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木の良さを活かすためにも外断熱

木は、正倉院や法隆寺の例を挙げるまでもなく、乾燥状態を保てば高耐久な素材です。

しかし、湿気つまり水には弱く、断熱材に囲まれた木材は、呼吸も出来ずに、カビや腐朽菌が発生し、シロアリの食害を受ける危険性が高まり、築30年も持たずに、建替えを余儀なくされているのが現実なのです。

現代の住宅の劣化対策は、防湿フイルムによる高気密化と薬剤を注入した防腐木材や木部への薬剤の塗付です。

しかし、防蟻や防腐防カビの薬剤については、構造内部の環境下で、効力が何年持続するのか、健康への影響はないのかなどは、正直誰もわからないというのが現状です。

夏場にカビ臭い家が多いのも、室内のカビばかりでなく、構造内部のカビの影響が少なくありません。

そして、カビの臭いを解消するために消臭剤や芳香剤を多用したり、虫も発生しやすく防虫剤や殺虫剤が必要になるのです。

こうした環境下で、日々暮らしていくことは、アレルギーの発症や喘息など呼吸器系の疾患にもつながり、免疫や肺機能が低下する高齢者にとっても肺炎などのリスクも高まるのです。

ソーラーサーキットの家では、外断熱によって、寒さや暑さ・湿気を構造の外側で遮断します。

つまり、これまで家の外ととらえられていた、床下や壁の中・小屋裏にいたるまで、室内に近い音質環境となり家の内部となります。

さらに、床下から小屋裏まで空気層をつくり、壁体内にも通気性を確保することで、木材は常に空気に触れており、いつまでも乾燥状態を保つ独自の技術なのです。

日本の悪しき習慣の中、まだまだ外断熱の普及率は、低いのですが、木造住宅の長寿命化には、通気性を発揮する外断熱が最適だということは明白です。

断熱材を壁の中・天井裏・床下に充填する内断熱は、日本の気候風土や暮らしには、不具合な点が多く、将来、様々な問題が生じるということをご理解いただければ幸いです。

グレタさんのスピーチ

先日、国連にて開催された気候変動サミットの中で、スウェーデンの高校生のグレタさんのスピーチが、連日報道され、全世界で称賛と感動の声があがっています。

スピーチの動画がないかと検索したらノーカット版があったので、じっくり聞いて見ました。

各国の首脳を前にして、全世界の人々から賞賛されるグレタさんのスピーチを聞いて温暖化の深刻さとともに、言葉の力の凄さを痛感した次第です。

地球温暖化の原因は様々ですが、一番の対策は、やはり森林を守るということではないかと思います。

そして、エネルギーや食料・木材など、自給率の低い分野の自給率を上げ、地産地消をベースにした循環型社会を実現することがとても大事なことです。

是非、子ども達の未来を守るためにも、動画を見ていただき、知恵を出し合い地球温暖化をストップするように努力していきましょう。

https://video.mainichi.jp/detail/video/6088893757001

倒木の原因は森林の荒廃化

  • 倒木の原因は森林の荒廃化
昨日、停電の倒木処理の困難さについて紹介しましたが、倒木の要因になっているのが、溝腐れ病という杉の病気の影響が大きいと言われています。

杉の幹の部分が、「チャアナタケモドキ」という病原菌によって侵され、空洞化してしまい、折れやすいというものですが、特に千葉県の場合は、この溝腐れ病に感染している樹木が非常に多いそうです。

なぜ病気になるかといえば、手入れや管理がされずに荒廃化しているのが大きな要因ではないかとされ、林業の衰退が招いた結果だとも指摘されています。

森林は、下草の処理や枝払い・間伐をしながら育てていくものです。

こうした手入れがなされないと、日もあたらず、風通しも悪く、根はりも悪くなり、土壌の栄養分も吸収されにくくなり、当然病気にもかかりやすくなるというわけですが、厄介なのが、インフルエンザのように次から次へと感染が広がっていくようです。

