ぼくのニワトリは空を飛ぶー菅野芳秀のブログ

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こんな声が聴こえて来ませんか?
「どうして日本は・・いつまでもアメリカのポチでいるんだい?軍備も、原発も、主要な国内政策も、独立国として当然の権利としての予算案も。要(かなめ)となるものは全てポチとしてアメリカにお伺い立てて決める・・。悔しくはないのかい?情けなくは無いのかい?その手下でいいんかい?お前に自尊心というものがないのかい?
沖縄に申し訳なく無いのかい!20歳そこそこで、希望を未来に託して特攻で死んでいった青年たちにもうしわけないだろう!死んだ青年たちが託したタスキ。未来の日本への独立を願うタスキ。あなたの肩にもかかっているだろう?それをどこにやった?このままでは彼等に顔向けできないだろう?・・・などと考えているとね・・絶望感で一杯になるんですよ。そしてね。選挙となるとその恥知らず共がいつも国民の多数派だよ。それらを選ぶ国民も国民。やっぱり誇りを失ったバカだね。日本人はどうしようもないねぇ。そこからは希望が見えないよ。アホな国民だよ。まったく!・・」
こんな声がきこえてきませんか?


写真は我が家のトリたちではありません。利益の為に飼育されている鳥。自由を奪われている鳥たちです。でもここに居れば腹は満たされます。
キツネによるアクシデントに際し、皆様から多くのメッセージが寄せられました。ありがとうございました。
 当時、白鳥たちが、鶏舎からわずか500mほどの所に群れを成して落穂を啄んでおりました。一見してのどかな光景に見えますが、鳥インフルエンザの脅威を強く感じていましたので、これ以上は近づかないようにと警戒していました。そこに来てのキツネの襲撃でした。一晩で100羽の幼鶏がやられてしまいました。総数1000羽のうちの100羽です。成鶏ではなかったために、玉子へのにわかな影響は出ていませんが、身近ないのちを失った衝撃は大きく、これからの事を含め、頭を悩ましていました。 
 頭を悩ます事は他にも。春はスズメやツバメも卵を産む季節です。それが自然の摂理。わが家のニワトリ達も盛んに玉子を産んでました。と言うか。毎日のように玉子が増え、どうにもならなくなっていました。
 鳥インフルエンザとキツネの再襲撃への警戒、鶏舎の補修、失った幼鶏の補充、そして増えすぎた玉子の問題・・。これらがいっぺんに押し寄せ、混乱していたなか、多くの方々からのメッセージと、玉子へのご注文が寄せられ、とても助けられました。
 菅野農園は水田と自然養鶏を組み合わせた循環型の小さな農園です。私どものような農園の生きていく道は年々細くなるばかり。ですが、小さくても、だからこそ確かなものを作り、食べる人の健康と自然環境にしっかりと向き合っていく家族農園として、これからも変わらずに頑張って行こうと思います。皆様のご支援、ありがとうございました。  2023年4月2日
  (写真は5月の風景です。)
歩く度に両ヒザが痛くて辛い。
サッサとは歩けない。
整形の医者は「二けたまで体重を落とすか、手術かなぁ」という。
因みに俺の体重は104kg。身長は190cmだ。
数値だけを見ればかの大谷くんとあまり変わらない。
かつての俺は、この体格で、肩で風切って歩いていた。
今は春風に煽られてフラフラ、フラフラと・・。
でもな、軟骨が減ってしまったことによるヒザの痛みは、長年の百姓労働の結果だからさ、これは自分を誉め、受け売れるしかないのだけど・・。
それでもシツコク整体治療院と整形外科を交互にハシゴしながら、何とかサッサと歩ける脚を取り戻したいと思っている。
 今日、3月25日の未明。ニワトリ達がキツネに襲われた!
鶏舎に侵入し、その部屋にいた幼鶏が100羽。一羽残らず殺された。(写真)
侵入か所は、つい2〜3日前まで雪で覆われていた所。
隙間が空いていたわけではない。息子は厳重に警戒、管理している。その板を破って侵入して来た。
 朝の7時。エサをやりに鶏舎に入った息子からの電話。「獣が・・キツネだと思うが・・」あまりの出来事に立ち尽くすしかなかったに違いない。声が上ずっていた。
 自然界では無駄な殺戮はしない、食べるだけを殺して持っていく・・。
よく聞く話だが、キツネはそんな事はしない!全てを殺す。

 もし機会があったら「玉子と土といのちと」(創森社・拙書)を読んでほしい。キツネ、タヌキ・・などとの格闘の数々、自然養鶏の難しさ、面白さ、それを含めた醍醐味を書いている。
オッと、ここで本の宣伝をしている場合ではない!どうすんべ・・。
玉子やおコメのご注文は
菅野農園までお願いします。

