改めて言うまでもなく、年々熱帯夜の日数が増加しているのは、皆さんご存知だと思います。
特に、顕著なのが都市部で、原因は、もちろん温暖化にあるのですが、温暖化の要因として挙げられているのがヒートアイランド現象です。
ヒートアイランドは、太陽光の日射による輻射熱にくわえ、日中蓄えられた日射熱が、夜間に、放熱され、熱帯夜が増えているとも言えるのです。
これは、都市部の緑や土の部分が大きく減少し、日射熱が、アスファルトやビル・マンションの構造躯体に蓄えられ、夜間に放熱されることで、気温がなかなか下がらないのです。
当然、夜も暑いために、エアコンを使うようになり、店舗やオフイス・マンションに住む方々のエアコンの室外機から、発生する熱による影響も非常に大きいのです。
ヒートアイランドと外断熱といっても、あまりピンとくる方は少ないと思いますが、外断熱は、建物全体を断熱材で覆うことで、、構造の外側で日射熱を反射させ、構造躯体への日射熱の侵入をおさえるのです。
つまり、構造や断熱材には、蓄熱されにくく、夜間に放熱されるのは、外装材だけからの放熱が、大部分で、夜間の放熱量は大きく削減されるのです。
また、構造の外側で断熱する外断熱は、内断熱に見られる熱橋(ヒートブリッジ)の影響も少なく、室内への日射熱の侵入を大幅に軽減するので、自ずと冷房の使用を抑え、室外機から発する熱の放熱も少なくなるというわけです。
一方で、内断熱の建物は、構造駆体や断熱材が日射の影響をまともに受けるので、室内側への熱伝導と同時に、高温の熱そのものが、柱や断熱材に蓄えられます。
つまり、マンションやビルの場合はコンクリートに蓄熱し、住宅の場合は、基礎や柱などの構造にくわえ断熱材までか、熱を吸収し高温になってしまうのです。
断熱はもちろん、環境への意識の高い、欧米では、マンションやビルでも、ごく一般的にみられる外断熱工法ですが、日本では建築コストや様々な建築制限も多く、なかなかコンクリート建築物の普及は進みませんが、住宅のみならず、ビルもマンションもアパートも外断熱になれば、温暖化やヒートアイランドも抑えられ、寝苦しい熱帯夜も大分減少するのではないでしょうか。
外断熱の家のオーナーは、エネルギーの削減も図り、ヒートアイランドを抑え、しかも長持ちする建物に住んでいるのです。
言うなれば、環境省から感謝状をもらってもいいくらい、地球環境に大きく貢献しているということを、是非、お子さんにも教えていただきたいと思います。
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外断熱のオーナーは、ヒートアイランドの救世主!
k-taka:コメント(0):[大東住宅/社長ブログ]
家と暮らし方を変えて人も建物も健康に
日本の昔の家屋は、湿気や暑さを避けるために、床を高くし、窓を大きく取り、木材を表しにして、内壁も少なく、襖や障子で仕切り、深い軒や庇で雨や日射を遮り、徹底的に風通しを重視した家づくりが主流でした。
当然、断熱材もなく隙間だらけの家で、冬は猛烈に寒かったのですが、通気性は良く、地震や台風・火事などの自然災害にさえ遭遇しなければ、家は長持ちし耐久性も優れていたのです。
しかし、オイルショック以降、続いているこの国の家づくりは、壁の中に断熱材を押し込み、アルミサッシを使い、中途半端な断熱化と気密化が進み、耐震性を上げるために布基礎があたり前になり、家も床下も通気性は損なわれてしまったのです。
そして、私達も贅沢になり、寒さや暑さによる不快や不満を解消するための、冷暖房だけが普及してきたのです。
いまだに、冬の暖房は、水蒸気が生じる石油ファンヒーターを使うご家庭も多く、窓や押入れなどあちこちに結露する家が、ごく普通にみられます。
さらに、最近では、エアコンによる過度な冷房によって、夏場に発生する壁体内の逆転結露が業界内でも問題視されるようにもなってきたのです。
また、昔から換気といえば、窓開けが一般的で、親や祖父母が頻繁に窓を開け、不在時さえ窓を開けてた家も少なくありませんでした。
しかし、花粉やPM2.5の侵入や防犯的な問題にくわえ、ライフスタイルの変化もあり、日中不在がちな状況の中、換気が疎かになってしまい、絶対的な換気量が不足している家庭も多いのです。
シックハウス法の制定以降、24時間換気の設置が義務化にはなりましたが、使用するしないは個人の判断ということもあり、寒さや電気代を気にして消している方も少なくありません。
その結果、室内と室外・暖房室と非暖房室との温度差が生じ、湿気や結露が、室内のみならず壁体内にも発生し、カビや腐朽菌によって、木材が腐れたり、蟻害によって日本の住宅は築30年ももたない家になっているのですが、これは、間違った家のつくりと暮らし方のミスマッチによって、引き起こされているといっても過言ではありません。
現在の新築住宅も、残念ながらこの傾向は続いており、名ばかりの長寿命住宅が次々と建てられているのが現状です。
現在の長期優良住宅制度にある、劣化対策では、防腐材や防蟻剤の使用が求められ、湿気や内部結露対策は、ユーザー側の責任として、ほとんど講じられていないのです。
一方で、省エネ化だけが進み、見た目の断熱性能の強化や省エネ設備や太陽光再エネ設備の導入ばかりが叫ばれているのです。
しかし、湿気や結露に対しての根本的な対策は不十分で、今後、家の耐久性がどうなるのか非常に危惧している次第です。
私達の暮らしは、冷暖房があたり前となり、生活スタイルも一変しました。