そして、ひとたび感染した樹木の治療法はなく、伐採するしかないのです。

公共建築物における木材利用促進法の制定や、全国的に木づかい運動が浸透しつつあり、国内の木材の自給率は、徐々に上がっていますが、パルプや燃料を合わせても36%になっています。

地元の木材を、住宅の新築やリフォームはもちろん、家具や日用品などに、積極的に活用することで、林業が活性化します。

本来、災害から私たちの暮らしを守る森林が、逆に凶器となって襲い掛かってくるような悲劇を避けるためにも、国民一人一人が地元の木を使うという意識が大事ではないでしょうか。

停電復旧の妨げは倒木

先日、電力幹部の同級生に、千葉の停電の話を色々聞かされました。

自衛隊の方々もかなり動員されていますが、全国の電力会社からも騒動員で支援に向かい、東北電力でも1000名単位の動員をしているとのこと。

復旧を妨げているのが、倒木の処理で、大変な危険と困難が伴う作業で、重機が入れる道がないとか、木を伐採するにも熟練の作業員が全く足りず、しかも損傷箇所の数が膨大で、特定にも時間がかかり、部品や資材の調達も間に合わないらしい。

一歩間違えると二次的な被害の危険性があり、電力の復旧の難易度は、原発は別にして、東日本大震災の比ではないとのことでした。

1日も早い復旧を祈るしかありませんが、復旧に不眠不休で作業している多くの方々がいるということも私たちは理解しなければなりません。

薬剤を使わない防蟻対策

  • 薬剤を使わない防蟻対策
弊社では、薬剤を使わずに物理的にシロアリの屋内への侵入をブロックする、環境にも健康にもやさしいノンケミカルの防蟻工法「ターミメッシュフォームシステム」を採用しております。

 



シロアリは、光や風には滅法弱く、外部からの侵入はほとんどありません。

屋内へ侵入するほとんどが、地中からの侵入となり、昨今のべた基礎の家では、床下のコンクリートの継ぎ目や、配管部の隙間、断熱材を蟻道にしての侵入です。

そして、ひと度侵入すると、身を隠しながら土を運び、自身でトンネル(蟻道)を形成しながら、餌(木部)を求め、次々と土台や柱を食い散らします。

こういう話をすると、シロアリは大変な悪者に聞こえますが、自然の生態系の末端にいるシロアリは、自然界においては貴重な栄養源でもあり悩ましい側面もあります。

また、シロアリにとって、木材は主要な栄養源ですが、シロアリが木材を食べることで、森林の枝葉を分解し土に返すという重要な役割を担っており、もしこの世にシロアリがいなければ、森林は、木々や枝葉で覆われてしまい大変な自然災害を招いてしまうのです。

現状の防蟻工法では、薬剤の塗布や注入木材の使用が、一般的ですが、環境や健康への影響も十分考慮しなければなりません。

昨今、防蟻薬剤の環境や人体への影響を考慮して、毒性の高い薬剤は使用禁止となり、低毒性の防蟻剤が使用されていますが、基本は農薬です。

しかも、毒性を軽減すればするほど長期的な防蟻効果は低くなり、保証期間も概ね5年となっており、5年毎に再施工を実施する方はほとんどいないのが現状です。

被害を発見する多くは、シロアリの群飛時期の春先に役割を終えた羽蟻を、庭先や室内で発見し、多額の費用を要する補修工事をして、薬剤の散布・塗布をするのが通常のパターンです。

しかし、この羽蟻を発見できる群飛の期間は、僅か2.3日で、その後は風に乗って飛んでいくので、なかなか発見出来ずに、被害に気づかすに拡大していくので、シロアリは厄介なのです。

つまり、長期間にわたり、シロアリの被害を防ぐには、薬剤では、効果的にも費用的にも無理があり、物理的に侵入を防ぐか、定期的に床下を点検するしかないのです。

床下が土の場合は正直大変ですが、防湿コンクリートやベタ基礎になっているお宅は、是非、点検口から床下に潜り、蟻道がないかご確認下さい。

ご不明な点などございましたら、何なりお問い合わせ下さい。