アドレスは narube-tane@silk.ocn.ne.jp です。
携帯電話でのご連絡は090-9636-0360 菅野春平
FAXは0238-84-3196となります。

よろしくお願いします。


 菅野農園の放牧養鶏、自然養鶏の玉子です。

 雪解けがすすみ、温かな春の陽気が戻ってきました。
と、なると、ニワトリ達は盛んに玉子を産むようになります。
菅野農園の自然卵を食べてみたい方はおいでになりませんか?
この時期ならご提供できます。

 味は玉子本来の味。ゲージ飼いの卵のようにエサや飼料添加物で操作された濃密なものではありません。一瞬、アレッと思うような淡白なもの。そこにふくよかな味わいが含まれています。
 黄身の色は淡い黄色。人工色素と無縁です。エサの主要穀物はおコメです。(右が菅野農園の玉子です。)

 1p(10個入り)680円。送料は首都圏までなら2pで950円、4pまで1,130円。8pまでなら1,330円となります。箱の関係上、4の倍数が良いようですがいくらでもかまいません。ご注文はメッセンジャーかメール(narube-tane @silk.ocn.ne.jp)でお願いします。
 (写真をクリックしてみて下さい。アップで見る事が出来ます。この写真は夏のモノです。)
【イベントのご案内】
 山形県置賜地方では、地域に暮らす人々が互いに手を組み、食と農、エネルギーの自給をすすめる事で、いつまでも安心して暮らせる地域を築いて行こうとする取り組みが行われている。中心になっているのは、住民でつくる(社)置賜自給圏推進機構。
 その「食・農部会」では、3月19日午後1時から午後5時まで、高畠町のJA山形おきたま・たかはた支店「ハピネス」で、「つなげよう!おきたまの食と農といのち」と題したシンポジュームを開催する。
 第1部、東京大学大学院農学生命科学研究科の鈴木宣弘教授をお招きしての講演会。
 第2部では「地域といのちとつながりと」をテーマにした、置賜各地それぞれの現場と会場の人たちが共に熱く語るトークセッションの予定。
 参加料は会場費として一人1000円(高校生は無料)。当日参加でも可能。500円でオンライン配信も行う予定。
「食・農部会」では、たくさんの参加者を募っている。問合わせ先は「食と農」講演会事務局まで TEL090―2363―7204(小関恭弘さん)。
「こんど、人間以外に生まれなければならなかったとしたら、ぜひ菅野農園のニワトリに生まれたい」
 俺がこだわったニワトリを飼う基準、その飼い方。以来、ほぼ40年間,写真のように飼って来た。もちろん美味しい玉子を得るためだけど、これならニワトリでもいい。(いまは雪だが、こんな風景はもうすぐだ。)
        鈴木宣弘先生講演会のお知らせ

 置賜自給圏推進機構<食・農部会>では、来たる3月19日(日)、鈴木宣弘先生をお招きして講演会を開催することになりました。この講演会はコロナの影響もあって,3年間活動を休止していた置賜自給圏推進機構<食・農部会>の再出発の意味をこめて企画したものです。
 当日のご参加をお待ちしています。

 記

とき:3月19日(日) 午後1時から5時まで
ところ:JA山形おきたま たかはた支店ハピネス
第一部 基調講演 「地域農業と循環型社会」
東京大学大学院農学生命科学研究科教授 鈴木宣弘さん
第二部 食と農トークセッション
「地域といのちと、つながりと」
農の現場・食の現場・子育ての現場からのパネラーが熱く語る