昔の様に寒ければ寒いなりの、暑ければ暑いなりの生活をおくり、換気さえ励行すれば、湿気や結露・カビなどの対処は、わりと簡単ですが、現代の暮らしでは、なかなか難しいのも現実です。
空気清浄機は、大分普及してきましたが、換気の機能はないことすらあまり考えていない人も多いのです。
折角の新築でさえ、性能が不十分で、リビング階段にカーテンをつけたり、換気のためのドアの下にあるアンダーカットの部分に隙間テープを張ったりして、換気不足や温度差・結露などを自ら助長しているご家庭も少なくありません。
結局、人の健康にとって、重要な換気については、まだまだ関心が薄く、局所暖房や家干しや冬季の加湿によって、益々、結露が発生しやすくなり、年中、高湿度の状態に置かれ、カビや臭いに悩まされている方も多いのではないでしょうか。
その結果、本来必要のない消臭剤や芳香剤・防虫剤や柔軟剤など、有害な化学物質を用いた日用品によって、喘息やアトピー・シックハウスや化学物質過敏症などの患者が急増しているとも言えるのです。
今、求められているのは、現代の暮らしに合わせた家のつくりであり、ユーザー自身も、これまでの暮らし方を見直し、それぞれの工夫や改善も必要なのです。
工夫や改善というと難しそうですが、家の中の空気を常に綺麗な状態に保つための計画的な換気と、家の中の湿度と温度のバリアをなくすようにすればいいだけです。
そして、大事なのがこうした室内環境にするためのエネルギーを最小限に抑える気密と断熱性能の高い家にしなければならないのです。
性能が低ければ、光熱費の負担は大きく、人間誰もが節約意識がはたらくために、換気を消したり、戸を閉め切り、使う時だけ、いる部屋だけ暖める局所的な冷暖房や間欠冷暖房になってしまい、不快な温度差ばかりか、湿気や結露が引き起こす様々な問題は、いつまでも解消しないのです。
さらに、ヒートショックによる心疾患や脳疾患などの問題も深刻です。
若くて、身体の丈夫な若い方には、まだピンとくる話ではありませんが、人間誰しもが年を重ね、体力も免疫も低下し、血管もまた弱ってくるのです。
医療費や保険料が上昇し、今後、日本の誇る皆保険制度など、医療制度が改革されるのは、必至であり、介護もまた在宅介護へと大きくシフトされている中、自分の身は自分で守るという認識も必要ではないでしょうか。
老老介護や認認介護などの問題は、まだ大きく報道されませんが、現在でも深刻な現状であり、高齢化や核家族化が進む中で、この国が抱える大きな難題でもあり、誰もが直面する問題なのです。
将来の、ご自身の健康はもとより、ご家族のこともリアルに考えれば、日々健やかに暮らせて出来るだけ身体の負担にならない人にやさしい住まいが、何より重要なのです。
つまり、これからの家づくりにおいて必要なのは、暖房も冷房も換気や除湿も部屋単位ではなく、家全体で考え、温度差や湿度差・清浄さのバリアをなくした、真のバリアフリー住宅にしていかなければ、これらの問題は解消しないという認識を造り手も住まい手も持つ必要があるのです。
話は、変わりますが、多くの人が勘違いしているのが、通気や通風・換気と家の隙間がもたらす漏気の違いです。
特に、通気と隙間がもたらす漏気(すきま風)に関しては、似て非なるものですが、多くの方々が混同しているのです。
今でも、通気という概念は、建築関係の方にも一般のユーザーにも、根強く残っており、気密はそこそこでいいとか中気密で十分といった話を真顔でいう方も多く、高気密という言葉に拒否反応を持たれている方は少なくありません。
弊社が、床下に換気口を設けたり、小屋裏に排気ファンを設けるのは、床下から小屋裏までの空気層をつくり、構造内の風通しをよくさせるためで、こうした働きを「通気」と言います。
※ もちろん、冬は、寒くなるので通気機能をオフにして、通気させるのは春から秋の間で、7月から8月位までは、湿気の侵入を避けるために閉鎖が基本です。
そして、窓開けや機械換気によって、室内に空気の流れをつくるのが通風であり、新鮮な空気を取り入れ、湿気や汚れた空気を外へ排出することが換気なのです。
一方で、家の隙間によって、足元をスースーさせるのが、隙間風ですが、これは、暖められた空気が煙突現象によって、建物上部へ上昇し、隙間から漏れた分の空気を、建物の床下や壁から、引っ張り込んでしまう隙間換気という現象です。
つまり、隙間風は隙間からの漏気によってもたらされるのです。
そして、家の隙間は、冬ばかりでなく、暑い夏にも熱せられた壁の中や小屋裏からも、熱気や湿気の侵入の原因になるので厄介な存在でもあるのです。
熱も水蒸気も高い所から低い所へ移動するために、冬と夏は移動する方向が逆になり、日射熱や湿気は、外から家の中へ移動してしまい、熱ごもりや湿気に悩まされてしまうのです。
家を高気密にするということは、隙間によって生じる、壁の中での空気や湿気の移動をなくすことにあります。
そして、適切な換気を機能させるためにも、外の空気を取り入れる給気と汚れた空気を排気する、空気の入り口と出口を明確にする必要があり、家中に隙間があると計画どうりに換気の機能を果たさないのです。
※ ストローにつまようじで穴を開けると、ジュースなどが上手く吸い込めなくなったり、掃除機のホースに隙間があると吸い込みが悪くなるのと同じ理屈です。
漏気による隙間換気は、隙間の大きさと室内外の温度差や風の大小によって、大きく変わります。
