ぼくのニワトリは空を飛ぶー菅野芳秀のブログ

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☂  田植えまでの作業
多くの方は「田植えって大変な仕事らしいねぇ」といいますが、田植えに入ってしまえばしめたもの。あとはのんびりと新緑の風景に溶け込みながら植え込んでいけばいいだけのこと。それまでの作業こそが大変で、床土づくり、種まきから始まって、苗の管理作業、田んぼへの堆肥散布、耕耘、畦なみ張り、代掻き、田植えと続く行程は休む間もありません。そりゃ、桜が咲いたことも、散ったことも知っていますよ。でも花見ができない。連休もない。そんな余裕はオアズケです。6月の中旬になれば・・、その時にはあっちこっちに遊びに行くべ。その時までの辛抱だ・・と自分にも家族にも言い聞かせていますが・・。

☀ 今年もできるだけ自然に近づけたお米を作る。
我が農園のお米は、化学肥料ゼロ(堆肥だけ)、殺菌、殺虫剤ゼロでつくる。できるだけ化学物質を使わないようにしているのは、食べるものの健康と環境を考えるから・・というとカッコウいいねぇ。だけど、田植え直後に除草剤を飢鵑世瓜箸辰討い襦これはしょうがない。以前はこれすら使わずに草を除草機と手で取っていた。全部ではないけどそんな田んぼが60aほどあった。しかしついに腰を壊してやめた。
息子が農業をやるようになって、再びその除草剤を使用しない米作りにチャレンジしている。除草機と手作業で草をとる。いずれも肉体労働だ。彼も俺に似て背が高く腰に負担がかかりやすい。腰を壊さなければいいがと思っている。それでも夢の米作り・・やってみたいのですねぇ。

☁ニワトリたちとのお楽しみ会
ニワトリたちは午後になるとローテーションに従って外に出る。緑の中のニワトリたち。これってなかなかの光景ですよ。田んぼが落ち着いたなら、いちど、見学会をやりましょう。一品持ち寄りの「お楽しみ会」でもいいですね。やがてご提案します。



写真は4月25日、日比谷野外音楽堂「TPP反対1万人キャンドル集会」。
 閉会のあいさつをする。
 
               土・いのち・循環の下に・・・    菅野農園





みなさん

昨夜行われた「STOP TPP!1万人キャンドル集会」の模様を
動画でおとどけします。
http://stoptppaction.blogspot.jp/2012/04/5000.html
5,000人の人たちが集まりました。
雨の中、寒さに震えながらの集会でした。
よく集まったものだと思います。

私は閉会のあいさつを行いました。
(2;04,00あたりからの4分間ぐらいです。)
どうぞ画面はそのままで、大きくしないでみてください。

やっぱりね・・、画面は小さくしてみた方がいいですね。
臨場感があります。
会場で皆さんが見ているのはこの大きさですよ。
何しろ大きな野外堂ですから。
TVのような画面で見ている人は誰もいません。

特に私の場合は決して大きくしないようにご注意ください!
近くで見ないから、ま、なんとか見れるということはよくあるもんですよ。


                         菅野芳秀
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友人・知人のみなさん

4月25日には日比谷野外音楽堂にあつまりましょう!
STOP TPP!! 1万人キャンドル集会が行われます。

2011年9月、原水禁と原水協が共同の反原発集会を持ったように
TPP反対を求める大衆団体が「歴史的な垣根」を越え、初めて共同の集会をもちます。


山形県は置賜地方の農民たちからの呼びかけをきっかけにして結成された「TPPに反対する人々の運動」。
http://antitpp.at.webry.info/

その「TPPに反対する人々の運動」の呼びかけに多くの市民団体・NGOが応え、ともに、
共同の場、「4.25 TPP反対市民アクション実行委員会」を立ち上げました。

実行委員会への参加団体は下のアドレスをクリックしていただければわかります。
http://stoptppaction.blogspot.jp/p/blog-page.html

