Farm to table ファームトゥテーブル

メモ
生産者  安達但男さん
     スイカ生産部長
事業内容 スイカの栽培
連絡先  みちのく村山農業協同組合
     村山営農ふれあいセンター
     村山市楯岡北町1-1-1
     TEL 0237-55-6313
・最近はカット販売用の大玉が求められているため、1個を充実させる。夏の成長にあわせて、ビニールを移動させる方式で栽培している。

生産者  小林誠一さん
事業内容 いちごの栽培
連絡先  JAさがえ西村山
     河北営農生活センター TEL 0237-72-2125
     ご自宅
     河北町大字吉田75 TEL 0237-73-2769

生産者  堀弘一郎さん
スタッフ 奥様
事業内容 きゅうりの栽培
連絡先  JAやまがた西部営農センター
     山形市南石関49-1
     TEL 023-646-5522

生産者  渡辺長四郎さん
スタッフ 奥様
事業内容 アスパラガスの栽培 その他/米
連絡先  本沢集荷場
     山形市大字二位田9
     TEL 023-688-5773

・アスパラ研究会は現在17名のメンバーがおり、それぞれの方法で栽培しています。
・約20年ほどアスパラガスを作っています。

軽部さんが作る、丹精込めた真紅の宝石「紅秀峰」

晩成種の「紅秀峰」は、現在主流の「佐藤錦」に継ぐ新品種として、8年前にデビューした"山形のさくらんぼ"です。大玉で糖度が高く実が確りしており、ガツンとした歯ごたえとフレッシュな後味が特徴です。

<出荷の流れ>
軽部さんの畑→直販(露地物のみ)→JA→東京・大阪の市場→消費者のみなさん
※晩生種なので、佐藤錦が終わった頃の6月下旬〜7月上旬に出回ります。

>>> さくらんぼ農家 軽部賢一さん

>>> 軽部さんの安全栽培にかける熱き思い

清野さんが作る、美しい畑が産む日本一美味しい「デラウエア」。

甘さを作るのはお天道様。
安心安全の作物は美しい畑から。
あまり大きな房は作らず、一枚一枚の葉っぱに太陽の光がたっぷりあたると大きな粒のぶどうができあがる。

<出荷の流れ>
清野さんの畑→JA→市場→北海道・東京・千葉・奈良・名古屋
※全国一位の生産量を誇る「デラウエア」。7月〜10月上旬まで出回ります。

>>> ぶどう農家 清野親吉さん

>>> 清野さんの安全栽培にかける熱き思い

阿部さんが作る、安心安全は当たり前の自慢のもも「いけだ」。

甘さがあって多汁。見た目はあまりいいとは言えませんが、肉質がしまっており、収穫してから2、3日後が最高です。その反面表面にひびが入りやすく作り方は難しいですが、あのはじめて食べた時の美味しさを消費者のみなさんにも味わってほしいです。
・「いけだ」は紫紅に色づく特徴がある。

<出荷の流れ>
阿部さんの畑→直販→JA→横浜の金港青果市場→消費者のみなさん
※出回るのは7月下旬〜9月末まで。表面の色の赤い部分が濃く、全体に産毛が密生しているものを選びましょう。

>>> もも農家 阿部一男さん

>>> 阿部さんの安全栽培にかける熱き思い

山内さんが作る、初代桃太郎よりも丈夫な、パワーアップした味のトマト「桃太郎エイト」。

果肉がしまっているから、皮を湯むきしてサラダにすると最高です。
・従来の品種に比べ病気に強いトマト。

<出荷の流れ>
山内さんの畑→JA→関東の市場→道の駅「むらやま」→村山市内の幼稚園、小学校、中学校の給食
※6月下旬〜11月上旬まで出回ります。手に持って、ずっしりと重いものを選びましょう。

>>> トマト農家 山内正秀さん

>>> 山内さんの安全栽培にかける熱き思い

笹沼さんが作る、宝石のような色のなす「蔵王サファイア」。

皮が柔らかいのが特徴なので、一夜漬けにいいです。色つやも良く、食欲をそそりますよ。山形を代表する夏の味を、もっと早い季節から味わえるようにして、消費者のみなさんによろこんでもらいたいという思いで、ハウス栽培は無理と言われていたナスづくりに挑戦しました。

<出荷の流れ>
笹沼さんの畑→JAやまがた→市場→主に山形・秋田・福島・仙台の消費者のみなさん
※出回るのは4月〜10月末まで。表面にテリがあるものを選びましょう。