寒い日が続いている。
あの時も同じ寒い晩だった。友人の百姓が一升瓶を下げて訪ねてきた。
「熱燗がいいね。」
いい酒があり、いい友がいて、いい時間が流れていく。
やがて彼は懐から封書を取り出し、照れくさそうに私に読んでくれとさしだした。
そこには彼の笑顔と一対の、彼が当時、精魂込めて取り組んでいた世界が書かれていた。
 いま、その手紙は俺の手元にある。ここに、彼の承諾を得て、その抜粋を掲載する。ちょっと長いがぜひお読みいただければありがたい。
 2023年1月の今と状況はほぼ同じ。振り返りながら読んでも決して古い感じがしない。いまでも、まったく同じことが求められていると思えるのだ。
               以下
 置賜自給圏
―農民からの手紙(一)・その抜粋
「いま、山形県の南部、置賜〈ルビ=おきたま〉地方(3市5町)で「置賜自給圏」と名付けられた地域づくりが始まっている。
この自給圏を端的にいえば、「暮らしに必要な資源を、同じ置賜の田畑や森や川に求めることで生活全般の地域自給を高め、あわせて地域経済の再生や健康増進を促進しようとする」ということになろうか。
 自給圏の対象は大きく分ければ「食と農」、「エネルギー」、「森と住宅」、「学び」の4つだ。
他は大体の推測が付くでしょうが、「学び」が大事だと思っている。置賜の優れた歴史と伝統を学び、先人の知恵を今に活かし、ふるさとに生きる誇りを取り戻すことだ。
 また、一般の人が土や農にかかわる機会を増やし、生き甲斐づくり、健康づくりを通じて医療費削減の世界モデルを構築しようとする。「世界モデル」というのは大きすぎる話しかもしれないが、私たちの気負いとして受け止めてほしい。さらに、この事業は、同じ地域の人と人、人と地域のもう一つの出会いを創りだすこと、地域に根差した新しい文化を創り出すことでもある。」(以下略)
「批判と反対」から「対案」へ
―農民からの手紙(二)・その抜粋
「TPPに象徴されるグローバリゼーションの中で日本の農業の多くは斜陽産業と化し、農家は果てしなく減少している。数千年の歴史を刻み、多くの人材を世に送ってきた村は高齢化し、その機能すら維持できなくなりつつある。私たちはこの流れに全力で「NO」を訴えてきたが、それだけではもちろん十分ではない。よしんばTPPを潰したとしても、右肩下がりの現状はかわらない。求められているのは「反対」を越えた私たち自身の「対案」であろう。今のようでないもう一つの農を織り込んだ暮らしや地域を築いていく道。 
TPPやグローバル化の中にあっても、なお暮らしていける地域のあり方や人と人のつながり、仕組みを考えて行く。考えるだけではなく、それらを「対案」として実際に築いてこうとすることが求められているとおもうのだ。
希望を織り込んだ新しい「対案」を山形、置賜から全国に。この気概をもって置賜自給圏を創造しようと思う。
ここで肝心なのは、地域の「総論」は永田町、東京などに握られていて、地域は彼らの幸せづくりの「各論」、「部品」となっているかのような現実があるけれど、地域の「総論」を地域に取り戻し、その上で各論をみんなの力で創りだそうとすることだ。この立場にお立つことがこの事業の基本だろう。地域の決定権は地域住民にあるということだ。」(以下略)
対案の前提条件
―農民からの手紙(三)・その抜粋
「その上に立って、TPPへの道とは違う、もう一つの農業、地域を築く上での前提条件を考えたい。
【前提1】狹擇呂い里舛里澆覆發鉢瓩両紊卜って
我々は土に依存して生きる。政治や行政の最大の課題が、人々の健康、すなわちいのちを守ることであるとすれば、そのいのちを支える土の健康を守ることは第一級の政治課題でなければならない。この土といのちとの関係を抜きにし、面積、規模、効率性だけを追うケミカル農業と、その前提の上に立った農業政策はすでに過去のものとされなければならない。目先の経済性よりもいのちの世界を優先させること。土は未来の人たちと共有するいのちの資源。その土の健康を守る。これが前提の第一だ。
【前提2】国民(市民)皆農を織り込んだ新しい道
家族農業か然らずんば企業農業かではなく、たとえば、農を志す都会の若者たち、農を織り込んだ暮らしを実現したい市民や、自給的な生活を望む人たちにも広く農地を解放するような仕組み。農民的土地所有(利用)だけでなく、市民的土地利用を可能とするシステムへの転換。望めばできる市民皆農への道作りなどを織り込みながら、新しい生産のあり方、暮らしのあり方を創造する。「健康」、「福祉」、「医療」、「自給」、「教育」などを織り込んだ新しい農(土)と人々の関係をもう一つの農地利用の柱として政策化すること。これが前提の第二の条件だ。
【前提3】自給的生活圏の形成を
「地域自給」が基本。国家的自給はその集合体として考える。地域農業が地域社会に健康な食材を提供し、地域社会が地域農業の農作物を積極的に活用することでこれに応える。農地が近くにあることではじめて実現できる豊かさを地域の中に取り戻すこと。
当然のことながら農作物を地域外に売ることに反対しているわけではない。それは「外貨」を獲得するうえで必要なことだ。地域ごと自給自足のタコツボに入ろうと呼びかけているわけでもない。そうではなく、地域の田畑と人々の暮らしとをもう一度つなぎなおすことで、本来持っている田舎の豊かさを取り戻し、それを全国に開いていこうということである。今までのような産業政策一辺倒ならば、グローバルな市場経済の浸透とともに、地域経済が衰弱し、村の消滅が始まっていくだろう。村の崩壊は日本農業の再生基盤の崩壊につながり、やがて日本自身の崩壊へとつながっていくに違いない。
人々の暮らしと地域の中の田畑が有機的、自立的につながること。これが第三の条件だ。」(以下略)
置賜自給圏推進機構の結成へ
―農民からの手紙(四)・その抜粋
「構想を実現させるにあたって必要なことは、,つての保守だ、革新だ、あるいは〇〇党だというような政治的な枠組みにとらわれない生活者・住民の事業としての広がりをもち、∋毀韻抜愀乎賃痢行政が相互に連携する共同事業として育てて行かなければならないこと。C韻覆詁厩ゲ颪里茲Δ米韻舷Ч腓い鮖つ者同士が集まって、何かをしようとしてもこの構想は実現できない。い修譴召谿曚覆辰森佑─異なった価値、異なった生き方をしてきたものたちが、相互の違いを認め、尊重しながらつくり上げられていく連携。この中から「自給圏」が生み出されていくということ。
 仲間たちとの議論の中では、この構想の必要性に疑問を投げかけたものはだれもいなかったが、実現しようという事業の大きさと、「構想案」を囲んで話し合っている自分たちの非力との落差に話が及ぶたびに、楽天的な笑いが生まれていた。どんな事業もここから始まる。
(以下略)
余計なひと言
―農民からの手紙(五)・その抜粋
「希望はどこかで我々がやってくるのを待っていてくれるということはない。希望はだれかが与えてくれるものでもない。それは自分たちで創りだすものであって、それ以外の希望はけっしてやっては来ない。」(以下略)
 これで手紙は終わりだ。微笑みながら静かに酒を飲んでいた彼の顔をみていた。身体に気を付けてほしい。心からそう思った。
  彼は「自給圏を作ろうと集まった人たちにはそれぞれに、それぞれの背景や動機があり、物語がある。俺はその中の一人でしかない。でも、すばらしい仲間たちの一員でいることがうれしい。」と繰り返し話していた。
 やがて二人はべろべろによっぱらっていった。家の外は厳しい寒さをともなって、しんしんとふけていく。
 2023年の今日。彼らの奮闘にもかかわらず、状況はますます悪くなっているが、全国的傾向だから、それも仕方がない。
「足腰が悪くなってね」
 そう言いながらも、彼は相変わらず笑顔を湛え、楽しそうに地域の話をする。いい奴だよ、まったく。その生き方が気に入っている。それでな、遅ればせながら、今年から俺も彼らの仲間に入ることにしたよ。
 もし、あなたが置賜に来てみたいと思ったなら、歓迎するよ。彼もぜひ紹介したい。一緒に一杯やるべぇ。