たくさんの皆さんの参加をお願いします。
また、ことの重大さに比べ、時間がありません。
どうぞできるだけ多くの皆さんに転送、拡散をお願いします。

                           菅野芳秀


★4.25 TPP反対市民アクション実行委員会からの参加・賛同のお願い★
                     
TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)への参加を巡り、山場を迎えています。
TPPは、私たちの暮らしの隅々や社会の基盤、国のカタチまでをも大きく変える危険
性を持っています。
TPP に参加すれば農業や漁業、労働や医療・保険など多くの
分野で、「みんなが安心して暮らせない」状況が生まれてしまうと、私たちは懸
念しています。
 しかし4月末の野田首相の訪米時には正式な参加表明がなされるのではないかという予測もあります。
十分な説明や議論もないまま国の重要な決定がなされてはたまりません。

私たち「4.25 TPP反対市民アクション実行委員会」は、「TPPを考える国民会議」
その他のネットワ−クと共に、野田首相の訪米直前に「1万人キャンドル集会」
とデモを開催します。多くの市民・消費者団体、生協、NGO、労働組合、農民
組合、農協まで、これまでにない幅広い団体や個人が集まって実施されます。
みんなで日比谷野音に集まって、「ちょっと待って!TPP参加!」「暮らしを破壊
するTPPへの参加反対!」「市民不在で参加を勝手に決めないで!」等々、みん
なの思いをアピールしましょう!

【日程】2012年4月25日(水)
【会場】日比谷野外音楽堂
    http://hibiya-kokaido.com/yaon_flame.html
【プログラム】(予定)
■17:30〜18:30  ★STOP TPP!! ライブ★
          有名ミュージシャンによるミニライブ(※詳細後日)
■18:30〜19:30  ★STOP TPP!! 1万人キャンドル集会
          ・TPPの本質はこれだ! 鈴木宣弘さん(東京大学大学院)
          ・農民・被災地の漁民・医療・労働など各現場からの声
          ・海外からの連帯メッセージ
          ・集会宣言採択
■19:30〜21:00頃 ★STOP TPP!! キャンドル・デモ★
          銀座コース予定(日比谷公園〜東京駅手前の鍛冶橋駐車場)
          (国会請願コースも行なう可能性もあります)

【主催】
TPPを考える国民会議
STOP TPP!! 1万人キャンドル集会
4.25 TPP反対市民アクション実行委員会

<ご参加にあたって>
・参加費は無料です
・日比谷野外音楽堂内は火気厳禁でキャンドルが使えません。ペンライト等ご持
参ください。デモではキャンドルの使用が可能です。看板、プラカード、バナー、
バッジ、Tシャツ、被り物など思い思いの格好でデモを楽しみましょう。
・集会&デモについての詳細はウェブサイトにて随時UPします。
 http://stoptppaction.blogspot.jp/

■■■■
■ 4.25 TPP反対市民アクション実行委員会 賛同のお願い

「STOP TPP!! 1万人キャンドル集会」は、3団体の共催形式となっています。
その一つである私たち「4.25 TPP反対市民アクション実行委員会」は、より多く
の市民団体、NGOなどに賛同団体になっていただけるようお願いしています。
賛同団体になっていただける場合は、ご連絡先を明記の上、下記口座に賛同金を
お振込みください(1口3000円、何口でも)。賛同金は集会にかかる経費にあて
させていただきます。また賛同団体はウェブに団体名を掲載させていただきます
(非公開を希望される場合はその旨お知らせください)。

★銀行名:ゆうちょ銀行  
★口座名:TPP反対連絡会
★口座記号番号:00170ー4ー457096

<お問い合わせ>
4.25 TPP反対市民アクション実行委員会
〒101-0063 東京都千代田区神田淡路町1-7-11 東洋ビル3F
アジア太平洋資料センター(PARC)気付
TEL:03-5209-3455 FAX:03-5209-3453
E-mail:stoptppaction@gmail.com