>>> なす農家 笹沼和裕さん

>>> 笹沼さんの安全栽培にかける熱き思い

安達さんが作る、夏の風物詩、シャリ感がたまらないスイカ「祭ばやしスリーセブン」。

空洞が少なく、実がしっかりかたいから歯触りが良い。それでいて糖度は2割増し。大玉に育てるため、1株から2〜3個しか採りません。露地ものですから、梅雨の時期の交配など、気候の変化をみながら工夫をしています。

<出荷の流れ>
安達さんの畑→JA→関東、仙台などの市場→大石田町内
※出回るのは7月中旬〜お盆過ぎまで。「祭ばやし777」は、皮の縁が濃く、果肉も鮮明です。

>>> スイカ農家 安達但男さん

>>> 安達さんの安全栽培にかける熱き思い

小林さんが作る、味、質とともにかなり期待の新品種いちご「おとめ心」。

適度な酸味と濃厚なうまみ。衝撃的な味で、これだという手応えを感じたいちごです。しかも実が硬くて日持ちが良いです。
・逆三角形の形がきれいなのも「乙女心」の特徴。
・ベット式の栽培はいちごが直接土につかないので、病気が発生しにくい。

<出荷の流れ>
小林さんの畑→JA→天童の市場→スーパー→観光物産館「わくわくらんど」など
※艶があって、種が浮き上がっているのが良い状態。出荷時期は3月下旬〜6月上旬までです。

>>> いちご農家 小林誠一さん

>>> 小林さんの安全栽培にかける熱き思い

堀さんのつくる、生でうまい昔ながらの味のきゅうり「プリティ」。

皮に張りがあり、中は柔らかて弾力もある。生でぱりぱり食べると、口の中にほのかな甘みが残ります。サンドイッチとかに使用すると最高です。姿のいいキュウリを作ることが、堀さんの信条です。
・地面に這わす方法で育てたキュウリを「地這いきゅうり」といいますが、プリティは地這いの味がします。
・水分と肥料のバランスが悪いと、曲がったキュウリになってしまう。

<出荷の流れ>
堀さんの畑→JA→市場→青森、関東→営農センターで直販
※出回るのは5月〜7月中旬まで。プリティのイボは小さめなのが特徴です。

>>> きゅうり農家 堀弘一郎さん

>>> 堀さんの安全栽培にかける熱き思い

渡辺さんのつくる、一生食べたら忘れられないアスパラガス「バイトル」。

まさに健康野菜のアスパラガス。シャキッとしていて、朝採りはとても甘い。アスパラギン酸・カロチン・ビタミンCなど、健康にいい栄養素をたっぷり含んでいますからね。消費者の方には毎朝新鮮なアスパラガスを食べてほしいです。

<出荷の流れ>
渡辺さんの畑→JA→市場→おもに山形のスーパー
※出回るのは春から夏の間。長さを27cmに揃えて、120gで出荷しています。

>>> アスパラガス農家 渡辺長四郎さん

>>> 渡辺さんの安全栽培にかける熱き思い

安全栽培の基本は、強く丈夫な樹を育てることから。

心がけていることは、農薬の使用回数を減らすこと。
枝の剪定回数を2回に分けて丁寧に行うと、元気な葉っぱがでてきます。
そうすることで樹が丈夫になるから、病気に対して抵抗力がつきます。
手間暇かけた栽培管理が安全栽培の基本ですよ。

>>> さくらんぼ農家 軽部賢一さん

>>> 山形のさくらんぼ「紅秀峰」

畑が語る「安心・安全」。

うちでは農薬は使わないんです。必要ないからです。ちょっと畑を見てください。きれいだと思いませんか?美しい畑には病気が出ないんです。だから農薬はいらない。
農薬は土を固くする。固くなった土は樹の根の生育を阻害しますよね。いいぶどうを作るにはまず健康な樹を育てないとね。あまり一般的ではないけど、うちでは樹間を耕運して土をふかふかに保つんです。土づくりが安全栽培の基本です。

>>> ぶどう農家 清野親吉さん

>>> 美しい畑が産むぶどう「デラウエア」

安全栽培は土づくりから。

果樹そのものが丈夫なら虫はつかないんです。
昭和60年頃から仲間と「桃源郷倶楽部」を発足させ、栽培技術の安全性と食味の向上に関する勉強を続けています。安全栽培の基本は、有機のぼかし肥料を使った土づくり。土にとって大切な微生物が死んでしまわないよう、農薬の使用は最低限にし、防除には天然成分のフェロモン剤を使用しています。