隙間が大きければ大きいほど、家を暖かくすればするほど、外が寒ければ寒いほど、その量は多くなり、風が強ければさらにその量は増加します。
そして、厄介なのが、外と室内や部屋間の温度差が大きくなる冬は、隙間換気がはたらくのですが、温度差の少ない時期は、いくら隙間があっても漏気による空気の動きは、風が強く吹かない限り、ほとんど働かなくなるのです。(空気は動きませんが、熱と水蒸気は動きます)
※ 夏の暑い日に、窓を開けても風がなければ空気が動かないのと同じ理屈です。
隙間による漏気は、冬には隙間風がどんどん入り込み、せっかく暖房で温めた空気を外に逃してしまい、省エネ性や快適性に悪影響を及ぼし、春から秋には空気が動かずいくら隙間があっても、空気は換気されずに汚れて、湿度も高くなっていくのです。
高気密・高断熱とは名ばかりの住宅が、未だに多い中、冬は隙間風に悩まされ、換気を消したり、足元が冷える住宅も多く、梅雨や夏場は、逆に換気不足により、湿度が高く、空気が汚れている住宅が非常に多いのです。
※ 室温と湿度も高くなる時期は、床や壁・天井の資材や、ソファや家具・電化製品や衣類にいたるまで、ありとあらゆる物に、含まれている有機化合物の揮発・発散が進むという理解が必要で、この時期、暑い部屋でムっと感じるのは、こうした理由が大きいのです。
そして、このような家で、家全体を冷暖房しようとすると、多額の光熱費がかかるために、結局はいるところだけ・使う部屋だけ暖める局所的な冷暖房を強いられてしまい、家の中や壁の中では、結露が発生し、カビやダニも繁殖し、木材も腐り、建物の耐久性が損なわれ、空気の汚れと温度差によって、人の健康まで脅かしてしまうのです。
つまり、気密や断熱が疎かな家で、家を暖めたり冷やしたりする限りは、従来から続く、負の連鎖は、いつまでも解消されないばかりか、中途半端に、断熱性能を強化した現代の住宅では、湿気や結露による経年劣化のスピードは、これまで以上に速まる危険性すらあり、住宅ローンの払い終える前に、その価値を失ってしまう可能性も十分あり得るということをリアルに考えなければならないのです。
快適で健康な暮らしを送るためには、温度差のない・きれいな空気の中で暮らすことが何より重要ですが、こうした暮らしを少ないエネルギーで叶えるためには、気密と断熱が両輪であり、適切な冷暖房や換気も必要で、家を長持ちさせるには、構造の通気性も重要なポイントなのです。
こうした、気密性と通気性というある意味相反する性能を合わせ持っているのが、外断熱と二重通気の技術を組み合わせて誕生したソーラーサーキットの家で、換気によって、家の中の空気は常に新鮮に保ち、寒い冬には閉鎖し、春から秋には解放することによって、冬はもちろん、夏も省エネ性を高め、構造躯体にも、通気性をもたせることで、人と建物の健康をいつまでも守る日本の気候風土に適した理想の住いと言えるのです。
当然、断熱材もなく隙間だらけの家で、冬は猛烈に寒かったのですが、通気性は良く、地震や台風・火事などの自然災害にさえ遭遇しなければ、家は長持ちし耐久性も優れていたのです。
しかし、オイルショック以降、続いているこの国の家づくりは、壁の中に断熱材を押し込み、アルミサッシを使い、中途半端な断熱化と気密化が進み、耐震性を上げるために布基礎があたり前になり、家も床下も通気性は損なわれてしまったのです。
そして、私達も贅沢になり、寒さや暑さによる不快や不満を解消するための、冷暖房だけが普及してきたのです。
いまだに、冬の暖房は、水蒸気が生じる石油ファンヒーターを使うご家庭も多く、窓や押入れなどあちこちに結露する家が、ごく普通にみられます。
さらに、最近では、エアコンによる過度な冷房によって、夏場に発生する壁体内の逆転結露が業界内でも問題視されるようにもなってきたのです。
また、昔から換気といえば、窓開けが一般的で、親や祖父母が頻繁に窓を開け、不在時さえ窓を開けてた家も少なくありませんでした。
しかし、花粉やPM2.5の侵入や防犯的な問題にくわえ、ライフスタイルの変化もあり、日中不在がちな状況の中、換気が疎かになってしまい、絶対的な換気量が不足している家庭も多いのです。
シックハウス法の制定以降、24時間換気の設置が義務化にはなりましたが、使用するしないは個人の判断ということもあり、寒さや電気代を気にして消している方も少なくありません。
その結果、室内と室外・暖房室と非暖房室との温度差が生じ、湿気や結露が、室内のみならず壁体内にも発生し、カビや腐朽菌によって、木材が腐れたり、蟻害によって日本の住宅は築30年ももたない家になっているのですが、これは、間違った家のつくりと暮らし方のミスマッチによって、引き起こされているといっても過言ではありません。
現在の新築住宅も、残念ながらこの傾向は続いており、名ばかりの長寿命住宅が次々と建てられているのが現状です。
現在の長期優良住宅制度にある、劣化対策では、防腐材や防蟻剤の使用が求められ、湿気や内部結露対策は、ユーザー側の責任として、ほとんど講じられていないのです。
一方で、省エネ化だけが進み、見た目の断熱性能の強化や省エネ設備や太陽光再エネ設備の導入ばかりが叫ばれているのです。
しかし、湿気や結露に対しての根本的な対策は不十分で、今後、家の耐久性がどうなるのか非常に危惧している次第です。
私達の暮らしは、冷暖房があたり前となり、生活スタイルも一変しました。
昔の様に寒ければ寒いなりの、暑ければ暑いなりの生活をおくり、換気さえ励行すれば、湿気や結露・カビなどの対処は、わりと簡単ですが、現代の暮らしでは、なかなか難しいのも現実です。
