ぼくのニワトリは空を飛ぶー菅野芳秀のブログ
凄い雪・・・・・!
あんまり凄いので、ついまた書いてしまいました。
雪に埋もれて、冬ごもりしか、私には想像できないです。 それでも活動している人間は、どうやって移動するのですか? 自動車は、どこに置いてあって、どこから出て行くのですか? 玄関が埋もれてしまって・・・、買い物に行ったり、集会に参加したり、 鶏のお世話をしたり、玉子の配達をしたり、出掛ける時はどうされているのですか? 病院へも行けんやないですか? 白い木こりのお話も、雪女のお話も浮かんできますね。 家が雪に押し潰されるって聞いたことあるけど、こういう状態ならわかります。 雪片付けって、辺り一面雪だらけやのん、どこにどう片付けるのですか? 北国も、やっぱり大寒を過ぎて、旧正月や節分を過ぎると、春に向かって少しづつでも歩み始めるんでしょう? それは日本中どこも同じですよね。 菅野さんの所は、長井市なんだから、町なんでしょう。 田舎の方は、もっと凄いんですか? |
山さくらさま
今日も我が家の雪降ろしです。すでに一階の襖の戸が雪の重みで開かなくなってしまいました。雪って恐ろしいよ。軒を折るし、屋根の雪がすべり落ちてくるときは、雪囲いしていなければ外のガラスを割って侵入してくるし、家を潰すからね。
我が家は長井市のはずれ。山のふもとです。市内でも豪雪地帯。すでに積雪は2mを超えたといっていました。例年なら150cmぐらいなのですが。雪の本番は2月。これからです。 我が家はトラクターにバケットをつけて除雪しています。家のまえの畑に雪を運んでいます。 道路は午前2時過ぎぐらいから業者が除雪してくれますので車が走れないということはありません。 この雪は水の貯金です。大量に使用する春の田んぼの時期になると、たくさんの雪どけ水が山から流れてきます。長井市3000hの水田の全てに水が引かれ、全景が鏡のようになっていく姿は冬の雪があったればこそ。 我が長井市の水道水はその朝日連峰の伏流水。森のフィルターを通って流れてくる水は一年中おいしく枯れることはありません。ペットボトルに入れて販売されてもいます。だから、冬の雪の多さは、決して悪いだけの話ではありません。一年を通して、水と土、いのちと暮らしの視点から捉え返してみると、雪を含めて豊かだなぁと思いますね。 だから・・・、同情はしないでくださいな。 |
ウ〜ン、至言ですね。
ここでの話を
菅野様ありがとうございます
菅野様
私ごときをブログトピックで取り上げて頂きまして ありがとうございます。 しかも菅野さんと私のやり取りがtu-taさんのブログで 取り上げられていることに驚いてしまいました! http://tu-ta.at.webry.info/201101/article_9.html それだけ関心が高い分野になってきているのですね。 この問題、否定派(危惧派?国は何やってるんだ派?) 順応派?(面白いじゃないか、転じて福となしてやろう派?) それぞれが勝手にやっているような気がしてなりません。 それぞれの言い分があるでしょうし、色んな考えが あっていいと思います。 ただ、同じ業界にいる者(新規参入者の私含めて)同士 この危機で、閉塞感漂う中、 暗い、怖いとお上に泣きついていても、ご存知の通り あてに出来る様な政府ではもうない訳ですよね? 既存の政党全てに対して言っています。 だとしたら危機感ばかりをつのって保護ばかりを叫ぶ のではなく、現状自分達同胞が試みている手法を 学びあったり、新しい農業のカタチを創造する方向に 頭脳を結集させていく方がポジティブシンキングで 脳科学的にもよくて、プラスの成果が得られる筈です。 自分には、反対ののぼりを何本も作っている予算が あったら、積極的に新規就農者補助金に回して もらいたいですよ。 若者の貧困問題について 農業問題とは別に、年越し派遣村2009に炊き出しに 参加してから、関連書籍を読んだりして考えてきました。 現場を知らないとと思い、最近東京上野公園の 炊き出し活動に定期的に参加しています。 https://bblog.sso.biglobe.ne.jp/ap/tool/newscaredisplay.do 即時解決は難しいですが、雇用創出の策は皆さんが 思わぬ所にある、ありますよ。少なくとも私は思いつき 具現化の方向で動いていますよ。 