ぼくのニワトリは空を飛ぶー菅野芳秀のブログ
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1月中旬の大手安売りスーパーには、中東、アフリカ、からの露地野菜、オランダ、南ヨーロッパからの施設栽培野菜、トマトやキュウリが並んでいます。商品説明には、原産国が表示してあります。 値段は、夏の2倍にはなっていません。 需要があるからそれで済んでいるのでしょう。 消費者はそれを当たり前のように買って、食べています。 肉類、魚、あらゆるものがほとんど疑問も持たれずに売られ、買われています。 (こうした現象を淡々と描いたのが、WE FEED THE WORLD、今年「あり余るごちそう」と言う名前で、日本でも公開予定の映画です。下にULRを入れますので、ご覧下さい。作る人も食べる人も、作られる野菜や肉も哀しいの一言です。) 反面、安売りスーパーにもBIO(有機)という札のついた、3割から10−14割高い食品も売られています。 BIO専門のスーパーは、一回の買い物で、1万円以上の支払いをする客も珍しくないほど高いのですが、厳然とはやっています。 銀行は、BIOの商店なら融資は問題なし。と太鼓判を押します。 ECヨーロッパ共同体の中で、物流は自由化され、モノと人が自由に行き交う社会が実現されました。 しかし、そんな中でも、お隣スイスはかたくななまでに自国の生産物を守り、いざという時には牧草地を主食の栽培に変えて国民の最低必要カロリーを収穫できるだけの土地を確保していると言われます。 日本の市場開放がどういう影響を及ぼすのか… 少なくとも私は、貧しいものが貧乏くじを引き、社会の帳尻を合わせるようになるだろうと、見ています。 貧乏人は麦を喰え。ではありませんが、貧乏人は危ないものを食べ、病気と、死の高いリスクにさらされることになるでしょう。 日本の超高度な農業技術は世界に通用すると思いますが、その食物が中国人の金持ちの食卓を飾り、中国で作られた危ない食料を日本の貧困層が食べる、これでいいのでしょうか? (私は個人的に中国を危険視しているのでこういう書き方をします。気になる方はバカだと思って読み流してください) 食料を産業の製品と見るか、生きる糧と見るのか、アグリビジネスと言う流行語の裏にはたくさんの問題が隠れています。
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「ぼくのニワトリは空を飛ぶ〜養鶏版〜」
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