 <自然養鶏の鶏肉、おいしいよぉ!たとえば・・・>

 タイやベトナム、フィリッピンなどの東南アジアの村を訪ねますと、村の中をニワトリたちが自由に遊びまわっている光景によく出会います。彼らは家々の境界などには全くとらわれていません。「やがて主(あるじ)のところに帰れるのかな?」と心配するほど自由です。
 さて、農家でごちそうになる食事にはたいがいニワトリの肉料理が出てきます。その肉というのがさっきまで村の中を飛び回っていたニワトリたち。村の最高のおもてなしなんですね。その肉料理が抜群にうまい。肉のうまさが際立っています。いっしょに行った都会の人たちは「これがニワトリ?」と驚きます。彼らが慣れ親しんだブロイラーの肉とは全く違う味わいなのですから驚くのも無理ありません。現地の農家と車座を囲みながらの楽しい食事の思い出。その隠れた主人公がニワトリたちでした。
 ご想像通り、ここから話は我が家のニワトリにつながります。同じニワトリが我が家にもいて、皆様に何度かご紹介してきました。大地の上を遊んでいますので多少かたいです。でもうまい。食べてみたい方は下記までご連絡ください。
narube-tane@silk.ocn.ne.jp

 <この間、毎日新聞全国版に「自然卵」が・・>

 2週間ほど前のことですが、毎日新聞全国版に一面全部をつかった「自然卵」の広告が載っていました。たしか島根県の農場だったかと思います。飼い方はゲージ(カゴ)からは出ていますが、鶏舎の中に閉じ込めた飼い方でした。
 鶏舎の外にも出ることができて、自然の土や草や虫たちをついばむことができる我が家のニワトリたちとは違います。それでも価格は1個100円。びっくりしました。その価格でもほしい方がいるんですね。そんな時代なのかもしれません。かく言う我が家にも東京は言うにおよばず、遠くは三重県などからも問い合わせがあって、欲しい方にお送りしています。最近、そんなご要望が多くなっているんですよ。我が家の玉子は一パック/10個入り580円。1個100円ではありません。食べてみたい方は同じく
 narube-tane@silk.ocn.ne.jp に。



 そう、時代と言えばヨーロッパではゲージ飼いが法律で禁止になりました。ニワトリたちは牢獄から解放されたのでしょうか?
やがてここでもお伝えいたしましょう。

<写真は上が5月の風景、下は「空を飛ぶニワトリ」の玉子です。>






友人からの転送です。
すでにご存じの方はごめんなさい。

4号機燃料プールが崩壊すれば日本は・・・・
http://www.youtube.com/watch?v=CezLuBZqd8U&NR=1&feature=endscreen


 
 前回と書き出しは同じですが、中身は多少ちがいます。
農業関係の新聞から求められて書いたものです。
ご笑覧ください。


環太平洋連携協定(TPP)をめぐる情勢は緊迫度を増してきた。野田佳彦総理は5月の連休中にも訪米し「TPP参加」を表明しようとしている。米国大統領選挙直前のオバマ氏へのお土産ということだろうか。
 TPPのねらいとするところは二つ。既にご存じのように「関税の撤廃」と「貿易障壁の排除」。その本質は、大資本や投資家の国境を越えた自由な利益追求のために、参加国の社会の仕組みを変えようとすることだ。その極みは「ISD条項」。知れば知るほど恐ろしいルールである。進出した企業がその国の法律や制度によって不利益を受けたと認識した場合、米国にある国際法廷にその国を訴えて損害賠償を求めることができるというものだ。例えば日本の森が水資源の供給地として外国の企業に買い占められたとしても、国内法では制限を加えることができない。地域振興や環境、森林資源の保護などの名目でおさえようとすれば逆に厖大な罰金が科せられることになる。TPPで農業がこうなる、食がああなるの話だけでなく、この社会自体が危機にさらされる。国が最優先で守るべきはこの国で暮らす人々の安心できる社会の仕組みではないのか!これをいったいなにと交換しようとするのだろうか?とんでもない話だ。
TPPには度し難いもう一つの問題がある。それは秘密主義ということだ。すべての会議の内容や交渉過程はブラックボックスの中にあり、参加国の国民に明らかにされない。人々の暮らしや社会全体、その未来に大きな影響を与える条約であるにも関わらず、その真の担い手である国民はもちろんその国の国会議員にさえ知らされないのだ。議員はその本来の役割を果たすことができない。ただ一握りの決定者が膨大な人々の運命を決めていく。
 この国の今と未来のあり方を決めることができるのは世界の大国でもなければ巨大企業でもない。この列島に暮らす人々である。その「国民主権」と「民主主義」をTPPは根本から破壊しようとする。
TPP参加国のオーストラリア、ニュージーランドではISD条項の存在が国民の怒りをかい、TPP反対の機運が急速に拡大しているという。当然だろう。
さて、いうまでもないことだけど、われわれ農民は土ばかり見て暮らしているわけではない。ことここに至ってもなお、「TPPはビジネスチャンス」という農民もいないわけではないが、それは論外だろう。
 5月に向けて大きな行動が準備されなければならない。農民、消費者、労働組合、医療関係などの枠を超え、広く連携した国民運動が求められるところだ。
 (山形県長井市、水稲、養鶏)





