ぼくのニワトリは空を飛ぶー菅野芳秀のブログ

ぼくのニワトリは空を飛ぶー菅野芳秀のブログ
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友人で,元西日本新聞社編集委員の佐藤弘さんが送ってくれた写真。昨年の12月、東京で行われた尊敬する山下惣一さんを偲ぶ会の懇親会で。
左から三里塚の石井恒司さん、農業ジャーナリストの榊田みどりさん、一人おいて置賜百姓交流会の新江洋一さん。なぜか一人だけ、大口開けて笑っているノー天気な奴がいる。みんなシミジミトと「献杯」しているんだよ。バッカじゃないか、こいつ。




置賜自給圏・・・。地域の命運を国にあずけない。国は沈んでも自分たちの生活圏、経済圏は沈まない。いのちは守り合える。助け合える。支え合える。住民相互の働きかけによって、人肌の体温を持つ地域社会を取り戻していく取り組みだ。大切だと思っていることは地域の中の隣人を思いやる関係。食に関して言えば有機(農産物)だから、ではなく、我々の地域の仲間がやっているからそを買う。それを使う。そして支え合う。こんな助け合う関係が行き交う社会だ。人間関係が希薄になって、都会では葬式すら出せず病院から火葬場に直送という事例が増えているという。いくら田畑がそばにあっても、行きかう人の関係や温かみがそこに無ければ、農村地域からだって餓死者がでる。
「食と農の自給圏」を求める運動は、大げさに言えば、地域の操縦桿を国や政府に預けず、住民が引き受け、ともに暮らしていける社会を創り出していこうとする運動だ。足元の資源を大切にして、安易にそとの地域や外国に依存しない運動だ。
写真は昨年の5月下旬の風景。田植え直後、野の花が美しい。




ツバメは例年より半月早く、4月1日にやって来た。いまはツガイで巣作りしている。やって来たと言えば、今年は野鼠が多いのか、毎晩のようにフクロウが来ている。さらに、ニワトリを手にしようとキツネの襲来も繰り返されている。彼等も命がけだ。今日蝶々を見つけた。隣町で鳥インフルエンザのカラスが発見された。わが家からギリギリ10匏外で、ニワトリの殺処分からスレスレで免れた。その為、ニワトリ達の放牧をいったん中止した。水稲の種まきがようやく終わった。集落のケンちゃん(83歳)、重さん(80歳)は今年も田んぼを作る。大したもんだ。あれもこれも、生きている者みんなが忙しく、慌ただしい。にぎやかな里の春だよ。




こんな声が聴こえて来ませんか?
「どうして日本は・・いつまでもアメリカのポチでいるんだい?軍備も、原発も、主要な国内政策も、独立国として当然の権利としての予算案も。要(かなめ)となるものは全てポチとしてアメリカにお伺い立てて決める・・。悔しくはないのかい?情けなくは無いのかい?その手下でいいんかい?お前に自尊心というものがないのかい?
沖縄に申し訳なく無いのかい!20歳そこそこで、希望を未来に託して特攻で死んでいった青年たちにもうしわけないだろう!死んだ青年たちが託したタスキ。未来の日本への独立を願うタスキ。あなたの肩にもかかっているだろう?それをどこにやった?このままでは彼等に顔向けできないだろう?・・・などと考えているとね・・絶望感で一杯になるんですよ。そしてね。選挙となるとその恥知らず共がいつも国民の多数派だよ。それらを選ぶ国民も国民。やっぱり誇りを失ったバカだね。日本人はどうしようもないねぇ。そこからは希望が見えないよ。アホな国民だよ。まったく!・・」
こんな声がきこえてきませんか?


写真は我が家のトリたちではありません。利益の為に飼育されている鳥。自由を奪われている鳥たちです。でもここに居れば腹は満たされます。




キツネによるアクシデントに際し、皆様から多くのメッセージが寄せられました。ありがとうございました。
 当時、白鳥たちが、鶏舎からわずか500mほどの所に群れを成して落穂を啄んでおりました。一見してのどかな光景に見えますが、鳥インフルエンザの脅威を強く感じていましたので、これ以上は近づかないようにと警戒していました。そこに来てのキツネの襲撃でした。一晩で100羽の幼鶏がやられてしまいました。総数1000羽のうちの100羽です。成鶏ではなかったために、玉子へのにわかな影響は出ていませんが、身近ないのちを失った衝撃は大きく、これからの事を含め、頭を悩ましていました。 
 頭を悩ます事は他にも。春はスズメやツバメも卵を産む季節です。それが自然の摂理。わが家のニワトリ達も盛んに玉子を産んでました。と言うか。毎日のように玉子が増え、どうにもならなくなっていました。
 鳥インフルエンザとキツネの再襲撃への警戒、鶏舎の補修、失った幼鶏の補充、そして増えすぎた玉子の問題・・。これらがいっぺんに押し寄せ、混乱していたなか、多くの方々からのメッセージと、玉子へのご注文が寄せられ、とても助けられました。
 菅野農園は水田と自然養鶏を組み合わせた循環型の小さな農園です。私どものような農園の生きていく道は年々細くなるばかり。ですが、小さくても、だからこそ確かなものを作り、食べる人の健康と自然環境にしっかりと向き合っていく家族農園として、これからも変わらずに頑張って行こうと思います。皆様のご支援、ありがとうございました。  2023年4月2日
  (写真は5月の風景です。)