空気清浄機は、大分普及してきましたが、換気の機能はないことすらあまり考えていない人も多いのです。
折角の新築でさえ、性能が不十分で、リビング階段にカーテンをつけたり、換気のためのドアの下にあるアンダーカットの部分に隙間テープを張ったりして、換気不足や温度差・結露などを自ら助長しているご家庭も少なくありません。
結局、人の健康にとって、重要な換気については、まだまだ関心が薄く、局所暖房や家干しや冬季の加湿によって、益々、結露が発生しやすくなり、年中、高湿度の状態に置かれ、カビや臭いに悩まされている方も多いのではないでしょうか。
その結果、本来必要のない消臭剤や芳香剤・防虫剤や柔軟剤など、有害な化学物質を用いた日用品によって、喘息やアトピー・シックハウスや化学物質過敏症などの患者が急増しているとも言えるのです。
今、求められているのは、現代の暮らしに合わせた家のつくりであり、ユーザー自身も、これまでの暮らし方を見直し、それぞれの工夫や改善も必要なのです。
工夫や改善というと難しそうですが、家の中の空気を常に綺麗な状態に保つための計画的な換気と、家の中の湿度と温度のバリアをなくすようにすればいいだけです。
そして、大事なのがこうした室内環境にするためのエネルギーを最小限に抑える気密と断熱性能の高い家にしなければならないのです。
性能が低ければ、光熱費の負担は大きく、人間誰もが節約意識がはたらくために、換気を消したり、戸を閉め切り、使う時だけ、いる部屋だけ暖める局所的な冷暖房や間欠冷暖房になってしまい、不快な温度差ばかりか、湿気や結露が引き起こす様々な問題は、いつまでも解消しないのです。
さらに、ヒートショックによる心疾患や脳疾患などの問題も深刻です。
若くて、身体の丈夫な若い方には、まだピンとくる話ではありませんが、人間誰しもが年を重ね、体力も免疫も低下し、血管もまた弱ってくるのです。
医療費や保険料が上昇し、今後、日本の誇る皆保険制度など、医療制度が改革されるのは、必至であり、介護もまた在宅介護へと大きくシフトされている中、自分の身は自分で守るという認識も必要ではないでしょうか。
老老介護や認認介護などの問題は、まだ大きく報道されませんが、現在でも深刻な現状であり、高齢化や核家族化が進む中で、この国が抱える大きな難題でもあり、誰もが直面する問題なのです。
将来の、ご自身の健康はもとより、ご家族のこともリアルに考えれば、日々健やかに暮らせて出来るだけ身体の負担にならない人にやさしい住まいが、何より重要なのです。
つまり、これからの家づくりにおいて必要なのは、暖房も冷房も換気や除湿も部屋単位ではなく、家全体で考え、温度差や湿度差・清浄さのバリアをなくした、真のバリアフリー住宅にしていかなければ、これらの問題は解消しないという認識を造り手も住まい手も持つ必要があるのです。
話は、変わりますが、多くの人が勘違いしているのが、通気や通風・換気と家の隙間がもたらす漏気の違いです。
特に、通気と隙間がもたらす漏気(すきま風)に関しては、似て非なるものですが、多くの方々が混同しているのです。
今でも、通気という概念は、建築関係の方にも一般のユーザーにも、根強く残っており、気密はそこそこでいいとか中気密で十分といった話を真顔でいう方も多く、高気密という言葉に拒否反応を持たれている方は少なくありません。
弊社が、床下に換気口を設けたり、小屋裏に排気ファンを設けるのは、床下から小屋裏までの空気層をつくり、構造内の風通しをよくさせるためで、こうした働きを「通気」と言います。
※ もちろん、冬は、寒くなるので通気機能をオフにして、通気させるのは春から秋の間で、7月から8月位までは、湿気の侵入を避けるために閉鎖が基本です。
そして、窓開けや機械換気によって、室内に空気の流れをつくるのが通風であり、新鮮な空気を取り入れ、湿気や汚れた空気を外へ排出することが換気なのです。
一方で、家の隙間によって、足元をスースーさせるのが、隙間風ですが、これは、暖められた空気が煙突現象によって、建物上部へ上昇し、隙間から漏れた分の空気を、建物の床下や壁から、引っ張り込んでしまう隙間換気という現象です。
つまり、隙間風は隙間からの漏気によってもたらされるのです。
そして、家の隙間は、冬ばかりでなく、暑い夏にも熱せられた壁の中や小屋裏からも、熱気や湿気の侵入の原因になるので厄介な存在でもあるのです。
熱も水蒸気も高い所から低い所へ移動するために、冬と夏は移動する方向が逆になり、日射熱や湿気は、外から家の中へ移動してしまい、熱ごもりや湿気に悩まされてしまうのです。
家を高気密にするということは、隙間によって生じる、壁の中での空気や湿気の移動をなくすことにあります。
そして、適切な換気を機能させるためにも、外の空気を取り入れる給気と汚れた空気を排気する、空気の入り口と出口を明確にする必要があり、家中に隙間があると計画どうりに換気の機能を果たさないのです。
※ ストローにつまようじで穴を開けると、ジュースなどが上手く吸い込めなくなったり、掃除機のホースに隙間があると吸い込みが悪くなるのと同じ理屈です。
漏気による隙間換気は、隙間の大きさと室内外の温度差や風の大小によって、大きく変わります。
隙間が大きければ大きいほど、家を暖かくすればするほど、外が寒ければ寒いほど、その量は多くなり、風が強ければさらにその量は増加します。