 TPPをめぐる情勢は緊迫度を増してきました。
野田総理は5月の連休中にも訪米し「TPP参加」を表明しようとしています。
大統領選挙直前のオバマへ氏へのお土産ということでしょう。
どこまでも「ポチ」です。

さて、私たちは各界のNGOに呼びかけて、ともに「TPPに反対する人々の運動」をつくり、
さらにそれへの参加と連携を呼びかけてきました。
2010年11月の結成当時は「日本消費者連盟」など20団体に少し足りないNGOとともにスタートしたのですが、
今では100を超えるNGO、団体と情報と課題を共有できるところまできました。

それでもTPP参加阻止を実現できるほどの「国民」的な運動の広がりまでにはまだまだです。
われわれだけでなく各界、各領域の反TPP運動も相互に連携がとれておらず、今もなおばらばらなままです。
確かにそれぞれの集会には代表者を送り、エールを交換し合っていますがそれ以上ではありません。
行動の連携はおろか情報の共有も充分にできていません。

このままでは押し切られてしまう。
この国の今と未来のあり方を決めることができるのは世界の大国でもなければ巨大企業でもない。
この列島に暮らす人々であるという「国民主権と民主主義」にとっての大きな危機。(このような言い方にどこかヒッカッカるところがありますが)
この事態を前にしてなおバラバラのままでいることはゆるされません。
大きな視点にたった大きな運動が求められています。
そしてそのことに誰もが気づいていました。

3月13日、私たち「TPPに反対する人々の運動」は、いよいよ切羽詰ってきたこの時期に、
各界、各領域を越えた幅広い大衆団体・市民団体に、これからの運動方向をともに考える「円卓会議」をよびかけました。
応えてくれたのはパルシステムを先頭に、生活クラブ、大地を守る会などの生協・消費者団体。
全日農、北海道農民連盟、農民連、各地の農民団体などの農業団体。
労働団体、市民団体。
それに食健連などそれだけでたくさんの連携団体をもつネットワーク型組織など多数です。

古い言い方ですし、このようなモノサシが運動の前進にとって何のプラスにもならないことはあきらかですが、あえて言えば
旧「社会党」系、共産党系の垣根を越えた反TPPを願う大衆団体が集まりました。
会議ではTPPをめぐる基本的な考え方と現状を報告しあいました。
第二回目は4月4日。
これからの運動の方向、あり方を話し合います。

いままでバラバラのままだった市井の人々の反対運動が、築かれていた(築いていた)垣根を越えて同じテーブルにつき、これからの方向をともに考える。
お互いを尊重し対等で平等な関係を基調としたうえで、TPP参加阻止の一点に智恵と力を集中する。
時には行動を共にする。
これは運動が勝利するために求められる最低で必要な条件です。

追い詰められた結果とはいえ、もしそれが実現したとすれば
日本の大衆運動にとって記念すべき出来事と言っていいと思います。
また、このような連携が首都圏で取られるとすれば、全国に及ぼす影響は決して小さくはないでしょう。

韓国では韓米FTAが締結されましたが、その秘密主義と、暴かれた内容の余りの不平等性。大手企業の利益と大多数の国民の受ける不利益の大きさに抗議し、
その撤回を求める運動が全国に広がっています。

(韓国において、広範な人たちの耳目をにひきつけ、国民運動ともいえるFTA撤回運動をつくりだしてきたのは、
「歴史的な垣根」を越えようとしてきたそれぞれのリーダーたちの努力だと聞きました。我々にそれができないわけはありません。)

