ぼくのニワトリは空を飛ぶー菅野芳秀のブログ

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朝、布団の中で目が覚める。
今までの朝にはない感覚、空気、光・・。
あっ、春だ、春が来たんだ!
そう思える一瞬があるんですね。
まわりの雰囲気が今までとは質的に違うのです。
障子に映る朝日の強さなのか、部屋の空気の柔らかさなのか。
それともまわりの木立から聞こえてくる小鳥たちのさえずりがそう思わせるのか。
何がどう変わったからという特定できるものは何もないのですが、でも確かに違う。
皮膚感覚でとらえた違い。そう言った方が的確かもしれません。

そう思える、そんな朝。
3月2日の朝がまさにそうでした。
この日のあとも雪の降る日がありましたし、最高温度が零下という日もありましたが
2日を境にして確かに気候が変わってきているのです。

それを感じた時の微妙な気持。
肩から力がすっと抜けていくような安堵感。
もう雪に悩まされずにすむ。
絶えず雪を意識し、よくも悪しくも雪を中心とした季節が終わるのだという解放感。
私の春はまさに、この「朝の感覚」からやってくるのです。

これらは雪国に住む人に共通の感覚なのか、
あるいはまだどこかに野性を残している(と思われる)私固有の感覚なのかはわかりません。
 でもそんな風に春の訪れを感じ取れる感覚をうれしいと思います。

 (まて、まて、まだ確定申告が終わってないぞ。文章を書いてる場合じゃないよね。)


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