そして、厄介なのが、外と室内や部屋間の温度差が大きくなる冬は、隙間換気がはたらくのですが、温度差の少ない時期は、いくら隙間があっても漏気による空気の動きは、風が強く吹かない限り、ほとんど働かなくなるのです。(空気は動きませんが、熱と水蒸気は動きます)
※ 夏の暑い日に、窓を開けても風がなければ空気が動かないのと同じ理屈です。
隙間による漏気は、冬には隙間風がどんどん入り込み、せっかく暖房で温めた空気を外に逃してしまい、省エネ性や快適性に悪影響を及ぼし、春から秋には空気が動かずいくら隙間があっても、空気は換気されずに汚れて、湿度も高くなっていくのです。
高気密・高断熱とは名ばかりの住宅が、未だに多い中、冬は隙間風に悩まされ、換気を消したり、足元が冷える住宅も多く、梅雨や夏場は、逆に換気不足により、湿度が高く、空気が汚れている住宅が非常に多いのです。
※ 室温と湿度も高くなる時期は、床や壁・天井の資材や、ソファや家具・電化製品や衣類にいたるまで、ありとあらゆる物に、含まれている有機化合物の揮発・発散が進むという理解が必要で、この時期、暑い部屋でムっと感じるのは、こうした理由が大きいのです。
そして、このような家で、家全体を冷暖房しようとすると、多額の光熱費がかかるために、結局はいるところだけ・使う部屋だけ暖める局所的な冷暖房を強いられてしまい、家の中や壁の中では、結露が発生し、カビやダニも繁殖し、木材も腐り、建物の耐久性が損なわれ、空気の汚れと温度差によって、人の健康まで脅かしてしまうのです。
つまり、気密や断熱が疎かな家で、家を暖めたり冷やしたりする限りは、従来から続く、負の連鎖は、いつまでも解消されないばかりか、中途半端に、断熱性能を強化した現代の住宅では、湿気や結露による経年劣化のスピードは、これまで以上に速まる危険性すらあり、住宅ローンの払い終える前に、その価値を失ってしまう可能性も十分あり得るということをリアルに考えなければならないのです。
快適で健康な暮らしを送るためには、温度差のない・きれいな空気の中で暮らすことが何より重要ですが、こうした暮らしを少ないエネルギーで叶えるためには、気密と断熱が両輪であり、適切な冷暖房や換気も必要で、家を長持ちさせるには、構造の通気性も重要なポイントなのです。
こうした、気密性と通気性というある意味相反する性能を合わせ持っているのが、外断熱と二重通気の技術を組み合わせて誕生したソーラーサーキットの家で、換気によって、家の中の空気は常に新鮮に保ち、寒い冬には閉鎖し、春から秋には解放することによって、冬はもちろん、夏も省エネ性を高め、構造躯体にも、通気性をもたせることで、人と建物の健康をいつまでも守る日本の気候風土に適した理想の住いと言えるのです。
k-taka:コメント(0):[大東住宅/社長ブログ]
内断熱の湿気対策は難しい
蒸し暑い日が続き、家の中の湿気に悩まされているご家庭も多いと思います。
湿気の原因は、換気や生活で発生する水蒸気の影響もありますが、一番の要因は、意図せずに家の隙間から侵入する湿気です。
水蒸気は、外気温や湿度が低い冬場には、室内から外に向かって移動するのが普通ですが、今の時期は、逆に、室内の水蒸気量よりも、外が多い場合が多く、隙間をすり抜け室内側に侵入してくるのです。
室内が27℃で湿度が、60%の場合は、約15.5グラムの水蒸気を含んでいるのですが、外が30℃で80%であれば、一気に絶対湿度は上がり、24.3グラムの水蒸気を含んでいるじめじめした空気になるのです。
また、床下も同様で、普通の家では、床下にも外部の湿気が侵入し、この時期の湿度は、常時90%をゆうに越えているのです。
下記の画像の様に、いくらベタ基礎の床下でも、換気口や基礎パッキンから、外の湿気が侵入するかぎり、床下の湿度は高いのです。
23.5℃の95%だと、床下には、空気1立米あたり、約20グラムの水蒸気が含まれているという理解が必要です。
<画像は、築10年ほどの床下ですが、新築でも、7月~8月の期間は、こうした状態の床下が多いのです。>
水蒸気の移動は、熱同様、高い所(多い)から低い(少ない)所へ移動することは、何回か紹介したと思います。
つまり、絶対湿度という水蒸気の量の差が、大きければ大きいほど水蒸気分圧という力がはたらき、外の湿気が、床下や壁の中・小屋裏・サッシ等の隙間を通過し、どんどん室内に侵入してきてしまうのです。
※ アイシネンHPの画像より
水蒸気の移動は、室内の水蒸気量が、外部と同じになれば止まりますが、その時は、室内の湿度は80%にも90%以上にもなってしまうのです。
当然、除湿するのか普通ですが、除湿すればするほど、水蒸気の移動は続くために、除湿を止めると湿度は、またすぐに上がってしまうのは、日頃から体験しているのではないでしょうか。
こうした意図しない水蒸気の侵入を抑えるためには、家の気密が非常に大事だとも言えるのですが、冬には有効な気密が、夏には逆の作用を引き起こしてしまうのです。
つまり、気密の悪い住宅は、家の中に水蒸気が絶えず入り込み、室内の湿度を上昇させ、逆に、気密が高い家の場合には、外部から侵入しようとする水蒸気は、室内側に設けられた防湿・気密フイルムによって、せき止められてしまい、床下や壁の中・小屋裏で内部結露する危険性が高まり、どちらにしても厄介な問題が発生してしまうという認識が必要なのです。
床下の結露事例
小屋裏の結露事例
壁体内結露事例
内部結露の怖さについては、省略しますが、この時期の内部結露は、壁の中も高温になっており、冬場の結露以上に深刻な問題が発生するということをご理解いただきたいと思います。