>>> もも農家 阿部一男さん

>>> 安心安全あたりまえ。自慢のもも「いけだ」

子どもたちから喜んでもらえるように。

トマトは根だけでなく全身で栄養を吸収するんです。
菜種や米ぬかカニの殻などを入れた発酵肥料を使っていますが、良い肥料でも与えすぎてはだめ。その加減が難しいです。地元の学校給食で使われるようにもなりましたし、1年に3回トマト部会のメンバーで園地巡回を行いながら、エコファーマー認定に取り組んでいます。

>>> トマト農家 山内正秀さん

>>> さらにパワーアップした味のトマト「桃太郎エイト」

何年やっても完璧はない。だからこそ面白いんだよね。

なすの部会メンバーとは月に1〜2回集まって農薬の内容と回数を確認したり、全国の産地をまわって勉強しています。なす以外の作物から学ぶことも多く、個人的にはいちごやトマトの産地で土壌の視察をしたり、名古屋の堆肥工場へも出かけました。うちではもみ殻や鶏糞を1年寝かせた自家製の堆肥でやっています。なすに合う安全栽培の方法をいつも考えていますよ。

>>> ナス農家 笹沼和裕さん

>>> まさに宝石のようなナス「蔵王サファイア」

安全に出荷することがブランドの努め。

スイカの生産部会には西部地区だけでも350名います。仕事を始める前の早朝6時から講習会を開いたり、農薬の使用基準も自主的に決めて、出荷前の残留農薬検査も徹底しています。尾花沢スイカのブランド性を、さらに高めていくのが我々の役目ですね。

>>>スイカ農家 安達但男さん

>>>夏の風物詩。一押しのスイカ「祭ばやしスリーセブン」

冬から春先に栽培するから、虫の発生は少ない作物なんです。

いちご組合のメンバーで、年に2〜3回園地巡回をして栽培状況を確認しあい、病気が発生した場合はみんなで相談しています。交配はみつばちを使いますから、農薬使用には気を使っています。堆肥は有機質のもみ殻の他に、ゆっくりと浸透するロング肥料を使用しています。生産量を増やして、もっと多くの人に食べてもらえるようにしたいですね。

>>> いちご農家 小林誠一さん

>>> 味、質にかなり期待のいちご「おとめ心」

毎年が1年生という気持ちで安全栽培を徹底しています。

殺菌、殺虫はガイドラインに沿って早め早めに。その年の気候によって左右されるから、作り方は毎年変わってきます。今年はカラッとしていたから病害虫の発生が少ないですね。より減農薬になるし、ほっとしています。土づくりが大切だから除草剤は使いません。草むしりは、あくまで手作業。協同組合と普及センターから土壌検査も行ってもらっています。

>>> きゅうり農家 堀弘一郎さん

>>> 昔ながらの味が自慢のきゅうり「プリティ」

毎年の土づくりが、元気なアスパラガスを育てます。

アスパラガスは土から出てきたら、ぐんぐん伸びてすぐ収穫できます。虫がつく暇がないので、収穫期は農薬を使わなくていいんですよ。とはいっても、大変なのは収穫が終わってから。来年の作柄を良くも悪くもするのが収穫後の肥培管理なんです。5、6年前からコーヒーかすを混ぜるなど、土づくりを研究しています。健康なアスパラガスは健康な土づくりからです。

>>> アスパラガス農家 渡辺長四郎さん

>>> 忘れられない味のアスパラガス「バイトル」

○発生する主な病害虫
・灰星病・褐色せん孔病・ハダニ・オウトウショウジョウバエ

○病害虫に使用する農薬
・インダーフロアブル・ボルドー液・バロックフロアブル・デルスターフロアブル

○農薬使用で心掛けていること
 収穫期にビニールがけすることで、雨にぬれて果実が割れるのを防ぎ、
 灰星病の発生を予防しています。
 ミツバチ、マメコバチで受粉を行っているので、
 影響のある殺虫剤の使用を控えています。
 また、枝の強弱に会わせて下枝まで光が十分にはいるようにせん定することで、
 病害虫の発生しづらい環境を整えています。