地元茨城稲敷改良普及センターのセミナーで 千葉成田の生産者連合デコポンの井尻さんの講演を 聞きにいきました。 この方は30歳の時に裸一貫で愛媛から千葉にやってきて 苦労を重ねて今や年商10億で、海外の在留日本人向け に輸出も手がけておられます。 詳しくは小生ブログ参照ください。私自らも語ってます。 http://satoken-pooh3.at.webry.info/201101/article_11.html そして、国外から押し寄せてくるのは安い安い労働力問題 についてですが、これにも国は指くわえている訳ではなく 農研機構生研センター(さいたま)で真面目に研究 取り組んでいて、段階的に実用化が進んでいます。 今スタンダードになっている田植え機のメカ機構は この研究所の特許なんだそうです。 私はこの研究所の見学に行き、そしてお話も聞いてきました。 私は10年ロボットエンジニアとして宇宙飛行士、そして 自動車工場の組立作業者と一緒に働くロボットの技術開発 を行ってきました。 その私が、農業3K問題の解決に真面目に取り組んでいく 所存です。既に農研機構さん、ロボットメーカーさんと プロジェクトを進めるべく、始動しています。 決して私はコメントだけの人間ではなく、未だ未熟ですが 実際に土を耕しており、専門技術取得のために農大に通い そして未来の農業の為に研究活動に勤しんでいる。 是非、TPP反対派の全ての方に、こういう熱くて頼もしい 若いヤツが皆さんと同じ業界に乗り込んできていることを もっと知って欲しいです。 そういう輪が広がっていくと、日本はもっとユカイな国に なりませんか? 反対派集会など、時間の浪費、もっとクリエイティブな ことに時間を使って頂きたいです。 人生は有限なのですから。 2/26明大は是非とも参加させて頂きたいです。 |
????!
菅野様へ
ごめんなさい。 私は、自然の恵みには、当たり前なら同情はしませんよ。 私には周りの人にも、遠くの人にも同情する余裕はありません。 何に対しても同情では、何にも漸進が無いように私は思います。 それに、そこで生活する先人の知恵がいっぱい詰まっているのでしょう。 雪解けまで、雪と冬に負けないように同居してください。 田圃には、雪がたくさん積もった方が良い土になるって青森の方が話していました。 話は変わりますが・・・、 もし、菅野さんの所が近くなら、雪に囲まれた暖かい家の中で、雪の重みと、雪の静かさを感じながら、満州やシベリヤの話に時間が経つのも忘れることでしょうと思います。 我が家の義父は、シベリヤに4年間抑留されていました。 義母は、長男を抱いて日本に帰っていたらしいのですが、途中で長男は亡くなったそうです。 もう、そういう話がわかって、義父母と話が続く人が居なくなりました。 周りの人たちも、忙しくって、じっと聞いていられないですしね。 雪がいっぱいの、静かな世界(菅野さんの写真)が、そう私に思わせました。 写真は何度も大きくして見ています。何度見ても凄い!って思ってしまいます。 ただ、私には北国(雪国)の生活がまだまだ想像できないです。 今回は、午前2時から除雪と、雪は田んぼに運ぶこと、頭に入れておきます。 でも、その雪を田圃に運べないお年寄りは、どうされるのですか。 じっと我慢なのですか? 近所での助け合いなのですか? ・・・自分では少しづつ、成長していると思っているのですけどね。 まだまだですかね〜? 種子原人様へ ニュースで見て、驚きました。 こういう噴火は、予期せぬ出来事でしょうが、ほんまに不意に、突然になのですか? 今だから、前もって予報があるのですか? 今日、人形浄瑠璃の練習会がありました。 鹿児島の人形浄瑠璃は、私たちの所のよりもう一つ古い時代の物なんですって。 ほんで、佐渡の方と鹿児島にしか残っていないんですって。 鹿児島で、それが保存存続されているのは凄いことやと思いました。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 佐藤様のような若くって頼もしい方が居られて、心が軽やかになりますね。 TPP加入しても、しなくっても、自然消滅の農業じゃあ夢が無いですよね。 閉塞感ばっかりですよね。 TPPに加入してもしなくっても、微かな光を求めて、何をどう考えて、 どう取り組んでいったらいいのかですよね。 6月までの政治の動きを見定めながら、何か明るい兆しを探り出さないと イカンのやな〜って思います。 私の近くでは・・・、 「そりゃ、反対やで〜。 うちら農家はやって行けんやろ!」って、お百姓さんは言いますよ。 農業をしてない方も、自給率や、安心安全のことを自分から話して署名してくださいますよ。 でも、「TPPってなに?」っていう方もおられます。 今、この署名・・、なんらかの影響力があるのかな〜?って、思い始めています。 ・・・・単なる自己満足かな?・・・・ |