少々の結露は、乾くので問題はないとする建築関係者もいまだに多いのですが、水蒸気は常に量が少ない方へ移動する力がはたらくために、常に外の水蒸気量が多いこの時期は、外部へは、排出されにくく、断熱材や木材に水分が吸収され、年数が経過する度に、断熱性や耐震性も低下し、家そのものの耐久性を損ねてしまうのです。
こうした問題を回避し、カビや腐朽菌の発生を抑え、シロアリの食害を防止するために、防腐・防カビ・防蟻の薬剤を木材や断熱材に注入した資材を使用した劣化対策が、現在の国の基準なのです。
しかし、壁の中や床下の点検は、困難で、いつまで薬剤の効果が持続するのか、健康への影響はどうなのかは、誰もわからないのが、現実なのです。
そうした危険性を回避し、夏場の内部結露を防止するために、高気密・高断熱住宅の気密フイルムとして、冬の防湿性と夏の透湿性を兼ね備えた防湿・透湿シートが、発売されているのですが、効果や耐久性を考えても、いささか無理があるというのが私の考えです。
http://daitojyutaku.co.jp/log/?l=455526
オイルショック以降、長年続くこうした家づくりを転換するのは、難しい側面もありますが、外断熱にすればこうした問題は、一気に解決するのは間違いないのです。
基礎・壁・屋根の構造躯体の外側で、気密断熱工事を実施する外断熱の家は、従来は外部としていた壁体内も、室内同様の温熱環境になるために、内部結露の発生は、よほど無茶な暮らし方をしない限り、発生する危険性はなく、万が一発生したとしても、構造の外側なので、特に心配する必要すらないのです。
こうした水蒸気の話をしても、真剣に耳を傾ける方は、一般のユーザーはもちろん、業界でもまだまだ少数で、たかが湿気と無関心な方がほとんどです。
しかしながら、湿気は、建物の耐久性ばかりでなく、日々の生活や人の健康にも大きな影響を及ぼしてしまうということは、日々の暮らしはもちろん、これまでのこの国の住宅の歴史を振り返っても明らかなのです。
家づくりのあり方を根本から見直さない限り、この湿気を解消するのは、困難であり、矛盾だらけの湿気や結露対策を図れば図るほど、弊害も大きく、問題は永遠に続いてしまうということを私のブログをご覧いただいている方には、ご理解いただきたいと思います。
弊社が、長年にわたり、温度差のない暮らしと綺麗な空気にこだわり、外断熱の家づくりに取り組んでいるのは、「いつまでも強く・いつまでも快適に」住む人と建物の健康をいつまでも守り、50年後も次の世代に引き継げる価値ある住まいを実現するためです。
そして、綺麗な空気と温度差のない暮らしにくわえて、この湿気という昔から私達を悩ましてきた水蒸気がもたらす問題の解消なくして、こうした住まいの実現は、非常に難しく、その重要性を多くの方々にお伝えし、この国の家のつくりを変えていくべく、このブログを書かせていただいているということをご理解いただければ幸いです。
湿気の原因は、換気や生活で発生する水蒸気の影響もありますが、一番の要因は、意図せずに家の隙間から侵入する湿気です。
水蒸気は、外気温や湿度が低い冬場には、室内から外に向かって移動するのが普通ですが、今の時期は、逆に、室内の水蒸気量よりも、外が多い場合が多く、隙間をすり抜け室内側に侵入してくるのです。
室内が27℃で湿度が、60%の場合は、約15.5グラムの水蒸気を含んでいるのですが、外が30℃で80%であれば、一気に絶対湿度は上がり、24.3グラムの水蒸気を含んでいるじめじめした空気になるのです。
また、床下も同様で、普通の家では、床下にも外部の湿気が侵入し、この時期の湿度は、常時90%をゆうに越えているのです。
下記の画像の様に、いくらベタ基礎の床下でも、換気口や基礎パッキンから、外の湿気が侵入するかぎり、床下の湿度は高いのです。
23.5℃の95%だと、床下には、空気1立米あたり、約20グラムの水蒸気が含まれているという理解が必要です。
<画像は、築10年ほどの床下ですが、新築でも、7月~8月の期間は、こうした状態の床下が多いのです。>
水蒸気の移動は、熱同様、高い所(多い)から低い(少ない)所へ移動することは、何回か紹介したと思います。
つまり、絶対湿度という水蒸気の量の差が、大きければ大きいほど水蒸気分圧という力がはたらき、外の湿気が、床下や壁の中・小屋裏・サッシ等の隙間を通過し、どんどん室内に侵入してきてしまうのです。
※ アイシネンHPの画像より
水蒸気の移動は、室内の水蒸気量が、外部と同じになれば止まりますが、その時は、室内の湿度は80%にも90%以上にもなってしまうのです。
当然、除湿するのか普通ですが、除湿すればするほど、水蒸気の移動は続くために、除湿を止めると湿度は、またすぐに上がってしまうのは、日頃から体験しているのではないでしょうか。
こうした意図しない水蒸気の侵入を抑えるためには、家の気密が非常に大事だとも言えるのですが、冬には有効な気密が、夏には逆の作用を引き起こしてしまうのです。
つまり、気密の悪い住宅は、家の中に水蒸気が絶えず入り込み、室内の湿度を上昇させ、逆に、気密が高い家の場合には、外部から侵入しようとする水蒸気は、室内側に設けられた防湿・気密フイルムによって、せき止められてしまい、床下や壁の中・小屋裏で内部結露する危険性が高まり、どちらにしても厄介な問題が発生してしまうという認識が必要なのです。
床下の結露事例
小屋裏の結露事例
壁体内結露事例