歩く度に両ヒザが痛くて辛い。
サッサとは歩けない。
整形の医者は「二けたまで体重を落とすか、手術かなぁ」という。
因みに俺の体重は104kg。身長は190cmだ。
数値だけを見ればかの大谷くんとあまり変わらない。
かつての俺は、この体格で、肩で風切って歩いていた。
今は春風に煽られてフラフラ、フラフラと・・。
でもな、軟骨が減ってしまったことによるヒザの痛みは、長年の百姓労働の結果だからさ、これは自分を誉め、受け売れるしかないのだけど・・。
それでもシツコク整体治療院と整形外科を交互にハシゴしながら、何とかサッサと歩ける脚を取り戻したいと思っている。

 今日、3月25日の未明。ニワトリ達がキツネに襲われた!
鶏舎に侵入し、その部屋にいた幼鶏が100羽。一羽残らず殺された。(写真)
侵入か所は、つい2〜3日前まで雪で覆われていた所。
隙間が空いていたわけではない。息子は厳重に警戒、管理している。その板を破って侵入して来た。
 朝の7時。エサをやりに鶏舎に入った息子からの電話。「獣が・・キツネだと思うが・・」あまりの出来事に立ち尽くすしかなかったに違いない。声が上ずっていた。
 自然界では無駄な殺戮はしない、食べるだけを殺して持っていく・・。
よく聞く話だが、キツネはそんな事はしない!全てを殺す。

 もし機会があったら「玉子と土といのちと」(創森社・拙書)を読んでほしい。キツネ、タヌキ・・などとの格闘の数々、自然養鶏の難しさ、面白さ、それを含めた醍醐味を書いている。
オッと、ここで本の宣伝をしている場合ではない!どうすんべ・・。




玉子やおコメのご注文は
菅野農園までお願いします。

アドレスは narube-tane@silk.ocn.ne.jp です。
携帯電話でのご連絡は090-9636-0360 菅野春平
FAXは0238-84-3196となります。

よろしくお願いします。



 菅野農園の放牧養鶏、自然養鶏の玉子です。

 雪解けがすすみ、温かな春の陽気が戻ってきました。
と、なると、ニワトリ達は盛んに玉子を産むようになります。
菅野農園の自然卵を食べてみたい方はおいでになりませんか?
この時期ならご提供できます。

 味は玉子本来の味。ゲージ飼いの卵のようにエサや飼料添加物で操作された濃密なものではありません。一瞬、アレッと思うような淡白なもの。そこにふくよかな味わいが含まれています。
 黄身の色は淡い黄色。人工色素と無縁です。エサの主要穀物はおコメです。(右が菅野農園の玉子です。)

 1p(10個入り)680円。送料は首都圏までなら2pで950円、4pまで1,130円。8pまでなら1,330円となります。箱の関係上、4の倍数が良いようですがいくらでもかまいません。ご注文はメッセンジャーかメール(narube-tane @silk.ocn.ne.jp)でお願いします。
 (写真をクリックしてみて下さい。アップで見る事が出来ます。この写真は夏のモノです。)




【イベントのご案内】
 山形県置賜地方では、地域に暮らす人々が互いに手を組み、食と農、エネルギーの自給をすすめる事で、いつまでも安心して暮らせる地域を築いて行こうとする取り組みが行われている。中心になっているのは、住民でつくる(社)置賜自給圏推進機構。
 その「食・農部会」では、3月19日午後1時から午後5時まで、高畠町のJA山形おきたま・たかはた支店「ハピネス」で、「つなげよう!おきたまの食と農といのち」と題したシンポジュームを開催する。
 第1部、東京大学大学院農学生命科学研究科の鈴木宣弘教授をお招きしての講演会。
 第2部では「地域といのちとつながりと」をテーマにした、置賜各地それぞれの現場と会場の人たちが共に熱く語るトークセッションの予定。
 参加料は会場費として一人1000円(高校生は無料)。当日参加でも可能。500円でオンライン配信も行う予定。
「食・農部会」では、たくさんの参加者を募っている。問合わせ先は「食と農」講演会事務局まで TEL090―2363―7204(小関恭弘さん)。

「こんど、人間以外に生まれなければならなかったとしたら、ぜひ菅野農園のニワトリに生まれたい」
 俺がこだわったニワトリを飼う基準、その飼い方。以来、ほぼ40年間,写真のように飼って来た。もちろん美味しい玉子を得るためだけど、これならニワトリでもいい。(いまは雪だが、こんな風景はもうすぐだ。)




        鈴木宣弘先生講演会のお知らせ

 置賜自給圏推進機構<食・農部会>では、来たる3月19日(日)、鈴木宣弘先生をお招きして講演会を開催することになりました。この講演会はコロナの影響もあって,3年間活動を休止していた置賜自給圏推進機構<食・農部会>の再出発の意味をこめて企画したものです。
 当日のご参加をお待ちしています。

 記

とき:3月19日(日) 午後1時から5時まで
ところ:JA山形おきたま たかはた支店ハピネス
第一部 基調講演 「地域農業と循環型社会」
東京大学大学院農学生命科学研究科教授 鈴木宣弘さん
第二部 食と農トークセッション
「地域といのちと、つながりと」
農の現場・食の現場・子育ての現場からのパネラーが熱く語る