ぼくのニワトリは空を飛ぶー菅野芳秀のブログ

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東京、山形、大阪と「ストップ!!TPP国際シンポジューム」が開催され、31日の山形会場では、およそ200人の老若男女が詰めかけ、マレーシア、ニュージーランド、韓国からの報告に耳を傾けた。

 マレーシアのファウワズさんからは「TPPの中のISDS条項によって外国から進出した企業は、その国の法律に従わなくても良くなってしまう。国内政策が成立しない。公共事業も外国の巨大企業に奪われてしまうことで、自国の経済発展を考えた発注ができにくくなってしまう」と訴えた。

 ニュージーランドの先住民・マオリ族から来られたモアナさんは「トップ5%が40%の富を持ち、14・6%のマオリは5%しか持てず、最下層に置かれている。いまもなお、植民地化された現実を変えることができていない。そこにTPPがかぶさってくる。TPPの価値観はマオリの伝統的な考え方と相いれない。マオリにとって山や森、川や海は部族みんなのものだ。それらをTPPは西洋的財産権をもって独占しようとする。それはマオリの権利と相いれない。マオリだけでなく、TPPは限りなくその国の人々の権利を奪っていく。」と話した。

 韓国のノ・ムヒョン大統領の首席秘書官だった鄭(チョン)さんは、「韓米FTA締結(2011年)から4年たった現在、アメリカによって韓国の54の法令が変えさせられた。韓国社会はアメリカのような社会にされようとしている。」と報告された。

 フロアからも「TPPによってこの社会が壊されようとしているのに、日本のマスコミは真実を伝えない」などの意見が出された。

 この国際シンポジュームを通して、TPPは単なる交易上の条約ではないこと。その本質は多国籍企業が国を植民地化しようとするものであること。同時に、それぞれの国では様々な反TPPの運動が闘われていること。それらの国境を越えた連携が求められていることなどが明らかとなった。

 さぁ、いよいよ正念場ですね。国会批准阻止に向けて、まずは参議院選で勝利することでしょう。どちら様も頑張り時ですぞ。

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