 新年明けましておめでとうございます。
年が明け、ようやく年賀状を書き始めています。
今年も横着なご挨拶になってしまいました。

 あたり一面が真っ白な銀世界。
元旦の朝、雪で閉ざされた山裾まで行き、私が「山の神さま」と呼んでいる、この地の微生物達へ新年のご挨拶に行ってきました。
もう30年近く続けている行事です。

 太古の昔から今日まで、全てのいのちあるものを土に還(かえ)し、次のいのちに繋いできたこの地の微生物たち。土はかつて生きていたモノたちのいのちの集積。山の神さまたちによるいのちの循環。「今年もあなた方と共に・・お見守りください。」

 山々は雪でおおわれ、凛とした静寂の中にありました。
それでも何かジワーッとしたエネルギーが身体に沁みこんで来たように思いました。
 また一年が始まりました。

 今年もどうぞよろしくお願いいたします。2023年元旦
玄米 その2

 玄米の事を書いたら、多くの方から共感と示唆に富むご意見をいただき、改めて玄米食への関心の広さを感じた。俺がね、玄米食をやる上で、3つほど心掛けている事があるんだけど・・。

 一つは、玄米に飽きたらいつでも休む。ムリせず白米に戻り、また食いたくなったなら玄米食を。とにかく無理しない事。

 二つ目は簡単に、手軽に作るという事。手間のかかる事、メンドクサイ事は続かない。そんな性格だから「醗酵玄米」は始めっからムリと諦めている。最近では水漬けすらしない。軽くとぎ、玄米と同じ量の水か、1.05倍の水を入れて炊くだけだ。圧力鍋(ヘイワ)の説明書にもそれで良いと書いてあったし・・。

 三つ目、面倒だから一度に1週間分ぐらいを炊く。終わりの頃はモチモチ感が増し、よけいに美味しくなる感じがするよ。あ、そうそう、やってると思うけど、炊き上がったら保温器に入れて置き、時々切り返しをやり、空気を入れる。

 とにかく、無理しない事、遊び心を大事にする事。定番の小豆と塩(一合あたり一つまみ)だけでなく、乾燥シイタケや、大豆、ゴマ、鰹節など、〜を入れたらおいしいかもと思えるものを自由に入れて楽しんでいるよ。グ〜タラ人間でも手軽に玄米食を楽しんでいるご報告でした。