佐藤さまへ
佐藤さんからコメントが来ました。コメント全文はこの下にあります。私の意見はカッコ書きで書きました。
佐藤さんへの私の応えはこれで最後とします。PARCメーリングリストにも佐藤さんからのメールがありましたが、ほとんど文意は同じですので。 <以下から佐藤さんの文は始まります。> この問題、否定派(危惧派?国は何やってるんだ派?) 順応派?(面白いじゃないか、転じて福となしてやろう派?) それぞれが勝手にやっているような気がしてなりません。 それぞれの言い分があるでしょうし、色んな考えが あっていいと思います。 ただ、同じ業界にいる者(新規参入者の私含めて)同士 この危機で、閉塞感漂う中、暗い、怖いとお上に泣きついていても、ご存知の通りあてに出来る様な政府ではもうない訳ですよね? 既存の政党全てに対して言っています。 だとしたら のではなく、現状自分達同胞が試みている手法を 学びあったり、新しい農業のカタチを創造する方向に 頭脳を結集させていく方がポジティブシンキングで 脳科学的にもよくて、プラスの成果が得られる筈です。 (そのとおりですね。よくわかっておられる。 たとえば私は、今を工業系から生命系への大いなる時代の転換 期と捉え、だからこそ、古い時代の代表者を単に批判するだけ ではなく、新しい時代を孕んだ地域事例を実態的に創造するこ とを通して、全国に転換のメッセージを送くろうとしてきまし た。農(業)を基礎とする循環型社会。レインボープランとい う名の事業です。これについてはここであらためて説明したり はしません。ネットで検索してみてください。あなたは誰を批 判しているのかはわかりませんが、誰も「暗い、怖いとお上に 泣きついて」はいませんし、「危機感ばかりをつのって保護ば かりを叫」んでもいません。このことは今回の反TPPの運動 を呼びかけている各県の農民全てにいえることです。) 自分には、反対ののぼりを何本も作っている予算が あったら、積極的に新規就農者補助金に回して もらいたいですよ。 (この運動は、農民や反貧困、「社会的弱者」との連携運動などに取り組む、決して豊かではない人たちが自前で出し合って運営しているのですが、それを「新規就農者補助金」にまわせと?単なるモノのたとえだとしても・・・笑みがこぼれます。) 若者の貧困問題について 農業問題とは別に、年越し派遣村2009に炊き出しに 参加してから、関連書籍を読んだりして考えてきました。 現場を知らないとと思い、最近東京上野公園の 炊き出し活動に定期的に参加しています。 https://bblog.sso.biglobe.ne.jp/ap/tool/newscaredisplay.do 即時解決は難しいですが、雇用創出の策は皆さんが 思わぬ所にある、ありますよ。少なくとも私は思いつき 具現化の方向で動いていますよ。 (おおいに結構なことですね。) 地元茨城稲敷改良普及センターのセミナーで 千葉成田の生産者連合デコポンの井尻さんの講演を 聞きにいきました。 この方は30歳の時に裸一貫で愛媛から千葉にやってきて 苦労を重ねて今や年商10億で、海外の在留日本人向け に輸出も手がけておられます。 詳しくは小生ブログ参照ください。私自らも語ってます。 http://satoken-pooh3.at.webry.info/201101/article_11.html そして、国外から押し寄せてくるのは安い安い労働力問題 についてですが、これにも国は指くわえている訳ではなく 農研機構生研センター(さいたま)で真面目に研究 取り組んでいて、段階的に実用化が進んでいます。 今スタンダードになっている田植え機のメカ機構は この研究所の特許なんだそうです。 私はこの研究所の見学に行き、そしてお話も聞いてきました。 