ぼくのニワトリは空を飛ぶー菅野芳秀のブログ

 
 田植えが始まり、水田は久しぶりに活気づいている。

 ここ数年、田植えと同時に化学肥料を根元に落とす便利な機械が広まり、田植えまでの作業がいっそう短くなった。田んぼに堆肥を撒いている私の作業が、どうしても遅れてしまう。

「まだかぁ、いつごろ耕運できる?」

 隣の田んぼの持ち主が、自分の田んぼに水を引き入れれば私の田にも浸透し、耕運しにくくなることを気づかい、声をかけてくれた。

「申し訳ないなぁ。もう少しまってけろ。」

 せっかくの春なのだから、畦の野花をながめ、残雪と新緑の朝日連峰の風景を楽しみながら、のんびりと作業をすすめたいのだが、周囲のペースがそれを許さない。腰の痛みに耐えながら堆肥を撒き続ける。実際のところ、この作業が終われば、米作り作業の半分がかたづいたような気分になる。つらい仕事だ。

 それでもなお、私が堆肥にこだわるのは、私たちは「土を食べている」と思うからだ。土など食べたことないという人もいるだろうが、みんな食べている。

 昨年、ある地域の水田で収穫された米に、重金属の一種であるカドミウムが含まれていると新聞で報じられたことがあった。米がカドミウムをつくったのだろうか?そんなことあるわけがない。植えつけられた土にカドミウムが含まれていて、稲がそれを吸収してお米にたくわえたということだ。農民にはなんの罪もなく、つらいだけの話だが・・・。

販売されているキュウリの中から、40年ほど前に使用禁止となり、とっくに使われていない農薬の成分が検出されて問題になったこともあった。土に残っていた。

米に限らず、すべての作物は、土のなかのいいものも悪いものも区別せずに吸収し、その茎、葉、実にたくわえる。だから私たちは作物を食べながら、その作物を通して、土を食べているというわけだ。土の汚染からくる作物汚染は、洗っても皮をむいてもどうにもならない。それこそ身ぐるみなのだから。

スーパーに行けば、海の向こうの農作物がたくさん並んでいる。私たちはそれらを食べながら、中国の、アメリカの、あるいは他のたくさんの国々の土を食べている。はたしてその土は安全か?食べるに足る土なのか?はなはだこころもとない。

“食は土からはじめよう”、“守ろう、育てよう、食べられる土”である。 堆肥散布は土を守る基本だ。はずせない。

田植え作業までもうすぐだ。たんぼに漂うほのかな堆肥の臭いがうれしい。
おひさしぶりです
おひさしぶりです。 活動家(?)の金です。

ブログがあるのみてびっくりしました。凄く面白いですよ。哲学する農民って感じですね。
12年前に菅野さんを訪ねたときに、確か、堆肥散布をお手伝いしたと思いますけど、それを思い出して懐かしい気分になりました。

農民は土を守る、命を守る、凄いことを仕事にしているわけで菅野さんのように信念をもっている農民はこの社会にとって宝だと思います。

日本の財界ばかりか日生協も農業関税引き下げをいう時代で農業が大事にされない時代ですけど、こんな時代は長く続かないと思います。

それと息子さんの就農おめでとうございます。12年前、私がはじめてお会いしたときにはお子さんだった方が成長し、就農するとは季節がそれだけ移り変わっているってことですね。まだあの時20代だった私もいまや30代後半でおじさんの部類に入りつつあります。
今年こそは山形に行こうと思っていますのでその時はよろしくお願いします。
腰痛大変でしょうけど、お体気をつけてがんばってください。
今後はちょくちょく投稿しますね。
では又。


2006.05.20:金です:修正削除
宝かい?
オレって、宝ですか?そのうち佐渡島のトキになっちまうねぇ。

観光バスがオレが働いているところまで来て、
「えー、みなさん。右に見えますのが、いわゆる百姓でございます。近頃彼らが水田に出没しますのはほとんど早朝か、夕方のみとなっていまして、昼間に彼らの姿を眺められる皆さまは本当にラッキーでございますよ。あっ、手をふっていますねぇ。ここのところ彼らもすっかり観光ズレしてしまったのでしょうか?残念ですねぇ・・・」っていうのはどうだい?

2006.05.20:菅野芳秀:修正削除
爆^0^
菅野さん、面白過ぎ!

2006.05.20:yuta:修正削除
同感!
無形文化財に登録っていうのはどうですか?

2006.05.20:都会の案山子:修正削除
あるくポエム(?)
無形文化財というと確かに菅野さんは文化財(?)って感じですね。
書く文章はある種すべて詩になっているような気がします。
元プロレスラーという自己紹介をやめて、今後は朝日連峰が生んだ「歩くポエム」という自己紹介とかどうでしょうか?かなりお茶目で良いような気がします。
というか、これだとちょっと悪ノリしすぎって感じでしょうかね・・・すんません。怒らないでくださいね・・・



2006.05.21:金です。:修正削除
怒らないで
たぶん、菅野さんは田植え中だから、このBLOGは数日見ない。だから、何書いても大丈夫・・と思う。「あるくポエム」に隠し味をつけて「謳うケイフン詩人」というのはどう?しかし、あの臭い(失礼!)タイヒから甘いロマンの香りが漂ってくるのよね、不思議に。やっぱり、ポエムだ!