オーストラリアではISDI条項(企業が投資先の国を訴えることができるというルール)をめぐって紛糾しています。
そんな中の日本の反TPP運動の成長はそれら各国の運動への大きな貢献ともなるでしょう。

ともあれ、この4月はTPPをめぐってきわめて大事な月となるはずです。
4月4日を経て「大きな4月行動」へ。
綱渡りのような日々が続きます。
ぜひ、ご注目ください。
そして、ともに創っていきましょう。

                          菅野芳秀





お米でつながりのできた方に玉子の紹介メールをだしました。
下の文章はそのメールです。

(写真はニワトリたちの様子です。ダブルクリックでよく見えます。) 

冬季の玉子はいかがでしょうか?

山形でお米と玉子を作っている菅野農園です。
こちらの田畑はまだ1mを超える雪におおわれていて、
我が家のニワトリたちは四面がビニールで囲まれた鶏舎のなかで春をまっています。
鶏舎の中だって駆けっこができるし、緑の野菜だってあるとはいうものの
外の揺れる若葉、あたたかなお日様、そよ吹く風などの魅力にはかないません。
でも、外で遊べるその日はもうすぐやってきます。

EUでは今年の1月1日からゲージ飼いが禁止になり、平飼いが義務付けられました。
動物福祉という考え方が背景にありますが
狭いゲージという経済効率の籠に閉じ込められ、餌の中にはケミカルと色素がふんだんに入れられ、
その結果としてのおいしそうな「黄身の色」、
美味と感じられるようにコントロールされた味。
それが身体にいいわけがないという消費者運動がニワトリたちの解放を実現しました。
日本のニワトリたちにとっては苦行のような毎日が続いていますが
その日が近いことを願っています。

さて、我が家のニワトリたちの産卵がピークを迎え、多少玉子が余り気味になっています。
3,4月だけなのですが、この時期、食べてみたいという方はおいでになりませんか?
自然卵の味はあっさり系ですが、冬の玉子は比較的濃くなっています。

価格は10個入りで580円。送料は630円となっています。
すこし高いかな・・という印象をおもちかと思いますが、ゲージ飼いの
玉子とは別物とお考えください。
箱の関係上4パック以上となっていますが、お届けしてから
およそ20日間は生でも大丈夫です。

病気がちな方に、お年寄りに、育ち盛りのこどもたちに、
なによりも健康を考える方に。
自然卵はいかがでしょうか?

ご注文をお待ちしています。

                  土・いのち・循環の下に・・・    菅野農園

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春の気配

「天気のいい日が今日で3日続いているねぇ。」
「春になったかな。」
雪国の春はこんな会話から始まる。
実際、冬の間なんか朝から晩まで一日中晴れだというのは1か月に2日もないぐらいだ。あとは雪が降っているか曇り空ばっかり。午前中晴れていても午後からは雪。こんな毎日だ。布団が干せない。洗濯物が乾かない。小鳥の声が聞こえない。あたり一面が白と黒の世界。冬の間、誰も勤めに出ていない我が家では雪かきをしたり、ニワトリや玉子の仕事をしたり、好きな本を読んだりして過ごす。

 3月になると冬には決してありえない3日続きの晴れた日が現れる。そうなれば春。やがてずんずん雪が融けていく。小鳥たちの声がにぎやかに聞こえてくる。裏にそびえる朝日連峰の急な斜面ではところどころで雪崩が始まる。雪の融けた小川のほとりからフキノトウが芽をだす。味噌汁に散らしたり、てんぷらにしたりして春の味と香りを楽しむ。こうなったら本格的な春の始まりだ。それは同時に農繁期の開始でもある。昼間からお茶と一緒に「藤沢周平」を楽しむなんてできなくなるんですよ。そんな季節、もうすぐそこまできている。

種もみが来た!

