org/
※お申し込み後、商品をお送りいたします。到着後、指定の振込口座に代金をお
振り込みください。送料は別途かかります(冊数・地域よる)。

★発行:TPPに反対する人々の運動
   http://www.geocities.jp/yaoyahyakusho/muramachi/home.html
★概要:A5版/28ページ
★内容:
【Part.1 TPPってなんだろう?】
TPPって、なんですか?/なぜアメリカが参加しようとしているのですか?/ア
メリカにとってTPPはどんな意味があるのでしょう?/なぜ日本政府はTPP参加に
乗り出したのでしょう?/TPP は経済に関する協定ですから経済的な意味もある
のでしょう?/政府の試算では、TPP 参加のメリットが高く評価されていますが?
/中国や韓国、インドなども今後はTPP に参加する可能性があると政府や財界は
言っています。日本も早くから参加するべきでは?

【Part.2 TPPでわたしたちの暮らしはどう変わる?】
なぜ、TPP がわたしたちの「当たり前に生きる権利」を壊すことになるのでしょうか?

農業/食/労働/ビジネス環境/医療/国土・環境/公共サービス・地域経済

【Part.3 わたしたちのオルタナティブを提案します】
1 内需を大切にする経済/2 地産地消で地域自給圏を/3 働く人の権利を
まもる/4 安心して暮らせる循循型の地域を


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 TPPは日米関係の総仕上げとしての役割をもっているのでしょう。
これによってアメリカは日本を政治的、軍事的のみならず、
社会・経済システムと食料の面においても従属関係におくことができます。
アメリカと日本国内「ポチ」にとっての総仕上げ、「理想的な日米関係」が成立するということでしょうか。

 TPPの阻止のためには安保闘争クラスの「国民」運動が求められます。
しかし、国民の多くはまだまだ「農業と製造業のどちらが日本に幸せをもたらすかの選択」の中にいます。危機を危機として認識していません。
その枠組みを壊し、事実を広く突きつけることを通してしか「国民運動」は実現しません。
そこで、TPPとはなにか、についてのパンフレットを作成しました。

アジア太平洋資料センター(PARC) 〒101-0063 東京都千代田区神田淡路町1-7-11 東洋ビル Tel:03-5209-3455 Fax:03-5209-3453 e-mail:office@parc-jp.org

にご連絡ください。学習会にうってつけです。一冊100円です。

  <ご案内>

お近くの方はお集まりください。
私達、山形県置賜地方の百姓は20名で上京します。

「当たり前に生きたい、ムラでも、マチでも、TPPでは生きられない!座談会」
日時;2月26日(土曜日)午後1;00〜5;00
明治大学(御茶ノ水)リバティタワー2階1021教室

 主催;TPPに反対する人々の運動

では、明治大学でお待ちいたします。
  
 
 


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 寺山修司の脚本の中にこんな一節がある。ちょっと長いが引用する。

「中学校の頃、公園でトカゲの子を拾ってきたことがあった。コカコーラの瓶に入れて育てていたら、だんだん大きくなって、出られなくなっちまった。コカコーラの瓶の中のトカゲ、コカコーラの瓶の中のトカゲ。おまえにゃ、瓶を割って出てくる力なんてあるまい、そうだろう、日本。(後略)」

コカコーラはアメリカで、蜥蜴は日本だ。その一節はやがて有名な「身を捨てるに値すべきか、祖国よ。」と続くのだが、TPPに関する菅内閣の姿勢を見ていると思わずこの文言を思い出す。

 私が農民だからといって、TPPやこの国のことを農民の視点からのみ見ているわけではない。日本列島に住む一人の生活者として、また、今と未来に責任を負う1億2千万人分の一人としても見ようとする。たぶん、多くの人はそうだと思うけどね。母親だったり、父親だったりとか。そして、そのどこから見てもTPPへの道は危険だ。けっして大げさでなく、この国が危ない。そう思う。

 そもそもこのTPPはどこからやってきたのか。菅総理が初めて口にしたのは昨年10月1日の衆議院所信演説だ。そのときには、まだ野党はおろか、肝心の民主党の国会議員すらほとんど知らなかったという。それから半年たった。これまでいったいどれだけの議論を重ねてきたのか。この国の形を変えるほどの大きな衝撃をともなったこのTPPについて、何ほどの議論も尽くされていないように思える。国民の多くはほとんど知らない。にもかかわらず、この6月にも方向を決めようとしている。TPPへの参加の可否をめぐって、国会を解散し民意を問う。最低必要なことではないのか。ことの重大性にもかかわらず今のまま、たいして議論も交わされることなく、性急に事が決められていくとすれば未来に申し開きがたたない。