内部結露の怖さについては、省略しますが、この時期の内部結露は、壁の中も高温になっており、冬場の結露以上に深刻な問題が発生するということをご理解いただきたいと思います。
少々の結露は、乾くので問題はないとする建築関係者もいまだに多いのですが、水蒸気は常に量が少ない方へ移動する力がはたらくために、常に外の水蒸気量が多いこの時期は、外部へは、排出されにくく、断熱材や木材に水分が吸収され、年数が経過する度に、断熱性や耐震性も低下し、家そのものの耐久性を損ねてしまうのです。
こうした問題を回避し、カビや腐朽菌の発生を抑え、シロアリの食害を防止するために、防腐・防カビ・防蟻の薬剤を木材や断熱材に注入した資材を使用した劣化対策が、現在の国の基準なのです。
しかし、壁の中や床下の点検は、困難で、いつまで薬剤の効果が持続するのか、健康への影響はどうなのかは、誰もわからないのが、現実なのです。
そうした危険性を回避し、夏場の内部結露を防止するために、高気密・高断熱住宅の気密フイルムとして、冬の防湿性と夏の透湿性を兼ね備えた防湿・透湿シートが、発売されているのですが、効果や耐久性を考えても、いささか無理があるというのが私の考えです。
http://daitojyutaku.co.jp/log/?l=455526
オイルショック以降、長年続くこうした家づくりを転換するのは、難しい側面もありますが、外断熱にすればこうした問題は、一気に解決するのは間違いないのです。
基礎・壁・屋根の構造躯体の外側で、気密断熱工事を実施する外断熱の家は、従来は外部としていた壁体内も、室内同様の温熱環境になるために、内部結露の発生は、よほど無茶な暮らし方をしない限り、発生する危険性はなく、万が一発生したとしても、構造の外側なので、特に心配する必要すらないのです。
こうした水蒸気の話をしても、真剣に耳を傾ける方は、一般のユーザーはもちろん、業界でもまだまだ少数で、たかが湿気と無関心な方がほとんどです。
しかしながら、湿気は、建物の耐久性ばかりでなく、日々の生活や人の健康にも大きな影響を及ぼしてしまうということは、日々の暮らしはもちろん、これまでのこの国の住宅の歴史を振り返っても明らかなのです。
家づくりのあり方を根本から見直さない限り、この湿気を解消するのは、困難であり、矛盾だらけの湿気や結露対策を図れば図るほど、弊害も大きく、問題は永遠に続いてしまうということを私のブログをご覧いただいている方には、ご理解いただきたいと思います。
弊社が、長年にわたり、温度差のない暮らしと綺麗な空気にこだわり、外断熱の家づくりに取り組んでいるのは、「いつまでも強く・いつまでも快適に」住む人と建物の健康をいつまでも守り、50年後も次の世代に引き継げる価値ある住まいを実現するためです。
そして、綺麗な空気と温度差のない暮らしにくわえて、この湿気という昔から私達を悩ましてきた水蒸気がもたらす問題の解消なくして、こうした住まいの実現は、非常に難しく、その重要性を多くの方々にお伝えし、この国の家のつくりを変えていくべく、このブログを書かせていただいているということをご理解いただければ幸いです。
k-taka:コメント(0):[大東住宅/社長ブログ]
20年ぶりに「住宅と健康」を読んで
環境先進国スウェーデンの国交省のような機関が、建築業者のみならず、一般の国民にも住環境がもたらす健康への影響の大きさの認識してもらうために、出版した「住宅と健康」という書籍を20年ぶりに読んで見ました。(日本語翻訳)
改めて、読んでみると、これまであまり意識していなかった部分も、詳しく解説されてあり、室内環境と健康についての関連性が、実に大きいことを再認識させられました。
この書籍には、室内気候(室内の空気環境と温熱環境)について、詳細にわたり紹介されており、設計や工事にくわえ、ユーザー側の住まい方についても詳しく書かれています。
日本では、残念ながら、室内の空気環境についての関心はまだまだ低いのが、現状ですが、温度や湿度・新鮮さという空気のバリアのない家こそが、本物のバリアフリー住宅なのです。
そして、空気のバリアを無くすことで、現代の暮らしの中で、私達が抱える様々な問題が大分解消されるのは、間違いないのではないでしょうか。
日本の住宅は、欧米に比べ30年は、遅れているとよく言われますが、建築業者もさることながら、これからマイホームを検討している方にも、是非目を通していただきたい一冊です。
改めて、読んでみると、これまであまり意識していなかった部分も、詳しく解説されてあり、室内環境と健康についての関連性が、実に大きいことを再認識させられました。
この書籍には、室内気候(室内の空気環境と温熱環境)について、詳細にわたり紹介されており、設計や工事にくわえ、ユーザー側の住まい方についても詳しく書かれています。
日本では、残念ながら、室内の空気環境についての関心はまだまだ低いのが、現状ですが、温度や湿度・新鮮さという空気のバリアのない家こそが、本物のバリアフリー住宅なのです。
そして、空気のバリアを無くすことで、現代の暮らしの中で、私達が抱える様々な問題が大分解消されるのは、間違いないのではないでしょうか。
日本の住宅は、欧米に比べ30年は、遅れているとよく言われますが、建築業者もさることながら、これからマイホームを検討している方にも、是非目を通していただきたい一冊です。
k-taka:コメント(0):[大東住宅/社長ブログ]
熱帯夜にぐっすり眠れる家は少ない?