○発生する主な病害虫
・灰色かび病・ベと病・褐斑病・カミキリムシ類

○病害虫に使用する農薬
・スイッチ顆粒水和剤・ストロビードライフロアブル
・ICボルドー66D・ラビキラー乳剤

○農薬使用で心掛けていること
 清野さんが部長をつとめる大江ぶどう部会では、
 全員がエコファーマーの認定を受け、化学農薬と化学肥料の使用を削減、
 堆肥投入による土づくりに取り組んでいます。
 手間はかかりますが除草剤を使わないで草刈りをしたり、
 古枝の粗皮を削ったり、園地を耕うんなどして、
 病害虫の出にくい環境を作り、防除を削減しています。

○発生する主な病害虫
・灰星病・黒星病・せん孔細菌病・シンクイムシ

○病害虫に使用する農薬
・ロブラール水和剤・ベルクート水和剤・デランフロアブル・フェロモン剤

○農薬使用で心掛けていること
 ももは実にカビがつく灰星病、内部を食べるシンクイムシ、
 樹全体を弱らせるせん孔細菌病などの病気にかかりやすいデリケートな果物です。
 その中でも病害虫の発生を予察したり、フェロモン剤をつかうなど、
 農薬を減らす工夫をしています。
 地域のもも桃栽培農家全員がエコファーマー取得に取り組み、
 地域全体で安全安心な果物づくりを行っています。

○発生する主な病害虫
・ミカンキイロアザミウマ・灰色かび病・葉かび病

○病害虫に使用する農薬
・モスピラン水溶剤・ベルクート水和剤・ダコニール1000

○農薬使用で心掛けていること
 トマトは高温多湿に弱く、梅雨期や高温などの条件で病害虫が発生します。
 特に梅雨期には灰色かび病という葉や果実を侵す病気が発生するため、
 予防的な防除は不可欠です。また、近年、トマト黄化えそ病を媒介する
 ミカンキイロアザミウマが増加しており、害虫対策も欠かせません。

○発生する主な病害虫
・土壌病害・アザミウマ類・アブラムシ類・うどんこ病

○病害虫に使用する農薬
・バスアミド微粒剤・スピノエース顆粒水和剤
・ベストガード水溶剤・アミスター20フロアブル

○農薬使用で心掛けていること
 収穫期が近づくとアブラムシやうどんこ病等の病害虫の発生が増えてきます。
 これらの病害虫が多発すると腐れや変形果の原因となり食用に適さなくなります。
 残効期限が短く毒性の低い農薬を使って、
 安全で美味しいなすづくりに努めています。

○発生する主な病害虫
・つる枯病・炭そ病・褐色腐敗病・ワタアブラムシ・ハダニ

○病害虫に使用する農薬
・ダコニール1000・ダイセド水和剤・リドミルMZ水和剤
・モスピラン水溶剤・コロマイト乳剤

○農薬使用で心掛けていること
 スイカは乾燥地帯が原産で、梅雨時期には褐色腐敗病や炭そ病、
 炭疽病といった病害が多発します。またアブラムシは、
 生育初期から茎葉に寄生し、生育を著しく阻害したり、
 モザイク病等、重大な病害を媒介します。
 放置すると病害虫が蔓延し、収穫できなくなるため、
 必要に応じた農薬防除を実施します。

○発生する主な病害虫
・灰色かび病・うどんこ病・アザミウマ類

○病害虫に使用する農薬
・ボトキラー水和剤・トリフミン水和剤・モスピラン水溶剤

○農薬使用で心掛けていること
 冬期間は保湿のため密閉するので、病気が発生しやすい条件になりますが、
 微生物を利用した農薬で対応します。
 ハウスの中では交配のためミツバチがいるので影響が少ない農薬を選んでいます。
 また「おとめ心」は根が強く、生育が旺盛なので害虫もつきにくく、
 薬剤散布の回数が減らせるのではないかと期待されています。

○発生する主な病害虫
・うどんこ病・べと病・ミカンキイロアザミウマ・アブラムシ

○病害虫に使用する農薬
・ベルクート水和剤・ダコニール1000・コテツフロアブル・モスピラン水溶剤

○農薬使用で心掛けていること
 梅雨期などの高温多湿な条件が続くと病害虫が増えてきます。
 この時期、敷きわらをしたり通風に注意しますが、
 これらの管理だけでは完全に防ぐことはできません。
 きゅうりは毎日収穫されるものですから、
 農薬は収穫前日まで使える毒性の低いものを使用しています。