 マスコミもTPPのプラスとマイナスの両面を国民の前に明らかにし、その判断を見守ろうとしてきただろうか。やってきたことは誰でもが知っているように、ただ「バスに乗り遅れるな」とばかりに危機感をあおりながら「TPP参加」という自分たちの結論を国民に押し付けようとしてきただけだった。ジャーナリズムの基本的な役割を放棄している。メディアの多様化と読者、視聴者ばなれ、それに広告収入の減少が重なって経済団体の主張に「YES」といわざるを得なくなっているのではないのか。だとするならばジャーナリズムの自殺行為だ。

 最近になって、インターネットや研究者の警鐘をうながす文章などでようやくTPPの中身を知ることができるようになってきた。そして、知れば知るほど、TPPの主題は、言われているように「農業」対「輸出企業」、そのどちらが未来の日本により幸せをもたらすかということではなく、日本とアメリカの関係にかかわること。日本を51番目の州として米国に差し出すのか、それとも独立した国として、日本の今と未来を守って行くのか。そこにあると思えてくる。
 充分に情報を開示し、時間をかけて話し合ったうえで、なお51番目の道を行こうとするならばそれもいいだろう。所詮、日本はそれまでの国だったということだ。

トカゲにビンを割れるのかって?当たり前だ。割れる。
草をかじってでも割らなければならない。

そういうことだ。

 2月26日、13;00〜明治大学神田校舎
「あたりまえに生きたいマチでもムラでもーTPPに反対する人々の運動」
 お待ちしています。


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とにかく大雪で毎日雪払いに追われています。
そこにきて風邪を引いてしまい、ようやく症状が薄れてきましたが、雪払いと雪降ろしは
休むわけにもいかず、だるい体を引きずりながら雪片付けをしていました。
久しぶりにブログを見ましたら、いろんな方がコメントを寄せてくれていたのですね。
コメントへの返信を求めておられるのは佐藤さん。
目を覚ましてください・・ですか。
むかし私が青年のころ、「覚めよ我が同胞(はらから)」という一節をもった歌を歌っていたのを思い出しました。ちょっと懐かしかったです。でも、ありがとう。
ブログ本文はなかなか更新する時間がありませんので、コメントへのお応えをかねて、ここに掲載させていただきます。


「日本の食料自給率が40%から14%に」などTPPに参加した場合の予測を農水省がやっていますが、その場合一番こまるのは農家ではなく、消費者でしょう。
どこかでどなたかが書いていますように、農家にとって自給率の問題はありません。所得の問題です。その場合働き先を変えればいいだけの話ですが、消費者にとってはそうは行きません。14%の話は消費者にとっての食の問題です。いのちの問題です。私が農家ですから、「農業を守れ」といえば、「農家の暮らしを守れ」と同意語だととられてしまいがちですが、誤解しないでください。私はあくまで、農業、農村から見たこの国の危うさを言っています。

 食生活の選択肢が広がる・・・ですか。長年飽食の中で育つと想像力の働きが薄れ、危機が危機ではなくなるのだと思います。農村から見ていますと余計なことかも知れませんが、おっかない話です。
あなたは、また「若年層の貧困の問題」との絡みでも「むしろ食生活の選択肢が広がることは社会全体にとっては歓迎すべきこと」と繰り返しておられる。
ですがTPPによって国外から押し寄せてくるのは安い農作物だけではなく、安い労働力もそうなのです。「若年層の貧困の問題」はより深刻にならざるをえないでしょう。TPPの問題を農業の問題だけに限定して論じてはなりません。

このTPPをより厳密に点検してみますと、普天間と同じ問題に行き着きます。アメリカと日本の関係です。私はTPPへの参加を通してアメリカの従属国としてより純化していく日本の姿を見ざるをえません。

2・26の13;00〜17;00、御茶ノ水の明治大学にぜひお出でください。そこには農家のみならず、貧困問題に取り組む多くの人たちも参加します。TPPに憂慮する全ての方々を対象とした集会となるはずです。会場でおあいしましょう。

  写真は我が家と雪。正面の木はりんごの木。その奥にある格子戸のように
見えるのが玄関です。右の古い建物は農業関係の物置。屋根に上ったら1・5mほどの雪がありました。二度目なんですが。久しぶりの大雪です。ダブルクリックで
大きくなります。



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