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『昭和史20の争点』という本で「東京裁判は政治ショーだったのか」という章を、橋爪大三郎(社会学者)が書いている。靖国神社についてふれている箇所で、靖国神社には『公務従業者やボランティア(志士)を祀っている』という文章があって、なるほどなあと思った。

わたしがなるほどなあと思ったのは、ボランティア=(志士)という英文和訳である。
わたしの語感は、「雑多なひと→ボランティア→いいひと→良心」、「ひとかどのひと→志士→こわいひと→大儀」というものなので、公務と民事の区別でこう表現されても、それ以上の意味を受け取ってしまうのである。
つまりわたしは翻訳 ボランティア=(志士)から、→が動いてゆく項目の組み合わせが多様にあるのを、ぼんやりと直感して、なるほどなあと思ったのだった。

それから、新聞や雑誌やWEBの記事などでボランティアという言葉を見ると、→があたまを掠めるようになった。

YAHOO JAPA NにはYAHOOボランティアというサイトがある。YAHOO志士と読み直してみれば、秘密結社のようなにおいがして来る。

もう都知事選挙は終わったが、候補者 浅野某には勝手連という応援団体ができた。政治的なボランティアである。これはある雑誌の記事によると、「雑多なひと→ボランティア→いいひと→良心」という→の流れを装っていたが、実はそこには、チュチュ思想という大儀を信奉する→こわいひと→志士などもいたのだという。わたしは頭のなかを飛蚊のように動き回る→といっしょに、事態を読み直してみる。

1ヶ月ほど前、テレビで『壬生義士伝』という映画を放送していた。飛蚊→がブーンとうなり始めて、画面を観ながらわたしは、『壬生ボランティア伝』か、とつぶやく。中井貴一の役どころは剣の腕前はひとかどだが、志は雑多なひとと言っても好いだろう、と思いながら筋の流れを追って行く。人物像がだんだん分かってくる。思い出したが、主人公の下級武士は吉村という名前でセリフは岩手弁である。映画が進行するほどに主人公が、雑多なひと=ひとかどのひとであり、いいひと=こわいひとでもあり、私欲=大儀でもあるという、興味深い性格付けをされているのを観ることになる。
さすがに映画化されるほどに売れた小説は、おもしろい視点を用意して書かれている。
中井貴一の醤油顔も、こういう役柄にはぴったりだ。

ボランティア=(志士)、ボランティア=(志士)と言葉をくりかえしていると、語呂合わせか喩の関連かわからないが、『ライオンとペリカン』という井上陽水のアルバムを思い出した。
これをタイトルとして使わせてもらうことにする。
ひさしぶりにCDを探し出して、『とまどうペリカン』を聴いてみよう。

2007.04.24:higetono:count(1,523):[メモ/やれやれ]
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