時間の流れ、流行り廃りの激しい現代。もう型遅れで、古いカメラになってしまったのだが。

昔から月夜に風景写真を撮るのが好きだった。
３５ミリのリバーサルＩＳＯ８０の低感度で、長時間露光で何枚も撮るのである。
直ぐに撮影結果をみる事が出来ないので、露光時間や絞りの計算をして、前後値を何枚も撮る。
１週間後、富士クロームの現像所から送られてくるフィルムが楽しみだった。
その中に１枚でも上手く納得に撮れたのがあれば最高であった。

今のデジカメはすごい。
直ぐに結果が見れる。

　　
おれのコンパクトデジカメでさえ、このくらいの１３夜の景色を楽しませてくれる。
感度を上げるとノイズが多くなっていかんが、最近のカメラはそのノイズもかなり減少しているようだ。
俺のキャノンパワーショットは１５秒までしかシャッター速度がなく、バルブ撮影ができない。なので、ＩＳＯ感度を落としノイズを減少させようと思っても１５秒で露光出来る明るさが必要である。
今夜あたり、８００位が限界であった。
おまけにレンズのせいなのか、ピント機構のせいなのかシャープさに欠け、納得のいくには程遠い。が、数万円で、ネットでは２万円でお釣りがたくさん来るカメラでこれだけ出来るんであれば、まあプロには全く足りんが素人ユースには充分なのかな。

まあ、いろんな機能が付いているが、そこそこ楽しめているんでとりあえず満足している。山に持ち歩くにもいい大きさだし、デジタル４０倍が遠くの獲物を映してくれる頼もしいミニである。