最近、暑さで寝苦しいという声をよく聞きますが皆さんはぐっすり眠れているでしょうか。
熱中症対策として水分や温度・湿度管理が叫ばれていますが、睡眠の質の悪さがもたらす抵抗力や免疫の低下も影響しており、ぐっすり眠って夏バテしないことも重要です。
夏は室温26~28℃、湿度60%前後の寝室の温湿環境が好ましいとされますが、こうした環境を保つためには、通常の家では、冷暖房に頼らなければならないのが現状ではないでしょうか。
しかし、冷暖房の運転方法も様々で、つけっぱなしの人もいれば、タイマーで運転する人もおり、暑くて目が覚めたり、逆に寒くて目が覚めたり、音や風によっても睡眠が妨げられ上手にコントロール出来ている方は、非常に少ないと思います。
そして、睡眠不足や風邪などをひいてしまい、体調をこわしてしまうのも、この時期の特徴です。
昨日も、「暑いのでドライ運転をして寝たら風邪をひいてしまいました」
というマンションに住む取引先の営業マンが来ました。
冷房とドライ運転との違いや、ドライは22℃位の設定温度で、吹き出し口の温度は15℃以下だということを説明したら、ほとんど理解しておらずビックリしていました。
つまり、寝る時に、寝室が暑いからといって、エアコンをつけ始めるからこうした現象が生まれるのです。
30℃を超えて蒸し暑い時に、27℃や28℃ではなかなか涼しくならないために、どうしても温度を低く設定してしまうのです。
連続運転が理想ですが、最低でも2.3時間前から、環境を整えることが大事だということをご理解下さい。
弊社の家のオーナーは、寝室にエアコンがない方も多く、扇風機で熟睡しています。
通常、2階の階段ホールなどに設置してあるエアコンを27℃~28℃に設定しておくだけで、寝室や子供部屋も快適な温度と湿度にコントロールされているのです。
エアコンのある寝室でも、設定温度は、27℃~28℃で十分で、それ以上下げると逆に寒さで目が覚めたり、風邪をひいたりします。
ただ悩ましいのが、27℃~28℃では暑いと感じる家も、非常に多いということです。
これは、冷房の間欠運転も大きな要因では、ありますが、壁や天井裏に日中に蓄熱された熱の放射が、夜間まで続いてしまい、どうしても輻射熱の影響で、エアコンの設定温度以上に体感温度が高くなってしまうからなのです。
そうすると、どうしても、25℃前後の温度設定になってしまい、つけっぱにしていると、夜間から早朝にかけてどうしても寒くなったりします。
また、タイマー運転すると、停止後に、輻射熱によって室内の温度が上昇してしまい、一番重要なノンレム睡眠時の眠りが覚めてしまったりするのです。
つまり、熱ごもりの影響を受けやすい内断熱の家は、温度にしても湿度にしても、快適な睡眠環境をコントロールするのが、結構難しく、天井面の輻射熱の影響の少ない1階でお休みになる方も少なくありません。
また、エアコンが苦手だったりして、窓を開けてお休みになる方もいらっしゃると思いますが、室内と外との温度差が少ないこの時期は、風がなければ空気の対流は起きにくく、逆に湿気が流入したり、ホコリや虫の侵入など、非常に厄介なのも事実です。
夏バテをふせぎ、日々の健康を維持するためにも、睡眠中は、ぐっすり眠れる環境づくりが非常に大切で、温度も湿度も換気もコントロールされた外断熱の家は、エアコンに頼らず朝までぐっすり眠れる家なのです。
大衡にある、リアルサイズの宿泊体験モデルで、高級ホテル以上の究極の眠りを是非ご体感下さい。
参考までに、ダイキン工業の「熱帯夜の困りごとと解決法を紹介させていただきますので、よろしければご覧下さい。
http://www.daikin.co.jp/air/knowledge/labo/kaimin/
熱中症対策として水分や温度・湿度管理が叫ばれていますが、睡眠の質の悪さがもたらす抵抗力や免疫の低下も影響しており、ぐっすり眠って夏バテしないことも重要です。
夏は室温26~28℃、湿度60%前後の寝室の温湿環境が好ましいとされますが、こうした環境を保つためには、通常の家では、冷暖房に頼らなければならないのが現状ではないでしょうか。
しかし、冷暖房の運転方法も様々で、つけっぱなしの人もいれば、タイマーで運転する人もおり、暑くて目が覚めたり、逆に寒くて目が覚めたり、音や風によっても睡眠が妨げられ上手にコントロール出来ている方は、非常に少ないと思います。
そして、睡眠不足や風邪などをひいてしまい、体調をこわしてしまうのも、この時期の特徴です。
昨日も、「暑いのでドライ運転をして寝たら風邪をひいてしまいました」
というマンションに住む取引先の営業マンが来ました。
冷房とドライ運転との違いや、ドライは22℃位の設定温度で、吹き出し口の温度は15℃以下だということを説明したら、ほとんど理解しておらずビックリしていました。
つまり、寝る時に、寝室が暑いからといって、エアコンをつけ始めるからこうした現象が生まれるのです。
30℃を超えて蒸し暑い時に、27℃や28℃ではなかなか涼しくならないために、どうしても温度を低く設定してしまうのです。
連続運転が理想ですが、最低でも2.3時間前から、環境を整えることが大事だということをご理解下さい。
弊社の家のオーナーは、寝室にエアコンがない方も多く、扇風機で熟睡しています。
通常、2階の階段ホールなどに設置してあるエアコンを27℃~28℃に設定しておくだけで、寝室や子供部屋も快適な温度と湿度にコントロールされているのです。
エアコンのある寝室でも、設定温度は、27℃~28℃で十分で、それ以上下げると逆に寒さで目が覚めたり、風邪をひいたりします。
ただ悩ましいのが、27℃~28℃では暑いと感じる家も、非常に多いということです。
これは、冷房の間欠運転も大きな要因では、ありますが、壁や天井裏に日中に蓄熱された熱の放射が、夜間まで続いてしまい、どうしても輻射熱の影響で、エアコンの設定温度以上に体感温度が高くなってしまうからなのです。
そうすると、どうしても、25℃前後の温度設定になってしまい、つけっぱにしていると、夜間から早朝にかけてどうしても寒くなったりします。
また、タイマー運転すると、停止後に、輻射熱によって室内の温度が上昇してしまい、一番重要なノンレム睡眠時の眠りが覚めてしまったりするのです。
つまり、熱ごもりの影響を受けやすい内断熱の家は、温度にしても湿度にしても、快適な睡眠環境をコントロールするのが、結構難しく、天井面の輻射熱の影響の少ない1階でお休みになる方も少なくありません。
また、エアコンが苦手だったりして、窓を開けてお休みになる方もいらっしゃると思いますが、室内と外との温度差が少ないこの時期は、風がなければ空気の対流は起きにくく、逆に湿気が流入したり、ホコリや虫の侵入など、非常に厄介なのも事実です。
夏バテをふせぎ、日々の健康を維持するためにも、睡眠中は、ぐっすり眠れる環境づくりが非常に大切で、温度も湿度も換気もコントロールされた外断熱の家は、エアコンに頼らず朝までぐっすり眠れる家なのです。
大衡にある、リアルサイズの宿泊体験モデルで、高級ホテル以上の究極の眠りを是非ご体感下さい。
参考までに、ダイキン工業の「熱帯夜の困りごとと解決法を紹介させていただきますので、よろしければご覧下さい。
http://www.daikin.co.jp/air/knowledge/labo/kaimin/
k-taka:コメント(0):[大東住宅/社長ブログ]