農協から種もみが配達になった。今年は「ひとめぼれ」、「つや姫」、「はえぬき」、「黄金もち」の4品種を作ることにした。「つや姫」は山形県の新しい品種だ。おいしいとの評判が広がっている。今年はこれを60aほど作ってみることにした。今年も主力は「ひとめぼれ」。もち米は小田原のお菓子屋さんなどとの契約栽培だ。これらは我が農園から直に消費者にお届けする米だけど「はえぬき」はJA出荷用。JAとのお付き合い米だ。

さあ!今年も

 今年も殺菌剤ゼロ、殺虫剤ゼロ、化学肥料ゼロでお米を作る。最初の試練は種もみに着くカビ。そして田植え直後の「イネミズゾウムシ」。これにやられると苗の葉が食べられ、田んぼが白っぽく見えるほどになる。そうなったら秋の収量は半分以下。その覚悟が要る。さあ!今年も。
                                                                                                 2012.3

    土といのちと循環の下に・・菅野農園 TEL;FAX・0238-84-3196






3.13 緊急市民国際シンポ
  やっぱりTPPでは生きられない!            ■
  http://antitpp.at.webry.info/201202/article_9.html ■■■

TPPをめぐる動きは国内でも国際的にも急ピッチで進んでいます。
政府はTPP交渉参加に前のめりで、情報も明らかにせず、今春にも参加を強引に決めようとしています。
いま急がなければならないのは、TPPの本質を見極め、ムラとマチ、国境を超えた人びとの連帯で、TPP包囲網をつくることです。
TPPに反対する何人かの国際的な活動家と、
日本で論陣の先頭に立つ東京大学の鈴木宣弘教授を招いて、TPPをめぐる状況と問題点、各国の運動状況、これからの運動のあり方を討論します。

「やっぱりTPPでは生きられない!」。
私たちは昨年2月と10月に討論会、シンポを開きました。
今回の緊急市民国際シンポジウムにも多くの皆さんの参加を呼びかけています。
0ぜひ、ご参加ください! 

●日時:3月13日(火)18:00〜21:00
●場所:総評会館2階204会議室(千代田区神田駿河台3-2-11)

    地下鉄「新御茶ノ水駅」「淡路町駅」「小川町駅」、JR「御茶ノ水駅」下車
    http://www.sohyokaikan.or.jp/access/

●スピーカー(予定変更の可能性あり)

◎ 鈴木宣弘氏(東京大学教授)
1958年、三重県生まれ。東京大学大学院農学生命科学研究科教授。1982年、東京大学農学部を卒業後、
農水省に入省。2006年より現職。
著書に「TPPと日本の国益(全国農業会議所)」「よくわかるTPP48のまちがい (農文協ブックレット)」など。

◎ ローリー・ワラック氏(米・パブリック・シチズン国際貿易監視部門Director)
NAFTA 、WTOなどに関する専門家で反グロ−バリゼ−ションの活動家。
ハ−バ−ド出身の法律家で著書も多数。
下院議員事務所などを経て、1995年より現役職。いくつかの市民団体の設立にも関わり、理事も務める。
共同執筆に「>異常な契約-TPPの仮面を剥ぐ」(ジェーン・ケルシー編・農文協)

◎ ピーター・メーバードック氏(米・パブリック・シチズン医薬品担当)

◎ ラッセル・ノーマン氏(ニュージーランド・緑の党国会議員)

◎ 宗基昊氏(韓国・弁護士)他

●参加費:500円 ※同時通訳あり

★主催★
TPPに反対する人々の運動(共同代表・山下惣一、菅野芳秀、天明伸浩、山崎洋子、色平哲郎、山浦康明)

【問い合わせ先】
「TPPに反対する人々の運動」事務局(担当・上垣)
E-mail:muramachitpp@gmail.com

【参考資料】
※「パブリック・シチズン」って何??
「Public Citizen(パブリック・シチズン)」について…
1971年設立の歴史あるNGOでワシントンに拠点を置く。
「企業はロビイストを雇っているが民衆には声を挙げ、届ける手立てがない」ということで、
「民衆の声を代表し、権力にその声を届ける」ことを活動の基本として調査・研究・分析・提言活動をしている。
特に製薬の分野、核、自動車産業に関する問題で成果を挙げており、
更に巨大企業の利益を世界の民衆の犠牲において実現するような貿易協定に関わる問題では主導的な役割を果たす。
そして企業に対抗し、我々の政府が民衆の利益のために政治をするべく戦っている。
パブリックシチズンには政府の監視部門、エネルギ−計画グル−プ、
国際貿易の監視グル−プ、保健に関する研究グル−プ、訴訟グル−プの5つの政策グル−プを置いている。