2006.05.21:幸せの種:修正削除
こんばんは
田植えは機械でするから、何日もかからないと思うけど。去年の秋、稲刈りしながら、稲を束ねていく稲刈り機を見て、びっくり。慣行農法の省力化はすごく進んでる。知らなかった。なら、有機農法のための機械ってのはないの?有機農業と機械化とは、相容れない世界?でも、こんなに技術が進んでいるんだから、絶対考えている人がいると思う。菅野さんが老人になる前に開発されるといいね。そうすれば、ずーっとたい肥がまけて、お米がとれて、我が家がそのお米を食べれる。でも、みんながやり始めるから、菅野さんは無形文化財にはなれな〜い。

2006.05.21:marika:修正削除
やっぱり
宝とかさ、無形文化財とかさ、ポエムとかさ、そういうのじゃなくて、やっぱり、燃える闘魂でしょ。

2006.05.21:敢えて匿名:修正削除
今日から田植えです。
村の水田は、ほとんど田植えが終わっているけどオレは今日からだよ。周囲の農家に遅れること約一週間、ようやくここまで来た。80代の両親は、仕事の遅れを嘆くし、一方で自給用の野菜の作付けが出来ていないことでため息をついている。ちょっと待ってくれよといっても、何事も世間並みでよしとする価値観は変わらない。だからさ、朝の5時と言えば目が覚めて、表に出て仕事を始める。夕方にはヘロヘロよ。夜はコップ酒飲んでそれっきり。うん、これはおもしろいぞとひらめくことがあっても、書けないままに旬が過ぎていくのはちょっとおしかった。

2006.05.23:菅野芳秀:修正削除
待ってるよ
田植えが終わって一段落したら、存分に書いて下さい。
もうすぐ、蛍の季節になるね。

2006.05.23:ほうじ茶:修正削除
もう少しです。
おはようございます。
今日は28日。
まだ田植えがおわっていません。
機械による田植えは明日で終わりですが
機械で植えられなかったたんぼの四隅が残っていて
我が家では13枚のたんぼですので52箇所の
手作業による田植えが残されています。
2日はばっちりかかりますよ。
それでようやく終了です。
もうじきですが、
今日はレインボープランがいただいた、日本農業賞特別部門、第二回「食の架け橋賞」大賞受賞祝賀会です。
仕事は休んでそちらの準備です。
5月いっぱいで、雪解けと同時に始まった農繁期も終わりと思うでしょう?
チッチッチッ
自給用の畑にさまざまな作物を植えてから・・・ですね。        菅野芳秀


2006.05.28:菅野芳秀:修正削除


▼<新米のご案内です。> 1、品種;「ひとめぼれ」と、「コシヒカリ」、それにもち米の「黄金もち」です。 2、肥料;自然発酵鶏糞とレインボー堆肥中心で育てました。化学肥料は使用していません。 3、農薬(殺菌剤・殺虫剤);使用していません。 4、除草剤;一回のみ使用。あとは除草機を動かし、田んぼの中を歩きました。 5、価格;品種問わず、白米、七分とも10kgあたり5,000円(送料別)、玄米は4,600円です。もち米も同じ価格(3kgは別価格)です。 6、保管と発送;お米はモミのまま貯蔵し、夏は低温倉庫で保管します。毎月10日が到着日。風味が損なわれないように発送直前に精米しお届けいたします。 7、お申し込み;同封の(添付の)用紙に月ごとのお届け量をご記入しお送りください。また、毎月お届けする方につきましてはAとBの二つの品種パターンがあります。隔月や不定期のかたはこの限りではございません。 A;「ひとめぼれ」と「コシヒカリ」とを交互にお送りします。 B;どちらか一方の品種に限定します。 注文用紙にAかBかのどちらかをお書きください。Bの場合は品種名をお書きください。作付け面積は6;4で「ひとめぼれ」が多くなっています。よって、途中からどちらか一方になるかもしれません。あらかじめご承知おきください。 また、10月分は生育の速さの違いから全てが「ひとめぼれ」となります。 ご注文はメールかファックスでお受けいたします。 田んぼは昨年より少し増えました。お仲間にご紹介いただけたらうれしいです。 8、ご注文の変更;品種、つき方、量の変更などは前月の月末までお知らせ下さい。 9、お支払い;郵便局の振込み用紙を同封いたします。  <ウラへ> <オモテより> 10、お米の発送;お米のお届け日は毎月10日着にいたします。新米は10月中にはお届けで来ますが、稲刈りが始まらなければ分からないところがあります。できるだけ10日にお送りできるよういたします。 11、申し込みの取り消し;いつでも自由に行えます。   土・いのち・循環の下に       菅野農園     2011,9 この記事へのコメントはこちら
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