私は10年ロボットエンジニアとして宇宙飛行士、そして 自動車工場の組立作業者と一緒に働くロボットの技術開発 を行ってきました。 その私が、農業3K問題の解決に真面目に取り組んでいく 所存です。既に農研機構さん、ロボットメーカーさんと プロジェクトを進めるべく、始動しています。 決して私はコメントだけの人間ではなく、未だ未熟ですが 実際に土を耕しており、専門技術取得のために農大に通い そして未来の農業の為に研究活動に勤しんでいる。 (がんばってください。) 是非、TPP反対派の全ての方に、こういう熱くて頼もしい 若いヤツが皆さんと同じ業界に乗り込んできていることを もっと知って欲しいです。 (ぜひ成果をのこしてください。) そういう輪が広がっていくと、日本はもっとユカイな国に なりませんか? 反対派集会など、時間の浪費、もっとクリエイティブな ことに時間を使って頂きたいです。 人生は有限なのですから。 (これは見解の相違です。 あなたと決して同じではありませんが、 「クリエイティブなことに時間を使って」、なお「反対派集会」を行っていきますよ。) 2/26明大は是非とも参加させて頂きたいです。 (どうぞ、お出でください。) |
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日本の四季の食べ物
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そこにきて風邪を引いてしまい、ようやく症状が薄れてきましたが、雪払いと雪降ろしは
休むわけにもいかず、だるい体を引きずりながら雪片付けをしていました。
久しぶりにブログを見ましたら、いろんな方がコメントを寄せてくれていたのですね。
コメントへの返信を求めておられるのは佐藤さん。
目を覚ましてください・・ですか。
むかし私が青年のころ、「覚めよ我が同胞(はらから)」という一節をもった歌を歌っていたのを思い出しました。ちょっと懐かしかったです。でも、ありがとう。
ブログ本文はなかなか更新する時間がありませんので、コメントへのお応えをかねて、ここに掲載させていただきます。
「日本の食料自給率が40%から14%に」などTPPに参加した場合の予測を農水省がやっていますが、その場合一番こまるのは農家ではなく、消費者でしょう。
どこかでどなたかが書いていますように、農家にとって自給率の問題はありません。所得の問題です。その場合働き先を変えればいいだけの話ですが、消費者にとってはそうは行きません。14%の話は消費者にとっての食の問題です。いのちの問題です。私が農家ですから、「農業を守れ」といえば、「農家の暮らしを守れ」と同意語だととられてしまいがちですが、誤解しないでください。私はあくまで、農業、農村から見たこの国の危うさを言っています。
食生活の選択肢が広がる・・・ですか。長年飽食の中で育つと想像力の働きが薄れ、危機が危機ではなくなるのだと思います。農村から見ていますと余計なことかも知れませんが、おっかない話です。
あなたは、また「若年層の貧困の問題」との絡みでも「むしろ食生活の選択肢が広がることは社会全体にとっては歓迎すべきこと」と繰り返しておられる。
ですがTPPによって国外から押し寄せてくるのは安い農作物だけではなく、安い労働力もそうなのです。「若年層の貧困の問題」はより深刻にならざるをえないでしょう。TPPの問題を農業の問題だけに限定して論じてはなりません。
このTPPをより厳密に点検してみますと、普天間と同じ問題に行き着きます。アメリカと日本の関係です。私はTPPへの参加を通してアメリカの従属国としてより純化していく日本の姿を見ざるをえません。
2・26の13;00〜17;00、御茶ノ水の明治大学にぜひお出でください。そこには農家のみならず、貧困問題に取り組む多くの人たちも参加します。TPPに憂慮する全ての方々を対象とした集会となるはずです。会場でおあいしましょう。
写真は我が家と雪。正面の木はりんごの木。その奥にある格子戸のように
見えるのが玄関です。右の古い建物は農業関係の物置。屋根に上ったら1・5mほどの雪がありました。二度目なんですが。久しぶりの大雪です。ダブルクリックで
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