→ホームページ
http://www.citizen.org/



確定申告の作業に没頭しているために・・・などというと格好いいけれど
実際はふりまわされている状態で、ブログの更新はちょっとの間お休みです。
 どちら様も風邪などひきませぬように。

   
 長井市に「川の駅」構想が浮上している。
 その駅とレインボープランとの関係は?
うん、そうなんだよ。今のところ何もなし。
それではもったいないではないか。
だからと言ってレインボープラン野菜のレストランを作れなんていうのじゃなく、また、レインボープラン作物販売コーナーなんていう誰もが考えそうなことでもなくさ。第三のつながりっていうのはあるんじゃないかい?

長井市は最上川の最上流に位置するまちで、かつて米沢藩にとって
日本海の北前船とつながる舟運の拠点だった。
また、朝日連峰、飯豊連峰から流れくる清流の合流点で
町の中をくまなく水路てめぐっていて、人々と水との仲のいい付き合いが
昔から長く続いてきたまちでもある。

ま、こんな予備知識を前提にして、鉛筆をなめたのが下のメモだ。

1、循環はいのちの営み。自然は小さな循環、中ぐらいの循環、大きな循環とたくさんの循環に満ちている。それは大気、水、有機物(いのちあるもの)などの自然を構成するすべてのものに通っている摂理。

2、大気は植物と動物を通い、天空をめぐる。水は降っては大地を潤し、また天にのぼる。有機物はことごとく土に返り、養分となって次の生命に活かされていく。自然界はすべて循環。

3、環境問題は循環のなめらかにめぐるところには存在しない。環境問題は循環の渋滞から発生する。肝心なのは循環のスムーズな流れを取り戻すこと。

4、人々は昔から川を通じて交流、交易をおこなってきた。文化、産業、暮らしを相互につなぎ、運び、創りだす大切な役割を担ってきた。

5、川のもう一つの役割は、地上の水の循環の欠くことのできない一翼を担っているということ。

6、雨の一滴は川を通って大海に運ばれ、雲となって天に上り、雨となって大地を潤し、また川となって大海に至る。この大きな水の循環の中で、地上の生き物の生命活動が続いてく。

7、生きている者たちのすべての体の中に体液を持っていて、絶えず体内を循環している。(動物だけでなく草の葉っぱを切っても中から体液が出てきる。)その体内の循環は大きな循環の一部。いったん人間の体内に取り込まれた水は汗や尿となって体外に放出され、大きな循環に合流して行く。草や木に取り込まれた水も動物の体内に取り込まれた水も、大きな水の循環の一部。川―海―雲―雨―大地―川―の一行程を体内に借りているに過ぎない。

8、今、私たちが水をきれいにすること、川をきれいにすることは、とりもなおさず、私たちの生命活動を守ること、暮らしを守ること、未来を守ることにつながっていく。

9、「水のまち長井」は、暮らしの中に水が溶け込み、水との暮らしの智恵を持っているまち。ここに「川の駅」が生まれ、人々が川や水と仲良く暮らす術を広く全国に向って発信していくことは社会への一つの貢献の在り方。

10、この長井にレインボープランという有機物の循環の考え方が育ったことは決して偶然ではない。有機物の循環のまちは生まれるべくして生まれ、根付くべくして根付いた。

11、いのちの営みである水の循環と有機物の循環が、ともにまちの市民の暮らしの中に根付き、智恵となり、文化となって定着しているまち長井。

12、設立される「川の駅」はレインボープランとの関係を前面に押し出すことで、水の循環と有機物の循環をつなぎ、それを実現している模範的地域として長井市を全国に紹介し、発信する拠点として設立される。「川の駅」はその役割を果たすことで、21世紀の人類的課題である環境と循環の取戻しに応えようとする。これが「川の駅」を長井に設立する理由である。


 「それだけ?教育や、文化の話だけかい?それで飯が食えるのかねぇ。」
「いやいや何もこれで終わりっていうわけではないよ。土俵をまず描いてみてから何がふさわしいかを考えようということさ。」
「お前の話はいつもまわりくどい!」
「・・・」



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